2004年08月30日

小児救急とか、ちょっと実体験として思うこと

小児救急とか、ちょっと実体験として思うこと

これらについては、後日ぼちぼちと書きますが、とりあえず。

私の外病院当直先(ようするにバイト)では、ついこの前まで夜間の小児科も診れそうなものに関しては受けていました。
もちろん、電話を回していただいて、症状を聞いて、親にアドバイスさせていただくこともあるのですが、最近、夜間の小児拠点病院?というのでしょうか。つまり、地域全域で小児科医が必ずどの時間でもどこかの病院にいるという体制を確立させたわけですね。一見いい話のように聞こえますね、、、。ただ、私のところ(バイト先病院)では、基本的に小児は診察を断ることになりました。そして、小児診察依頼でかかってきた電話は基本的にその小児科医のいる病院に直接連絡して貰うよう説明するのですね。

いままで、少ないながらも少しは地域の夜間小児科医療に協力をしてきたのですが、、、。
もちろん、親も出来ることなら小児科医に診てもらいたいという希望は強く、それほどそのこと自体は患者さんにとって問題にはならないようです。まぁ、病院が遠いから不便ではありますが、、、。

そして、さらに夜間や休日の小児科医常駐拠点病院に小児患者は集中する。。。

以前も何度か書きましたかね。小児医療に対する提案。(万由子の〜の方でね)

夜間や休日の救急ではせめて窓口だけでも自己負担分はお金を支払うとか。(無料だからどうこうっていう問題ね)
親が仕事を休めないからという理由で、休日診療(ばかり)を受ける人の問題とか。。。

そんなことを書きながらふと自分のことを思い出した。
そういえば、私のうちも、医者にはかからなかったなぁって。よく一人っきりで自宅で死にかけてた?こともあったよなぁって。
親が子供を医者に診せに行く時間も金もなかったんだろうなって。

そう、夜間に連れてくるだけでもまだマシな方。病気でも連れてこない、連れてこれない親なんていくらでもいる!。
小児医療が完全に有料なら、お金の問題で病気でも連れてこない人も多いだろうし、
一時金を窓口で支払うっていうのも、5千円や1万円でも支払えない人がまだまだ多いはず。(あとで、お金が返るとしてもね)
子供のためなら仕事くらい休めよ!って思うけど、そんなことでいちいち休んでたら仕事がなくなる(クビになる)時代ですよね、今って。
産休だって、公務員さんは90%以上取ってますが、民間なんて、、、ひどいですよね。
こんな国で小児を産み育てるのは、、、無理。

そういう、仕事してる女医(私のことじゃないけど)だって、はっきりいって、自分の子供が病気でも、仕事に行かなくちゃいけない。自分の職場は病院なのに、病院には託児施設や一時保育なんてないから、病気の我が子は自宅放置。そして、、、夜間救急医療で診てもらうことに。。。医者という職業の者でさえこの無力。。。

よく、小児感染症の証明書で、通園通学可の証明を書いて欲しいっていうのがある。
医師としては、もう2日ほど、、、と思うときでも、親が、保育園に行かせられないと、仕事も休めないし困るとか言われると、、、かなり悩む、そして感染の危険が低いか、、、(ないわけではない)と妥協できそうなら、、、治癒しているという証明書を書くこともある。。。はっきりいって悩む。でも、それを書かないと、その子は家でひとりぼっち。2,3歳で家に一人は、、、無理だ。ものすごく悩む。。。おそらく私が拒否してもその親は他の病院で証明書を書いてもらうだろう。それを書いてもらえないということで、収入を断ち切られるかもしれないのだから。。。

綺麗事ばっかりの少子化対策にはもううんざり。
子供ひとりあたまに一律数千円の支援をして何になるんだろう。(親の収入制限あり)
託児所を増やそうが、保育園を増やそうが、病気や感染症の子供はそこを休まざるおえない。でも、、、どこも病気の子は預かってくれない入院でもさせない限り、、、。では、仕事を休めない親、一時保育に頼っている親たちは、、、。

子供が病気をしないってことはありえない。核家族もすすんで、自分の親にも頼れない母親は多い。地域で預かってくれるような古き良き?日本なんて今どこにもない。


少子化を病気の子供の対応という意味だけで考えても、この国の政策は育児をしようとする人に厳しい。
まぁ、、、育児に困っていない、恵まれた環境でしか育児をやったことがない政治家に何頼もうがわからないんだろうけどね。。。

医師は患者を診るだけですしね。患者の家の問題まで踏み込まないしね。。。(児童虐待の可能性は別よ)
書いていて、内容はまとまってないけど、なんとなく言いたいことは伝わりますか?。
また書きます。


