2020年02月16日

『生きている大日本帝国』伊勢神宮

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※伊雑宮(いぞうぐう)。伊勢神宮の正式な参拝ルートは、志摩市の伊雑宮から始まります。この神社は小さなものでそのへんの鎮守の森の神社と大きさは変わりません。ところが、この伊雑宮が伊勢神宮の本拠地です。この伊雑宮を中心にして、今の伊勢神宮に天照大神(あまてらすおおみかみ)と豊受大御神(とようけのおおみかみ)がお移りになったと言われています。

『生きている大日本帝国』

伊勢神宮

 五月の連休ともなると、伊勢神宮にはびっくりするくらい大勢の人が参拝に来ます。前に進めないほどです。多くの人は、参拝するとご利益があると期待しているのでしょう。特に、二〇一三年には伊勢神宮の式年遷宮が行われ、今年(二〇一四年)は、三種の神器である草薙の剣が名古屋の熱田神宮から伊雑宮に戻ってくる年だと言われています。すると、この伊勢神宮に三種の神器がすべて揃うことになるのです。天照大神の八咫の鏡・勾玉・草薙の剣、この三種の神器が伊勢神宮に揃う不思議な年です。
 ところで、伊勢神宮は天皇のものです。伊勢神宮の所有者は天皇です。伊勢神宮は古来から存在していて、日本人はこの伊勢神宮を大事にしてきました。しかも、「お伊勢さん」と親しみをこめて呼んでいます。この伊勢神宮の神話的なつながりについては、竹田恒泰氏の「伊勢神宮講義」を聞けばよくわかります。大日本帝国を引き継ぐものは、天皇・伊勢神宮・靖国神社とつながっているのです。
 その伊勢神宮の正式な参拝ルートは、志摩市の伊雑宮から始まります。この神社は小さなものでそのへんの鎮守の森の神社と大きさは変わりません。ところが、この伊雑宮が伊勢神宮の本拠地です。この伊雑宮を中心にして、今の伊勢神宮に天照大神(あまてらすおおみかみ)と豊受大御神(とようけのおおみかみ)がお移りになったと言われています。伊雑宮・外宮・内宮の三社をお参りして、伊勢神宮に参拝したことになるのです。
 ところが、どんな気持ちで伊勢神宮にお参りをすればいいのか、だれも知りません。「私の祈りをかなえてほしい」「子供が有名学校に入ってほしい」「好きな子と結婚したい」「お金がほしい」などと、自分の願望を祈ってはいけないのです。伊勢神宮はそんなことのために行くところではないのです。
 だれにでも故郷はありますが、伊勢神宮は日本人の魂の故郷です。我が国はここから生まれて、神様はここにおられて、天皇が神から生まれて造られたという謂(いわ)れをもった、日本人の魂の故郷なのです。夜になると伊勢神宮の森に精霊が集まってきて、精霊会議が行われるのです。夜は伊勢神宮に入れません。精霊が集まるからです。伊勢神宮は全国何万社の総元締めですから、全国の天照大神につながる神がすべて集まってくる清浄な聖地です。ここでしっかりと参拝することで、我々は先祖を知ることができます。「これが日本人だな。国家というものは、このようにしてできあがってきたのだ」とわかってきます。伊勢神宮の神は今も生き続けています。
 そこで、生きているということはどういうことなのかを考えてみましょう。市販の神棚には三社の場合のものもあります。屋根が三つあり、扉が三つあるのです。伊勢神宮も、本来は三体の神が祀られています。それは、天之御中主神(あまのみなかぬし)と、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と、神産巣日神(かみむすびのかみ)です。この神様が伊勢神宮の本当の御神体です。それをわかりやすくするために、天照大神を表にし、天照大神、豊受大神、伊雑宮の神である天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)の三つを立てているのです。
 この天之御中主神と、高御産巣日神と、神産巣日神を、「造化三神(ぞうけさんじん)」と呼びます。「天地初めて発けし時、高天原に成れる神の名は、天之御中主神、次に高御産巣日神、次に神産巣日神。此の三柱の神は並独神と成り坐して、身を隠したまひき」(『古事記』上巻)と、『古事記』の最初に登場する神です。
 そして、「造化三神」が世界を創った根本なのです。それを日本神道はお祀りしているのです。造化三神は世界を創った神で、そこから神々が生まれ、何代か経って天照大神が出てきたのです。天照大神は、神様の系譜のずっと下の方にいるのです。
 その天之御中主神とは、この宇宙を形成する中心的な材料です。材料のことを霊魂(れいこん)といいます。天之御中主神と霊魂は同じ事を意味しています。生魂(いくむすび)とも呼びます。霊魂とは物質でもあり波動でもあるということは、前章の「生成化育論(せいせいけいくろん)」の説明でも少ししました。
