2014年3月29日 的場プロレス「的場プロレス最終戦~ラスト オブ タイガースマスク・涙よ、虎になれ~」梅田・ナスキーホール大会


フォトアルバム
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タイガースマスクが4/20をもって大阪プロレス退団及びキャラ封印ということで、タイガースマスク主催興行である的場プロレスも今回が最終戦。
会場はさすがに最後ということもあり、ギッシリ満員の入り。

試合前にミハエル瀬戸口MCによるアメリカンタコヤキショー。
タコヤキーダー先生がタコヤキソードを持っている前提の護身術口座。暴漢役は織部。
相手が殴りかかってきたとき、相手が蹴ってきたとき、相手がコツカケ(攻撃じゃない)を仕掛けてきたとき、の3パターンの演武を行い退場。
シュールすぎる。
 


吉野レフリーの前説から選手入場式。
主役の的場の他、タイガース、内田、ビリー、ユタカが参加。
的場「地上最強の男を見たいかー!×2 わしもじゃ、わしもじゃよみんな。改めて、地上最強を目指して何が悪い。
ある者は親父の拳骨、ある者はガキ大将の腕力、そしてある者はチャンピオンの実力に屈してそれぞれが最強の座を諦め、それぞれの道を進んだ。
しかし!今夜ここに最強であることを諦めなかった偉大なる馬鹿野郎が4人。
“虎殺しは生きていた!”武神・ビリーケン・キッド!
“貴様らが居る場所は我々が二千年前に通過している”大阪の太陽・タイガースマスク!
“上等な料理に蜂蜜をぶちまけるが如き思想”(聴き取れず)・福田ユタカ!
“明らかに間違ったトレーニング”(聴き取れず)・内田祥一!
我々的場プロレス、旗揚以来地上最強の男を決めるということと、平成日本の開国を目指して活動してまいりました。その甲斐もありましてオリンピックが東京で開催されることになったんですが、私は一つ不満があります。
それは何かというと、ニッポンの心根を表す言葉として『おもてなし』が脚光を浴びている。
しかしながら、ニッポンの心根を表す言葉は『おもてなし』なんかじゃない!
『カラッと激しいプロレス』です!
今夜はこの4人を始めとして、選手一同全員が『カラッと激しいプロレス』を見せてくれるものと確信しております。
何はともあれこのタイガーマスク(ママ)とその仲間たちによる、ゴージャスなる最後の晩餐を、メインまでゆっくりご堪能してください。最後までご静聴よろしくお願いします」

 


第1試合 エキゾチックハンディキャップマッチ
○マッチョ侍[6:55 反則]クワイエット・ストーム×&三原一晃(大阪)


マッチョ侍として登場したのはボディガー。
しかし相手の2人が入場すると「侍でもこれは無理やわ」。
吉野レフリーに説得され渋々ハンディキャップマッチを開始。
当然2対1なんで苦戦するマッチョ。しかしスピアと侍を意識した手刀で逆転。
コーナーに登り「手の鳴る方へ(パンパン)、手の鳴る方へ(パンパン)」とやると三原は吸い寄せられ、ダイビング袈裟切りチョップorセーバーチョップ。
しかしフォールに入った所を、ストームがイス攻撃でカット。レフリーも突き飛ばし反則負け。
特にオチはなかったな。
 
 


第2試合 特別レフェリージャッジ・ルール
×くいしんぼう仮面(大阪)[7:36 ランニングネックブリーカー]的場真人○


3カウント、ギブアップなどを奪うとその時点でジャッジが判定を行い、その判定によって勝敗が決するというルール。
実に10年ぶりに試合をする的場の復帰戦でもあるこの試合。しかしくいしんぼうはリングに上がろうとする的場にスライディングキック(笑)
改めてリングに上がりコールを受け試合開始。
 
柔道のような構えからくいしんぼうを突き飛ばす的場。ショルダータックルのぶつかり合いから、的場がくいしんぼうにもう一度走るよう指示すると、くいしんぼうはグーパンチ。
そしてラリアットを打ち込むと3カウント。
ジャッジ・ビリーは19-19、ジャッジ・ユタカは20-20でドロー。なんで20点からの減点なんだろ。なんにしろ試合続行。
 
くいしんぼうは同じ方法でラリアットを打ち込むも、今度はカウント2でキックアウト。
的場はブレーンバスターで反撃し、アルゼンチンバックブリーカーでギブアップを奪う。
2度目の判定で、ビリーは19-20で的場、ユタカは19-18でくいしんぼうとなり再びドロー。
 
