2019年08月17日

カウントダウン


 この1ヶ月は、たくさんのお客さんにフィードバックをもらったりして、次なるステージへとステップアップできるように動いてきた。いま感じている可能性と限界。どちらにしても、このままではダメだ。ただ焦ってもいいことはないから、目の前のことをひとつずつ乗り越える。その小さな積み重ねが、まだ誰も見たことのないところへぼくを連れて行ってくれると思う。

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↑実際、フランスではモードファッションを牽引するような人に辿り着くことができた


 来月にまた、トーゴへ行く。いろいろやらないといけないことはあるが、まずは300人を超えるお客さんに商品を届けてきたことを、トーゴの職人たちに報告してくる。半信半疑だった彼らと信頼関係を築いていくためには、大切なプロセスのひとつである。

 現地では格式が高いとされる素材を調達してきた。お金をつめば手に入るものではない。相手は論理では動かない人たちで、そういう人たちと手を携えて前に進もうとするとき、合理性よりも倫理観が重要になってくる。彼らの手仕事へのリスペクト。それはある意味で、愛することに近いかもしれない。

 たとえば、妻や娘と生活していて、彼女たちを利用してビッグビジネスをつくりあげたいとは思わない。どうやって幸せな人生を歩んでいこうか、どんな生活であればハッピーであるかを考えることはあっても、損得勘定で判断することはない。そのような感じで、彼らと一緒に仕事をしていこうと思うと、家族のように受け入れてもらうことが第一義的に重要になってくる。突如として現れた日本人(それは潜在的に敵である)を仲間に迎え入れてもらうためには、あなたの仕事によって、どのようなことが起こりつつあるかということをちゃんと伝えなければならない。

 だからぼくは何度でもトーゴへ行く。現地の人と面白いことをするためには、チームビルディングが何より大切だと思っている。いいチームにさえなれれば、ジャイアントキリングを起こすことができる。もっと世の中に新しい価値を提案できるし、今よりもっと、幸せになれる。もうこれ以上、理不尽に人が死んでいくのを見るのは嫌だ。






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2019年08月11日

ものづくりの難しさ


 前職を辞めてから1年を費やして、一つ一つ確認しながら、自分なりに考えて決断を重ねてきた。だからどのシーンを切り取られても、恥ずかしくないプロセスを踏んできたつもりでいる。少し時間はかかってしまったものの、ゼロから進めてきて、企画・製造・販売までをひと通り体験することができた。これからまた、新たなものづくりの企画を進めているのだが、改めてその難しさを痛感している。というのは、事業の進め方と、いま対峙しているものづくりは、ほとんど真逆のアプローチをしているのだ。

 ぼくの事業は、たとえば性別や障害の有無をこえて、みんなが笑って過ごせる世界をつくりたいと思っている。これはいわゆるバックキャスティング的に、つくりたい未来からの逆算で物事を進めている。しかしいま対峙しているものづくりは、目の前にあるアフリカ布から最終の形を模索していく、いわゆるフォアキャスティング的に進めている。そういう意味で思考回路をスイッチしていかないといけないから、とても難しい。ものづくりを進めていると、マーケティングやブランディングの領域に踏み込まざるを得ないのだが、これがまた死ぬほど難しい。

 大阪のメンズ館や巷のセレクトショップに通い、市場に出回っているものを分析するなかで、これまで見落としていたことに気づいたり、作り手の工夫を垣間見たりしている。これまで調べてきたことを見返して、調べ足りないことに絶望したりしながら、また机に向かったりもしている。そしてサンプルを作り、修正を加えて、また街に出る。最近はそんなことを繰り返していて、前進しているのか後退しているのかよくわからない状態が続いている。しかしそういうときこそ、事業としても、自分としても、ワンアップしていると信じて、前を向きたいと思っている。

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↑机に向かうときは妄想から始めるのがぼくのスタイルなのだが、これは創業前に描いていた謎の絵