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1. 子育てしにくい国  [  こにのつぶやき ]   2004年08月30日 22:39
「女医繭奈のお気楽な医療日記」の繭奈先生のblogに、小児医療についての記事があ
2. 子育てしにくい国  [  こにのつぶやき ]   2004年08月30日 22:42
「女医繭奈のお気楽な医療日記」の繭奈先生のblogに、小児医療についての記事があ
3. うぜーーー  [ ぱお製作所活動日誌 ]   2004年08月31日 02:19
今日はうちの部活のボーダラインの子について話しました。 結構、この子困ったちゃん...
4. 子供を育てるということ  [ 雪見の雑記 ]   2004年09月01日 13:31
女医繭奈のお気楽な医療日記に、「小児救急とか、ちょっと実体験として思うこと」 という記事が載ってました。   またYahooにこんなニュ

この記事へのコメント

1. Posted by イタロ   2004年08月30日 14:00
小児病院のネットワークつくりについては、以前TVで見たことがありました。
良いことのように思う反面、小児科医でなくても処置できるようなことでも、繭奈さんのバイト先のように、診察しないということで、現に目の前で苦しんでいる子供が、治療を受けるために遠くの病院まで行かなくてはいけないというのが、とても気になります。

(赤ちゃんの意見は?
赤ちゃんの泣き声を分析すると、何を言っているのかが解るようです。
ちなみに、産声は「痛くて、眠い」とのことでした。)

そのあたり、小児科医以外の方たちは、どのように考えていられるのだろうか、知りたいところです。

それにしても、子供のために仕事を休めないこの国は、経済大国とは名ばかりで、本当の豊かさからは、どんどん違う方向に進んでいると思います。これは、政治家のせいだけではなく、僕たち一人一人が、気付いて変えていかなければいけないですね。

証明書のことでは、医師が病状だけではなく、その先にあることまで考えて、悩んでくれているのだと分かり、とても心強く感じられました。みんながみんな、そうではないかもそれないけど、僕はこういう方に診てもらいたいです。ヨイショじゃないですよ^^
2. Posted by non   2004年08月30日 18:22
自分の同僚も仕事はやりたいが子供の面倒がしっかり見れないということで出産を機に会社をやめました。
しかし、実家は遠く引っ越してきたばかりの土地の為、知り合いもいなく旦那の帰りも遅く臨時出勤もしょっちゅうの為に話をする人がいなくとても寂しいといっていました。
さまざまな問題がありますね。
3. Posted by hiro   2004年08月31日 12:15
保育園を経営する立場として耳の痛い話です。
ただ、現実の問題として病気の子供は預れない。どうしたらいいんでしょうか。病児保育という制度もありますが、医療機関との連携がむずかしく、中々進んでいないというのが現状です。
先日、役所関係の母子保健委員をしているので、その会議で言ってきました。
子供が病気のとき位気兼ねなく休めるよう、まずは公務員から率先して実行して欲しい。職場、そして社会の理解がなければ保育園など増やしても子供は増えない、と。
働く母親を見ながらそのお子さんを預って、いつもそんなことを考えています。
だれだって自分の子供が病気の時くらいはそばにいてあげたいと思う。せめて自分の職場の職員には、子供が病気の時には遠慮しないで休めるようにしてあげたい。そうしているつもりです。
4. Posted by makeneko78   2004年09月01日 02:34
こんにちは 繭奈先生
 この話題はとても意義ありますね。
 私は独身・子供なしなので、本当の苦労は経験していませんが、
 周囲の女性(SE)を見ていると、本当に大変だと思います。

 でも、小児科の先生が減っていたり、夜間診療が受けにくい実態は、
 医療制度上の問題として、本当になんとか改善して欲しいです。
5. Posted by 雪見大福   2004年09月02日 09:13
こんにちは
すみません、許可もなくトラバしました。

子供を持つ母親として、小児科の問題は本当に改善してほしいと思います。
幸い今住んでいるところでは小児科もたくさんあり、
救急医療も体制が整っていますが(休日急病診療所もあるし、手に負えない場合は大学病院で受け入れてもらえる)、
地域によっては、
小児科を探すのが困難なところもありますよね。

きっとお役人さんには、現状が見えていない。
なにか事件がおこらないと、分からない。
(見て見ぬふりをするってのが正しいかな?)

そんな日本の体制自体を見直してほしいと切に願っています。
6. Posted by 繭奈   2004年09月02日 11:33
コメントレスはあとで書きますね^^
7. Posted by ジャスミン父   2004年10月27日 09:57
神戸のジャスミン父といいます。
2歳の娘が自閉症です。
娘の幸せのためには、世間に(特に医療関係者の方に)広く誤解なく知ってもらえたらと思いblogを始めました。
最近は1000人に1人と言われる自閉症ですが、外見は普通の方が多く、虫歯や中耳炎の治療を受けに行っても理解してもらえる方が少ないのが現状です。
またお寄りください。

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