2012年12月16日 SWAT主催「スポ戦MANIA Vol.6」レッスル武闘館大会

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新宿スポーツセンターで練習しているアマチュアプロレスラーによる興行のスポ戦MANIAも第6回。
今回も団体の枠を越えたカードだらけで注目の大会。

ダークマッチ1
○山本国鉄(秋葉原)[6:56 ジャンピングヘッドバット]作業IN藤原(変珍プロレス塾)×


定刻の11:30より数分早く開場し、30分ちょうどからかいしされたダークマッチ。
ダークマッチなんで作業IN藤原はまだデビュー前扱いか。
RAWではSGワンダーに勝利したものの、やはり実力ではまだ国鉄には及ばず。
ダブルチョップ、ゼロ戦キック、レッグドロップで対抗し、ワンダーに勝利したドラゴンスリーパーを繰り出すも、敬礼式ジャンピングヘッドバットで敗退。
 


ダークマッチ2 12時まで一本勝負
△アウトサイダー根岸(健康)&ヘンチーナ(健康)
[時間切れドロー]
△RYO(nkw)&リヴァーサル沢(RAW)


リヴァ沢とRYOはなんとなく似てる者同士の高校生と大学生(休学中)タッグだが、根岸とヘンチーナは共にベテランのUWF OBだがスタイルは対極。
根岸とRYOの年齢差30歳の絡みはVol.5に続き2度目か。
ダークマッチで入場曲はなしだが、ヘンチーナは自分で『太陽にほえろ!』のテーマを口ずさみながら入場。
根岸は試合が始まると涼しい顔でRYOの腕、リヴァ沢の足を極めまくり。
RYO&リヴァ沢も反撃を試みるが、ヘンチーナはガウジングなど小狡く脱出し、根岸は顔面踏みつけなどでカット。怖ぇ。
ヘンチーナが場外でピコピコハンマーで自分のペースに持ち込むも、根岸は割り込んで場外ボディスラムとか、冷静に暴走。さらには(たぶん)46歳にしてミサイルキックなど動きも絶好調。
リヴァ沢もようやくヘンチーナ相手に邪馬屠譲りのペットボトルのお茶噴射、レッグラリアートじゃない「レッグラリアート!」で反撃すると客席の有明さんから「それは真似しなくていい!魂を受け継げ!」とごもっともなダメ出し。
ヘンチーナの電波投げは垂直落下で食らうも、太極拳式逆さ押さえ込みを普通にスカすという空気の読めなさもリヴァ沢イズム。
RYOのK.I.D.は根岸が顔面レッグドロップでカットし、ヘンチーナはクロー攻撃と見せかけ鼻と口を塞ぐ拷問技。
残り時間30秒くらいでRYOが首4の字。次々と数珠繋ぎになるとレフリーの吸いカップ健遅漏が逆エビを仕掛け全員ひっくり返ったところで時間切れ。場内暗転して強制終了。いいオチだ。
真っ暗な中、リヴァ沢の「あと10秒あれば勝ってたよ!」との遠吠えが響く。
最後は健遅漏が持ってったが、根岸さんが半端無かったな。
 


第1試合 物っ子の掟
○クズハヤシ(UWF-OB)[9:10 変形テキサスクローバーホールド?]風摩破琉(秋葉原)×


タイトルにある「物(モツ)っ子」というのは本日メインのでかい一物の弟子ということらしい。レフリーも師匠のでかい一物。
共に華麗な技を使う両者だが、今日の破琉は気合剥き出し。蹴りをガツガツ打ち込み格上のクズに挑むが、クズも破琉のドロップキックの直後に自分もドロップキックをやり返すなど、表情には出さずとも対抗意識を燃やす。
破琉はキックの他、張り手、片逆エビとシンプルな技で攻め込み、クズはそれを受けきると逆エビから相手の両足をクロスして脇で固める変形テキサスクローバーホールド的な技で勝利。
意外にもシンプルな打ち合いが中心となった試合で、破琉が気合いを前面に出し挑むもクズが完勝。必要以上に相手のいいところを引き出したりしないあたりが一物イズムか。
 
 


