Namuraya Thinking Space

― 日々、考え続ける ― シンプルで、しなやかに ― 

来週は中国に出張。久しぶりの海外出張で、忘れ物がないようにと過去の出張準備リストを眺めていたのだが、必要なものが何点か入れ替わっている。

一番変わったのは電子機器。以前は、海外出張というとパソコンが必需品だったが、今やスマホでメールが閲覧できるので、1週間程度の出張であれば十分仕事ができる。代わりにスマホ用のキーボード(ブルートゥースで繋ぐタイプのもの)が必需品になった。これがあるのとないのとでは、入力スピードが格段に違うのだ。

もう1つのマストアイテムはノイズキャンセリングのイヤホン。普通のイヤホンはいつもカバンの中に入っているのだが、飛行機に乗る際はノイズキャンセリングのものが非常に快適。快適さを求めるものといえば、アイマスクも重要。整髪が乱れない耳に引っ掛けるタイプのものを使っている。

その他はあまり変わらないだろうか。絶対忘れてはいけない三種の神器は(1)パスポート、(2)eチケット、(3)クレジットカード。これらがあれば何とかなる。(もしかしたら、パスポートがあればeチケットも無くても何とかなるのかもしれないが、持たずに行く勇気はない) ついつい忘れがちなのは名刺。それから、現地の方へのお土産も重要だと思っている。

◆必需品
□パスポート
□航空券(eチケット)
□クレジットカード

◆会社資料
□手帳
□必要書類
□名刺
□電卓
□筆記用具

◆携帯品
□財布
□外貨用財布
□外貨(残っていれば)
□時計
□ハンカチ
□ティッシュ
□ウエットティッシュ
□アイマスク
□保険証
□文庫本
□土産

◆情報
□緊急連絡先カード
□カードNo一覧表(紛失時)
□旅程表(時刻表)
□ホテルのコンファメーション
□訪問先電話番号
□訪問先地図
□ガイドブック

◆電子機器
□スマートフォン(個人)
□スマートフォン(会社)
□スマホ充電器
□スマホ用キーボード
□ノイズキャンセリング・イヤホン

◆着替え
□下着(上・下・靴下)
□Yシャツ
□ネクタイ(1本)
□上着(夏でも冷房対策必要)
□私服 (最低限)
□スリッパ(部屋履き)
□タオル
□歯ブラシ
□整髪料
□常備薬
□洗濯物袋(ビニール袋)
□予備バッグ
□折りたたみ傘

湊かなえ原作のドラマ。最近、映画を少し見る程度でドラマからは遠ざかっていたのだが、久しぶりに毎週楽しみにできるドラマに出会うことができた。しかしながら、湊かなえ原作のものは『Nのために』でちょっと残念な結末だったので、少し警戒しながら。。。

案の定といおうか、予想通りといおうか、途中までは非常に面白く楽しみながら見ることができたのだが、最終回とその前の週あたりで、一気にミステリーとしての完成度が損なわれてしまったように感じたのが残念だった。

ネタバレになってしまうが、☆広沢が蕎麦アレルギーだったのが途中で判明するのは、まだ許せるが、その直後に蕎麦を原料にしたハチミツのことを思い出すのは、偶然の要素が強すぎると感じたのだ。また、最終回の別荘で窃盗を重ねる若者のエピソードも、蛇足な感じがした。

『Nのために』もそうだったが、湊かなえの小説はミステリーとして楽しむのではなく、青春の物語として楽しむ方がよいのかもしれない。私自身、自分が大学生だった頃や、社会人になりたての頃を思い出しながら視聴していた。

そういえば、最初に『リバース』というタイトルを見たとき、主人公の深瀬がタイムスリップする物語だと勘違いしてしまっていた。第1回目を視ながら、深瀬はいつタイムスリップするんだろう、と変な期待をしながら視てしまった。。。

最近、雑誌などでマインドフルネス(瞑想)という言葉をよく眼にするような気がする。自分がちょっと疲れているための、カラーバス効果かもしれないが。記事によると常にアイドリング状態になっている脳は、意識して休ませないと休むことができないという内容。確かに、ちょっと気になることが頭に引っかかっていると、脳というのはずっと動き続けているのかもしれない。

仕事では、備忘のためもあって、やるべきことをToDoListとして全て書き出すようにしている。これは、もちろん忘れないためなのだが、逆に言うと「覚えておく必要を無くすため」でもある。紙に書き出すことによって、頭で覚えておく必要がなくなるので、その分、他のことを覚えておくキャパシティが広がる。

仕事以外でも、同じような効果があるのかもしれない。何となく、やらなければと思いつつ出来ていないいことがたくさんある。脳の掃除のためにも、書き出してみよう。

・押し入れの整理(引っ越しの際の段ボール箱がまだ10箱ほど手つかずで残っている)
・引き出しの整理(引っ越しの際、取り合えずと思って仕舞い込んだものの整理)
・断捨離(押し入れや引き出しを整理したうえで、不要なものを廃棄)
・住所変更(茨城に引っ越してきて、まだ住所変更できていないものが残っている)
・ドキュメンタリー番組の視聴(未来世紀ジパングなど。数えたら80本も未視聴)

押し入れや引き出しの整理は、数か所あるし、住所変更も銀行など数件ある。しかしながら、書き出してみるとたったの5項目。頭の中では、10も20も、未処理のような気がしていた。この程度であれば、週末頑張ればできてしまうのではなかろうか。こなしたらこなしたで、新しい雑用が出てくるのだろうけど、今週末は思い切って大掃除でもするかなぁ。

