こりずにネタバレ文学館〜獣の奏者・機ζ蛇編〜

  • author: namibia2007
  • November 26, 2009

 要注意!!以下の文章にはネタバレ箇所あります。


 





 NHK教育にて「獣の奏者エリン」という名で放映されているアニメの原作です。
いままで単行本だったのが文庫本化されたとのことで、遅まきながら購入。読んでみました。

 まず、この作品をいわゆる児童向けファンタジー作品と思ってたら、いきなり冒頭から横っ面を張り飛ばされるような衝撃を受けます。

 エリンという名の少女が住む世界には闘蛇と王獣という猛獣が住んでいます。闘蛇は軍用生物としても飼育されているのですが、エリンのお母さんはその飼育場の住み込み獣医みたいなお仕事をしています。
 それが突然飼われていた闘蛇が原因不明の病気でみんな死んでしまったから大変です。
 お母さんはその責任をとらされて、血まみれになるほど傷つけられたあげく、足に重い石を縛り付けられて野生の闘蛇の住む大河に放り込まれ、こっそり助けに来たエリンの目の前で生きながら闘蛇の群れに食われてしまうという、読んでるこっちがトラウマになるような場面から始まるのです。

 児童文学だろ・・・・・と思って読み始めた人はたぶんいきなり最初からドン引きです。そこから引きっぱなしになるかのめり込むかは人それぞれでしょう。

 こんな感じで結構骨太というか、ハードな感じの情景描写が多くあります。
 一方でファンタジーにつきものの魔法とかヒト型で羽の生えた妖精とかはこの物語での出番はなさそうです。

 自分も闘蛇に食べられそうになりながらも、母が最期に振り絞るように行った闘蛇を操る秘技のおかげでエリンは助かります。
 川辺に流れ着いたエリンを助けてくれたのはジョウンという養蜂家、つまり蜂飼いのおじいさんです。 
 ここからはしばらくのどかな場面が続きます。エリンはジョウンに育てられながら養蜂のあれやこれやを学んでいきます。
 このへんの描写は筆者の上橋菜穂子センセの努力のあとがみられます。リアルな養蜂の豆知識みたいなのもあったりして、私なんぞは面白く読めました。

 が、そんな平穏な生活にも波乱の予兆が見え始めます。
 どうも闘蛇っつー生き物は両生類ぽくて、ガラパゴス諸島とかにいるコモドオオトカゲのでかいやつみたいな印象があります。コモドオオトカゲも海の中に飛び込んで泳いだりしてたよね?ただし翼はないので空は飛べません。
 一方王獣という生き物はタカやワシのような雄々しい猛禽類に手がついてる、みたいなイメージで、ヨーロッパに伝わる架空の生き物グリフォン(不思議の国のアリスにも登場してた記憶があります)がさらに強くなった生きものぽいです。
 
 珍しい野生の王獣を目撃したのち、男手ひとつで育ててくれたジョウンの健康面に不安が生じたこともあり、エリンは次の身の振り方を考えなければならなくなります。
 で、実は蜂飼いのジョウンは昔はちょっとエラい人で、そのつてを利用して、王国に飼われている王獣の飼育場にて母と同様に獣医を目指す・・・・・と、いったところまでがこの第一巻「闘蛇編」のあらすじです。


 この物語の舞台ですが、ファンタジーなもんで異世界です。リョザ神王国といって、朝廷みたいな真王側と、周辺側で勢力を拡げる大公側で確執が目立ってきてます。
 そしてエリンの母親は人里はなれた山奥を移り住んで日々生きている「霧の民」と呼ばれる民族の一員になってます。このあたりなんか、日本でいえば伝説の山の民である「サンカ」あたりを意識してるっぽいです。
 そして父親はいわゆる主流民族の人。このふたつの民族が交わる、つまり混血の子が生まれることはタブーとまではいかないまでも嫌悪されている、という感じの設定です。