第2試合 Road To オギーソ
△キム・ヨッチャン(闘強士火OB)[11:50くらい 両者死亡]クリウ(西口door)△


勝者にはコミックレスラーレジェンド、オギーソ・ブランコへの挑戦権、ではなく優先交渉権が与えられる試合。
レフリーはnkwのRYO君。この大変そうな試合を高校生に裁かせるか。
共にコミックレスラーではあるが、しっかりネタを仕込んでくるクリウに対し、ヨッチャンはキャラクターだけでも笑いがとれるタイプ。
ヨッチャンはきゃりーぱみゅぱみゅでたっぷり時間を掛け入場し、怪しい韓国語マイクの通訳は弟の軍団ひとり。
ヨッチャン「(ひとり訳)みんなお待たせ、キム・ヨッチャンだよ」「日本の冬は暖かいですね。うらやましいな」「また僕の国からミサイルを飛ばしちゃったみたいだね。なーんちゃって」「え?早くやれって?みんなせっかちだなぁ」「うん、わかったそんなせっかちな君たちに合わせてあげよう」「ピッタリな試合形式があるが、カウント2.9プロレスって知ってるかい?」
ということで、既に試合終盤でカウント2.9でキックアウトしたという状況の想定で試合開始。
開始早々だがダメージを抱え疲労困憊の両者。クリウはサンティーノ・マレラのコブラでヨッチャンを仕留めにかかる。
しかしこれをかわしたヨッチャンは何やら紙を取り出す。クリウは最近就職が内定したが、そこの理事長がキム・ヨッチャンとのことで、内定通知書をチラつかせながら「寝て」とパワハラ。性的関係の強要の方ではなく。
ヨッチャンはリング外を一周してから決める世界一周エルボーを狙うが、あまりの長さに呆れ起きあがってしまう。そして「体固めじゃ~」とフォールに来たところで腕を捻り上げ内定書を奪うと、反撃開始。
クリウはアルミホイルを取り出すと手に巻き付けてアイアンフィンガーに。さらに金槌で叩いて砥石で研いで打粉をポンポンやって日本刀並の切れ味に。食パン(超熟)も一振りで3枚に。
その状態でコブラをやって指を切る細かいネタも入れつつ襲いかかるが突然の見事な右ハイキックでダウン。
ヨッチャンは再び世界一周エルボーを狙うが、コーナーに上ったところで蘇生したクリウがコブラを喉元に突き刺す。
ヨッチャンは喀血。さらにリング上に置いたアイアンフィンガーに向け雪崩式フランケンを狙う。既に死亡してるっぽくグニャグニャのヨッチャンをセコンドに押さえてもらいながらフランケンを放つも自分だけが落下しアイアンフィンガーの餌食に。
両者死亡のため試合終了。セコンドは血を拭き取るのに一生懸命で死体は放置。
ヨッチャン「ハイ、ありがとうございましたー」
実況「あの、決着。Road to オギーソなんで」
ヨッチャン「延長やっても同じ試合しかできないですよ」
クリウ「ここまでしか決めてないんで」
ヨッチャン「学プロといえば時事ネタですよね?白黒がきっちり着いて、皆様の一票が役に立つようなネタなんて僕には皆目見当もつきません」
ということで、オギーソさんへの交渉権は休憩時間に投票で決めることに。
 
 


第3試合
×ジミー・ヤンキー(UWF-OB)&吸いカップ健遅漏(健康)&TATSUYA(WIN)
[10:00 ラリアット]
○ハミチツ二郎(SWS)&ビシバシM太郎(UWF)&ちんことみつき(UWF)


M太郎以外はヘビー級揃いの6人タッグ。青コーナー側は現役生。とはいえ赤コーナーもTATSUYAは年齢的には大学生なんだが。
TATSUYAとハミチツは互いにチョップを得意とする者同士激しく意識。特にTATSUYAはハミチツが控えに回っていても執拗に攻撃を繰り返し、互いの絡みとなるとバッチンバッチンチョップを打ち合う。
健遅漏もいつも通り強烈なフットスタンプを放ち、ヤンキーはリバースインディアンデスロック+ブレーンバスターと、OBチームが優位に試合をすすめる。
しかし現役生もちんこが健遅漏を強引なパワースラムで投げきると、ハミチツもダブルラリアット。
そして各々の得意技が二巡くらいするハイスポットの後、M太郎のフランケンでTATSUYAが、ちんこのシットダウンパワーボムで健遅漏が戦線離脱。
ヤンキーにハミチツのジョンウー、ちんこのスピア、M太郎のダイビングクロスボディ、そしてハミチツの背後から&正面からのラリアットが決まり3カウント。
試合後もTATSUYAが突っ掛かり乱闘に。1人離れたところで止めに入らないM太郎(笑)
見所が多すぎる試合展開の上、ジミーヤンキーが敗れるというまさかの結末。しかしながら試合のインパクトを持ってったのはやはりTATSUYAとハミチツの熱すぎる邂逅。
ネクストがありそうな展開なんでこれは期待せざるを得ない。
 