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2019年08月05日

京都精華大学×アフリカドッグス


 先日おこなわれた京都精華大学のオープンキャンパスでは、一風変わったコーナーが催されていた。「トーゴ展」と称して、トーゴ共和国をモチーフにした作品や「SDGs(Sustainable Development Goals, 持続可能な開発目標)」をテーマにした作品の展示会が開催されていた。今学期、田村教授の強力なサポートのもと、厚かましくもトーゴを切り口にした講義をさせていただいた。その期末の成果報告として、学生たちに作品をつくってもらい、いろんな人の目に触れる機会をセッティングいただく運びとなったのだ。トーゴ展では、弊社が取り扱う布を製品化したものだけでなく、トーゴをテーマにした絵画や絵本、マンガ、映像、音楽、さらには料理まで、多岐にわたる作品の完成をみた。

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↑トーゴ展の準備風景


 学生たちのリアクション次第では、大学時代特有の煌めきの時間をぼくが台無しにしてしまうのではないかという危惧もあった。しかしそんなことも杞憂に終わった。そして自戒も込めて、学んだことを残したいと思った。学生たちは、トーゴという馴染みのない国について思いを馳せて光を当てた。そこに垣間見たのは、想像することの大切さであった。

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↑誰よりも早く来て準備してくれた帰宅部エース


 講義中、あるいは講義後に学生からたくさん質問をもらった。自分の体験とすり合わせて、遠く離れたエピソードを自分事として捉えようとする学生たちの姿勢に、ぼくは出来る限り応えたいと思った。そういう連鎖が、新たな可能性を広げると思うし、知らないを知るに変換しようとする努力が、今の自分よりも少し成長できるきっかけになると思っている。だから大使館とビデオ電話で繋いだり、東京のトーゴレストラン経由で食材を調達したりして、考えられる範囲でやれることは全部やった。どこまで伝えられたかはわからないが、成果として出てきた学生たちの作品は、どれもトーゴの息吹を感じられるものになっていた。

 そうしてよくわからないことを想像して自分の立場を表現するのは、人生においてとても大切なのではないかと思っている。ぼくらは根本的に違う。同じ日本で生まれ育ったとしても、生まれた環境や出会った人たちによって、生き方や考え方がまるで違う。そのような中で、なにか物事を進めたり、互いに納得するポイントを探り合って生きていったりする。そういう意味で、想像することは大切であるし、互いにそうすることができたなら、この世界はもう少しだけ優しくなれるのだろうと思った。そんな当たり前のことを、ぼくは学生から改めて学ぶことができたのであった。

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↑学生によるハートフルな絵本のエンディング


 


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2019年07月30日

イノベーション・キュレーター塾、修了。


 人生で初めての塾が終わった。しかしこれは、終わりであり、始まりでもある。塾に通っているあいだ、「マイプロ」と称して自分が実現したい未来に向けてのアクションを起こしてきた。実践による学びを大切にして、これまでの人生で心が動いたことに従って、いろんな決断を下してきた。そこで得たことは表面的なマインドの変化を挙げればキリがないのだが、一緒に学んできた仲間を得たことが何よりの財産になった。

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↑クセがすごい人たち


 税理士の科目試験のときにも思ったことだが、高い目標に対して一人で走りきるのは限界がある。ぼくは稀代の怠け者で、誰も見ていなかったら、やったりやらなかったりを繰り返してヌルっと時間を過ごしてしまいがちだ。だから仲間をつくり、不安に思っていることを話し合ったりして、長丁場になる勉強をコンスタントに続けられる工夫をした。奇跡的に合格できたのは、学び合う仲間がいたからだった。そんなことを今回の塾で思い出した。

 つまり、困難な状況を突破していくのに大切なことは、ぼくにとっては仲間をつくることである。塾を終えて、ぼくらはそれぞれが実現したい未来を応援し合える仲間になった。そんな存在をつくろうと思っても、簡単にはつくれない。それなりの時間を共有する必要があるし、共有できたとしても、自分とは異なる方向性の人と交わることは難しいと思う。だから生まれた土地や年代や職業も違う存在のぼくたちが交わることができたのは、奇跡に近い。