 決して読者をハッと驚かせるような設定や世界観があるわけじゃありません。むしろファンタジー業界では王道、というかオーソドックスで手堅い設定だと思います。

 むしろ魔術や呪術の類が出てこないところなども含め、地味めの設定に抑えていると言ってもいいぐらいです。

 そんな堅実な設定のもとで、この物語の主題は「獣」に代表される自然と人間とのかかわり合いの問題と、エリンという少女の成長物語が基本軸になるようです。

 なんか書けば書くほど格別飛び抜けたファンタジー小説じゃないみたいじゃん、と思われそうですが、それでもこれだけ多くの読者に支持を受けて、実際ワタクシも結構入り込んで読めたのは、作者の筆力と作品の底に一貫して流れる、一種の論理性みたいなもののあかげじゃないかな、とも思えます。

 作者の上橋菜穂子センセイは女子大の教授さまで、オーストラリアの原住民”アボリジニ”を研究されているとのことです。作中のエスニックな描写にみられる詳細さもうなづけるってもんです。

 さらにアカデミズムな世界の人なので、物語の展開も筋が通っています。なんというか物語の背骨が論理的なのです。

 ちなみにワタクシはそういう論理的なお話が好きです。少年時代にアーサー・C・クラークとか、アイザック・アシモフみたいな論理的な科学小説を読みふけっていたせいかもしれません。

 最近は何とかばななさんとか、いちばん有名なひとではなんとか春樹さんとか、とても感性的な小説が売れてるみたいです。携帯小説とかもある意味感性的かもしれません。

 そういう小説もキライじゃないです。読んで何かしら感動もします。でも感性的である余り、途中で物語の展開を放棄してしまい、評論家や出版社に「物語の結末は読者にゆだねられている」みたいなわけわかんない賞賛を受けるのもどうよ、と思います。

 そんな小説界の潮流のなかでこんな論理的ファンタジー小説を書いてくれた上橋菜穂子センセイにはやっぱ感謝です。

 さ、第2部「王獣編」の文庫版も買ってるから続けて読んでみようっと。


 あと、これから映画や小説のネタバレはしても点数をつけるのはやっぱり気持ちよくないのでやめます。

獣の奏者〈1〉闘蛇編 (講談社文庫)
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公共事業で景気回復ぅ〜??

  • author: namibia2007
  • November 20, 2009

 ・・・・・これは後進国の支援に関する方法論にも多少関係してるから後でもじっくり論じないとね。

 今日たまたまテレビで「天空の城ラピュタ」やるってんで早めに観てたら爆笑問題がやってる大田総理のなんとかとかいう番組で、
「公共事業を維持して景気を回復させる!?」という命題で討論してた。

 で、素朴な疑問。

 1.雇用を守るためとか、社会にお金を流すためだけに莫大な公費で大規模な公共事業やるんだったら、むしろそのお金を使ってベーシック・インカムかそれに準じた制度つくったほうが良くね?

 もしオレが公共事業に雇われて、安い給料で雨や雪の下、ハードな土木作業とかやる人だったら「こんな仕事しんどいし、もし役に立たない道路だってんならムナシイから同じお金もらって家でゴロ寝してていいんだったら絶対そっちのほうがいいっす」と言うと思うんだけど・・・・・


 2.北海道ですら清流の、イワナとか淡水魚が泳ぎ回る自然のままの河川や、テトラポッドなんていう無粋なものが置いてない自然なままの砂浜なんて数えるほどしかないと思う。
 あと昔ながらの里山とか・・・・・

 公共事業なんてお気軽に言うけど、それがどれだけ「日本にとっていちばんたいせつなもの(とオレが信じるもの)」を奪ってきたか、わかってんのかな?

 3.元横浜市長の中田氏という方が「日本がいままで公共事業にドカスカお金をつぎ込んでこれたのはそれだけ外貨を稼げてたから。いまは稼げる外貨が少なくなってきてるから公共事業の縮小を考えざるを得ない。それより国際競争力をつけるための産業に投資すべき」と訴えておりました。

 それに対して慶応大学の教授さんが「だからっつーて輸出が全部なくなるわけねーだろ」(要約しすぎて失礼)みたいな反論されてました。

 で、でもなあ・・・・・・

 あのさあ。自動車や家電つくってそれを外国に売るって想像するだけでも大変なことじゃん??
 そんな他人様が汗水たらして必死でかせいだお金を、平気でいるかいらないかわかんない道路やダムに湯水のごとくつぎ込む話を平気でするんだからなあ・・・・・・

