山口市の文化施設「菜香亭」で、明治時代に使っていたふすまの下張りから伊藤博文が食事をした際のメニューなどを記した和紙が見つかり、「料亭菜香亭の建具展」で公開している。展示は31日まで。
 菜香亭を運営するNPO法人「歴史の町山口を甦(よみがえ)らせる会」によると、メニューが書かれていたのは明治時代の台帳でふすまの下張りに利用されていた。「ブドウ酒コツプ」「あわびうま煮」などと筆で書かれており、伊藤博文が立憲政友会結党の全国遊説中で訪れた際のパーティーのメニューとみられるという。
 職員の藤村成生さんは「明治時代の料亭でどんなものを食べていたかが分かる資料。ぜひ多くの人に見に来ていただきたい」と話している。
 「菜香亭」は明治初めに山口市で開業し、政官財界の有力者らが利用したが、1996年に閉店。その後、市が建物を買い取り文化施設として移築した。大広間には料亭の命名者だった井上馨、山県有朋、木戸孝允ら県出身の明治の元勲のほか田中角栄、竹下登の両元首相らが揮毫(きごう)した扁額が飾られている。 

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