しかし的場はギブアップを奪ったのに勝ちではないことに納得行かず、3本目は通常のプロレスルールに。
くいしんぼうは場外戦を仕掛け、三原が持ってきたカラーコーンで殴打。三原がやるのより思いっきりぶん殴り、リングに戻ると頭に被せてDDT。
更に空き缶へのボディスラムとヒールファイトを繰り広げるくいしんぼう。
ネックブリーカーからのフォールをカットに入ったビリーとユタカ。
そのままくいしんぼうに襲いかかるが、くいしんぼうは3人をラリアットでなぎ倒すとまたビリー、ユタカ、さらにセコンドの賢ちゃんにスライディングキック(笑)
邪魔者を排除したくいしんぼうは串刺しラリアットを狙うも、的場はビッグブーツ。そしてランニングネックブリーカーで勝利!
くいしんぼうはさらに空き缶ボディスラムで憂さ晴らししてから退場。
ガッチリやりあうような試合ではないにしろ、無様なところを見せないよう、しっかり身体を造ってきた的場のプロ意識を感じた試合だったな。
 


第3試合 人喰い対人類最終決戦8人タッグ
内田祥一(フリー/指導者)&小橋太っ太(西口/参謀)&えべっさん(大阪)&○松山勘十郎(大阪) with キラ☆アン
[20:48くらい 陣太鼓]
×人喰い直貴&人喰い王子&人喰い克己&人喰い直
※アルティメット・スパイダーJr.券あり


基本的な設定としては、人間は人喰いに噛まれると人喰い化。但しすぐにタフマンを飲ませれば治る。
人類側はアルティメットスパイダーJr.券が3回使え、これを使うとスパイダーが助けに来てくれる。
人類側の入場途中で人喰いが襲撃し試合開始。
人喰い王子はふなっしーのような奇声を上げながら襲いかかり、人喰い直貴は子供を追いかけ回すカオスな空間。
早々にスパイダー券を使った勘十郎。スパイダーはダンスに誘い込むことで王子の攻撃を回避するが、曲が終わると王子はスパイダーに噛みつき、スパイダーは人喰い化し退場。
勘十郎の目眩坂、太っ太のマシンガンチョップなど定番ムーブで沸かせるが、人喰い直が出てくると途端に静かになる客席。
 
内田のピンチに2枚目のスパイダー券。しかし既にアルティメット人喰いJr.と化しているスパイダーは王子と共に襲いかかる。
そこに太っ太はタフマンを手にリングイン。人喰いJr.に飲ませるも、その隙に自分も王子に噛まれてしまう。既に飲ませてしまった後なんでもう残りはなく小橋太っ太は人喰い太っ太に。
 
ようやくえべっさん、勘十郎が普通にプロレスっぽく優位に立つも、再び内田のピンチでスパイダー券。今度はちゃんとプロレスで役に立ってみせるスパイダー。
しかし内田との連携はうまく行かず、内田が犠牲に。
 
内田を盾にしたスパイダーにえべっさんがクレームを付けていると、背後から襲われスパイダー、えべっさんともども人喰い化。
残りは勘十郎だけになった人類。しかしここでキラアンが立ちはだかり
キラアン「待って、噛むなら私を噛んで!」
勘十郎「待て!君みたいな女の子を危険な目に遭わせられるか!喰うんなら拙者を喰え!」
宮尾リングアナ「説明しよう!」
キラアン「いいのいいの」
宮尾「説明させてくれ」「よし、人喰い一族は人類の愛を目の当たりにするとたちまち苦しみだしてしまうのだ!」
と、苦しみ出す人喰い一族。このチャンスに勘十郎が人喰い直貴に陣太鼓で勝利。
勘十郎はキラアンに告白するも返事はハイキック。
途端に「ざけんじゃねえぞ、ブス!」とキラアンを罵る勘十郎だが、愛を失ったため人喰いが復活。逃げる勘十郎を追い退場。
宮尾「人間の邪悪な心、さっきのケースで言うと下心とかがある限り、人喰い一族は永遠に不滅なのだ。第一部、完」
 
 
王子のテンションの高い人喰いは良かったけど、それ以外は結構中途半端な感じはあったかなぁ。ゾンビ映画的なストーリーをなぞっただけになっちゃったというか。宮尾さんの仕事ぶりは完璧だったんだが。


セミファイナル 6人タッグマッチ
○ツバサ(大阪)&ビリーケン・キッド(大阪)&ブラックバファロー(大阪)
[16:25 ジャーマンスープレックスホールド]
柏大五郎(K-DOJO)&野橋太郎(みちのく)&×ユタカ(フリー)