 オレにはついていけない感覚だなあ・・・・・
 って言いながらいるかいらないかいつも議論されてる宇宙開発には肯定的なオレもえらそうなこと言えないのかなあ。

 それに稼げる外貨が減ってきてるってかなり確実な話に思えるけどなあ・・・・・・

 南アフリカで見かける車や家電って、トヨタやソニーもまだ多いけど韓国系や中国系、欧米系も勢いがあって、正直日本勢は押されてるのかな?って思ったもん。

 このへんのこと、よく知ってる人にお話しうかがいたいぐらいだけど、納得できる説明できる人も少ないよね。

 さ、ラピュタ観よっと。
 

ネタばれレンタルDVD劇場〜西の魔女が死んだ〜→70点by管理人

  • author: namibia2007
  • November 17, 2009

 大手の宅配レンタルDVDに加入したもんで、よくDVDで映画を観るのです。
 ただ観るだけではもったいないので、簡単な感想も日記のネタにしようと思いつきました。

 アフリカなどを題材にした映画が良いのでしょうが、それは追々書いていくとして、今回は日本映画。

 「西の魔女が死んだ」です。

 ↓↓以下一部ネタばれあるのでいやな人は読まないでね!!





 内容ですが、中学生になって登校拒否起こしたまいという名の女の子が英国人であるおばあちゃんの家に居候することになって、そこで色々体験して、ちょっとしたことで気まずくなったままおばあちゃんとお別れして親元に帰ることになります。で、そのまま2年間おばあちゃんと会わないでいるうち、おばあちゃんは突然死んでしまいます。そして彼女はおばあちゃんの家に行き、おばあちゃんと暮らしていたときの約束「自分が死んだらまいにわかるようにメッセージを残す」という、そのメッセージを発見するというお話です。
(しかしはしょりまくったストーリー紹介やな・・・・・)

 このラストがいわゆる泣かせどころで、わたしも製作者側の思惑に見事に釣られて泣いちゃいましたよ、えーほんとに。

 泣いちゃったので、細かいところへの突っ込みは別として70点進呈です。

 この映画の良い点ですが、まず多くの役者の演技が良い。まいちゃん役の子役・高橋真悠さんは演技達者です。
 おばあさん役のサチ・パーカーさんはシャーリー・マクレーンの娘さんらしいですが、はまり役です。
 あとまいのお母さん役のりょうさんは設定上ハーフということになってますが、なんかそれらしくもあり、キャリアウーマンぽい雰囲気もうまく出してました。

 そして舞台になる田舎の景色が良い。どうも清里らしいです。

 それと映画の中の時間が流れる感じ、時間経過の感覚が自分には心地よかったです。最近の映画はそれが速すぎたりしてしっくりこないことも多いです。

 あと映画の中での教訓めいたところ、たとえばおばあさんが魔女ということになって、まいも魔女修行をはじめるのですが、その第一歩が早寝早起き・規則正しい生活をする、ということでこれは自分も反省しきりでございます。また二人が寝床のなかで死について語り合ったりする場面もしっかり時間をとってつくってあるのですが、こういうことを正面から向き合ってセリフに入れるのは悪くないと思います。

 一方イマイチなのが、まずおばあちゃんの自然生活の描写のうち、細かく見せるのが野イチゴをつんでジャムを手作りするところぐらいなのです。どうせならターシャ・チューダーみたいに自分で糸を紡いで服をつくってみたり、小麦粉練って石窯でパン焼くぐらいして欲しかったな、というのはあります。

 自然描写が良いだけにその辺をもちっとじっくり見せてほしかった。

 あと回想シーンなどが異常に古臭い演出なのでちょっと引いた。

 主人公のまいちゃんは登校拒否になるのですが「私はもう学校に行かない。あそこはわたしに苦痛しか与えないの」とかはっきり言い切るタイプのしっかりさんなので、なんかなぜにこの子が不登校?という感じもします。ワタクシも中学校とか行くのがたまらなくイヤな時期があったのですが、こんなふうに言語化することなんかとてもできず、ウツウツとしていたことを思い出して、そういう意味では感情移入できなかったかなあ。

