手紙

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    448: 22歳ですが 1/2 03/07/16 10:19 ID:f9HVyXOg
    今年、母が亡くなった。

    遅い反抗期だったと思う。
    中学生まで親に逆らわず良い子だった俺が、高校生になり急に親に反抗するようになった。
    母親には罵声を浴びせ、家に帰らない日々が続いた。
    高校卒業と同時に家出同然に実家を出た。
    最初のうちはそれでも住所くらいは伝えていたが、住所を何度か変えるうち
    いつの間にか両親との連絡は一切途絶えてしまっていた。

    唯一電話番号を教えていた(それでも一切連絡のなかった)弟から電話が来たのは、
    俺の彼女のお腹に子供がいることが判明した今年2月の事だった。
    母が倒れたと言う。

    両親に対する反抗心はもうなかったが、いまさら帰るのは正直億劫だった。
    母が深刻な状態などとは思ってもいなかった。
    それでも行く気になったのは、彼女を紹介しようと考えたからだ。

    母親が亡くなったのは、翌日俺たちが高速道路を走っている頃だったらしい。
    久しぶりに会った親父はひどく小さな背中をしていた。
    相変わらずの無骨な声で、「よう」だか「おう」だか一言発しただけだった。
    母は俺の記憶とは全く違う老いた顔で、それでも安らかな表情で眠っていた。
    涙は出なかった。

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    433: 眠い人 ◆ikaJHtf2
    水野広徳元海軍大佐の1943年7月の清沢洌宛書簡。

    「老骨に加ふるに栄養物絶無の折柄にて体力の回復遅々として捗らぬには
     自烈度くてなりません。生めよ殖やせよの赤ん坊第一時代の事とて、我々
     老骨は一合の牛乳を得るにも医者、隣組、町会、区役所の証明を得て漸く
     三日に一度か、五日に一度の配給さへも、三度に一度は腐敗しているという
     有様にて、全く以て生ける印のある世の中に候。

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    331: レド公路の水上少将
    全滅したと見られていた摺鉢山守備隊でしたが、地下壕には生存者がいました。
    戦闘が終結した後の5月中旬、摺鉢山地下壕入り口の木に日本陸軍中尉から米
    軍のスプルアンス司令官にあてた手紙が発見されました。

    書をしたためた浅田中尉は東大卒、混成第2旅団工兵隊第2中隊小隊長をつと
    め、戦闘中に米軍戦車の射撃を受けて重傷を負い、地下壕に残されていました。

    手紙を紹介します。

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    247: 大人の名無しさん 04/01/05 01:29 ID:2V4KkC3j
    年末に大掃除していた。
    整理もしないで箱につっこんでいた年賀状の束が出てきた。
    その中に、夏に急死した友人からの1枚があった。
    弾むような筆跡で「今年も元気で楽しく遊びましょう!」
    …結局、その賀状受け取ってから彼女が亡くなるまで、
    会う機会がないままだった。

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    448: 22歳ですが 1/2 03/07/16 10:19 ID:f9HVyXOg
    今年、母が亡くなった。

    遅い反抗期だったと思う。
    中学生まで親に逆らわず良い子だった俺が、高校生になり急に親に反抗するようになった。
    母親には罵声を浴びせ、家に帰らない日々が続いた。
    高校卒業と同時に家出同然に実家を出た。
    最初のうちはそれでも住所くらいは伝えていたが、住所を何度か変えるうち
    いつの間にか両親との連絡は一切途絶えてしまっていた。

    唯一電話番号を教えていた(それでも一切連絡のなかった)弟から電話が来たのは、
    俺の彼女のお腹に子供がいることが判明した今年2月の事だった。
    母が倒れたと言う。

    両親に対する反抗心はもうなかったが、いまさら帰るのは正直億劫だった。
    母が深刻な状態などとは思ってもいなかった。
    それでも行く気になったのは、彼女を紹介しようと考えたからだ。

    母親が亡くなったのは、翌日俺たちが高速道路を走っている頃だったらしい。
    久しぶりに会った親父はひどく小さな背中をしていた。
    相変わらずの無骨な声で、「よう」だか「おう」だか一言発しただけだった。
    母は俺の記憶とは全く違う老いた顔で、それでも安らかな表情で眠っていた。
    涙は出なかった。

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