2019年08月15日

人間の探究 1346 此の経の心に背けば地獄なり

466
※(平家納経)自分が大事に法華経をしまい込んでいたのです。昔の経巻は忍者の巻物にようになっていたのです。それを三方の上に置いて大事にしまい込んでいた人はいますが、「何が書いてあるのかよくわからない」と言うのです。


人間の探究 1346 此の経の心に背けば地獄なり

「倩(つらつら)世間の体を観ずれば、人皆口には此の経を信じ、手には経巻をにぎるといへども、経の心にそむく間、悪道を免れ難し、譬(たと)えば人に皆五臓あり、一臓も損ずれば其の臓より病出(い)で来(き)て余の臓を破り、終(つい)に命を失うが如し」(新池御書)

 「倩(つらつら)世間の体を観ずれば、人皆口には此の経を信じ、手には経巻をにぎるといへども、経の心にそむく間、悪道を免れ難し」

 世間を見ると法華経は、結構流通していたのです。崇徳天皇も法華経写経したのです。法華経は平安時代から入っていたのです。しかし、やっていることは写経だとか、経典を作るなどということです。それは一生懸命やっていたのですが、経の心がわからないのです。
 自分が大事に法華経をしまい込んでいたのです。昔の経巻は忍者の巻物にようになっていたのです。それを三方の上に置いて大事にしまい込んでいた人はいますが、「何が書いてあるのかよくわからない」と言うのです。
 経典を「可愛い」と言って猫可愛がりをしているようですが、何が書いてあるかさっぱりわかりません。それを教えてくれる人を僧というのです。お坊さんのことを僧というのです。この僧に聞くこともありません。またそれを説くお坊さんもいません。
 「法華経が一番優れていますよ」と、噛んで含めるように教えてくれる人はいません。仏教自体が雑乱しているのです。上の方を見ると「般若心経が仏教だ」と言ってみたり、「涅槃行が仏教だ」と言ってみたり、「阿弥陀経が仏教だ」と言ってみたりして、みな経典を大事にしているのです。それで「我こそが一番」と言っているのです。
 とてもではないですけれども、全ての経典を広げて「これは違いますね」と教えてくれる人はいません。それをやったのは、日蓮大聖人様ただお一人です。何故、それをやったのかというと日蓮大聖人様は若い頃、清澄寺で修行していた頃に考えることがあったのです。
 当時、日本には10万社のお寺があったのです。津々浦々までも仏教が広まっています。「仏教が流行っているにもかかわらず、なぜこんなに転変地変、疫病が流行っているのだろうか?」これは不思議でなりません。これが日蓮大聖人様の最初のお悩みです。
「こんなに仏教が流行り、坊さんもいて、衆生もそれぞれ仏教を信じているようですが、なぜそれが国を救うことになっていないのか? おかしなことがあるものだ」と思っていたのです。
 ところが経典を全て読もうと思っても、経典は各お寺の秘経です。「この涅槃行は見せないよ」と言われてしまうのです。まして、「何が書いてあるのか?」と聞いても、「そんなことは教えないよ」と言われてしまいます。どのお寺も経典は簡単に見せてくれません。
 日蓮大聖人様は全ての経典を集めて「読んでみたい」と思ったのです。それで日蓮大聖人様は、全国のお寺を行脚したのです。それから修行が始まったのです。
 全国行脚ですから大変です。「このお寺にこの経典がある」と聞けば、「頼もう、是非ともその経典を読ませてもらいたい」と訪ねていくのですが、お寺の坊主は知らない人が来て、経典を傷つけられたら大変です。破ったり、燃やしたりする者もいるかもしれませんから、そう簡単に見せてはくれません。
 お寺に何日か泊まって信用をつけて、「是非、ご覧ください」と言われてから経典を見ることができたのです。当時は、経蔵の中に巻物が一巻、二巻と入っていたのです。「何がご覧になりたいのですか?」と聞かれて、「阿弥陀経について是非、読ませてください」と言って、初めて経典を読むことができたのです。
 ところが当時、筆記用具もないので、経典は頭に入れるしかありません。凄いことです。「ここが大事なところだ」と思っても、経典に赤線を引くわけにもいきませんから、頭で覚えたのです。日蓮大聖人様は、「わかりました」と経典を読んで、「今度はあの寺に行って、般若心経を読ませてもらいましょう」と、全国のお寺を訪ねて、経典を調べられたのです。
 そこで出来たのが、『立正安国論』です。日蓮大聖人様が32歳の時に最初につくられたのです。61歳で亡くなる前の2回書き直しているのです。『立正安国論』は3回書かれたのです。テーマはそれです。