 まいちゃんのキャラの初期設定がもっと内向的で暗かったら、この映画の雰囲気やストーリー進行もかなり変わったかもしれません。

 それと映画の中でおばあちゃんのお隣さんがゲンジさんというのですが、一応感じが悪いひとりもので、おばあちゃんだけが理解者なのですが、最後にいいところを見せる、というのが話のピーク(盛り上がり)のひとつになってます。キム兄こと木村祐一さんが演じているのですが、やっぱり見た感じが悪いっす(笑)。まいちゃんが彼を警戒するのをおばあちゃんが諭(さと)す、という場面があり、結局彼に対する対応の違いがまいとおばあちゃんを最後に仲たがいさせる原因になってしまいます。

 そういうことでケンカするのを仲たがいの原因にして欲しくなかった気も・・・・・
 だってもしゲンジみたいな男が隣に住んでいたら、これほど年少児への性的犯罪が社会問題になってる昨今、まいちゃんみたいに警戒するほうがむしろ自然で安心だろーがっ!!って言いたくなるぞ。
 まあ、おばあちゃんは「憎しみで心をいっぱいにせず、冷静に対応しなさい」というようなことを言いたかったのでしょうが・・・・・

 あとまいちゃんとおばあちゃんが仲たがいしたまま別れてしまい、その後2年間会わなかったり、お母さん(つまりおばあちゃんの娘)までおばあちゃんの生き方に過剰に否定的な態度をとるのは悲しすぎる。
 結局おばあちゃん=西の魔女の生き方はいちばん近い家族にまで認められなかったということではないか。
 別れの場面でおばあちゃんがずっとにらむような顔をしてるのが、やっぱりワタクシ的にはすごくイヤでございます。

 なんかいちおう魔女の話なんだから、もうちょっとファンタジックな雰囲気の別れのシーンを用意してほしかった。
 映画や物語にとって別れのシーンって特別なものなのだから。

 あと決めゼリフに「おばあちゃん大好き」「I know」というのがあるんだが、これはちょっとまずいっす。英訳したら「I love you」「I know」となってしまい、スター・ウォーズのレイア姫とハン・ソロの映画史に残る名ゼリフそのままになってしまうっすよ・・・・・。
 せめてなにかスター・ウォーズへのオマージュがあれば許されんだけどなあ・・・・・・

 まあ色々文句はあれど最後に最近涙腺がユルなって、ついでに尿道もユルくなって頻尿ぎみなわたくしをまんまと泣かせてくれた、ということで70点進呈でございます。

 国産魔女映画特集、ということで次は「魔法遣いに大切なこと」を観る予定でございます。

 



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米できやした!!でもってすぐ食べてみた!!

  • author: namibia2007
  • November 15, 2009

4bbfa5fc.JPG マジでエントリず〜っとさぼっててすみません・・・・・

 色々と趣味・趣向に目覚めたこともあり、それが軌道に乗るまでブログ書くヒマがなかったのです・・・・・

 さて、先日ついにお米ができました!!お隣の栗山にあるコイン精米所でいちおう8分づきに精米し、自慢のIH炊飯器で炊いて・・・・・

 やっぱし自分のつくった米はうんま〜い(感涙)!!

 と、ここまで書いて・・・・・
 おいこら、ちょっと待てよ!?という読者の声が聞こえてくるようでございます。

 「前回は稲を植えてとかドジョウを放流してとかそういう話をしといて何いきなり米食うところへ飛ぶんだよっ!!」

 ・・・・・そのとおりでございます。すっかり米づくりのレポートさぼってしまいました。ほんとすみません。
 
 これから冬に入って個人的なイベントとしてテレマークスキーがはじまります。そっちの日記も書きたいのですが、折にふれ米づくりの反省会も書いていきたいと思います。

 今後はもっとお気軽に、もっと楽しく南部アフリカとAMDA夕張クラブのこと、プライベートのことをなるべくこまめに書いていきたいです。

本日、泥鰌(ドジョウ)を田んぼに放流しました

  • author: namibia2007
  • July 20, 2009

54774520.JPG アフリカのことを書かねば、と思いつつ田んぼの話題を続けてしまう私です。

 本日、頂いてきたドジョウを私が借りている田んぼの一角に放流しました。

 ドジョウをくださった岩見沢の北村ドジョウ組合・副組合長様と貴重な情報を教えて頂いた北海道立水産孵化場 内水面資源部の先生には本当に感謝しております。

 副組合長さまには色々と貴重な知識も教えて頂きました。
 忘れないうちに書いておきたいのですが、まず本日頂いて放流したドジョウは合計30〜40匹ほどです。ほとんどはマドジョウという一般的な黒いドジョウで、4匹だけ赤白色のヒドジョウという種を混ぜてもらいました。
 このヒドジョウというのは一見アルビノ(俗に言う白子)のようにも見えますし、不作為にドジョウを採るとわずかにしか混じっていないということで突然変異のようにも見えるのですが、本当にアルビノであれば目も赤いはずなのにそうではないとのことで、別種であると考えられているそうです。

