2016年12月27日
人間の探究 ６６９ 維摩詰（ゆいまきつ）について
※釈迦の弟子が見舞いにいくのを嫌がった維摩詰（ゆいまきつ）
人間の探究 ６６９ 維摩詰（ゆいまきつ）について
維摩詰（ゆいまきつ）は古代インドの商人で、維摩居士（ゆいまこじ）といい、釈迦の在家の弟子（居士とは在家の弟子のこと）です。
古代インド毘舎離城（ヴァイシャリー）の富豪で、釈迦の在家弟子となった人です。もと前世は妙喜国に在していましたが化生（てんせい）して、その身を在俗に委し、大乗仏教の奥義に達したと伝えられ釈迦の教化をたすけた。無生忍という境地を得た法身の大居士といわれています。
彼が病気になった際には、釈迦が誰かに見舞いに行くよう勧めたが、舎利弗や目連、大迦葉などの阿羅漢の声聞衆は彼にやり込められた事があるので、誰も行こうとしません。また弥勒などの大乗の菩薩たちも同じような経験があって、誰も見舞いに行かなかったのです。そこで釈迦の弟子である文殊菩薩が代表して、彼の方丈の居室に訪れたのです。
そのときの問答は有名です。文殊が「どうしたら仏道を成ずることができるか」と問うと、維摩は「非道（貪・瞋・痴から発する仏道に背くこと）を行ぜよ」と答えた。彼の真意は「非道を行じながら、それに捉われなければ仏道に通達できるということを意味しています。
仏教を深く研究した人です。様々な坊さんが維摩詰を訪ねてくるのですが、お話を聞いているうちにしっぽを巻いて逃げてしまうのです。維摩詰は在家ですから坊さんではありません。在家の維摩詰が優れた論争をするので、誰も維摩詰には敵いません。
負けてしまうから、「あそこだけは行かさないでください」と言うのです。釈迦十大弟子も維摩詰のところへ行くのは嫌がったのです。僕の立場も維摩詰のようですね。どこの坊主も法論を申し込んできません。
日蓮正宗の寺男も来ません。みんな逃げてしまいます。何故ならば、僕は道理で対応しています。ドグマで対抗しているわけではありません。ドグマとは教義です。相手が教義を立てて、こちらも教義を立ててぶつかるのをドグマ論争といいます。そんなことはやっていません。僕は物の道理で判断しているのです。「こうでなければならない」ということです。
仏教は誰のために、何のために説かれたのでしょか。「仏教の目的とは何か？」というところから入っているのですから、誰も太刀打ちできません。日蓮正宗や念仏の寺は仏教の成れの果てです。流れ流れた仏教が変質して、あちこちに生きているだけで、そんな連中が僕にかかってきても敵うわけがないのです。教義をつくった奴ならばともかく、信者など全く話になりません。
あらゆる宗教、学校の勉強もそうですが、みんな宗派なのです。大学で歴史を習って、教授と違うことを言えば単位をもらえません。その教授の説を「どれくらいわかったのか」ということに対して単位を与えるのです。先生は「俺の言う通りにやらないと単位をあげないぞ」という自覚があるのです。
邪馬台国論争などもそうです。「邪馬台国は奈良にあったのだ」と教授が言って、学生が「いや、奈良にはありませんでした」などと言ったら単位はもらえません。単位をもらうということは、その教授がつくりあげた学問を鵜呑みにして「わかりました」ということです。
元東大教授の姜尚中が言っていました。「東大の教授になって偉大な権力に気がついた」と言っています。姜尚中が単位をあげないと学生は卒業できません。東大まで行って就職できなかったら大変です。姜尚中は、かなり意地悪したと思います。姜尚中の学説などありません。それに違うことを言えば、それだけも干されて、「君には単位を取らせない」と言われれば、卒業できなくなってしまいます。恐ろしい地位にいるとわかったのです。東大を卒業できなければ何の意味もありません。そのようなことです。
この維摩詰の場合は、みんなやっつけられてしまいます。ドグマを持って「仏教はこちらが専門家だよ」と坊主が束になってかかっていくのですが、ポイポイポイとやられて太刀打ちできません。
王様が起こって「お前達、坊主だろう。維摩詰をやっつけてこい！」と言うのですが、誰もやっつけられないのです。
これは今の僕と同じです。「法華講の樋田昌志君、出てきなさい。沼田君は三下だからもう来なくていいのです。日蓮正宗の坊主、出てきなさい。みんな論破してあげます。僕の場合はドグマで論破するのではありません。道理で論破するのです。君たちに如何に道理がないかということを教えてあげるのですから誰も論破できるはずがありません。