WOWWOWで放映されていたものを視聴。過去に一度視たことがあるはずなのだが、まるで初めて視る映画のように、少々興奮しながら楽しんだ。

高杉良の原作を読んで非常に面白いと感じたのは覚えているし、映画も視た記憶があるのだが、映像的なシーンをまったく覚えていないのだ。ストーリーの方は小説で2回読んだので覚えているし、役所広司、椎名桔平、佐藤慶といった主な登場人物のこともよく覚えているのに、銀行に検察が入るシーンや、元頭取が自殺するシーンなど、かなり印象的であるはずの箇所ですら記憶から抜け落ちている。人間の記憶の不思議さを改めて感じてしまった。(映画の感想よりも、妙なところに感心しているなぁ)

さて、舞台は1990年代、まだ総会屋などがはびこっていた時代である。総会屋に対する不正融資が問題となって、銀行は逮捕者まで出してしまう。このあたりは、原作の小説そのものが実話を元に描かれている。小説の初読は2000年。もう17年も昔の話だ。総会屋などという言葉も聞かなくなり、企業はグローバルな環境でより厳しい戦いを迫られている。日本の銀行も大きく変わったものである。

今回、作品を視て改めて感じたのは、正しいことを貫くことの大切さ。仕事を進めていく上で、妥協を求められることも多いのが事実。しかしながら、大きなことであればあるほど、妥協は退歩を意味するし、後悔を伴うものになるであろう。

2000年に本書を読んでいたころは、単純にこんな世界があるんだと興味本位の面白さに惹かれていたが、気が付いてみると、本書の主人公に近い年齢になっている。ミドルと呼ばれる世代。さて、私に主人公・北野のような覚悟と胆力はあるだろうか。

久しぶりにじっくりと映画を視た。先日も『セッション』という映画を視たが、こちらはどちらかというとサスペンス的な面白さに惹かれて。今回は、あえて少し重たいテーマを選択。1997年の作品で、一度視た記憶があるのだが、細かな内容は忘れてしまっている。

マット・デイモンが演じる主人公のウィルは、数学の天才的頭脳を持ちながらも幼少期から家庭に恵まれず、落ちぶれた生活を送っている。仕事はMITの掃除夫。ちょっとしたきっかけで、MITの教授に見いだされ、数学に関わることになる。その条件としてセラピーを受けることに。セラピーを担当する心理学の先生・ショーンを故ロビン・ウィリアムズが演じる。

この二人の友情が素晴らしい。最初は心に壁を作って自分を守ろうとするウィルだが、徐々にショーンの真摯な語りかけに心を開いていく。クライマックスのシーンは圧巻。「It's not your fault.」と何度も語り掛けるショーン。久しぶりに号泣してしまたった。

自分の可能性を信じるという一面、信じたいという一面、そして、自分をさらけ出すのが怖くて殻に閉じこもってしまうという一面。数学の天才的才能と児童虐待というウィルの境遇はかなり極端だが、我々一人ひとりもポジティブな才能とネガティブな環境を併せ持っているのではなかろうか。映画では、若さ故の葛藤が描かれていたが、年をとってから視ると、もっと澱の溜まった複雑な葛藤を自分の中に感じてしまった。

最後は一服の清涼剤を得たような爽やかな終わり方。心に慈雨をもらったかのような余韻。年を重ねて体には気を遣うようになったが、たまにはこういった別世界に浸って、心も休める必要があると思った。

最近、ビジネス書には少し飽きてきて、歴史に興味を持つようになっている。もちろん、情報の鮮度を落とさない程度に、流行の本も読む必要はあると思うが、一方で長く読み継がれている古典をしっかりと読むことも大切だと認識している。とはいえ、流行のビジネス書も格式ある古典も読んでいて純粋に面白いとは言い難い。知的好奇心は刺激されるし勉強にはなるのだが、たまには純粋なエンターテインメントの物語を読んでみたくなる。

ブログで読書履歴を見てみると、しばらく歴史小説以外の小説を読んでいない。遡っていくと、100冊近くは歴史やビジネス関係の本ばかり。昨年の10月に池井戸潤の『陸王』を読んだきりである。本棚を見ると積読本が約200冊。この中で純粋な小説は約30冊である。最近、これといった気分転換もなく、少し鬱々とした気分になっていたので、久しぶりにどっぷりと小説の世界に浸るのもよいかもしれない。

日々、考えることは重要だが、たまには弛緩も必要。緊張が続いた揺り戻しがきているのかもしれないが、少し小説にも手を出してみよう。朝井リョウ、原田マハなど、名前だけ知っていて1冊も作品を読んだことのない作家も増えてきている。少し前までは「小説を読むなんて時間がもったいない」と思っていたが、最近は「小説を読まないなんて人生がもったいない」とも思うようになった。

WOWWOWで取り溜めた映画も溜まっている。最近、集中力が無くなってきており、2時間前後もテレビの前に座っているのが苦痛に。情報番組やテレビドラマなどは1時間程度なので何とか大丈夫なのだが。そんなこともあり、よほど面白い映画でなければ、2時間が長く感じてしまうのだが、これも仕事に追い立てられているからではなかろうか。毎週末に1本ずつくらい、映画を楽しむ余裕があってもよい。

実を言うと、ブログを毎日更新するのも、少し億劫になってきている。5月も何とか毎日更新を達成したが、更新が目的になってはいけない。(そう考えて敢えて昨日は更新しなかったのだが) 無理をすると、1カ月何も書けない、といった状態に陥ってしまうので、断続的でも続けることが大事。隔日であれば、毎月30本のエントリーが半分の15本になる。量ではなく質を追い求めるといいながら、いつの間にか量にこだわっていたような気がする。こちらもペースダウンして、内容を濃くしていきたい。

