2022年05月12日

人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経化城喩品第七』について 80

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※鴨長明の「行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたかは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」(方丈記)という人生ではありません。本有の生死をつかんでいくことが、法華経の修行です。

人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経化城喩品第七』について 80

 「汝等は苦滅し 所作(しょさ)皆已に弁ぜりと言う」(続き)
勇気と意志を持たないと、宝物に辿り着くことはできません。途中で石につまずいて、「もう帰りたい」と思ってホームシックになって、進むことを止めてしまうのです。だから、また輪廻をしてしまうのです。
すると戦争している中に生まれたり、災害の中に生まれてくるのです。そのような世界は嫌なのでしょう。宝物にたどり着けなければ輪廻してしまうのです。しかし、そこに辿り着く道のりは、棘の道のりです。決して安易な道ではありません。
自分の足で棘の道を踏み越えていくのです。棘の道とは、自分の過去世の宿業です。天台大師の『摩訶止観』では、成仏するためには、恒河沙のごとく迷いが出てくるのです。自分が犯した無量の罪です。塵沙惑(じんじゃわく)を退治して、仏になることができるのです。
無量の罪とは、経験しなければいけないことです。それは、全て自分がやってきたことです。自分でやってきたこと、経験しなければならないことを無数の悪事というのです。
ところが、護法の功徳力により、「それは本当ではありません。仮なのです。貴方の積んできた因果を仮の世界に変えてあげましょう」というのが仏の慈悲です。経験しなければいけないことが夢になって現れてくるのです。
成仏が近くなると悪夢を見るようになるのです。「何故、こんな悪夢を見るのか?」と思うのですが、そうではありません。過去に経験しなければならない因果を夢で見ているから、消えて無くなるのです。
我々は、無尽蔵の悪を成してきたのです。それが全て消えて、初めて等覚一転名字妙覚(とうかくいってんみょうじみょうかく)になるのです。
道も悪いし、夢も悪いのです。それは過去世に自分が創ってきたことです。棘の道は、自分が過去世に創ってきた道なのです。悪路を歩んでいくということが宿命です。それがスパッと消えるのです。
消えてみると、「なんだ、あれは夢だったのか」と思うのです。悪路を抜けると、そこは青空が広がり、風が吹き、素晴らしい世界があるのです。ここには、美味しい食べ物も沢山あり、とても美しい場所です。今まで苦労してきた道のりは、何だったのでしょうか? それは、貴方の夢だったのです。
仏は、貴方が犯してきたことを全て夢で見せてくれたのです。本来ならば体験しなければいけないことを夢で見たのです。それが消えた瞬間を等覚一転名字妙覚(とうかくいってんみょうじみょうかく)と言うのです。
 「既に涅槃に到り 皆阿羅漢を得たりと知って」
 既に涅槃に到り 皆阿羅漢を得たりと知って
 「爾(しか)して乃(いま)し大衆を集めて 為に真実の法を説く」
 爾(しか)して乃(いま)し大衆を集めて、為に真実の法を説いたのです。
 「諸仏は方便力をもって 分別して三乗と説きたもう」
 諸仏は方便力をもって、分別して三乗と説きたもう。仏は「お前達はここへ行きなさい」と三乗の法を説いたのです。三乗とは、声聞、縁覚、菩薩です。「菩薩界とは何か?」というと、人を助けることです。仏は、「菩薩界の修行をやりなさい」と言われているのです。
或は医者になって人の命を救うのです。医者は、毎日、人の命を救っています。それは菩薩の修行です。学校の先生になって生徒に善い行いを教えていくことも菩薩界です。仏は、「そのような人間になりなさい」と言われているのです。
縁覚は、仏道修行の真似をして山に入り、座禅を組み、滝に打たれたりして修行をします。「それは何のためか?」というと、声聞界を得るための修行です。そのように説くと衆生にはわかりやすいのです。
「貴方は菩薩界になって人を助けなさい」「貴方は仏道修行をして声聞界に入りなさい」そのようなことです。実際は三乗の修行ですが、仏界を上において、三乗と言っているのです。三乗の修行をやるのです。
すると、「仏道修行をやってきました」と言う人に対して仏は、「よし、お前に転法輪を投げて最高の法を与えよう」ということです。
「お前も菩薩界を頑張ってきたな」と言われて、転法輪を投げてもらうと、等覚一転名字妙覚(とうかくいってんみょうじみょうかく)です。名字から妙覚の位に登り、仏道修行は完成するのです。それは、永遠の生命を得たということなのです。
鴨長明の「行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたかは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」(方丈記)という人生ではありません。本有の生死をつかんでいくことが、法華経の修行です。これを衆生に与えることが、仏陀の智慧なのです。(81に続く)