 「旅客来りて嘆いて曰く近年より近日に至るまで天変地夭飢饉疫癘遍く天下に満ち広く地上に迸る牛馬巷に斃れ骸骨路に充てり死を招くの輩既に大半に超え悲まざるの族敢て一人も無し」『立正安国論』
旅人が主人に「何故、こんなに仏教が流行っているのに転変地変が起きるのでしょうか?」と質問したのです。そこから始まるのが『立正安国論』です。結論は、「実乗の一善に帰せよ」ということです。「それ以外に仏教はあり得ない」と言われているのです。
 法華経から見れば、阿弥陀経も般若心経もみんな邪教だということです。法華経がわかった人から見れば、「ぞれぞれ良いことが書いてあるな」と思うのですが、法華経という到達点があるのに、みな到達点に達していないのです。
 法華経に達した人は極意がわかるから、般若心経が読めるし、どんな経典を読んでもよいのです。極意は法華経です。それなのに法華経をないがしろにして、違う仏教をやっているのです。これでは災難が来ます。
 その中に他国侵逼難があるのです。「他国から攻められますよ。これが蒙古襲来により、当たってしまうのです。日蓮大聖人様は、他国侵逼難と、自界叛逆難(じかいほんぎゃくなん)を予言されたのです。
自界叛逆難(じかいほんぎゃくなん)とは、同じ北条同士が争うのです。そのような時代が来るのです。これは、ピタリと当たったのです。そして、「他国が攻めてくる」という予言もピッタリと当たってしまったのです。
 これを三災七難といいます。これがピタリと当たったので、日蓮大聖人様は幕府から一目も二目もおかれたのです。予言が当たらないと信用されません。
 「日蓮の言うことを聞くならば、この国から災いはなくなるであろう」と言われたのです。天皇にも崇峻天皇御書を書いて、「天皇にも教えてあげましょう」というお立場です。日蓮大聖人様は、国師です。
 日蓮大聖人様は、天皇陛下にも教えて、幕府にも教えるのです。自界叛逆難(じかいほんぎゃくなん)、他国侵逼難の予言をされたので、幕府は烈火のごとく怒るのですが、結果的には日蓮大聖人様に泣きついてきたのです。
 「助けてください。日蓮さま」と言ってきたのです。日蓮大聖人様は「だから言ったでしょう」と言われているのです。「では、お言葉によって、祈祷してしんぜよう」と言われて、蒙古調伏御本尊をつくられて、20人の弟子と祈られて蒙古を調伏されて、神風が吹いたのです。非常に大事な御書です。
 「譬(たと)えば人に皆五臓あり、一臓も損ずれば其の臓より病出(い)で来(き)て余の臓を破り、終(つい)に命を失うが如し」
 人間を見ると五臓六腑があります。肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓を五臓といいます。六腑とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦です。それから人体が出来ています。その内、一つでも壊れると、連鎖的にみんな壊れてしまいます。昔は外科手術などありません。
 法華経という一番肝心要なことを知らなければ、五臓が壊れてしまうのです。すると人体は寿命を迎えてしまうのです。一番肝心要のことを知らないと、五臓六腑が壊れて、遂には命が終わってしまうのです。
 仏法の一番肝心要なことは、南無妙法蓮華経です。これが仏様の教えであり、私の教えでもあります。この「私の教え」ということは、まだ隠しているのです。「お釈迦様の教え」と言ったほうがわかりやすいのです。本当は、日蓮大聖人様の法華経です。
 日蓮大聖人様が整理して『立正安国論』『崇峻天皇御書』などを書かれているのですから、それを学びなさい。学びなさいと言われても、昔は手紙は一通しかありません。それぞれの信者に書いてあげたのです。今のような印刷物はありません。日蓮大聖人様からお手紙をもらった人はわかるけれども、もらってない人はわかりません。
 今は有難い時代で、御書を通して日蓮大聖人様の御書が全て学べます。如何なる機会をみつけても勉強しなさい。そうでないと、経典にモロにぶつかっても、わかるものではありません。当時の人々は字がやっと書ける人々ですから、法華経の中味などわかりません。
それをわかるようにしていくために、「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候」(諸法実相抄)です。これが信心の姿勢です。行学の二道をやらなくなったら、もうその人は退転しているのです。