 ちなみに画像のバケツのフタにのっけたのはそのマドジョウが何匹かと赤いヒドジョウが一匹です。もちろんこのあとすぐ水田に放流しております。

 ドジョウはオスのほうがメスよりやや小さく、オスはヒレが大きめということです。背中から尾にかけてくびれ?があれば発情期のようなもので、生殖可能とのことです。

 何年か前までは養殖ドジョウの生殖法としてメスから取り出した卵にオスから取り出した精子をかけて3日ほどで稚魚がかえっていたとのことで、驚異的な速さではないでしょうか。

 岩見沢・北村でも今は田んぼでドジョウを自然に殖やしているそうです。

 その田んぼは完全無農薬ではないそうですが、ドジョウは大丈夫だそうで、実験室内の研究では現在の田んぼ以上の濃度の農薬の中でも生き続けることが確認されているそうです。
 驚異的な生命力も持っているようですね。

 現在の一般的な田んぼでは稲刈りシーズン以降は水をほとんど抜いてしまうのですが、そういうときドジョウは用水路などに出て行って水底の土の中にもぐるようにして冬を過ごすことが多いようです。
 ただし泥沼みたいな状態でもしっかり生きていくことは可能みたいです。

 わたしたちの水田は稲刈り時に抜く以外は冬でも水を入れておく予定ですが、さて、ドジョウは繁殖してくれるでしょうか・・・・・乞うご期待です。

 ちなみに今回お世話になった岩見沢・北村は平野が続く素晴らしい場所で、中心街にある北村温泉ではドジョウ鍋などのドジョウ料理が食べられるようです。
 近いうちに食べに行ってこのブログで紹介したいと思います。

 最近一部の人の間でドジョウが注目されてるようで、これが拡がってドジョウブームが来るやもしれません。
 当ブログではいち早くそのブームを先取りしたいと思います(冗談です)

大雪山系の事故の衝撃、”ガイド”ってなんなんだろう・・・・・

  • author: namibia2007
  • July 19, 2009

8e83463f.JPG 一昨日くらいから大雪山系のガイドツアー客さんたちの遭難事件が多く報じられています。(このようなニュースです)

 まず、犠牲になった方々のご冥福を心よりお祈り申しあげます。

 夕張にも夕張岳という貴重な自然を持つ山があり、ガイドツアー、つまり他の地域からやって来たお客さんをガイドが一緒に登って案内する、というツアーも行なわれています。

 くわしくは書けませんが、そんなツアーで登山中にケガしたりしてわたしの診療所に飛び込みで来られた患者さんも診たことがあります。

 このようなガイドツアーにもいろいろあるようで、東京などに本社がある旅行会社が現地かその近くに在住の"ガイド"さんと契約してお客さんを案内してもらう、という形式も多いようです。

 そうではなくて現地のガイドさん(たち)が自ら地元で経営するガイドツアーの会社もあります。

 ところでこのガイドって肩書きなんですが、確か北海道では道が決めた研修なり試験を受けたりして修了した人にガイドの認定を与えたりしているようです。

 これもなんとも言えないのですが、知人に聞いたはなしでは、それほど厳しい資格試験ではないようです。

 正直申しあげて「え、この人がガイド??・・・・・」と言いたくなる人もいることは確かです。

 今回も案内するルートを一度も登ったことがない”ガイド”さんがいたようで、これは正直言って問題外です。

 「ここらへんの地域はオレの庭みたいなもんだぜ!!」くらい言えるようになってはじめて他人様からお金を取ってガイド業ができるんではないかと思うわけです。
 自信過剰ももちろんダメですが・・・・・

 東京あたりに本社のある旅行会社でこういうツアーをやっている会社(けっこう有名どころの会社もあります)も地元のガイドと契約するときはただ認定を持ってるから、とか安易に考えないほうが良いし、そもそも登山とかそういう企画に手を出すなよ・・・・・と言いたくなります。