休憩後のセミ・メインは空気を変えてシリアス方面へ。
大阪プロレスのリンピオと外部のルードという図式。
序盤は互角の立ち上がりながら、場外乱闘でペースを奪われるとツバサが捕まる展開。
これをウラカンラナで反撃すると、ビリーとバファローの好連携。
野橋は一斗缶、急所攻撃で再びペースチェンジを謀ると、ユタカの雪崩式アストロシザースからボウズコンビのダブルダイビングヘッドバット。
しかし回復したツバサが一斗缶攻撃の誤爆を誘うと、ユタカへのジャーマン一発で勝利。
最後はちょっとあっさりだったのに物足りなさは感じず。やっぱりタッグでのバファローと野橋の巧さはさすがだな。
そして試合後に一斗缶を手にし、相手に詰め寄るでもなく「忘れ物ですよ」って感じで渡しに行くビリーがいい味出してたな。
 
 


メインイベント
○HUB(フリー)[27:30 バイパーストライク]タイガースマスク(大阪)×


メインはタイガースの先輩でありデビュー戦の相手でもあるHUBとのシングルマッチ。もちろんお笑い一切なしのシリアスムード。
ゴングが鳴ってもしばらく動かず、ジリジリと間合いを詰める両者。
ロックアップ、腕の取り合いと先輩から教わったであろう基本的なムーブからロープワークを使ったかわし合い。そしてドロップキックでまずはタイガースが先制。
 
160kmチョップ、バッククラッカー、ハイキックで攻め込むタイガースにHUBは頭部への低空ドロップキック。
ロープに足を掛けさせてのライトニングスパイラル、喉にロープを食い込ませるシーソー、延髄斬り、変型のクロスフェイスとHUBはタイガースの首に攻撃を集中。
 
タイガースのマスクの頭部がいつの間にか裂けてる。
タイガースはこの劣勢もドロップキックで逆転。トペコンヒーロで追い討ちをかける。
 
HUBはタイガースのミサイルキックを食らうも、すぐカニバサミで転ばせるとエプロンでのドロップキック。
クロスアーム式のブルーデスティニーでさらに首を痛めつけ、勢いのあるトペ。
 
リングに戻りジャックハマーを狙うも、タイガースがブレーンバスターで切り返す。HUBのトグロ巻きラリアットを食らってもジャックハマーだけは堪えるタイガース。
互いに張り手を何発も何発も打ち込むも消耗戦となり、打ち勝ったHUBが遂にジャックハマーを成功させるもカウント2。アルマゲドンもキックアウトしたタイガースは、猛毒波布空爆を膝で迎撃。
 
 
すかさずタイガーススープレックス、満月の夜、そして今日3発目となる、思いっきり顔面を打ち抜くドロップキック。
モンキースペシャルからのタイガーススープレックスもHUBはキックアウトすると、グーパンチで応戦。
 
再びトグロ巻きラリアットから2度目の猛毒波布空爆は成功。
粘りを見せるタイガースにバイパーストライクで27分30秒の死闘に決着。
両者動きっぱなしの30分近くに加え、打撃もいちいちハードヒット。シリアスな試合になるとは思っていたが、正直ここまで激しくやり合うとは思わなかったな。
 

タイガース「今日は皆さんご来場ありがとうございました。大阪プロレスでタイガースマスクとして13年間やらせてもらいました。本当に色んな人の出会いと、支えられてやってこれたんだなって今実感してます。
本当に今日、まだ実際は4月20日までタイガースマスクなんですけども、心の中のけじめとして、今日がラストだと、そういうつもりでリングに立ちました。
対戦相手は自分を育ててくれて、デビュー戦も務めてくれたHUB先輩にお願いしました」

