今読んでいる「アメリカの高校生が学ぶ経済学 原理から実践へ」に伝統経済の例としてイヌイットが出てきた。イヌイット族は漁を行ったときにその成果を他の家族と分け合うのが伝統的。イヌイット族の猟師は獲物の全部を自分のものにする権利ではなく狩で獲物をしとめた名誉と村民からの尊敬を得た。この習慣がイヌイット族が何千年もの間生存できた理由のひとつだった。本ではその後指令経済(北朝鮮、キューバ、旧ソ連等)と市場経済の短所と長所を説明し、最終的に市場経済が一番いいんですよというような流れになっている。

そして、これに、

人類史のなかの定住革命

人類が狩猟の武器を持ったときから、それをグループ内のほかの個体に向けて紛争が起こるリスクが発生した。その攻撃性を抑制するために利他的な感情が進化し、エゴイストはきらわれ、他人に思いやりのある人が好まれるようになったのだ。

これを交えて考えてみると、

こうした人類学的なスケールで見ると、利己的な行動を「合理的行動」と称して肯定し、独占欲に「財産権」という名前をつけて中核に置く資本主義の基礎は、意外に脆いかもしれない。ハイエクもシュンペーターも、資本主義が崩壊するとすれば、その原因はこうした倫理的な弱さだと考えていた。情報を共有するインターネットの原則が資本主義にまさるのは、感情的に自然だという点だろう。(同上

というまとめを読んだときに、確かになぁと思う。というところでインターネットとイヌイットを適当につなげてみましたw なんか名前も似てるしw