<2020/07/11 12:10>
 米CFTC(商品先物取引委員会)10日(日本時11日朝)に公表した最新7月7日の取組内容です。

<金> 「天井圏の逆行」が継続し、売りウォッチが続きました
日付NY値段先週比買越トン増減差引枚数買越比率総取組高買玉増減売玉増減
2020/6/91,721.9-12.1701-37225,35325.7%875,907284,766-8,57159,4133,373
2020/6/161,736.514.675453242,49726.6%910,794299,68414,91857,187-2,226
2020/6/231,782.045.5857103275,52727.4%1,004,682335,26435,58059,7372,551
2020/6/301,800.518.590346290,37229.3%990,185355,67820,41465,3065,569
2020/7/71,809.99.49129293,24629.1%1,008,422366,44910,77273,2037,897

 7/7の大口投機玉(ファンド玉)は、+9ドル上昇、一時-34ドル下げて+43ドル上げて、+9トンの買越、買越残912トンに少し増加しました。売玉増買玉増の順当な買越で、2週続けて売りウォッチがでています。
912トンの買越残は天井圏の数量です。そして過去最高の1,209トンから減ったことで減少した分の買える余地を持ちます。

 2月後半から、金相場が上昇してファンド買越が減少する、逆行が起きています。「NYファンド玉 天井圏の逆行(浪風語録)」。2011年8月の史上最高値、2016年7~9月の天井圏と、リーマンショック以後たった2度しかない、めったに起きない変化です。

<NY金 毎週火曜日 大口投機玉買越量 2018/1/2~2020/07/07>
 {出典 米CFTC、米CME発表データ}
罫線20200711

















<白金> 戻り一杯から売越が続き続伸に、押しか方向転換かを注視
日付NY値段先週比買越トン増減差引枚数買越比率総取組高買玉増減売玉増減
2020/6/9860.6-8.128.6-3.218,37234.0%54,09525,631-1,4667,259591
2020/6/16843.9-16.727.1-1.517,39632.6%53,41924,714-9167,31859
2020/6/23846.42.527.80.717,86337.3%47,86925,7491,0357,886568
2020/6/30851.24.824.2-3.515,59032.0%48,76126,37462510,7842,898
2020/7/7863.212.026.62.317,07334.1%50,07227,34396910,270-514

 7/7の大口投機玉(ファンド玉)は、+12ドル上昇、一時-32ドル下げて+44ドル上げて、+2.3トンの買越、買越残26.6トンに増加。続伸して売玉減買玉増の本来の買越です。3週小幅続伸して売り買い増えており、変化の兆しの可能性を持ちます。

 上げ過程の変化に戻り一杯もあるところから、戻り一杯か押しかを継続して見ていきます。

<原油> 買越比率20%超が続く
日付NY値段先週比買越数増減買越比率総取組高買玉増減売玉増減
2020/6/938.962.15572,2921,79420.4%2,811,727718,7521,318146,460-477
2020/6/1638.38-0.58553,573-18,71919.9%2,785,620692,265-26,487138,692-7,768
2020/6/2340.371.72569,27115,69821.8%2,616,613698,6186,353129,347-9,344
2020/6/3039.27-1.10554,648-14,62321.2%2,616,505692,955-5,662138,3078,959
2020/7/740.621.35546,740-7,90821.1%2,590,711673,729-19,227126,989-11,319

 7/7の大口投機玉(ファンド玉)は、+1.3ドル上昇、一時+1.8ドル上げて-0.5ドル下げて、-7,908枚の売越、買越残546,740枚に減少しました。売玉減買玉減の本来と逆の売越です。5週前は値位置不十分の小さな売りウォッチがでています。買越比率は21.1%、これまでの天井は20%から23.4%です。上げ過程の一服か方向転換か。

 大幅下落の最後の最後にファンド玉が本来と逆に買越増加が続く、「NY原油ファンド玉 底値圏の逆行(浪風語録)」が起き、「買いウォッチ」の翌週4/21の週を底に上昇しました。11週上昇して買越比率が20%を超えています。