2020年01月19日

『生きている大日本帝国』国家の品格

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※最後の将軍・徳川慶喜は、大政奉還後しばらくは静岡で隠居生活を送っていましたが、晩年、貴族院議員に就任します。その前後に、東京市長を徳川慶喜にお願いしようという話が持ち上がりました。すると徳川慶喜は、「何、市長? 町奉行所のことか?」と言ったのです。天下の将軍だった徳川慶喜がそんなものになるはずがありません。これも品格なのです。

『生きている大日本帝国』

国家の品格

 人間には人格があり、国家には国格というものがあります。国格とは、分かりやすくいうと品(ひん)です。品のない国家も多々あります。何かあればすぐに金をくれと言ったり、軍事力に任せて勝手な領有権を主張する国などは、品格もなにもあったものではありません。
 日本には品格があります。品とは、そのものに備わっている性質のことです。格とは序列を意味します。元内閣安全保障室長であった佐々淳行(さっさあつゆき)氏が、こんなことを記していました。東京都知事はじめ十数名が天皇にお会いする機会がありました。佐々氏は、当然、東京都知事が天皇にお答えするものと思っていたのですが、宮内庁の職員が佐々氏のところに来て「君がしゃべってくれ」と言うので、氏はびっくりしてしまったというのです。
 天皇から見れば、「東京都知事とはしょせん一地方の長官にすぎない」ということです。大きな日本国という枠組みからすれば、東京都は出先の行政府の一機関でしかありません。そんな者に天皇に直接話せる資格はないのです。内閣官房にいた佐々氏こそ天皇に近いのです。これが品格というものです。こんなことができる国家はないのです。序列がすべて定まっているのです。
 同じような話で、最後の将軍・徳川慶喜は、大政奉還後しばらくは静岡で隠居生活を送っていましたが、晩年、貴族院議員に就任します。その前後に、東京市長を徳川慶喜にお願いしようという話が持ち上がりました。すると徳川慶喜は、「何、市長? 町奉行所のことか?」と言ったのです。天下の将軍だった徳川慶喜がそんなものになるはずがありません。これも品格なのです。
 日本は歴史と品格を持っているので、その品格がなくなったらおしまいです。外国で品格らしきものを持っているのは、イギリスです。女王陛下のイギリスです。稟とした品格を持っています。イギリス人はジェントルマンです。本当は残酷なのですが、ジェントルマンという品格を持っています。日本が持っている品格は、ジェントルマンとはちがい、道理と伝統と正義なのです。つまり、武士道です。
 日本は世界一軍律が厳しい国でした。帝国陸海軍といったら、みな誇りに思っており、国民の模範だったのです。そして、日本人は正直で、忠誠心が旺盛で、勤勉で、あらゆることに真面目に取り組み、約束を守ります。ところが、その品格がだんだんと薄らいできているのではないでしょうか。日本人は再び品格を持たなければなりません。「見てみなさい、あれが日本人だ!」と、世界中から尊敬されなければなりません。
 どうして、品格が薄らいでいってしまっているのでしょうか。やはりこれは、教育の問題が大きいでしょう。日本人が「教育勅語」の精神を忘れてしまったからです。現在は、「教育勅語」を知らない人が大多数です。それは、GHQが「『教育勅語』には世界征服の野望が隠されている。これは止めるべきだ」命令したので、教育勅語を廃止し、代わりに「教育基本法」が制定(一九四七年)されたからです。
 明治憲法には、教育に関する規定がありませんでした。そこで、天皇のお言葉として、憲法とは別に「教育勅語」が語られたのです。したがって、法律でもありません。「国民がこのような覚悟を持って生きたらよい」という天皇のお言葉と受け取ればよいのです。
 その「教育勅語」が発表されたのは、一八九〇(明治二三)年です。当時の首相山県有朋が井上毅(こわし)内閣法制局長官と元田永孚(もとだながさね)枢密顧問官に命じて執筆させたものですが、その過程でさまざまな案が出され、喧々諤々たる真剣な議論を経て練られていきました。
 そして、友愛と同時に人品の大成と公共心の涵養を国民に訴えた内容となっていきました。日本政府はこれを堂々と発表し、外国は絶賛したのです。わずか二〇〇文字程度の文章というのに、世界中に感動を呼び起こしたのです。特にイギリスは大絶賛でした。日露戦争後の一九〇七(明治四〇)年、菊池大麓男爵がロンドンに招かれ、「教育勅語」について二五回もにわたる連続講演会を行い、大絶賛を浴びました。アメリカは王様もいない国家で、国体もちがうので、「教育勅語」をまったく理解できませんでした。それが、先ほどのGHQの指令につながっていきます。
 ただし、いまの若い日本人にもそれとは気がつかず、「教育勅語」の精神は継承されているのです。その精神を祖父母の代までは意識的に受容しています。そして、次の父母の代にも受け継がれています。それは、今の世代にも引き継がれているのです。例えば、「親を大事にしなさい」「きょうだいは仲睦まじくするのだ」「家庭は円満にしなさい」「信義を大事にして友人を裏切ってはならない」と「教育勅語」では教えています。これは、我々にとって当たり前のことです。なぜなら、すでにその精神が伝わっているからです。
 そして、「一生懸命勉強をし、努力をして、世界的な視野に立って物事を修養していかなければならない。それが国家のためにもなり、自分のためにもなるのです。そして、一旦、国家に緩急があれば、ともに国家を守るために努力していかなければならない。そのような人間になろうではないか」と言っているのですから、どこにも反対する理由はありません。個々人はそれぞれ努力し、一方で「公」という気持ちを持とうではないかと宣言されているわけですから、現行の日本国憲法とも矛盾しません。
 最近(二〇一四年)、韓国でフェリーの沈没事故があり、多くの犠牲者が出ました。痛ましい悲劇です。韓国では、ソウルの聖水(ソンス)大橋が崩壊したり(一九九四年)、三豊(サムプン)百貨店が営業中に崩壊したり(九五年)して多数の死傷者を出したことが過去にあります。すべて、手抜き工事が原因です。フェリーの沈没は過積載が原因だと言われています。中国では工場の廃油を食用に再利用したり、食品偽装がさかんに行われています。
 どうして、こんなことが起こるのでしょうか。それは「公」というものがないからです。個人があくなき私利私欲を貪欲に追求するので、賄賂は横行し、法令違反はおかまいなし、そのうえ人件費を削減し労働者から搾れるだけ搾り取ろうということになってしまうのです。中国など、賄賂であまりに権力の腐敗が進行しすぎていて、中国共産党は内部から崩壊するのではないでしょうか。
 日本では唯一天皇だけが「日本国」という理念で物事を考えられているのです。そこから「公」というものがにじみ出し、日本人は全員「公」を大事にしなければならないと骨身に沁みついています。ですから、先ほども少し説明しましたが、それは「教育勅語」が生きているからです。ところが、その精神とは反対のことを行っているのは、政治家や官僚という権力者です。彼らこそは「教育勅語」をしっかりと学んで、これを学校教育に復活させていかなくてはいけません。そこで、改めて、「教育勅語」を紹介しておきます。

