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突然だが。今日本に来ている。今年はかなりスケジュール的にも難しく無理やり時間を作ったので、火曜日の夜着いて週明けの月曜日には発つ。航空券の料金というのは本当に不思議でいつも同じ便なのに去年のほぼ3倍の値段。まあ去年がまた特別安かったのもあるが。正直金銭的に難しいと思ったが、話したらボーナスとして会社で航空券を取ってくれた。 ある意味借金するより重いが、昨年末の12月は前年比40パーセント、金額にして日本円なら200万円程の売り上げ増だったのだからまあそれ程負担に感じる事もないだろう。「保険もかけといたから」と総支配人にボソッと言われ、勿論旅行保険の事だろうと思っていても何となく怖い(苦笑)。
時期の割に航空券が高かったせいか機内が空いていたのは楽だった。
それと写真の故ポール ボキューズシェフはなんの関係があるのかと思われるだろうが。何の関係もない。前回氏の話しを書いたところ、学生時代の友人から「正直あまりポールボキューズ氏をあまり評価していない」というメールをもらった。 何でも8年程前に金沢に出来たレストラン ポール ボキューズ(平松シェフとコラボした店)にパーティーで行った時水が出てこないで、代わりにどう見てもボウルというよりはグラスにしか見えないフィンガーボウルが出ていた為「フィンガーボウルの水を飲んでしまった」という笑い話を全員知っていたにも拘らず飲んでしまったという。
確かに不親切な話ではある。フィンガーボウル云々より、一昔前のフランス料理店によくあったお客様より上に立った様な対応が感じられたのではないかと思う。
サービス業の怖いところで、一期一会、たった一度の経験でお客様の評価が下る事はよくある。また事業を大きくし過ぎ、あちこちに自分の名前で展開する事のデメリットで、ボキューズ シェフは勿論平松シェフも、そんな事があった事も知らないのではないかと思う。業界の人間として心に留めておくべき事だろう。
ちゃんと書いといたぞ、マサ。

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DSC_0111いきなりポール. ボキューズ シェフの写真だが、まあ一番最近撮ったパリ Match 誌からのショットなので。氏が亡くなった日に丁度締め切りが迫っていたモントリオール ブレテン誌の原稿を書く都合が生じたので、四半世紀も前に氏のレシピ本を元に自分で撃った兎を料理したが、食材の状態とルセットのズレから失敗したと云う話を書いた。昔話とは言え情けないエピソードではあるが(苦笑)。
前回の話はあまりにも久しぶりで書き足りなかった点が多い。確かに大晦日も元日も早朝から仕事だったが、要は日本人社会から隔絶しているからこちらのカレンダーに沿っているだけの話で、その分クリスマスは3日も店を閉めて休んだ。カナダでは26日も祭日なので。もっともオーナーや総支配人からはクリスマス当時はともかくイブと26日は開けたいと言われ、どうせ私は特別な事をしないので一旦了承したのだが、私以外全員大反対だったので閉める事になったのだ。だいたいオーナーにしても総支配人にしても自分達は家族とパーティーと言うのでは全く説得力が無い。
しかし休み明けの27日から数日とんでもない混み方でこちらでは凡そ珍しい行列まで出来ていた始末。一体どうしたのかと思ったら、その27日の新聞である評論家が選んだ首都圏レストランの気になるお皿ベスト10とかいう企画の第1位がうちの店で数ヶ月前まで出していた蛸料理だったようだ。勿論有難い話ではあるが、お客様を立って待たせるほどなのは、ブラッセリーとビストロの中間のような店には相応しくない。こういう企画でベスト10に入るような事はまあまああるのだが、1位と言うのは流石に無かった。そしてお客様はベスト10くらいではそれ程触手が動かないのに1位と聞くと来てみたくなるものらしい。
何より問題なのは、既にその蛸料理はメニューから消えている点だろう。
たまにはお前が最近出している料理の写真も見せろという声もあるので、最近久しぶりにお勧めで出したムサカの写真を。今回はバイソンの肉でギリシャ料理らしくグリークサラダを添えてみた。
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初日の出

気が付けば1年半も更新していなかった。いや何度もその気にはなったのだが、間が開けば開く程逆に何か特別な事でもなければ更新し辛くなるという悪循環。そんなに大上段に構えるより、日常を頻繁に報告しておいた方が良いと考え直した。職場の同僚で20年来の友人でもある女性は1日1回厨房の外で写真を撮ってはフェイスブックに上げている。同じ職場の風景やエピソードを見ても意味が無いので、実生活では友人でもフェイスブックでは友達に登録していない。実際フェイスブックだと特に制限をかけてないので更新すれば勝手に友達登録している方々に連絡が行くから迷惑だろうと思って躊躇する。日本語を母国語にしない人が多いので英語かフランス語になるだろうし、日本人でもこのどちらかの言葉ならまあ分かる人がフェイスブックの友人達の大半を占めるだろうから。例えば、くっだらないケベック州の田舎話や写真が、鉄人坂井シェフなんかの所に送られても(苦笑)。
しかし、そう新年に決意して上記の初日の出写真など撮ったのは当然1月1日だが、既に25日である。とにかく1月中で未だ良かったが。確かに忙しい事は忙しい。例年通り仕事納めは大晦日。仕事始めは元日。12月30日から元日まで3日連続朝4時起床だったし。例年は1月に休暇を取るが、今冬の間はギリギリの人数でやっているのに皆が先に休暇申請して12月から3月まで誰かしらの休暇が入っている状態。病欠が出ると休日出勤にまでなってしまう。12月は前年比40%も売り上げ上昇したのだから人数は増やしてもらいたいところだ。
久しぶりなのでつい長くなったが、1回で全部書こうとするから失敗するのだと思うので数日中に続きを書く事にしたい。
もう一枚くらい写真をつけておこう。元日から一週間程後のもの。
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いずれも朝8時くらい、出勤して数時間後の写真だ。日が短いので登るのは遅く、沈むのは早い。寒さは厳しくなっても日はこの後段々長くなるだろう。

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