このブログも長く続けているあいだに複数のカテゴリーというか、テーマが生まれてきました。

そのひとつに、「”衰退モード理論”について」っていうのがあります。

衰退モードっていうのはボクが考えた造語です。言葉自体は大した発明でも何でもありませんが・・・・・

簡単に説明しちゃうと、

「どんな組織、集団、そして個人の人生にも誕生・成長期・維持期・衰退期・終末期・死(滅亡)がある」

「これらの相=モードは時間軸に沿って起こり、止まることも逆行することもできない」

「ある症例では衰退期から再び成長期〜維持期と次のサイクルに入って、組織や個人の人生を続けていくことができる」

「ところが多くの場合、衰退期=衰退モードに入っているのにも関わらず、成長期や維持期と同じ対応、振る舞いをしてしまうことで、かえって終末期へと落ち込んでいってしまい、次のサイクルに入っていけなくなってしまう」

「だから特に衰退モードに入っているときの振る舞いを分析することで、そのまま終わってしまうのか、次のサイクルに入っていけるのか予測したり、ある程度状況をコントロールすることを学んでいける」

と、いうものです。

まあ、世の中で起こっているいろんなことを捉える上での
「思考のフレームワーク」みたいに思ってくれたらありがたいです。


 そのなかで、衰退期にとってしまう行動を語る上で特に重要なものが「サンク・コスト」です。

これ、ずっと書かなきゃな〜と思いながら書けてませんでした。

ところでサンク・コストって何よ?って話なんですが・・・・

とりあえずウィキペディアの説明はこれ

ボクも熱心な読者であります、「ぐっどうぃる博士の芸能ニュース解説+」で書かれた、サンク・コストとか、類似の概念であるコンコルド効果について説明されたページはここの最後あたりからです

ここでは芸能人の美元さんと高嶋政伸さんの離婚騒動に絡めて説明しちゃってますが・・・・・・・

そのまんま説明を流用させて頂くと、

〜「ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資をやめられない状態」をコンコルド効果と言うようになった(wikipedia参照)。この時、すでに支払って無駄になったコストをサンクコスト(埋没費用)と言う〜

ということです。

よく使われる例えが「つまんない映画を観てしまったとき」ですよね。

ある映画が映画館にて絶賛公開中!!とのことで映画館に入り、1800円ぐらいを払って映画を見始めたとします。
ところが見始めてしばらく経つとこれがとんでもない駄作!!そのまま席に座って映画を観続けるのが苦痛にすら思えてきます。

ここで、映画の途中とはいえ席を立って、他のことをするという選択肢があります。
たとえばカフェに入ったらとても楽しく、有意義な時間を過ごせるかもしれません。

一方で「でももう1800円払ったし、返金してもらうのも無理だし、途中で止めるのもしゃくだからガマンして最後まで観てやるか」という考えかたもあります。

で、結局最後まで観て
「くそ〜やっぱり1800円ばかりでなく、上映時間の2時間ほどまるまる浪費しちまったじゃね〜かよ〜」
てな結果になることが多いですよね。

この場合、1800円がもったいないから最後まで映画を観てやろう、と思う気持ちがコンコルド効果、
1800円と映画を観るのに費やした時間が埋没費用=サンクコスト、ということになるようです。


ボクにとってもっとリアルな例えを考えてみると、
せっかく買ったケーキが食べきれず、冷蔵庫に置いといて3日経っちゃったんだけど
「せっかく高い金出して買ったケーキだし、食っちまうか」
なんて考えて食べてしまい、その結果お腹がピーピー・・・・・
この例は間違ってるかもしれませんが、
ケーキに払ったお金がサンクコスト、払ったお金がもったいないからお腹こわす可能性が高いのに食べようとするのがコンコルド効果、ってことになるんでしょうか。

思えばほとんど定期的に懲りもせずこういう失敗をしてるなあ(汗)・・・・・
もっと成長せねば!!

実はこの
「サンクコストにとらわれてコンコルド効果を起こしてしまい、さらに浪費や損失を甚大なものにしてしまう」
という現象はわれわれの周囲でとてもよく見られるものです。

現在進行形でリアルすぎるもんで、ちょっと言いにくいんですが
「某家電メーカーが液晶テレビに投資し続け、業績が悪化しても撤退のタイミングを失って会社の経営自体を傾かせてしまう」
とかです。

すごく残酷、というか冷酷な考え方をすれば戦争にもそんなところがあって、
サンクコストに引きずられずに講和を結んだ日露戦争で日本は少なくとも敗北を免れましたが、それに引きずられた太平洋戦争では敗北してしまった、なんて考え方もできます。

このサンクコストとコンコルド効果って、衰退モードのときに個人から企業、国家に至るまでが陥りやすい考え方と行動パターンなのです。


ところでタイトルに関してなんですが。

過去日本中を震撼させる事件を起こした某カルト教団をはじめ、一般的に落ち着いて見ると
「なんであんなくだらない教祖さまとかカリスマとやらに、あんな高学歴な人がついていくの!?」
ということがけっこうよくあります。

その高学歴な人も、途中で
「この人やっぱりおかしいんじゃないか??」
と思うこともあったと思うんですよ。
なにせ普通の人より頭が良いとされてる人たちですからね。

でも普通の人だと
「あ〜あ、いままで信じてついてきたけど失望したわ!!もうやめる!!」
と、別に自分のプライドを汚されたと感じることもなく、あっさり脱退できるんです。
ところが高学歴のひとは
「一般人より賢いと思われてる私が間違った判断で何年間もくだらない人間に心酔し、ついていったなどと思われるのはあまりに恥ずかしいのでは?」
と考えてしまい、場合によっては普通のひと以上に、くだらないカリスマとやらについていくことになります。

他人から思われるということだけでなく、自分自身が間違っていたと認めるのを嫌う、ということもあるでしょう。
高学歴からくるプライドがかえって間違いを認めるのをジャマするわけです。

もちろん、それが続けば
「人生を棒に振る」
という結果が待っています。

この場合、
その人がカリスマについていくのに費やした時間や労力=サンクコスト
いままでの自分は間違っていたと思ったり思われたりするのがイヤで、くだらないカリスマになおもついて行ってしまう=コンコルド効果
といったところでしょうか。

まさに人生が衰退モードのときに現われる現象です。

そこから終末期にむかっていくのか、次の成長期からのサイクルに乗り移れるかはその人次第なのでしょう。

最近自分のまわりで、こういった問題を抱えてる人がいたようなので、なるべくわかりやすく分析してみました。

ではまた。