2012年02月01日

「SMカルト教団・監禁戯図」 第四章 (8)


 連載小説 「SMカルト教団・監禁戯図」 

  第四章 (8) 



  舞は酷く怯えていました。

 「赤間達が大変なことをやらかそうとしているは」

 「何を?」

 「新種のウィルスをばら撒いて蜂起すると言っていた」

 「全国の支部には既に警察の手が入った。もう殆どが押収されたはずだよ」

 舞は私の話を聞いて幾分落ち着きを取り戻した。

 「和恵様は?」

 「地下室に監禁されている、これから助けに行こう」

 舞はパジャマを脱いで素早く着替えた。そして私の顔を見て急に真剣な顔になった。

 「健一さん!」

 「どうしたんだ、急に真面目な顔して?」

 「ここを出たら結婚して」

 「何で、こんな時に・・・」

 「うん・・・イヤなの、今返事を聞かせて」

 「当たり前だろ、俺達は前々から結婚する気だったじゃないか」

 自然と口から出た言葉でした。自分の為に危険を顧みず、教団に潜入して恋人への素直な気持ちだった。

 舞も安堵した顔に戻っていた。

 「さぁ〜グズグズしている訳には行かない」

 「そうね、和恵様を助けなきゃ」

 しかし、部屋の外から人の声が聞こえてきた。

 慌てて二人は部屋の外に出た、もうカルト教団の建物は警察に包囲され、ヘリコプターが上空を旋廻しており、騒然としていた。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 地下室のドアが開いた。

 健一が助けに来てくれたのか?しかし、その期待は直ぐに消えた。

 入って来たのは屈強な男性信者を連れた赤間であった。

 まさか、健一が捕まったのではないか?

 「教祖様、お迎えに上がりました。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 「教祖って言ったけどどういう意味なの?」

 「それは直ぐ分かります」

 「何も分からないわ、説明しなさい」

 「舞は健一と逃げました」

 「逃げた?」

 「はい」

 健一は無事のようです。舞と一緒であることも分かりました。

 「今、健一と舞を追いかけています」

 「もう、そんな必要もないでしょう」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 「警察がもうそこまで迫っているわ、あなたの耳にも聞こえるでしょう」

 「はい、だからお願いがあります」

 「今更、何のお願いなの?」

 「警察に手を出さないように言って下さい」

 「そんなの無理だは」

 「いや、こちらにはまだウィルスが残っています。これをばら撒くと言って下さい」

 「私が言うの、私はあなたによって教祖の地位を下ろされたのよ。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 「舞が逃げたから教祖に返り咲いて欲しいとでも言うの」

 「分かってください。今信者がすがれるのは西園寺和恵様しかいないのです」

 わたくしは重大な決意を胸に秘め、再び教祖になることを承諾した。

 赤間の手下が手回しよく、教祖しか着れない服と冠を手渡した。

 「赤間さん、大変だ警察がやってきました」

 他の信者が次々に飛び込んでくる。

 「サァー教祖様、最上階の部屋に行きましょう」

 赤間たちを連れて最上階に上がったわたくしは、自分だけ素早く部屋に入ってドアを閉めてしまいました。

 「教祖様!」「教祖様!」外から叫びにも似た声と激しくドアを叩く音が聞こえてきます。

 しかし、電子ロックされた部屋は一旦閉めたら外から開くことは出来ない構造になっています。


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namaginjyo at 15:40コメント(0)トラックバック(0)官能小説・SMカルト教団 監禁戯画  

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