2019年12月10日

人間の探究 1429 心の住か

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※阿仏房妙宣寺(妙宣寺(みょうせんじ)は、新潟県佐渡市にある日蓮宗の寺院。日蓮の弟子阿仏房日得が自宅を寺として開基した日蓮宗佐渡三本山のひとつ。山号は蓮華王山。本尊は釈迦如来。 )

人間の探究 1429 心の住か

「雷門の鼓(つづみ)は千万里遠けれども打ちては須臾(しゅゆ)に聞ゆ、御身は佐渡の国にをはせども心は此の国に来(きた)れり、仏に成る道も此(か)くの如し、我等は穢土(えど)に候へども心は霊山(りょうぜん)に住(すむ)べし、御面(かお)を見てはなにかせん、心こそ大切に候へ」(千日尼御前御返事)

「雷門の鼓(つづみ)は千万里遠けれども打ちては須臾(しゅゆ)に聞ゆ」

 雷様が雷門で鼓を打つと、千里を超えて、何処まででも届きます。普通の太鼓ではありません。雷門が打つ太鼓は、「ドンドンドンドン」と打てば、瞬時に何千キロも離れたところでも聞こえると言われています。
 「御身は佐渡の国にをはせども心は此の国に来(きた)れり」
 千日尼は佐渡島にいるのです。貴方が私を求めていることはよくわかっています。私の心の中に、貴方の信仰の度合いがどんどんと響きます。
 「仏に成る道も此(か)くの如し」
 仏になる道もそのようなことと全く同じです。どんな所にいても、誰も見ていなくても、仏様はちゃんと貴方のことを見ていてくれています。仏様がちゃと見ていてくれる善行を積むならば、それを「雷門の鼓」と言っているのです。ちゃんと仏様に太鼓は届いているのです。仏様はいつでもちゃんと貴方のことを見ているのです。
 「我等は穢土(えど)に候へども心は霊山(りょうぜん)に住(すむ)べし」
 ここが大事なところです。我等が住んでいる所は穢土なのです。浄土などと言っていません。「まさに念仏が言う通り、この世は穢土である。我々は穢土に住んでいるようなものです」と日蓮大聖人様は言われています。
 決してきれいごとばかり起こるわけでもありません。楽しいことばかりでもありません。むしろ、苦しみが多いのではないかと思っています。
 「御面(かお)を見てはなにかせん、心こそ大切に候へ」
 千日尼御前は佐渡島にいても、心では「日蓮大聖人様といつ一緒だ」と思うこともできるのです。心とはそのようなものです。自分の子供が遠くにいて、「何をやっているのかな?」と思っていると、子供は「お母さんは何をやっているのかな?」と心はつながっているのです。
 死んで霊界に逝ってしまった先祖ともつながるのです。「私は今、こんなことを考えています。お爺ちゃん、お婆ちゃん、喜んでくださいね」と思えば伝わるのです。反対の思いはダメなのです。
 これは、「心こそ大事」という意味なのです。まだ、もう一つここで忘れてはいけないことは、「心を師とせざれ」ということです。心は大事だという御書もありますが、「心を師としてはいけない」という御書もあります。この両方共にわかっていかなければいけません。そうしないと本当の意味はわかりません。
 「自分の心は大事だ」と言うならば、「私の心を大事にすればよいのか?」というとそういうわけでもありません。貴方の心が地獄・餓鬼・畜生の三悪道ならば、自分の心を見て反省していかなければいけません。三悪道の心を大事にしても意味がありません。
 自分の心を反省して、自分の心を高めていかなければいけません。それを自分の好みや趣味で人間を選んだりしてはいけないのです。そんなことをしていると心は向上しません。「心の師とはなるとも心を師とせざれ」(曾谷入道殿御返事)です。そのような御書と合わせて考えてみなければいけません。
 貴方の心というものは、ハッキリ言ってロクなものではありません。凡夫の心は、六道輪廻(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)ですから、縁に触れると常にクルクルと動くのです。
日蓮大聖人様は、「その中で千日尼御前が日蓮を慕うという心はわかりました。常に私と一緒にいるような気持ちで生活をしてください」と言われているのです。現実は一緒に生活することはできません。現実は、日蓮大聖人様は身延山におられて、千日尼は佐渡島にいるのです。
「心は一緒にいることができるので、常に日蓮のことを考えて、法華経を信仰して毎日の修行に励んでください。そうすればいつも日蓮は貴方と一緒にいます」。このような有難い御書です。


■千日尼御前
承久の乱で佐渡に流された順徳天皇に夫、遠藤為盛と奉仕し、天皇が島で死去すると、ともに剃髪して夫は阿仏房,妻は千日尼と号した。文永8年(1271)夫妻とも佐渡に配流されてきた日蓮大聖人の弟子となる。弘安 (こうあん)2年(1279)子の盛綱を身延山の日蓮大聖人のもとにつかわし、夫の遺骨をおさめた。


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この記事へのコメント

1. Posted by 行合84   2019年12月10日 06:36
中杉先生ブログ拝見いたしました。仏になる道は、心こそ大事であり、自分の心を師とせざれですね。仏様は、しっかりと、各自を見てくれているのです。一心欲顕仏、不自借身命の精神が大切であると思います。僕ら正理会のメンバーは、お互いに、自分の心を反省して、自分の心を高めて参りましょう!中杉先生講義ありがとうございました。
2. Posted by 主任教授 さえこ   2019年12月10日 09:27
5 今日の講義「心の住か」拝読しました。

今日の講義は、ジーンと心に響く御書講義です。

日蓮大聖人様と離れていても、心は日蓮大聖人様と一緒です。素晴らしい御書ですね。

現代の日蓮大聖人様の弟子である私達も、このような心で信心をしていけばよいのだとわかります。
心はいつも日蓮大聖人様と一緒にいることができるのです。

しかし、日蓮大聖人様の教えを理解するのには、悟った仏様から教わらないとわかりません。
現代の仏陀は中杉博士ただお一人です。
他はみんな邪教の導師です。

惑わされないように、わかった人は正法を信受していきましょう。
信受して折伏をしていくと、日蓮大聖人様の仏法がわかってきます。

現代の折伏の書は『虚構の憲法』です。
この書をどんどん日本人に広めていきましょう。


4. Posted by マリー   2019年12月10日 13:40
 貴方の心というものは、ハッキリ言ってロクなものではありません。凡夫の心は、六道輪廻(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)ですから、縁に触れると常にクルクルと動くのです。

念仏のおばさんは四悪道にまっしぐらで地獄いきだなあと思います。反省して心を高めていかなければならないと思います。
5. Posted by 大田   2019年12月10日 22:00
今日の講義拝読しました。

いつも仏様は私と一緒にいて下さいます。

私が仏様の声が聞こえないだけで、きっと理解の無さに苦笑をしておられるのかも知れません。

もっと修行をして仏様の声を聞きたいと思います。

博士 ありがとうございます。

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