不惑と知命の中間点。少しくらいの揺り戻しは許されるであろう。少しくらいの寄り道も。

○1579 『新TOEICテスト文法問題でる1000問』 >TEX加藤/アスク出版

金フレで有名なTEX加藤さんの文法問題集。英語は継続して学習中だが、文法が苦手、というか嫌いで、ずっと逃げてきた。これまで英語を使って仕事をしたのはシンセンに駐在していた3年間のみ。主に香港人スタッフとの会話で英語を使用していたのだが、ブロークンイングリッシュで十分に意思疎通が図れたので、文法なんかどうでもいいや、という意識になってしまったのだ。

実際にこれまでは文法特急シリーズを2〜3回通読した程度で、文法に関しては勉強らしい勉強をしてこなかった。リスニングを徹底的に鍛えることで、400点程度だったスコアが最高で850点まで伸びたのだ。これで満足して、次はスピーキング力を鍛えようと、先日エントリーしたネイティブ・キャンプでのレッスンを開始したのだが、ここまで来ると少し欲が出てくる。せっかくだから900点をクリアしたい。

そう思って一念発起して取り組み始めたのが本書である。TOEIC対策の大家であるTEX加藤さんの著書だけに、問題の1つ1つが素晴らしく、解説もしっかりしていて、私にとっては非常に使いやすい良書。ただし、問題集というのは、ちょっとしたレイアウトなどで好みが分かれるところがあるので、気になる方は書店で立ち読みしてからの購入をお勧めする。個人的には今までで最高の問題集であるが。。。

取り組み始めてから約3カ月。ようやく2回目を解き終わったところ。次は間違ったところを中心に復習したい。ちなみに、自分の弱点は前置詞の問題と自動詞か他動詞かの区別など語法の問題。よく考えるとどちらも暗記の問題で論理ではなく、知っているか知らないかで勝負が決まる分野。文法を頑張ろうとは思うが、今更単純暗記は勘弁してほしいと思うので、前置詞と語法は捨てることにした。毎回せいぜい2〜3問程度しか出ないそうなので、思い切って捨てるのも重要な戦略なのだ。

何とか900点をクリアしたら、英文法の学習はいったん終了し、後はスピーキングと多読で英語に慣れていきたい。



【目次】

第1章 《品詞問題》 334問
第2章 《動詞問題》 102問
第3章 《前置詞 or 接続詞問題》 67問
第4章 《代名詞問題》 37問
第5章 《前置詞問題》 56問
第6章 《関係詞問題》 16問
第7章 《ペア表現・語法・数・比較問題》 47問
文法模試 セット 40問 1〜9

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人を基軸にした素晴らしい経営。こういう経営こそ、本当に従業員を大切にしていると言えるのだろう。社長の思いが施策になり、精度がきちんと文化として根付いている。制度だけはあるけれど使いにくい、実際には使えないといって形だけの企業とは大違い。大いに見習うべきと感じた。

その一部を箇条書きで紹介しておきたい。

・社員50人で10台のパソコンを共有。これによって、社員同士が話をするきっかけが生まれる。他人の資料を見て参考にしたり、他人のメールを見てフォロー出来たりもする。

・人事異動を頻繁に実施。しかも関係のない部門への異動も多い。これにより他部門の(相手の)立場になって考えることができる、全体最適で考えることができる、常に慣れない人がいることにより助け合いの精神が生まれる、社内に知り合いが多くなるなどのメリットが。

・キャリア制社員という制度。残業無しの5年限定の契約社員を雇用。この社員は、残業がないため夜の時間を自分の夢のための勉強の時間などに充てることができる。これにより教師になったり美術の世界に進む人が出てきている。自社のためではなく、日本のために人材育成をしようという懐の深い制度。

・「自分の人生のための手段として会社がある」




【番組ホームページより】

「はちみつ黒酢ダイエット」を業界に先駆けて発売し"お酢ドリンク"のパイオニア企業と言われる110年の歴史を持つ老舗醸造酢メーカー、タマノイ酢。実は、お酢業界では、ミツカン、キユーピー醸造に次ぐ、業界3位のメーカーだ。強さの秘密は、他社がまだ手をつけていない"ユニーク商品"を生み出す企画力。そこには社長の播野が仕掛ける「若手をあえて最前線におき、会社全体で、それを支える」という独自の"チームワーク戦略"があった。なぜタマノイ酢は老舗にも関わらず、大手にはない斬新な商品で新たな市場を開拓し、ブームを起こすことができたのか?独自すぎる開発力の秘密に迫る!

◇1578 『山本五十六』 >半藤一利/平凡社

ずっと積読になっていたのだが、会社でたまたま山本五十六の話が出たので、よいきっかけだと思って手に取ってみた。

序章が長い。山本五十六のことを語るために、長岡藩の歴史が綴られている。長岡藩に伝わる「常在戦場」の教えや、河井継之助の話だけで60ページ。半藤さんらしい構成と言えようか。いざ山本五十六物語が始まると、昭和史に関しては何冊か読んでいるおかげもあり、本書のストーリーも比較的すんなりと頭に入って来た。やはり山本が主人公なので、真珠湾攻撃とミッドウェイ海戦、そして死地への旅立ちとなってしまったラバウルでの最後の様子が描かれている。