 そんな奇跡を感じながら、さまざまな感情が交差する卒塾式で、塾長は驚くほど話すのがヘタクソになっていたが、今までで一番くらい心に響いた。それはうまく話すことよりも、伝えたい気持ちや、伝えようとする姿勢が大切であるということを、塾長自身が体現しているように見えた。そしてその姿勢は、これから各々のフィールドでいろんな人を巻き込んでイノベーションを起こしていくために必要なコミュニケーションの本質を示していたような気がした。ぼくの人生初の塾では、リスペクトできる仲間を得ただけでなく、トーゴ共和国で無限の可能性にチャレンジしていくモチベーションを高めることができた。ぼくたちは、まだまだやれる。


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イノベーション・キュレーター塾の第五期募集(8月1日~8月31日)

(説明会)8月9日(金)19時~@大阪の関大梅田キャンパス
(説明会)8月27日(火)19時~@京都のキャンパスプラザ京都
(トークセッション)8月21日(水)19時~@京都経済センター





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2019年07月24日

退職して1年が経った


 なんとか生き延びている。前職を辞めてから、ちょうど1年が経った。この1年は激動すぎて、逆にあまり覚えていない謎の状況に陥っている。ただ、泣いたり笑ったり嬉しかったり悲しかったり悔しかったり腹が立ったり美味しかったり幸せだったりして、生きてるっていう感じがする。そんな中にいて、改めて、とても有り難いと思っていることがある。

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↑お世話になりすぎた前職の皆さん


 ぼくは大学を卒業してから京都信用金庫に就職した。学生時代のアフリカでの経験が語るのは「大切なのは言語スキルよりも、いかに地域の人たちと関係を築いていくか」ということだった。ローカルを突き詰めれば普遍的なところに到達できる、グローバルはローカルの延長にある、そんな確信があった。まわりの人たちに何度も説明したが、多くの人には分かってもらえなかった。いかに時価総額の大きい企業へ就職するかを至上命題とする人たちに、ぼくの選択は理解されなかった。

 しかし、ぼくは正しかった。結局のところ、前職ではいろんな人に迷惑をかけっぱなしで、幾度となく怒られたり謝ったりしたことが思い出されるのだが、人間くさい関係性のなかにこそ心揺さぶられるものがあることを知ったし、数字にあらわれないものにこそ真価があることを学んだ。そして幸運なことに、起業する職員を応援する人事制度ができて、今でも強力なサポートを頂いている。信じてもらえないかもしれないが、ぼくは会社を辞めているのに、こないだのポップアップイベントには数えきれない役職員の方々が遠方から応援に駆けつけてくださった。こんなことは大企業では到底、実現できなかった景色だと思う。

 あのとき「信金なんて」と言い放った人たちに言ってやりたい。みんなにとっての正解が、自分にとっての正解とは限らない。ぼくは誰でもない、自分の人生を生きている。感覚を研ぎ澄まして心の声を聞く。これからもそうしてやっていきたいと思っている。

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↑突然の訪問にもかかわらず、エリンギをソテーしてくださる前職時代のハートフルな先輩

 

 


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2019年07月17日

九州出張


 いろんなご縁があって、今度は九州地方へ行ってきた。恥ずかしながら、これまで九州にある県の位置関係すら曖昧にしか認識していなかったし、なにがあるのかもあまり知らなかったが、九州はアツい。今回は宮崎と大分、福岡へ行ってきた。将来のワクワクする話をしたり、人生の先輩方にいろいろ教えて頂いたりして、心なしか、いま九州男児っぽくなっている。

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↑アスリートたちがキャンプ入りする理由もわかる


 日本トーゴ友好協会の会長で、宮崎大学の先生をされている金岡さんにお会いしてきた。金岡さんとは6年くらい前に、一度だけお会いしたことがあるだけだったが、すぐに意気投合した。ぼくの前のめりな関西弁をセーブして頂きつつ、金岡研究室のゼミ生に少しだけ先輩面をしてエールを送ってきた。宮崎大学では学部生がやっているとは思えないようなプロジェクトが動いていて、その熱量にぼくもヒートアップしてしまった。いま宮崎が、アツい。

