2014年09月26日

全日本同和会の関東・東北連合会の研修大会に参加しました

 平成26年9月19日(金)、千代田区永田町の憲政記念館で開催された、全日本同和会の関東・東北連合会の研修大会に参列し、来賓としてご紹介を賜りました。

 同会での主催者の皆さんのお話としては、同和地域のご出身の皆さんへの差別事象は、減るどころか、増える傾向にあるということです。むしろ、この問題がいつもまにか形骸化し、差別撤廃に向けた気高く、血と汗によって切り開かれた歴史への認識が消えかかっているのではという危惧を、私も実感しました。

 そうした社会風潮であることを知覚できる分かりやすい例としては、鼻血が止まらなくなったなどの、あの有名なグルメ漫画による福島県への無認識な差別的表現などに象徴されるかと思います。
 研修会の席上も、ある国会議員から、この問題について政府に事実確認を要求したところ、改めて調査が行われ、福島県内で、あるいは、福島県を訪れたことのある方の中で、そうした医学的事象が報告され、認識された事例は、全くなかったことが確認されたとの話がありました。

 また、ある政党の議員が、アイヌ民族など今はいないなどの旨の発信を行って、大変な非難を浴びたりもしています。

 今日では、マスコミや漫画家などの職業的表現者の方だけでなく、匿名のインターネット、ブログ、SMSなどの世界で、こうした差別表現、いじめなどの事象は多発化しています。そうした心無い、犯罪に近い言動が、どれほど多くの人々の心を、どれほど深く傷つけてしまうか、痛みの分からない人が増えていると言わざるを得ません。

 ご本人が悪意を自覚しているか、いないかに関わらず、高速・広範な情報伝達の社会にあっては、心無い発言が、まるで戦略ミサイルのように、他者を傷つけてしまう時代になっているのです。

 同和問題は、けっして、限定された人々だけの問題ではありません。

 言葉や人種、文化、宗教、性別など様々な多様性を乗り越えて、互いの存在の神聖さを認め合う気風を確固たる姿勢で育てていくか、それに逆行する風潮を黙認してしまうか。これは、武器を持たずとも、真剣に戦うべき、人類の存在価値に関わる大事な戦いだと、改めて自覚した次第です。

nakayamanobuyuki at 18:30│