一貫して描かれているのは、山本五十六が米国との開戦には反対だったという説。最後まで反対しながらも、どうにもならなくなってしまった後は、「ならば思う存分に暴れてやる」とばかりに奇想天外な作戦=真珠湾攻撃を実行し成功させてしまう。この成功がなければ、もしかしたら日本はもっと早い段階で降伏を受け入れていたかもしれない。山本の祈りは、早い段階で有利に立ち、その優勢をもってして終戦工作を行うことだったのだが、山本の意図とは異なる方向へ進んでしまった。

また、ミッドウェイ海戦やラバウル島の戦いでは、もう少しで日本軍が勝利、とまではいかなくとも、惨敗を逃れることができたかもしれない、というシーンが出てきた。オリンピックの日本代表を無意識に応援してしまうように、このシーンでは「もしかしたら勝てたのでは」と思わされてしまった。愛国心の怖さである。戦争という人類最大の過ちに対して「勝てたかもしれない」などと思ってしまった自分が怖くなってしまった。

歴史にifは無い、とはよく言う話だが、もし万が一、ミッドウェイ海戦で米軍に勝利していたら。。。日米戦争はもっと長く続き、泥沼化していたかもしれない。あるいは日本は負けなかったかもしれない。しかしながら、たとえ負けなくとも、終戦後にこれほどまでの経済成長を得ることはできたであろうか。負けてよかった、とは言わないが、敗戦を大いに反省し、失敗を糧とし、戦争に背を向けて武装蜂起し(実際は自衛隊を作ってしまったが)、武力よりも経済力を高めることに邁進したからこその経済発展であったのだ。

日本人の欠点としてよく言われる「見たくないものには蓋をしてしまう」という事象が、本書でも至る所に記されている。果たして今の日本は大丈夫なのだろうか。独り勝ちのアメリカ、日本とは異なり戦後外交をうまくまとめ上げたドイツ、隣国であり戦勝国でもある中国。日本は、先進国と新興国の間に挟まれて、もがき苦しんでいるはずなのに、その現実から目をそらしていないだろうか。戦争で得た教訓は、平和のためだけでなく、さまざまな分野で応用できるはずなのだ。



【目次】

序章 山本五十六と長岡
第1章 開戦前史
第2章 真珠湾攻撃
第3章 ミッドウェイ海戦
第4章 最後の決断
終章 余話として

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今回、取り溜めていた、未来世紀ジパングを続けて見たのだが、ブログで取り上げるのは今まであまりなじみのなかった国に限定。既知の情報をいくら書き連ねてもあまり意味がないので。そういった意味で、クロアチアという国は、名前をかろうじて知っているだけのほとんど知らないに等しい国であった。

もともとはユーゴスラビアだったのだが、ソ連崩壊によりユーゴが分裂しできた国の一つ。ちなみに、ユーゴといえばスロベニアとボスニアヘルツェゴビナくらいしか知らなかったのだが、改めて列挙してみると実に多くの国に分裂している。具体的には、クロアチア、スロベニア、ボスニアヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、コソボ、マケドニア、の7カ国である。

そんなクロアチアだが、ユーゴスラビア紛争の際は、激しい戦闘に巻き込まれ、今も町中の住居には縦断の跡が残っている。しかしながら、瓦礫の山から復興する際に、新しい街を作るのではなく古い街並みを復興させることで、観光資源を作り出したのだ。この戦略により、観光客だけではなく映画の撮影地としても存在感を放っており、映画のロケ地見学が目的の観光客がさらに増えるという好循環を生み出している。

しかもEUに加盟しながらシェンゲン協定には入っていないとのことで、テロの心配も少ないとのこと。美しい海、おいしい食事、安全・安心な街という三拍子がそろって、今やクロアチアは大変な名所となっているそうだ。私も行ってみたくなってしまった。



【番組ホームページより】

1990年代初頭から2000年にかけて起きたユーゴスラビア紛争。その紛争で独立した国のひとつ、クロアチアを今回は取り上げる。実はいま、クロアチアの南部の都市、ドブロブニクに世界各国から多くの観光客が詰めかけているのだ。ヨーロッパはもちろん、アメリカ、そして日本からも。旅行通の日本人の間でドブロブニクは、「ぜひ行きたい」場所なのだ。パリでテロが起きるなど、安心していける場所が求められる昨今、ドブロブニクは安全な場所なのだ。また、その場所も含め、日本人にあまりなじみがないクロアチアだが、実はマグロの養殖が盛んな国。クロアチアのおいしいマグロを、日本に、そして世界に輸出しようと奮闘する日本人がいた。またもう一つ、日本の大手企業がクロアチア人の就職先として大人気になっているという。

欧州でいま沸騰中の観光地 ドブロブニクは戦略がいっぱい!

「天国みたい」そこを訪れた観光客が思わず、口走る。クロアチアの南部にある観光地ドブロブニクは、いまヨーロッパでもっとも注目される観光地の一つ。その美しい景色を見ると、わずか20年前に戦闘が繰り広げられたとは思えない場所だ。しかしそれは何もしないで、そうなったわけではない。ドブロブニクの市長を中心に、いくつかの戦略の元、一大観光地となっていたのだ。そこには、外国人観光客が増える日本にも、参考に出来ることがあった。

激減するクロマグロ・・・日本においしいマグロを届けろ!

「おいしいマグロが食べられなくなるかも」ということは、最近よく聞くこと。そんな現状を打破しようと、クロアチアの企業を買収した日本人がいる。実はクロアチアは、マグロの養殖が盛んで、良質なマグロを世界に供給する国でもあるのだ。しかしおいしいマグロを食べ慣れた日本人の舌を満足させるために、日本人社長は様々な戦略を打っていく。育て方から、マグロの捕獲の仕方まで驚きが満載だった。

クロアチアのスーパーエリートを日本の企業が狙う!