 その材料である天之御中主神がだんだん集まってきて、何かを形成していきます。この集めていく力のことを高御産巣日神といいます。そして、人間も、木も、地球も、宇宙も、素粒子も、なんでも造ってしまうのです。ところが、集合がどんどんできていくだけの世界ではおかしくなってしまうので、バランスを維持するために、ある程度まで進むと天之御中主神は元の霊魂に還元されていきます。この元にもどる力のことを神産巣日神と呼びます。宇宙はこのようにできているのです。それが神の力です。我々が死ぬ時も、神の力により死ぬのです。そして、そのために宇宙のバランスは常に維持されるのです。
 人間の例で考えてみましょう。一人ひとりの個々人がいます。これは社会を造っていくための材料ですから、生魂(いくむすび)です。社会や国家を形成する最も基本的な原料です。その材料が集まって小さな集団ができます。一人では何もできません。ところが集団を形成して数百人の規模になれば、「お前は畑を耕せ」「お前は海に漁に行け」「お前は山へ行け」といろいろな物を取ってきて交換することで、社会に動きが出てきます。それだけでは困るので、村長(むらおさ)を定め、もめごとが起きたら村長に収めてもらうのです。そこで一つの村という単位ができてきます。これを足産霊(たるむすび)といいます。
 あちこちに足産霊が発生するようになります。足産霊が三つも四つも集まり、さらには一〇〇、二〇〇と集まっていけば、統率のとれた国家のようなものができてきます。国家が登場し、民族として最高の団結が保たれた時、それを玉留産霊(たまつめむすび)といいます。玉留産霊なので、その大王は玉体なのです。大王は最高の力を持ち、そのようにして人間は生活を豊かにしていくことができるのです。自然に存在する人間を原料にして(生魂)、村を造り(足産霊)、集まったものがまた統合されて、これ以上統合できない段階を玉留産霊と解釈することができます。
 こうした神道の基本的な考えは、前章でも触れたように、現代の量子物理学と高い親和性があります。万物は元素からできあがっています。その元素は、現在一一五個発見されています。ところがその元素は、ご存知のように原子に還元され、原子は電子と原子核から成り立っています。そして、その原子核は陽子と中性子から成り立ち、こうした原子を構成する要素を素粒子と呼んできました。
 ところが、量子物理学の研究が進むと、この素粒子の存在を簡単に捉えられないことがわかってきました。「見えた」と思ったらもうありません。「ない」と思ったらまた出現するという、単純な二項背反の論理では把握できないのです。その運動をとらえるだけでも、膨大な数式が編み出されています。
 素粒子というのは、粒子の性質を持っているのと同時に、波の性質を持っているのです。最初から矛盾しているのです。これは前章で述べたように、まさに天之御中主神の霊魂のあり方と同一なのです。天之御中主神は姿の見えない存在ですから、「これが天之御中主神の神様です」ということを示すことはできません。しかし、その天之御中主神を原料とし、高御産巣日神の力で凝集させ、形を作り上げていき、それが動物や、草や、太陽や、地球となっていきます。そして、素粒子が集まって木にもなるのですが、永遠に大きくなる木はありません。今度は枯れて死んで元に帰ってしまいます。太陽ですら、寿命があります。
 高名な物理学者であるシュレディンガーは、量子力学の基礎になった波動方程式は、東洋の哲学の諸原理を記述していると語っています。日本神道はただものではないのです。『古事記』は作り話でもなく、おとぎ話でもありません。日本神道は、造化三神から説き始め、宇宙の成り立ちの根本を教えてくれるのです。そして、二〇世紀になって、ようやく物理学者も、その真理に気がついたのです。
 このように、日本神道にはとんでもない真理の上に成り立っているのです。しかし、真理を野晒しにしておくことは危険でもあります。その秘密を隠すために、内宮は天照大神、外宮は豊受大神とカモフラージュしているのです。しかし本当は、伊勢神宮の秘密を知ることにより、宇宙が形成されている秘密まで理解できるのです。
 伊勢神宮の所有者である天皇は、もちろん、そのことを理解しています。そのために、千何百年もの間、伊勢神宮をお守りしてきたのです。この伊勢神宮があるかぎり、大日本帝国が滅ぶわけもないのです。伊勢神宮を参拝するときには、このことをはっきりと意識しないといけないのです。


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この記事へのコメント

1. Posted by 凛々   2020年02月16日 01:41
>伊雑宮

ご講義ありがとうございます。思わず手を合わせてしまいます
2. Posted by 弥生   2020年02月17日 01:20
>シュレディンガーは、量子力学の基礎になった波動方程式は、東洋の哲学の諸原理を記述していると語っています

あの「二コラ・テスラ」も「3」にこだわったと以前のご講義にありましたが、「造化三神」の三神とつながるのでしょうか
3. Posted by 青山   2020年02月17日 12:21
5 御講義ありがとうございます

伊勢神宮は日本人の魂の故郷だと思いました

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