目指すならば坊さんになろうと思わないで維摩詰を目指せばよいのです。社会生活をしていながら、誰にも負けない正しい信仰を持って、仏教に通暁しているだけではなく、日本の歴史にも通暁していることが大事です。これが本当の大学者です。変なドグマにしがみついて「一番有難いのは板本尊だ。その次にそれを伝えてきた坊さんが大事だ。坊さん抜きにして仏道はない。坊さん抜きにして成仏はない」など馬鹿なことを言うものではありません。
成仏できるかどうかは自灯明です。自灯明が成仏の鍵です。自ら明かりを灯して自ら進んでいくのです。人を頼ってもダメだということです。成仏するかどうかということを人に頼って「助けてください」と言ってもダメなのです。「自分の代わりに修行してください」とそんなことを言ってもダメなのです。
結果的には自分で考え、自分で修行するのです。そのためには仏教をよく知って、歩んでいくのです。これがお釈迦様の涅槃行の教えです。「お釈迦様が涅槃した後は何を頼りに進んだらよいのでしょうか？」と十大弟子が質問するとお釈迦様は「自灯明」と答えます。自らを明りにして、自らを明らかにしていかなければいけません。これが自灯明の原理です。
南無妙法蓮華経も同じことです。自灯明の明かりのことを「南無妙法蓮華経」と言われているのです。南無妙法蓮華経を目指して日々道を歩んでいくことが大事です。
信行学と言いますが、何を信じるのでしょう。板本尊を信じるということは、「信じる」ということに入りません。
もっと言えば皆さんが持っている本尊も信じる対象ではありません。「信じる」ということは、仏教の中身です。中身は書き表したりすることはできません。お曼荼羅を使うことは否定しませんが、そんなものを頼りに功徳欲しさに朝から晩までお題目を唱えている馬鹿もいます。高円寺にも１日２時間お題目を唱えている人がいます。お母ちゃんは浮気者で、あちこち遊び歩いているのです。このザマは何でしょう。そんなことをやっても成仏はしません。
創価学会、日蓮正宗、顕正会を頼っても成仏などしません。奴隷になって終わりです。振り返ってみると「自分の一生とは何だったのだろう」と思うのです。
自灯明という教えだけはそうではありません。自ら明かりを灯して、自分の足で歩むのです。誰も頼りにしていませんから、どこまででも続けられるのです。裏切られることもありません。それが信なのです。
そして「どのような行いをするのか」ということが行です。「仏教とは何か？」ということを学ぶことを学というのです。そのように信行学でもそうですが、みんな自分の都合のいいように置き換えているのです。
大石寺は「信行学の信とは、弘安２年の御本尊を信じることである。これを信じる者は成仏して、信じない者は地獄へ行く」などと馬鹿なことを言っているのです。そして「一番大事なものは仏法僧である」と言います。仏法僧と言いますが、「仏」が間違っているのです。
「仏法とは何か？」ということがわかることが「仏」です。その勉強をしていないから、僧もダメなのです。仏を間違っているからそれを勉強する僧もダメなのです。従ってそこから出る行いは、創価学会に押しかけていき、「学会の本尊を拝んでも成仏しないぞ。こちらの本尊だけが成仏する！」などと馬鹿なことを言っているから大石寺は、信行学すべてがデタラメです。
しかも、自分では「正しいことを信じている」と思い込んでいるのです。都合の悪い人間とは論争しません。だから樋田昌志君は絶対に正理会には来ません。負けるのを知っているのです。「近づくんじゃない！」と言っているはずです。
そのように樋田昌志君、根本から考えないとダメなのです。顕正会では会長が出てくると伏せ拝といって、ずっと頭を下げているのです。１０分くらい続くのです。馬鹿なのです。浅井は仏ではありません。クソ坊主にもなっていません。みんなを集めてだましているのです。
妙観講の大草の子分の渡部は学会に寝返ったのです。裁判のときに学会に有利な証言をして学会に面倒をみてもらったのです。そんな奴らです。渡部も僕の中野の事務所に押しかけてきたことがあります。
「中杉さんですか？ 妙観講の渡部です」と言うので、「どうぞ、おあがりください」と言うと、ドドドドドと６人くらい上がり込んできたのです。「やっちまうべ」と渡辺が言い出したのです。僕は「どこからでもかかってこんかい！」と言うと、渡辺は負けたので、警察に行ったのです。「今、脅かされました」と言うのです。６人で押しかけてきて、「脅かされました」と訴える馬鹿です。そんな奴はどこにもいません。邪教の被害者はみんなそうなってしまうのです。
維摩詰のようになって成長していこうではありませんか。
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この記事へのコメント