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 そのあと鉄道で北上し、大分県に降り立った。何年かぶりにお会いする先輩と、なぜかカップルシートっぽい横並びのカウンターで、4時間くらい人生の話をした。アラサーにもなると、運命的なことを信じるようになる。偶然の出会いも必然だったのではないかと思うようになるし、その出会いによって引き起こされた経験が人生を豊かにしてくれているような気もしてくる。ベロンベロンであまり覚えていないが、大分県も、アツい。

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↑ちょっと太った先輩


 それから更に鉄道で2時間くらい北上して、福岡へ向かった。福岡はスタートアップがアツい。起業しやすい環境がめちゃくちゃ整っている。とくに天神あたりは、シェアオフィスや起業支援センターなどがギュッとなっていて、チャレンジする人たちの背中を押すだけでなく、失敗も許容してくれそうな土壌がある。そんなことを教えてくれた先輩と嵐のように面会してきた。

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↑エッジが効きすぎている自転車を愛用する先輩


 それからアジア・アフリカ地域で平和構築をしている学生時代の仲間と、デミグラスオムライスを食べながら恋バナを中心にお互いの話をした。いろんなことを先駆けて挑戦している彼から、事業についてのアドバイスや、彼女と別れた話とかを聞いたりした。そして彼がずっと目指している世界平和を仕事にしていくことについて、また早く結婚したいことなどを聞いて、ぼくは九州をあとにした。

 帰り道、不思議なお爺さんに会った。「きみ、いい人生を歩んでるね」と声を掛けてくれたその人は御歳90歳、時おり下ネタをはさんでくる愉快な方だった。「生き急いではいけない。その日その日に意味があって、それを見ずして未来を描くことはできないし、目の前の大切な人も守れない」と静かに話してくださった。毎日を丁寧に生きる。九州が、アツい。

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↑デミグラスは正義





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2019年07月10日

可能性について


 今月もイベントが目白押しだ。明日から九州出張、来週もいろんなことがてんこ盛りで、そろそろ妻の堪忍袋の緒が切れそうなところまできている。我が家では金曜ロードショーとかの映画を一緒に観るルールになっていて、けっこう前に録画したラ・ラ・ランドがそのままになっているのもマズい。来月から週に1日は休みをつくる契約になった。娘は離乳食でお魚を食べられるくらいにまで成長しているなか、ぼくに休んでいる暇はないのだが、体は資本でもあるから妻の忠告どおり休むときは休もうと思う。

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↑感情表現が豊かすぎる娘


 こないだの初めてのポップアップはお陰様で大盛況に終わり、直近で支払わないといけない税金関係も何とか納付できた。今回の挑戦で限界を感じることも多くあったが、一方で、可能性も垣間見えた。大きな希望となったのは、アフリカ×京都の商品が予想以上に好評を博したことだ。これまでやってきたことは間違っていなかったと、証明できたような気がした。まだまだ改良していく余地はあるが、確かな手応えを得られたのは良かったと思う。

 そしてもう一つ、可能性を感じたことがある。実は販売に際して、かなり前衛的な試みをしていた。ラインナップした一部の商品に価格を付けなかったのだ。お客さんに値決めを委ねて、それがいくらであろうと、お客さんの言い値で販売した。結果として、予想した金額(それは原価を下回る金額だった)よりも高値で取引され、企業として継続していくのに適正な価格でお客さんに届けることができた。

 ぼくたちは、たとえばショッピングモールで売られている商品の価格を一方的に受け取るのみで、それがどこから来たのか、誰がどのようにして作ったのかを想像する機会は極端に少ない。だから多くの人たちにとって、基本的には値段の安さが決定的に重要になる。そこに生産者が報われているかとか、適正なサプライチェーンを築いているかとかは、さほど気にしなくてもいいシステムになっている。もっと言えば、その商品が誰かの悲しみのうえにあったとしても、大して問題にならないようになっている。そこに対して、小さくても挑戦したくて、値段を付けなかった。

