博物館に勤めている娘が招待券をくれたので、両国(東京都)の江戸博物館で開催されている「発掘された関東の遺跡2015」の講演会と「発掘された日本列島2015」の展示を見聞しました。
両国駅で降りて江戸博物館へ。国技館のあるお相撲の街ですが、そっちは目もくれずに、講演会会場に入ります。
最初の講演は、甲塚古墳（栃木県下野市）について。古墳時代の機織型埴輪が始めて発掘されたそうです。
秩父連山から流れる川に挟まれ、律令時代に国庁があった地域でもあります。甲塚古墳は、国分寺の南にある６世紀の古墳です。出土した馬型埴輪には彩色が残り、白馬であることが判明しています。鐙とは別に足を乗せる段があり、女性を乗せた馬だったと思われます。このことから女性を埋葬した古墳だった可能性があります。
機織の埴輪の一つは、奈良時代にもあり、韓国に原形があると推定されています。もう一つは、台湾に同型のものがあると指摘されてます。
金井東裏遺跡（群馬県渋川市）は、古墳時代の遺跡。榛名山の噴火によって生き埋めになった甲を着た古墳人が発掘されました。鎧は小札甲で、兜や矛、鏃も同じ場所から出土しています。鎧の内側には刀子(小刀)と砥石(下げ砥)を付け、骨製の小札の脛当をまとっていたと推定されます。
火山の噴火によって埋まった遺跡であるために、田畑などの遺構も発見され、生活の様子が生々しく残されています。
昼食は穴子の天丼と小盛の蕎麦。今の生禿は、こういう一人前で足りるほどに小食になっています。 さて、江戸博物館に戻って、展示を見ることにしましょう。
甲塚古墳の機織型埴輪です。講演を聴いてから実物を見ると、よく理解できますね。確かに、こういう斜めになった機織りを見ることがありますね。
確かに、馬の埴輪に足を乗せる場所があります。反対側にはなく、明らかに女性が馬に乗るためのものであることが判ります。
小竹貝塚（富山県富山市）は、縄文時代前期の遺跡。針が目を惹きました。この針では、現代のような衣服はできなかったでしょうね。
けやきの平団地遺跡（縄文時代後期前葉）から出土した人体文付深鉢。祭祀に用いられた土器と考えられています。
茨城県石岡市にあった瓦塚窯跡。奈良平安時代の瓦工房です。縄文時代から登り窯の存在が確認されていますが、これはかなり大規模なものです。
ナウマンゾウの化石が展示されていました。江戸博物館の展示も少しづつ変わっています。 常設展は、また明日。
両国駅で降りて江戸博物館へ。国技館のあるお相撲の街ですが、そっちは目もくれずに、講演会会場に入ります。
最初の講演は、甲塚古墳（栃木県下野市）について。古墳時代の機織型埴輪が始めて発掘されたそうです。
秩父連山から流れる川に挟まれ、律令時代に国庁があった地域でもあります。甲塚古墳は、国分寺の南にある６世紀の古墳です。出土した馬型埴輪には彩色が残り、白馬であることが判明しています。鐙とは別に足を乗せる段があり、女性を乗せた馬だったと思われます。このことから女性を埋葬した古墳だった可能性があります。
機織の埴輪の一つは、奈良時代にもあり、韓国に原形があると推定されています。もう一つは、台湾に同型のものがあると指摘されてます。
金井東裏遺跡（群馬県渋川市）は、古墳時代の遺跡。榛名山の噴火によって生き埋めになった甲を着た古墳人が発掘されました。鎧は小札甲で、兜や矛、鏃も同じ場所から出土しています。鎧の内側には刀子(小刀)と砥石(下げ砥)を付け、骨製の小札の脛当をまとっていたと推定されます。
火山の噴火によって埋まった遺跡であるために、田畑などの遺構も発見され、生活の様子が生々しく残されています。
昼食は穴子の天丼と小盛の蕎麦。今の生禿は、こういう一人前で足りるほどに小食になっています。 さて、江戸博物館に戻って、展示を見ることにしましょう。
甲塚古墳の機織型埴輪です。講演を聴いてから実物を見ると、よく理解できますね。確かに、こういう斜めになった機織りを見ることがありますね。
確かに、馬の埴輪に足を乗せる場所があります。反対側にはなく、明らかに女性が馬に乗るためのものであることが判ります。
小竹貝塚（富山県富山市）は、縄文時代前期の遺跡。針が目を惹きました。この針では、現代のような衣服はできなかったでしょうね。
けやきの平団地遺跡（縄文時代後期前葉）から出土した人体文付深鉢。祭祀に用いられた土器と考えられています。
茨城県石岡市にあった瓦塚窯跡。奈良平安時代の瓦工房です。縄文時代から登り窯の存在が確認されていますが、これはかなり大規模なものです。
ナウマンゾウの化石が展示されていました。江戸博物館の展示も少しづつ変わっています。 常設展は、また明日。