クロアチアと日本の関係は意外なところにも。実はクロアチア、徐々に立ち直りつつあるが、いまだ失業率も高く、賃金も低いのが現状。そんななか、ベンツ、トヨタと2台の車、あのドブロブニクに別荘まで持つ人が。実は彼、一等航海士。そう船乗りだ。クロアチアは昔から海洋国家として有名で、優秀な船員が多くいる国。実はそんな優秀な人材を狙って、日本の大手海運会社「日本郵船」が青田買いをしていた。

正直、今まであまり意識したことのない国だった。そもそもアフリカというのが遠く感じてしまう。しかしながら、アフリカの東に位置する島国であり、はるか昔、海を越えてインドネシアやマレーシアと行き来があったと推察されている。その証拠に、言語体系はインドネシア語と酷似しており、マダガスカル人は2〜3カ月でインドネシア語を話せるようになるという。また、子供には蒙古斑があったり、主食が米であったりと、日本人としても親しみを感じる国である。

そんなマダガスカルだが、番組で見たバオバブの樹は壮観。映像や写真で、ある程度のものを想像することはできるが、このような広大な風景は実際に目で見たいとそのすごさが分からないであろう。行ってみたい国がまた一つ増えてしまった。また、米が主食だが、日本の技術を取り入れて収穫が増加しているとのこと。こういった日本人の貢献を聞くと素直にうれしく感じてしまう。



【番組ホームページより】

マダガスカルといえば、バオバブ並木やキツネザルなど"大自然の宝庫"。アフリカの東に位置する遠い島国に思えるが、今、日本企業の注目を集めていた。大手旅行代理店H.I.S.はマダガスカルツアーをスタートさせる。さらにマダガスカルはシュークリームなどに欠かせないバニラビーンズの原産地だが、日本で使われる9割がマダガスカル産だという。また、大阪のアパレル会社が製造拠点をアジアからなんとマダガスカルに移した。その理由は「アフリカだけどアジア」という特色にあるという。一体どういうことなのか?意外すぎるマダガスカルに迫る!

驚きの連続…マダガスカルツアー

日本の大手旅行代理店H.I.S.が、今年初めてマダガスカルにツアーデスクを開設した。マダガスカルと言えば、独自の生態系を持つ珍しい生き物たちの宝庫。キツネザルの保護区では、様々なキツネザルと触れ合うこともできる。神秘的な巨木が立ち並ぶバオバブ街道は、まるで「童話の世界」さながらの風景だ。ツアーに参加した日本人観光客たちは、初めての体験に驚きを隠せない。また、マダガスカルはもともとフランス領、そのため食事は美味しいフレンチも味わえるという。さらに、H.I.S.は観光客を感動させる最大の目玉を用意していた。

意外すぎるマダガスカル…勤勉&手先が器用

マダガスカル在住の日本人は100人に満たない。日本企業の進出もほとんどない。ところが、そんなマダガスカルに目をつけたのが大阪のアパレル会社だ。これまで中国などアジアで製品を製造していたが、2年前からマダガスカルに拠点を移した。その理由は人件費の安さ…マダガスカルは人件費が最も安い国のひとつなのだ。ところが、さらに驚きのメリットがあった。それは、マダガスカルの人たちが「勤勉」で「手先が器用」なこと。みな複雑な設計図を頭に入れ、なんなく縫製していく。その様子には担当者も驚いていた。

9割以上がマダガスカル産…バニラビーンズが争奪戦!

シュークリームなどに欠かせないバニラビーンズ、実は日本で使われている9割以上がマダガスカル産だという。そんなバニラビーンズの価格がこの2年で倍以上に値上がりしている。調べてみると、マダガスカルのバニラは最高級だが、今年は不作なのだという。しかも、バニラビーンズの加工工場には、急にやってきて「全部買う」と言ってきたフランス人も…いまマダガスカルのバニラビーンズが争奪戦となっているのだ。

主食は米…稲作大国マダガスカルに日本が貢献

マダガスカルには意外な風景も広がっている…棚田だ。アフリカには珍しく「主食が米」だという。しかも、一人当たり日本人の2倍以上の米を食べる稲作大国なのだ。ところが、毎年思うように米が収穫できず生産量が足りない、イモなどで食いつなぐ農家も…。そんなマダガスカルに「驚きの農法」を教えて回る日本人がいた。不作の田んぼも、その「驚きの農法」で大豊作に…しかし、その農法は誰でもできる簡単なものだった。どういうことなのか?

もう10日以上前の話になるが、ランサムウェアが世界中で一斉に拡散するという事件が起きた。たまたま今日の英語のレッスンで、過去のニュース記事を題材にした際、JCBや三菱UFJニコスのクレジットカードが一時的に使用できなくなったという記事に出会った。新聞は毎日読んでいるが、この記事については心当たりがなかったので、検索してみたところ、4/15に次のような事故が起こっていた。

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 クレジットカード大手のJCBは15日、同日午前11時すぎから約6時間にわたって一部の加盟店でカードが利用できないトラブルが発生したと発表した。加盟店とカード会社を結ぶシステムに障害が生じた。同システムを利用している他の複数のカードも一時利用できない状態になった。

 障害が起きたのは「日本カードネットワーク」が運営するシステムで、加盟店での決済情報などをカード会社に伝えている。この障害でJCBや三菱UFJニコスなどのカードが15日午後5時すぎまで一部の加盟店で使えなくなった。障害の規模などについて各社は「調査中」としている。(日本経済新聞)