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↑ファッション史上最悪の事故とされる、バングラデシュ・ダッカ近郊の商業ビル崩落事故の写真。(ロイター / アフロ) 1,000人以上の方が亡くなり、2,500人以上の方が負傷した。普段着ている服が、そこで作られていたかもしれないと思うと、この事故の責任はぼくたちの側にもある。


 前衛的な試みは、予期せずして持続可能な形に終始した。誰ひとりとして、原価を下回る価格を付けなかった。そのことが語るのは「もっとお客さんを信じていい」ということだと思う。考える機会さえあれば、たとえその相場感がわからなくても、目利きができるだけのスキルをお客さんは既に持ち合わせている。それはぼくたちのような、規模の経済性を発揮できない、あるいは巨大な資本をもたない企業にとって、かなり嬉しいニュースだった。

 だからぼくたちがすべきことは、臨場感のある情報を提供し続けることだと思う。どこの誰がどのようにして作っていて、それがアナタに届けられることによって、どのようなことが起こっていくかということを、もっとリアルに、息づかいを感じられるほどに伝えていく必要がある。それは一つの言葉かもしれないし、一枚の絵かもしれないし、一本の映像かもしれない。そのデザインを構築していくことに、ぼくは活路を見出している。









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2019年07月04日

雪辱を果たす


 大阪・中崎町でポップアップストアをオープンし、これまで挑戦してきたことを皆さんに発表する機会を得た。当日は日本初開催のG20サミットで史上最大規模の警備がおこなわれていて、しかも大雨が降り注いでいたにも関わらず、店内はお客さんの熱気と優しさに溢れていた。用意した商品は、ほぼ完売。デザインによっては、しばらくお待ち頂かなければならないほどの注文を受けた。これは大成功といっていい。

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↑予想を遥かに超える人たちに来店いただいた


 およそ半年前、ぼくたちは東京で惨敗を喫した。会社の全財産をスーツケースに詰め込んで、目の肥えたバイヤーたちにぶつけてきた。しかし思うような結果は出ず、終いには店員さんと口喧嘩みたいになるほど、いろんなことが噛み合わない悔しさを経験した。あのときの悔しさをバネに、アクションを起こし、知恵を絞って前を向いてきた。フランス・パリ市内を徒歩で駆けずり回り、トーゴ中をギュウギュウ詰めの乗り合いタクシーで走り回って、何度もミーティングを重ねてきた。

 そうして迎えたポップアップ当日は、これまでお世話になった方々が、全国各地から駆けつけてくださった。来店が叶わなかった友人からは、お花が届いた。数えきれないほどのお客さんから、たくさんの差し入れをいただいた。102Lのスーツケースは、みなさんからの差し入れでパンパンになった。ぼくは幸せ者以外の何者でもない。

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↑学生時代の友人から届いたお花


 営業時間中、途絶えることなく接客をしていたから、口はパサパサ、足はガクガク、まぶたはピクピクしていて、ほとんど立っていられないくらいだった。帰宅してすぐに、相棒と3合分の白米をかきこんだ。こくまろカレーが、あれほど美味しく感じたことはなかった。半年前、東京の寒空の下で惨敗を喫したぼくたちは、雪辱を果たした。大阪の夜空を見上げて、ぼくは小さくガッツポーズをした。

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↑パンパンのスーツケース

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↑山盛りカレーに、久しぶりのお酒

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↑抜け殻と化した相棒










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2019年06月28日

初ポップアップストア


 3年以内にコンセプトショップをつくる。そこに至るまでの第一弾として、大阪・梅田から早歩きで5分くらいのところにある中崎町で、ポップアップストアを2日間限定でオープンすることになった。中崎町は妻とよくデートに行ったところであり、建築を学んでいた相棒が大学時代に研究していたエリアでもあったから、なかば運命的な場所での開催だ。夫婦でお世話になっているサロンの店主に事業の進捗を報告していたら「ちょうど1階のテナント空いてるから使っていいよ」ということになって開催する運びとなった。だから運命的であると同時に、奇跡的でもある。