1. Posted by 主任教授 さえこ 2016年12月27日 09:22
今日の講義「維摩詰（ゆいまきつ）について」拝読しました。維摩詰、すごい人だったのですね。
中杉博士は維摩詰のような存在です。
中杉博士に勝てないから、坊主はみんな逃げていきます。
日蓮正宗法華講の樋田昌志君も寺男になるのではなく、在家として維摩詰を目指せばよいのです。
在家が坊主に世話になるなど、考え方が間違っているのです。
在家が信仰すればするほど、生活が苦しくなって乞食になったらその信仰は間違っています。
そんな状態ならば信仰しないほうがまだよかったのです。
仏教は自灯明です。
正理会の中杉博士より正しく仏教を学び、仏になっていきましょう。
2. Posted by ASUKA 2016年12月27日 11:20
中杉博士は、現代の維摩詰のようですね。
法華講、学会、皆逃げ出します。
法華講、学会、皆逃げ出します。
3. Posted by 教授 城ヶ島花子 2016年12月27日 12:29
本日も御講義有難う御座います自ら灯りをともし自分の足で歩み仏教とは何か日々一歩一歩前進していく事が大事であると思います。それには中杉弘博士から正しく学ばなければいけないと思います。
4. Posted by 神田美代子 2016年12月27日 13:02
>日蓮正宗の寺男も来ません。みんな逃げてしまいます。何故ならば、僕は道理で対応しています。日蓮正宗の人たちも、論破されたからそれで終わりなのではなく、今度は本当に正しい道を歩んで本物の幸せを掴んで欲しいです。
5. Posted by 参照数 2016年12月27日 18:21
ただいま８０２
6. Posted by 佳子 2016年12月27日 18:29
ご講義有難うございます。
＞「非道（貪・瞋・痴から発する仏道に背くこと）を行ぜよ」
彼の真意は「非道を行じながら、それに捉われなければ仏道に通達できるということを意味
学会員（壮年部、現在は生活保護）でも「末法無戒」という者がいましたが、その人が五戒を守れない（守りたくない）言い訳ではないかと思いました。
＞「非道（貪・瞋・痴から発する仏道に背くこと）を行ぜよ」
彼の真意は「非道を行じながら、それに捉われなければ仏道に通達できるということを意味
学会員（壮年部、現在は生活保護）でも「末法無戒」という者がいましたが、その人が五戒を守れない（守りたくない）言い訳ではないかと思いました。
7. Posted by 弥生 2016年12月27日 21:18
自分たちに都合よく置き換える「信行学」など、ありえないはずです。
8. Posted by 一国民 2016年12月27日 21:23
＞７
都合よく置き換える「信行学」
それが邪教、ですね。
都合よく置き換える「信行学」
それが邪教、ですね。
9. Posted by 参照数 2016年12月28日 00:49
ただいま１０６９
10. Posted by 副主任教授C.Sasaki 2016年12月28日 01:23
中杉博士、本日もご講義ありがとうございます。＞社会生活をしていながら、誰にも負けない正しい信仰を持って、仏教に通暁しているだけではなく、日本の歴史にも通暁
博士は現代の維摩詰のようであられ、皆がこのようになれるよう指導されています。
＞「どうしたら仏道を成ずることができるか」と問うと
維摩は「非道（貪・瞋・痴から発する仏道に背くこと）を行ぜよ」
彼の真意は「非道を行じながら、それに捉われなければ仏道に通達
これは「中道」ということでしょうか。
僧侶ではなく、在家からの言葉であるのは、博士が教えられるように、仏教とは寺院にいる僧侶から教わるものではなく、また法華講のように、ドグマ論争や自分たちに都合良い「信・行・学」の解釈をするのではなく、自己流ではなく正しき師から学び修行して初めて真の意味での「自灯明」であり、そのことを現しているのではないかと思います。
今、口や体があり、法華講は何とでも言えますが、池田が両足のないミイラになったように、臨終の姿にあらわれます。
日々、真の意味で精進、前進できるよう博士に学んでいきましょう。
11. Posted by 古都 2017年01月01日 15:16
仏教は誰のために、何のために説かれたのでしょか。「仏教の目的とは何か？」というところから入っているのですから、誰も太刀打ちできません。
仏教の入口を間違っている寺男さんや大石寺に学会等は、博士から正しい仏教を学ぶべきと思います。
仏教の入口を間違っている寺男さんや大石寺に学会等は、博士から正しい仏教を学ぶべきと思います。