 
 


第4試合
×口臭力(UWF-OB)[14:24 飛びつき横十字固め]プリンス石井(WIN)○


前の試合が熱すぎたんでややクールダウン。
三沢vs長州のオマージュ対決。
プリンスの三沢はそれほど似せようとも思っていない感はあるんだが、口臭は何度見てもやはり激似。技よりも猫背気味の姿勢とか立ち上がるときの片膝とかが完璧。体格的に泉州力に見えてしまうというのはあるが。
もちろん物真似だけではなく試合もプリンスの厳しいエルボー、タイガードライバー、口臭のリキラリアットが炸裂。一発一発の重みはやはり口臭か。
延髄ラリアット食らい劣勢のプリンスだったが、飛び付き横十字固めで逆転勝利。こんな勝ち方あったなぁ。誰に勝ったときだっけか。
 
 


休憩
会場外ではヨッチャンが演説。
スタッフ「車通りまーす」
ヨッチャン「車を通れないようにしましょう!」「隣のマンションの方も投票お願いします」
スタッフ「会場使えなくなっちゃうから」
ヨッチャン「使えなくしましょう!」
公約がムチャクチャ過ぎる。
ヨッチャン「喉乾いてる人いませんか?お腹空いてる人いませんか?」と有権者に期待させるも訊いてみただけ。
これにより何もしてなかったクリウが18票対6票で勝利。



セミファイナル ノーDQマッチ
児ーポ監督(SWS)&○さがと(RAW)
[26:31 胎児の夢onチェア]
×ハレタ・コーガン(健康/山田組)&ハリケーン津田(WIN)


児ーポとさがとは前回Vol.5のメインで対戦した時に明かされたとおり、高校時代にレスリング合宿で出会った友人同士。さがとはレイヴェンスタイルで入場。Tシャツはカニコーの"Worm Infested"
一方のコーガンと津田は健康プロレスとWINのヒールユニットのボス同士。22歳の2人に対し、38歳&48歳という年齢差。
ノーDQのため、チェーンやイスが乱れ飛び、場外ではコーガンが花道からのドロップキック、さがとが花道からのダイビングダブルラリアット。ついでにさがとが振り上げたイスがリヴァ沢に直撃する珍事も。やっぱり持ってるなぁ。
コーガンはインディアンデスロックで児ーポの足を攻め、顔面ウォッシュ式スティンクフェイスを食らってもしっかり顔面ウォッシュでやり返す。
津田も児ーポのダブルアックスで胸を真っ赤にしながらも、さがとのイスへのパワーボムをリバース。コーガンのミリオンダラー+ショルダータックルの合体技や、同時発射のカーフブランディングも決めてみせる。
さがと&児ーポも同時俵返しで反撃するが、津田のラリアット、コーガンのアックスボンバーで児ーポが劣勢に。
しかし腕でのインディアンデスロックをさがとがカットすると、児ーポはコーガンに完璧なシットダウンラストライド!
さがとはサビサビの一斗缶でコーガンを一撃し、ショルダーでのストマックブロックからゴア。しかしゴアグラインドwith一斗缶はそのまんま一斗缶で反撃されてしまう。
津田のチェーンニードロップ、コーガンのデスバレーwithチェアも耐え切ったさがとは、児ーポのジャーマン、低空ダブルアックスのアシストも得、コーガンにゴアグラインド。
そしてイス盛りの上への胎児の夢で、WINタイトル戦での雪辱を果たす勝利。
激しい試合ではあったが、ちょっと津田さんがもたついたり、さがとがあっさりチャンスに相手を逃がしちゃったりしてたのはもったいなかったな。あとノーDQなんだからエスケープとかタッチとかいちいち気にしなくても良かったんじゃないかと思うんだが。
 
 
 
 