『妙法蓮華経化城喩品第七』
汝等は苦滅し 所作(しょさ)皆已に弁ぜりと言う(続き)
既に涅槃に到り 皆阿羅漢を得たりと知って
爾(しか)して乃(いま)し大衆を集めて 為に真実の法を説く
諸仏は方便力をもって 分別して三乗と説きたもう



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この記事へのコメント

1. Posted by トワ   2022年05月12日 08:08
 講義していただきいつもありがとうございます。
 棘の道のりです決して安易な道ではありません。
 今も様々悪夢、悪霊、魔者の障りありますが、無明を難とかこくふくして行きます、そして本有の生死(静止)をつかんでまいります。
 生川の流れは絶えずして、視かも、もとのみずにあらず。淀みに浮かぶ歌方は、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
 
2. Posted by 大田   2022年05月12日 10:37
今日のご講義拝読しました。

>棘の道とは、自分の過去世の宿業です。
自分がやった事をやられた人の立場になって経験するのだと思います。
だから辛いのです。訳も分からないまま経験するのです。だから辛いのです。

でも刺の道は自分が過去世に創ってきた道なのです。通り切ってしまえば感謝に変わります。

成仏するまでには今まで経験したことのない業が出てきます。成仏する為に通らなければならない宿命の道だと思います。

その時が来ても慌てること無く、起ってきた事の根本を見極めて、反省をしながら喜んで進んで行けるよう精進していきます。

博士 ありがとうございます。
さえ子先生 ありがとうございます。
3. Posted by 主任教授 さえこ   2022年05月12日 12:47
5 今日の講義「人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経化城喩品第七』について 80」拝読しました。

>自分の足で棘の道を踏み越えていくのです。棘の道とは、自分の過去世の宿業です。

それがだんだとわかってくると宿業は消えてきます。
自分が不幸なのは、自分でつくってきた宿業だったのです。

凡夫は、そのことを聞くと反発します。
「自分が不幸になったのは人のせいだ」と思っているからです。
ところが、そうではありません。

不幸は自分の業行の因果がつくりだしていたのです。
それがわかり、素直にそのことを認めると境涯が上がるのです。

人のせいではありません。
全て自分のせいなのです。

それがわかると、他人に対する慈悲がわいてきます。
皆、貴方と同じ業行の因果で悩み、苦しんでいるのです。

それがわからないで苦しいまま自殺をすると、その因果は来世も続くのです。
終わりではありません。

うちさんも「自殺を考えたことがある」と言っていましたが、自殺したい人の宗教は念仏です。
うちさんの心の底には念仏の宗教が入っているのです。

根底の宗教を退治するのには長い時間がかかります。
それを理解して、成仏の境地まで進むのです。
退転して、業行の因果のまま流されていくと、地獄に進むしかありません。

「成仏の境地を目指して進め、進め!」です。

精進していきましょう。

4. Posted by ドバコくん   2022年05月12日 13:00
・「自分が犯した無量の罪です。塵沙惑(じんじゃわく)を退治して、仏になることができるのです」

生きている間にしなければいけないことは、
自分の犯してきた無量の罪による業行の因果を、
法華経の修行、南無妙法蓮華経の修行によって、
成仏に向かっていく因果に変えていくことだと思いました。