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たまたまかもしれないが、今回のサイバー攻撃が発生したちょうど1カ月前。英語のレッスンでは、ハッカーが練習台に使用したのだろうか、などとたわいもない会話を交わしたが、ありえない話ではない。

今回の事件を目の当たりにして、楡周平の『クラッシュ』という小説を思い出した。飛行機をウイルスでハイジャックするという話である。1998年の小説なので今から20年も前にこのような事態を予測していたというのは恐るべき慧眼といえようか。

それにしても、少し前まではコンピューターウイルスといえば、愉快犯だったり、機密情報を盗み出すことが目的だったりしたのが、IoT社会に移行しつつある現在、大きな脅威に変わってきている。今回は、たまたま大きな被害はなかったようだが、コンピューター制御されたインフラが暴走すれば、人命にかかわる事態も起こり得る。ちょっと想像してみよう。

・原子力発電所が制御不能になり、メルトダウンが起こる。
・航空機が乗っ取られ、都心のビルなどに墜落する。
・発電所が乗っ取られ、電気が止まってしまう。
・病院が乗っ取られ、手術中に医療機器が使えなくなってしまう。
・道路の信号機が乗っ取られ、交通事故や渋滞が至る所で起こる。
・鉄道が乗っ取られ、正面衝突するようプログラムされてしまう。
・ダムが乗っ取られ、突然の放水を始める。

アメリカ、ドイツ、そして日本などの電機メーカーは、新興国の追い上げに対抗すべく、IoTを加速している。しかしながら、インターネットに「繋がり続ける」ということは、自らを危険に曝していることと同義である。もちろん、最重要のインフラには、高度なセキュリティレベルが求められるであろうし、簡単には侵入できないようになってはいるのであろうが、今回のような無差別ではなく、特定のインフラをプロのハッカーに狙い撃ちされた場合、果たして本当に守り切れるのであろうか。

サイバーテロは化学兵器以上に、コストがかからないテロだと言われている。今回の教訓を生かし、喉元を過ぎても熱さを忘れることなく、緊急かつ確実に対応していく必要があるだろう。

◇1577 『抵抗勢力との向き合い方−働き方改革、業務改革を阻む最大の壁を乗り越えろ』 >榊巻亮/日経BP社

献本御礼。ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ様から頂いた本。最初はちょっと過激なタイトルに戸惑ったが、内容は企業内で改革を進める際に出てくる反対派、つまり「抵抗勢力」への対処法を記した本である。

まず本書のキモだと感じた箇所を引用したい。「批判してくださる人は敵ではない。同じ会社に属し、大抵は同じように会社を良くしようと思っている人なのだから、批判はありがたく受け取るようにしたい。こう考えると抵抗は悪ではなく、むしろ歓迎すべきものと捉えることができる。色々な角度から批判されることで、検討の甘さや抜け・漏れが発見できるだろう。そのたびに企画の質が高まるのである」

私自身、プロジェクトの推進者側に立ったことがあるので、本書に出てくる「抵抗勢力」については、思い当たる節が多々有り、非常にリアリティをもって読み進めることができた。また「はじめに」で述べられていることだが、本書は小説のようなストーリー仕立てではなく、「体系だった解説」と「現場感」を大事にしたとのこと。その試みは成功しているであろう。非常にすっきりとした構成で、すらすらと頭に入ってくると同時に、前述のようなリアリティ=現場の臨場感を感じ取ることができた。

一方で、読みながら自分が今現在進めているプロジェクトが、今ひとつうまくいっていない理由が、ずばり指摘されており、耳が痛いと感じる箇所が多かったのも事実。しかしながら、耳が痛いということは、それだけ本書が有用で的を得ているということであろう。

また本書を読んでいて感じたのは、人の感情の大切さ。本書はまるで心理学の書物のように、抵抗勢力の方々がどんなことを考えているか、なぜそのような発言をするのか、と深く考察している。以前、尊敬する上司に「人間は感情の生き物」だと教えられたことがあるが、そのシーンをまざまざと思い出した。

それでは、気になった箇所を引用しておきたい。

・抵抗する側にも理屈があり、正義がある。間違っても「変革推進側が絶対に正しい」などと思ってはいけない。相手の立場で、相手の主張と感情を深く理解しなければならない。

・抵抗は放置すると育ってしまう。

・会議では(抵抗の)兆候を拾うことに注意を払わなければならない。そして「拾おう」という強い意識がなければ、絶対に拾えない。

・気持ちよく思いをはき出してもらう場を作ること。

・必要な情報をただただ丁寧に伝えるだけ。説得しようとすると、かえってうまくいかない。

・共有すべきものは資料に落とす。

・コミュニケーションの機会を事前に設計する。

・6回伝えて、6割伝わる。

・表に出た抵抗への対応方法:(1)指摘や不満を「明らか」にすること。(2)方向性の不一致を解消すること。(3)進め方の不一致を解消すること。(4)客観的な判断力を取り戻してもらうこと。

・正しく批判を受け取るための注意点:(1)指摘事項を見える化して整理する。(2)指摘の真意を確認する。(3)受け止めたことが伝わるようにする。(4)「一緒に解決する」モードに移行する。