当初はスケジュールが合わなかったが「HUBさんの方から『どうしてもやりたいから』と言っていただきました」
「そう言ってもらえる先輩がいて本当に幸せだと思います。この13年やってきて一番の幸せは今日のこの素晴らしい先輩に出会えたことだと言い切れます。
自分はもう(タイガースマスクを)辞めるって言ったものの、ファンのお客さんに合わせる顔がないものですから、自主興行開催すると発表したものの、それ以降ほぼ人前に出ず、イベントもせず、売店に至ってはぐっさんに立ってもらって、そんなどうしようもないやり方で開催したんですけども、まぁ形になればと思ったんですけど、こんなにたくさんの方が来てくれて感謝してます。
感謝してますとか、ありがとうございますとか、何度言っても結局伝わんないと思うんで、今日プロレスで全部伝えきろうと。全部伝えきったなら一言も喋らずに帰ろうと思ってたんですけども、自分が未熟なもんで。本当に最後に至っては、あの人にとどめ刺されるときは、やっと楽になれる、もう終われるってぶっちゃけそう思いました。
そんな気持ちになったってことは、もうタイガースマスクは潮時だと思います。
自分は4月20日で大阪プロレスを退団しますけど、きっちり(タイガースマスクを)辞めさせていただきます。
本当にみなさん、こんなに不完全な、頑固な、どうしようもない人間に声援を送ってくれて、今日来てくれて、そして選手も参戦してくれて柏さんも来てくれて、今日は自分にプロレス教えてくれた橘(隆志)さんも来てくれました。
皆さんデビューの頃から来られてる方、最近来てる方、みんなに支えられて今まで生きてこられました。皆さん本当にありがとうございました」

 

HUBはほとんど涙声で
「タイガース、珍しくネガティブだな。お前らしくないよ。確かに俺とお前の、君の13年間っていうのはこんなね、25分ちょっとで、プロレスで表わせって云う方が難しいよ。そんな俺達薄っぺらい関係じゃねえだろ。
確かに的場プロレスっていう、タイガース心の最後の試合かもしれんけど、お客様は最後だから観に来てるプラスこれからのタイガースマスクの未来を観に来てんだ。
もっと胸張れ。タイガースの最後ばかりじゃねえ、お前の今後をこーんなに期待してくれてるお客さんがまだまだいるんだぞ。まだまだこんなとこで辞めんなよ。
次、お前がマスク被んのか、素顔になんのか知らねえけどな、まだまだ今日食らってない技いっぱいあるからな。次逢うとき六甲おろし俺に食らわしてくれよ。今日はありがとう」



タイガースも泣きながら
「ありがとうございます。4月20日以降なんですけども、どうなっていくかようやく自分でも決心がつきまして、そのことは今回の主催者である的場から言ってもらおうと思います。
“的場プロレス”私は最後の最後までタイガースマスク自主興行じゃなく“的場プロレス”と名乗ってます。色んな言い訳してますが、ぶっちゃけ本心は、その理由はひとつ。

もう一度的場と一緒に......プロレス......プロレスしたいからです。

まぁ、これは擬似なんで、擬似でも的場が来て、試合やってくれるっていうんなら、それがタイガースマスク自主興行より相応しい大会名だと思って的場プロレス名乗ってます」


的場「タイガースさんの今後なんですけども、自分が言うべきではないかもしれないんですが、4月20日の2日後、新木場でマスクを脱いで素顔でプロレスをされるそうです。
是非、今HUBさんもおっしゃいましたけど新しいタイガースさんを皆さんで応援していただければと思ってます。
タイガースさんとHUBさんが試合されるということで、HUBさんが寮長で、副寮長がタイガースさんだったもので、あと内田がいたんですけども、ノスタルジックな気持ちとか思い出に浸れるような試合になるのかと思ったら全然そんな気持ちにならずにですね、現在進行形の世界最高峰のプロレスをしていただいたと思ってます。それを見て私もプロレスファンですから、もっと試合が見たいなと、ホントに思いました。
ですので是非、タイガースマスクという形ではなくなるかもしれませんけども、またHUBさんとこの大阪で是非またシングルマッチをやっていただきたいと、心から思ってます。是非よろしくお願いします」


タイガース「自分がいなくなっても大阪プロレスはずっとずっと続いていきますんで、今後も大阪プロレスの応援よろしくお願いします。そして私は4月22にから生まれ変わるわけですが、その第2弾はもちろん23日新宿FACE佐野魂です。
皆さん今日はありがとうございました!」




ということで、的場プロレス最終戦。人喰いとか妖怪とか、タイガースワールド的な物を期待して来たんだが、そっちは結構微妙な感じ。
しかしメインはこれが観られただけで十分に大阪まで来た甲斐があったという一戦。
試合内容ももちろんだが、タイガースの思い、それに応えたHUBの気持ちが伝わってくる試合。
タイガースは試合で伝えきれなかったんで、と言っていたが十分観客に届いていたと思うし、HUBの「タイガースの未来を観に来てんだ」って発言にも全く同意。
タイガースマスクとしての試合はあと少しだが、HUBだってキャラチェンジの度にステップアップしてるし、タイガースもこれを機により成長した姿をみせてくれれば、と今後のタイガースの中身に期待。