メインイベント AKBW無差別選手権試合
【王者】×タイガー・ベッドシーン(SWS)[15:05 腕キサスクローバーホールド]でかい一物(健康/山田組)○【挑戦者】


ベッシンが9月の秋葉原プロレスでサドからAKBW王座を奪取し、初防衛戦でいきなりラスボス級の挑戦者。
ベッシンは前回のスポ戦では一物の弟子のTaka Suzukiに敗れているとあって、まさかの師弟連戦。
常に殺気溢れる試合の一物に対し、見る人が楽しめる試合をするベッシンと、対極のキャラクター。
レフリーは元RAWのMAX飯塚。
試合が始まると一物は組み合うと見せかけていきなりパチキ!
そこからオーソドックスに左腕や首を取ってコントロール。ベッシンも腕をとるが軽く切り返し一気に体重をかける脇固め。
さらに腕、というか肘へのニードロップ、手首を踏みつけて伸びた肘へのキックなど恐ろしいまでの腕殺し。
ベッシンもメイヤーから顔面踏みつけで意地を見せるも、ヘッドロックに行ったところでバックドロップに切り返される。
ベッシンは鎌固め、エルボースマッシュで反撃するも張り手一発でペースを変えられ、顔面直撃の串刺しドロップキック。
一物はサイドスープレックスから腕へのインディアンデスロック。さらにはオモプラッタ、アームブリーカー、ロープに巻きつけエルボーと容赦なく左腕を攻め続け、ベッシンのノーザンライトスープレックスも投げられてからアームロックを取り返す隙の無さ。ベッシンのみちのくドライバーIIにも、より角度のキツイみちのくドライバーIIを返す。
一物がコーナーに登ったところでベッシンは追いかけ雪崩式フライングメイヤー。これが最大のチャンスだったがカウント2。
一物は450狙いのベッシンを雪崩式アームドラッグで投げると「サド!」からの垂直落下式ブレーンバスター。
そして腕サソリならぬ腕へのテキサスクローバーホールド!これでベッシンはギブアップ。
さらに立ち上がったベッシンに山田組の看板で一撃。
終わってみれば一物の圧勝劇。どっちが勝っても最後は認め合って握手、ってな展開になるかと思ったが、一物が一方的にベッシンを潰すという、残酷なまでに実力の違いを見せつけた結果に。
「プロレスは戦いである」という常々UWFの選手が言っている言葉を改めて試合で見せつけられましたね。
 
 
 
 

一物「破琉、前回の秋葉原、お前はチャンスを掴みに行ってチャンピオンがヘボかったばっかりに掴めなかったな。俺は来る奴は受け止めて、潰してやっから。お前が挑戦しねえとこのベルト価値上がんねえからよ」
破琉「俺はこの時を待ってました!俺はプロレスを履き違えてました。けど前回のMANIAで6人タッグですけど一物さんと戦い合って教えてくれました。俺はあなたが示してくれた戦いのプロレス、みんなの思いを背負って、団体の思いを背負ってそのベルト頂きます!あの時の貸し、返させてもらいます」
ヴァサラ「ちょっと邪魔していいですか?新チャンピオンおめでとう。破琉選手、説明するまでもないけどまだ役者不足だな」と、来週23日のWINでタッグで当たるため、それを見てどちらが挑戦するか決めてもらうことに。
そして締めようとしたところでブラザー・ガッキーが「おいおいおい、ちょっと忘れてねえか?」
あまりにタイミングを外したアピールに「忘れてるよ!」と観客からツッコミ(笑)
破琉が仕方なく「じゃあ俺がベルト取ったら最初に挑戦させてやるよ」であっさり納得するガッキー。秋葉原で絵買わされちゃうタイプだな。
最後にマイクを持ってた破琉がそのまま「アマチュアプロレス、ダー!」で締め。
 



ということで、ダークからメインまでハズレなしの素晴らしい興行。コミックからバチバチ、殺伐とした試合までどれもハズさないって凄いな。
特にメインはどちらも力を出し切った所謂“いい試合”ではなかったが、それだけに鮮烈なインパクト。負けても何かが残るってことのない、勝者総取りのプロレスというか。一物さんやっぱ怖いなぁ。
やはりスポ戦MANIAの看板にはハズレなしというのが今回も実証されましたね。そして最後はメソ君が号泣するのもやはり鉄板。