・「目に見えない批判」を「書き出された批判」にすることで、人物と批判が切り離され、独立して存在するようになる。

・問題解決の6層構造:(1)現状、(2)課題、(3)原因、(4)施策、(5)効果・投資・リスク、(6)目指す姿。

・「現状」をそろえるために、3つの前提を合わせる。(1)見ている事実、(2)見ている範囲、(3)見ている時間軸。

・「今この業界に新規参入する会社がゼロからこの仕事を設計するとして、やっぱり同じようなやり方をしますかね?」

・「今の状況が問題であるか否か」で時間を使うよりも、「将来に向けて改善の余地があるかどうか」を語る。

・効果が大きな施策ばかりを追いかけがちだが、プロジェクトの勢いを考えた場合、クイックヒット施策を意図的に盛り込む必要がある。

・人は「何をするか」ではなく、「なぜするのか」によって動くものだ。

・上から降ってきた「与えられたプロジェクトゴール」を、「俺たちのプロジェクトゴール」に変える。

・プロジェクトのために何が必要か、どんな情報や人がいればプロジェクトが進むのか、誰が納得していないのか、どうやってそれらを解消するのかを考え、実際に解消していく役回りがプロジェクトファシリテーターである。

・経営陣のチームの主体性を引き出す7つの行動:
(1)「答え」を示すのではなく、「答えにたどり着くヒント」を示す
(2)思いの丈は最初に語る
(3)意思決定の場で「なぜそう考えたか」に焦点を当てる
(4)細かいことには目をつぶり、本質を押さえる
(5)チームの検討結果に対して、明確な意思決定をする
(6)プロジェクトで検討すべき範囲を示す
(7)より高く、より広い視点でアドバイスをする

・経営陣にしかできないこと:
(1)関係部署と交渉して人材を確保する
(2)予算を確保する
(3)現場に働きかけ、影響を与える
(4)他の幹部に働きかけ、影響を与える
(5)何が正解か分からない問いに、経営判断を下す

・人に寄り添わなければ抵抗と向き合うことはできない。

・抵抗と向き合いながら変革をやり切った企業は、それだけで組織の力が一段上がる。各自の思いを尊重しながら本音をぶつけ合うコミュニケーションスタイルが身に付いたり、常に意義・目的を念頭に置きながら仕事を進める癖が付いたりする。

・次世代のリーダーは抵抗と真摯に向き合うプロジェクトから生まれる。




【目次】

第1章 抵抗とは何か―抵抗は至るところで発生する
第2章 計画策定期―隠れた抵抗に対応する
第3章 計画策定期―表立った抵抗に対応する
第4章 施策実行期―サボタージュに対応する
第5章 立ち上げ期―「立ち上げ期」の重要性を知る
第6章 立ち上げ期―納得度が高いプロジェクトゴールを定める
第7章 立ち上げ期―プロジェクトチームの熱量を上げる
第8章 立ち上げ期―経営陣を味方に付ける

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「幸福の国」として有名なブータン。過去に何かのテレビ番組(NHKのBS放送だっただろうか)で見た記憶があるのだが、その番組では、若者たちは不便な山奥での生活を嫌い、都心へ出ていく傾向にあるというものだった。今回は5年に1度の国を挙げての幸福度調査に密着取材という内容。何を持って幸福とみなすかを考えさせられる興味深い内容だった。

頭の中ではお金や消費を追い求めるのではなく、自然に囲まれたゆったりとした生活、ミニマルな生活が幸せに近いというのは分かっている。実際、番組でも若い女性が「足るを知る」を実践していた。しかしながら、ブータンの人々の生活の実態は金銭的には恵まれているとは言えず、農村部では中古のテレビや冷蔵庫を買うのがやっと。洗濯は手洗いで、洗濯機が欲しいという声も。

また「足るを知る」を実践していた女性も、収入が増えると好きな洋服を買ったりして、消費を楽しんでいる様が映し出されていた。「足るを知る」といえば格好いいが、ブータンの場合、何が「足る」の状態かも見えないまま、現状を甘んじて受け入れているとも言えそうだ。そういった不満が、若い人の間ではくすぶっていそうなのを感じた。

美しい田園風景は魅力的であり、一度旅行で訪れたいな、とは思った。しかしながら、自分自身がブータンの山奥で生活できるとは思えなかった。(かといってブータンの生活を否定しているのではありません。自分にはできそうにないということ) 自分自身、若いころに比べると随分と物欲が小さくなってしまったと思うが、それは「足るを知る」の境地に入ったのではなく、消費が美徳とされる世の中へのささやかな抵抗なのかもしれない。



【番組ホームページより】

格差の拡大が今また注目される中、連続企画で国民の幸福、幸せの尺度について考える。第1回目は日本でも「幸福の国ブーム」に沸いたアジアの小国、ブータン王国。国民の9割以上が「幸せ」と答えるブータン。5年に一度行われる「幸福度調査」に初めてジパングのカメラが密着。山間の村に足を運ぶ調査員と家族の生活から、真の幸福とは何か追跡した。調査団の中には、日本人研究者も・・・。この5年で「幸福の国」ブータンに、意外な変化が起きていた!?

「アジア最後の理想郷」が激変?

ブータンと言えば「アジア最後の理想郷」と言われ、ヒマラヤ山脈の麓で手つかずの自然が残り、のどかな原風景が広がる。国民は伝統衣装をまとい敬虔な仏教徒、首都ティンプーを見下ろす丘には「世界一の高さ」と言う黄金の大仏も完成した。そんなブータンに数々の変化も起きている。政府が力を入れる観光業では、名だたる外資系高級ホテルが続々進出し高級指向へ。来年にはブータンで禁断の釣りも解禁に。チベット仏教の教え「殺生禁止」を守ってきたはずが今なぜ…?