自分は反省することがたくさんあるなと思いました。

それでも、ただ生きて、ただ死ぬだけではなにも解決しないので、日々仏法を学び、法華経を人に伝えれる時は伝えて、精進していこうと思いました。
5. Posted by マリー   2022年05月12日 13:49
 今まで悪夢を沢山みてきており、現在妖怪に遭遇しましたが、転重軽受だと思い大感謝です。
 茨の道は南無妙法蓮華経と乗り越えていくしかないですね。
6. Posted by 弥生   2022年05月12日 18:47
>もう帰りたい」と思ってホームシックになって、進むことを止めてしまうのです。だから、また輪廻をしてしまうのです。
すると戦争している中に生まれたり、災害の中に生まれてくるのです。
宝物にたどり着けなければ輪廻

そうならないよう、皆さんと精進していきたいと思いました。
7. Posted by 会員   2022年05月12日 19:10
>本有の生死をつかんでいくことが、法華経の修行です。

私の弟も首吊り自殺をしました。家は真言宗でありますが、義理兄の実家はやはり念仏宗であります。それが影響しているものと感じます。自分の場合菩薩行を積んでいく事がまずは大事なのかなと思いました。
8. Posted by 弥生   2022年05月12日 19:31
>7
自分の場合菩薩行を積んでいく事

そうですね。
私の親族にも自死がおりますが、思い出すたび、心の中でお題目を唱えるようにしています。
9. Posted by 愛子   2022年05月12日 19:54
中杉博士、本日もご講義有難うございます。

>棘の道は、自分が過去世に創ってきた道
悪路を歩んでいくということが宿命
それがスパッと消える
悪路を抜けると、そこは青空が広がり、風が吹き、素晴らしい世界

博士は正しくお悟りを開かれているので、このように教えて下さると思いました。

ある顕正会会員に「顕正会に入会すると宿命転換し、幸福になれる」と言われましたが、顕正会の浅井は、博士のような御書講義ができないため、その人は御書を何も知らず、【信・行・学】のどれが欠けても、修行や宿命転換はありません。

>本有の生死をつかんでいくことが、法華経の修行

博士ご著書「法華経入門」、以前のご講義にも、「経典、正法の教えと、自分の中身を入れ替えていくのが信仰、精進」とあり、無信仰や邪教では、自分の好き嫌いで判断するため、詐欺師と良い人の区別もつかず、「途中で石につまずいて、もう帰りたいと進むことを止めてしまう」ものですが、「棘の道とは、自分の過去世の宿業、悪路でも進まなければ地獄界に逆戻りする」と知り前進する、自分の中身を正法に入れ替え続けなければならない、と思いました。
10. Posted by うち   2022年05月12日 20:09
中杉博士、御講義をありがとうございます。

> 自分の足で棘の道を踏み越えていくのです。棘の道とは、自分の過去世の宿業です。

自分の境遇を人のせいにせず、過去世の宿業を乗り越えて、成仏できるよう、仏道修行してまいります。

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さえこ先生、御釈をありがとうございます。

> うちさんの心の底には念仏の宗教が入っているのです。

念仏は他人事だとばかり思っておりました。自分の心の底に念仏が入っていることを認めて、一歩一歩、過去世の宿業を乗り越えて、前進してまいります。
11. Posted by believer   2022年05月12日 22:56
5 御講義ありがとうございます。

「仏は、貴方が犯してきたことを全て夢で見せてくれたのです。」

修行が進むと過去世の悪行の現世果を悪夢で済ますことができる、まさに転重軽受です。
12. Posted by 青山   2022年05月13日 09:50
5 御講義有難うございます

過去世に自分が創ってきた宿命がスパッと消え等覚一転名字妙覚(とうかくいってんみょうじみょうかく)になるように信仰心をみがいていくことが大事であると思いました。

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