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この記事へのコメント

1. Posted by V   2020年01月19日 01:19
>日本が持っている品格は、ジェントルマンとはちがい、道理と伝統と正義
つまり、武士道

あの櫻井よしこさんも「道理」とおっしゃっていました。
これまでそのような発言はなく、博士のブログをお読みなのではと感じました。
4. Posted by ∞   2020年01月19日 10:12
2、3、>ケンイチさんそんなに日本人、日本の国が嫌いならでていきなさい、不満で日本の国にいるよりその方が貴方のためです、今すぐに朝鮮半島でも中国でも貴方にふさわしい国は近くにもあるでしようからね。
5. Posted by 事情通   2020年01月19日 16:40
このケンイチは朝鮮人。名前は違えてるけど同一人物
6. Posted by Vega   2020年01月19日 19:32
>日本は歴史と品格を持っているので、その品格がなくなったらおしまいです。日本が持っている品格は、ジェントルマンとはちがい、道理と伝統と正義
つまり、武士道

「道理と伝統と正義、つまり、武士道」なき者が、博や本会を攻撃していますが、それらは全て自分に返ります。
7. Posted by たこなぐり   2020年01月19日 21:52
いいお話をありがとうございます。
「貴族とは何か」を考える材料になります。
本尊
「本来尊いもの」とは。
日本人はこういうことを考えることができなくなりました。
8. Posted by あすか   2020年01月20日 01:15
「公」ある日本と「公」なき国の違いが分かります。ありがとうございます。
9. Posted by 青山   2020年01月21日 11:23
5 御講義有難うございます

教育勅語の復活を望みます

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