 アフリカでプロのガイドさんたちに会った経験もあって、今回の事故でいろいろ考えさせられてしまいました。

 写真は今年のゴールデンウィーク、つまり5月はじめにスキー目的で旭日岳にロープウェーで登ったときのものです。北海道のいくつかの山では5月はじめでもこれぐらい雪が残っています。
 山頂近くでモクモクと噴煙が上がっております。

米づくりの歴史本を読んでみた

  • author: namibia2007
  • July 05, 2009

2dac7d70.JPG なんか最近米づくり関係のエントリばっかですね。
 いかにこのことでボクの頭がいっぱいになってるかわかろうってもんです。

 今日一冊の本を読み終えました。
 画像にもある「稲作の起源」(著:池橋 宏、講談社メチエ刊、1,700円)です。


 水田っていうのは土地を平たくして畦(あぜ)とかをつくって周辺の環境から灌漑によって水を引いてきて、一年のうち一定期間かもしくはずっとそこに水を湛(たた)えてイネなどを植える農地のことですよね??

 ボクもこの水田っていうのに関わるようになって、「こいつは冗談抜きで人類の大発明だな・・・」と思うようになりました。

 ではこの水田ってそもそもどこでどんなふうに始まったんでしょうか?
 そして日本にはどこからどんなふうに伝わったのでしょうか??

 じつはこういったことってわかってるようでいまだにいろんな説があるようなのです。

 この本はひとつの説を述べておられるのですが、とても説得力のあるものでした。

 著者の池橋 宏先生は農学、特にイネの専門家でいらっしゃるようで、さすがです。

 (以下ネタバレ部分あり。誤解してるかもしれないので話半分でお願いします)

 そもそも水田のはじまりには大きく2説あるみたいで、まず焼畑農業などの畑で種や籾(もみ)をまいて雑穀を育てているうちにイネに特化されるようになってきて、そのイネが池沼状態のほうがよく育つことがわかったので水を張ってみました、という説。

 だけどこの本ではイネはもともと浅い水辺に生息している植物で、ヒトがイネを育てるようになった当初から沼みたいな浅い水辺で野生のイネを株分け(かぶわけ。ある程度育ったイネのカタマリから一部抜いて他所に植えるということ)して始まったんじゃないかとのことです。

 イネでそれがされる前にタロイモやサトイモですでに一部の人類は水田的な栽培法をマスターしていたようです。ちなみにタロイモのタロ(taro)は元々タヒチ語・マオリ語で日本語では水芋なんて言ってます。
 そういえばタヒチあたりの原住民さんの食生活を取材したテレビ番組で彼らがいまだにタロイモを水田方式で育てて主食にしているのを観た記憶があります。

 いまでもタロイモやサトイモらしき、子供や妖精がカサがわりにしそうな大きな葉をもった植物がアゼ道や用水路によく生えてきますが、それはかつて水田栽培の主役だったタロイモがイネにその座を明け渡して押しやられた歴史の名残りらしいです。

 へえ〜そうだったのか〜。なんかすごく奥の深い話です。

 この本では水田の発祥地は中国の南部からインド東部あたりになってるみたいですが、ボクは実はポリネシア系文化が大好きなので、どうしても彼らをえこひいきした見方をしてしまいます。

 つまり、ボクのイメージでは、ポリネシア文化圏と古代中華文化圏、そして古代インド系文化圏などの交流のなかで水田でイネを育てる農業が生まれて来たんじゃないかと。

 そしてポリネシアから北上した人たちと中国大陸から直接、もしくは朝鮮半島を経由してきた人たち、それ以前からいた原住民的な人々の混血によって日本人という人種が固定してきたんじゃないかと妄想してます。

 ポリネシア独特の三角帆を張った外洋航海用カヌーで九州あたりにたどり着いた人々、朝鮮半島などからたどり着いた越などの古代中国の帝国の末裔などが水田稲作をたずさえてきた・・・・・などと歴史ロマンにひたってしまいます。

 くわしく知りたい、調べたい人は是非この本を買って読んでみて下さいね。この本ではもっとアカデミックに色々なことを説明してくれています。

 ちなみにアフリカにも昔から水田による栽培はあったみたいで、西アフリカにあったと書かれています。今で言うナイジェリアあたりかな?