★★★事務局よりお知らせ★★★

アメーバブログで、「中杉 弘の徒然日記」
好評連載中です!!
     ↓
http://ameblo.jp/nakasugi-hiroshi


人気blogランキング、よろしくね!
  ↓↓↓


         コメントは、ここにお書きください↓↓↓

nakasugi_h at 00:00│Comments(6)clip!


この記事へのコメント

1. Posted by 青い雲のうえから   2019年08月15日 05:42
『立正安国論』の名称は知っていました。

これの完成のみちのりは
はじめて知ることができました。


これからも
退転しない方向で前進します。





2. Posted by 行合84   2019年08月15日 07:03
中杉先生ブログ拝見いたしました。法華経が一番優れていると仰ったのは日蓮大聖人様ただ一人です!何故かこんなにも仏教が興隆しているのに天変地異や疫病がはやるのだろうと感じて末法の仏教の入り口論を確かにされて、何が正しくて何が間違っているのかをしっかりとご判断なされたのです。成仏の法は法華経ですよ!と立正安国論をしっかりとお示しになられたのです!日蓮大聖人様は龍ノ口の御法難からご生還され発迹顕本なされたのです。折伏に命をかけられたのです。今日は終戦記念日です、日蓮大聖人様の時代にも蒙古の襲来があり、日本国軍が防衛していたのです。日本国は広島、長崎に原爆を落とされて無垢な市民が犠牲になられたのです!国防第一の日本国になって参りましょう!奴隷憲法即、廃棄です!中杉先生講義ありがとうございました。
3. Posted by 大田   2019年08月15日 15:25
今日の講義拝読しました。

日蓮大聖人様は、凄い方です。本仏様だから仏教の全体が分かり、肝心要の法華経を分かりやすく「立正安国論」に著されたのだと思います。

字が読めて文字の理解ができても、法華経は理解できませんでした。
博士のご指導を受けて一つ分かり、また一つ分かり、分かったと思っても分かっていなかった事もあります。

でも、博士の下で分からせて頂けることが幸せです。

博士 今日もご指導ありがとうございます。
4. Posted by マリー   2019年08月15日 21:38
仏教は南無妙法蓮華経が肝心であり他の方便を一生懸命信心しても全く意味がありません。
5. Posted by 弥生   2019年08月15日 22:09
>日蓮大聖人様は、「わかりました」と経典を読んで、「今度はあの寺に行って、般若心経を読ませてもらいましょう」と、全国のお寺を訪ねて、経典を調べられた
 そこで出来たのが、『立正安国論
日蓮大聖人様が32歳の時に最初につくられたのです。61歳で亡くなる前の2回書き直しているのです。『立正安国論』は3回書かれた

凄いですね。
学会員も法華講なども、「大聖人様を信じてます」と言いますが、このご姿勢通りではありません。
6. Posted by 愛子   2019年08月15日 22:19
>経の心

このことを「正しく」教えられているのは、現代では中杉博士お一人です。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