 そんなこともあって、当日は妻と娘も引き連れて家族総動員で臨む。ぼくに商品のラッピングのセンスは絶望的にないから、心強すぎる。しかも妻は「めちゃくちゃ楽しみ」とワクワクしていて、なにか大切なことを思い出させてくれるから、最強すぎる。まさかのG20と日程が重なってしまって混乱が予想されるが、混乱に乗じてしまいがちなクセには気をつけようと思う。すぐ調子に乗ってしまうクセをセーブしてもらうために、もちろん相棒も店頭に立つ。

 いろんな人にアドバイス頂いたことを活かして、商品はポケットチーフだけでなく使い勝手のいいサイズ感のものやランチョンマット、タペストリーも用意する。これまで協力して頂いた職人さんたちの顔がみえるパネル展示もする予定なのだが、その準備をしていると世のアーティストたちはマジで凄いと思う。今まで気軽に個展やギャラリーを見に行っていたが、その背景には大変なことが目白押しである。そんな初めてのことばかりで、いい緊張感と不安感のなか、今日も搬入作業でバタバタしながら嗚咽が止まらない日々を過ごしている。


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〈 ポップアップストアについて 〉
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6月29日(土)13:00〜20:00, 30日(日)11:00〜20:00
D:CINEMA 1階 (www.d-cinema.jp)
大阪府大阪市北区中崎西2-4-35


〈 AFURIKA DOGS | アフリカドッグスについて 〉
・これまでの軌跡をまとめた映像
・ホームページ
・インスタグラム












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2019年06月24日

商品販売開始、それから③


 まだ事業の体は成していないものの、ようやく売上が立ち始めた。0を1にすることが、こんなにもヤバいことだとは知らなかった。やってみて思うことは、手段さえ選ばなければ、お金を稼ぐことだけなら難しくないということだ。(どの口が言うとんねん。)今やいろんなツールが市場にあるから、ほとんどすべての人に事業を始めるチャンスは開かれている。だから起業すること自体のハードルは、想像するよりも低いと思う。

 しかしそのプロセスを間違うと、なにか困難にぶつかったときに簡単に折れてしまうのではないかと思う。ぼくのばあい、売上を立てるまで死ぬほど時間がかかってしまったが、どのシーンを切り取られても、胸を張れるプロセスを踏んできたつもりだ。問題は山積しているが、今のところ諦める理由はどこにもない。一方で、諦められない理由はたくさんできた。大切なのは諦められない理由を自分のなかに持つことだと、学生時代の先輩に教えてもらったことが、今はよくわかる。

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↑こんなぼくを待ってくれていた人たち

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↑愛する人

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↑応援してくれる仲間


 商品販売を開始して、また新たな目標ができた。

「3年以内にコンセプトショップをつくる。」

 この状況ではあまりに夢物語な目標なのだが、やると決めた。今年3月のフランス出張のときに出会った素敵なお店。一見してオシャレなセレクトショップなのだが、そこにラインナップされているものは、ほとんどすべてリーズナブルなうえに、どこかの世界の少しだけいい未来に繋がっている。そこで起きているムーブメントは、かなり大きな波になって日本にもくると思う。そして近い将来、アフリカの時代がやってくる思う。

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↑パリ・10区にある素敵なお店

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↑そのお店のオーナーがつくるスニーカー。ブラジルのコットン農家やゴム農家と契約してサステイナブルなものづくりをしている。

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↑ファッションだけでなく、トータルに商品を扱う

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↑パリ・マレ地区あたりにある素敵なお店

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↑雰囲気のいい店内

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↑ライフスタイルの提案

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↑アートもたくさん

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↑なにこれ











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