 そのへんの画像をネットで拾ってきていろいろ書いてみるつもりです。

田植え用のモノサシ

  • author: namibia2007
  • June 20, 2009

fc1f8db2.JPG 画像にあるのが今回使った田植え用のいわば「ものさし」です。
 間隔は大体22〜25センチぐらいになるのかな?

 今回なにからなにまでお世話になったこの自然農法水田の主催者にあたる方からお借りしたものです。ありがとうございました。

 みなさんご存知のとおり田んぼというものはおおむね四角形のことが多くて、その周囲を畦(あぜ)でとり囲まれているわけです。

 その畦(あぜ)に棒を突きたてて平行に2本のヒモをはり、ちょうどその間にこのモノサシをわたすようにする。そして目盛りにあたる、短い板を取り付けた幅に合わせて稲の苗を植えていくわけです。

 今回はあえていろいろな幅で植えてみました。

 普通の農薬とか化学肥料使っている農家さんだと18〜20センチなんていう狭い間隔で植えていくことも多いみたいです。

 一方、自然農家では40センチなんていう広い間隔で植えることもあるらしいですが・・・・・たぶん耕さず、肥料も使わず、日照も少なくなる可能性のある場合だと思います。

 今回は18センチから45センチぐらいまでと、いろんな大胆な間隔で植えてみたんですが、あんまり間が広いと1週間前に植えた稲の間にもう抜いたはずの雑草が復活して伸びてきてました。広けりゃいいってもんじゃないということがわかりました。

 肥料を入れない場合、25〜30センチ間隔が良いかもしれません。

 来年はあまり他人様に頼りすぎず、自分でモノサシぐらい作ってやることにしたいです・・・・・
 

 

田植え、一応完了!!

  • author: namibia2007
  • June 09, 2009

bf99a1b7.jpg 先日6月7日(日曜日)、一応わたくしの区画の田植えを完了いたしました。

 いや〜っ、しんどかった!!でも楽しかった!!

 田植え中じつはいろんなことに気づいて、またちょっと面白いこともありました。

 それと「なぜに田植えとアフリカ??」という問いに対する(自分で問うていたんですが)答えが見えてきたので、また追い追い話しますね。

 田んぼの水面に映る木々が美しいな〜(笑)

NPO法人「ロシナンテス」代表・川原先生の講演に行ってきました

  • author: namibia2007
  • June 03, 2009

 本当は「川原先生」ではなく「川原さん」と呼んで欲しい、というお話を昨日もご本人がされていたのですが、「ブログに書く文章は赤の他人が読んでも理解できて誤解もされないようにする」というのがわたくしのポリシーなので失礼して先生と呼ばせて頂きます。

 昨日6月1日に北海道大学で行なわれたNPO法人「ロシナンテス」理事長の川原尚行先生の講演会に行ってまいりました。

 「ロシナンテス」は川原先生が中心になって創られた主にスーダンで活動するNPO法人です。昨日の講演ではなぜ川原先生がロシナンテス設立に至ったのかをわかりやすく説明して頂き、現在の活動についても豊富な画像で説明されました。

 自分の目線はほとんどいつも南部アフリカに向いていたので、スーダンって結構新鮮でした。
 川原先生が高校以来からの人間関係を大事にされてきた結果で今日のすばらしいお仕事ができているのもよくわかりました。
 

 自分にとってはなんだか反省しなければならない点も多く気付かされた講演でした。

 それとこの講演会を準備してくださったのは北大と札幌医大のIFMSA(国際医学生連盟)という団体に所属する医学生さんたちでした。
 彼らの真摯さには脱帽しました。
 わたくしは医学生時代、うだうだ悩んでるかバカみたいに遊んでるか追いつめられて勉強しまくってるかいづれかだったので、そういう建設的な活動なんか全然しなかったのです。それがなぜかいい歳になって仕事もいいかげん覚えて独立してから北海道でこんなことをせっせと始めてるんですから人生はいつどこでなにをしたくなるかまったくわからないものです。

 いづれにせよアフリカという地域に対して想いを持っているひとたちが同じ医療分野で多くいることが改めてわかったので、これからもできれば交流して一緒にできることがあればやりたいと願っています。

 改めて川原先生、北大・札医大IFMSAのみなさま、昨日は本当にありがとうございました。

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