ブータンと日本の繋がりも大きく進化。国民的なスポーツは国技の弓矢からサッカーへ。世界最弱だったブータン代表がスリランカに勝利し、W杯2次予選に進出。新たな日本人監督が就任した。さらに首都ティンプーを走るのは電気自動車・日産リーフ。ブータン政府は2020年代のEV大国を目指す。ティンプーの街中には「マツタケ」日本語の看板が出現。ブータン産の松茸が日本へ続々と輸出され、高級百貨店でも売られていると言う。その先には日本とブータンの新たな「キノコプロジェクト」が動き出していた。

「国民の9割が幸せ」に変化? 幸福度調査が5年ぶりに実施

今年、ブータンで5年に一度の「幸福度調査」が行われていた。今回政府から特別な許可を得て、ジパングのカメラが初めて調査団に密着した。向かったのは標高3000メートルの山々に囲まれた小さな村。ブータンの伝統的な家屋で暮らす5人家族。幸福度調査は聞き取り方式で行われ、今欲しい物は何ですか?家族は健康ですか?などなど質問事項は約150に及ぶ。一数年前に購入した中古テレビと中古冷蔵庫に満足し、一家睦まじく暮らす母親がある質問に戸惑いを見せる。「あなたの幸せを10段階で教えて下さい?」果たしてその答えは・・・。

世界の幸福度ランキング 日本は46位!ブータンは…?

今年2月、国連が世界180ヵ国を対象にした世界の幸福度調査を発表した。1位はスイス、これまで1位の座にあった高福祉国家デンマークが3位。そして日本は46位。果たしてブータンは?ランキングから見えるGDP、経済成長と幸福度の意外な関係とは・・・。ブータンの国是となっている「幸福度」。日本人とブータン人の「幸福」の違いとは。ブータン人の根底にある深い思いとは?

番組のタイトルが「チョコとビール」になっていたので、いつみてもいいやと先延ばしにしており、2016年2月の放送を今更見たのだが、昨年の2月と言えばちょうどパリのテロ事件があった直後。ベルギーがテロ集団の拠点となっていたのは、周知の事実。今回の番組では「モレンベーク」という移民街にスポットを当て、ベルギーの裏の顔に迫っている。

北アフリカには、かつてベルギーの植民地だった国が多く、その関係もあってベルギーには北アフリカからの移民が多く移り住んでいる。その象徴的な存在がモレンベークだ。この地域は住民の90%がイスラム教徒であり、過激派ではない通常のムスリムの方たちも、就職面などでは不利になっているという。

そのため格差が生まれ、その格差が若者の就職を困難にし、結果として教育の不足や貧困を生んでしまう。就職できない若者を、ISが巧みに誘惑し、シリアに渡ってしまうこともあるそうだ。また、この地区ではアルバニアのマフィアが武器商人として暗躍しており、ロケットランチャーなど軍が横流しした武器まで手に入ってしまうという。

そんな暗い一面があるものの、もともとベルギーは観光地として栄えていた国。観光客を呼び戻そうと、懸命に努力している様も番組では取り上げられていた。現在はどうなっているのだろうかと、HISのホームページを検索してみると、ベルギー5日間の旅が16万円程度から、と特段の渡航規制などはなさそうである。ヨーロッパはほとんど足を運んだことがない土地。一度のんびりと旅してみたいが、なかなか実現しそうにないなぁ。。。



【番組ホームページより】

美味しいビールとチョコレート。EUやNATOの本部が置かれたブリュッセル中心部には「世界一美しい」と呼び声高いグランプラス広場、さらに日本人には「フランダースの犬」でおなじみの大聖堂...名物・名所が豊富で人気の観光地だったベルギー。しかし去年11月、一変した。パリ同時多発テロ事件の犯行グループの多くがベルギー在住だったことから、"テロリストの温床"という実態が明るみに出た。ベルギーは今どうなっているのか?なぜテロリストの温床になってしまったのか?ジパング取材班が、首都ブリュッセルの「モレンベーク地区」に潜入取材!武器売買の驚きの実態が明らかに!

美味しく美しいベルギー もう一つの顔

古くから「欧州の十字路」と呼ばれる要衝に位置する国ベルギー。小便小僧やワッフルにチョコレート、ビールなどたくさんの名物を誇る。しかも、“世界一美しい駅”、“世界最古のアーケード”、“世界一美しい本屋さん”…“世界一”と呼ばれるものが数々あるのが特徴的。そんなベルギーの首都ブリュッセルには世界一美しいと呼ばれる世界遺産「グランプラス」があるが、そんな華やかな場所からすぐの場所に“テロの巣窟”と呼ばれる「モレンベーク地区」があった。

テロリストの温床その実態とは?!

グランプラスから車で5分。街の風景は一変する。ベールをまいたイスラム教徒の女性、アラビア語の看板…。撮影していると、「NO!」と叫んで黒人が飛んできた。そんな街の一角で取材班は、「武器密売の仲介人」を名乗る男と接触、インタビューに成功した。モロッコから来たという30代男は驚くべきことをさらっと言ってのけた。「ここの武器市場は巨大で、すべてを知ることはできない。本当の戦闘兵器、機関銃や手りゅう弾、ロケットランチャー、なんでも手に入る」そんな地区の一軒を訪ねた。主は、サラ・アブデスラム。あのパリ同時テロの容疑者だ。

観光復活へ 感動のテレフォンコール

べルギー第2の都市・アントワープは日本人に大人気の観光地。この街のシンボルであるアントワープ聖母大聖堂は「フランダースの犬」クライマックスシーンの舞台となった場所。館内にはあのルーベンスの「キリスト降架」が飾られている。しかし今、「テロリストの温床」などのイメージにより観光客が激減していた。そこで、起死回生を狙って観光局が、モレンベーク地区などに設置した「電話ボックス大作戦」が話題になっている。世界中から現状を知ろうと電話がかかってきていた。さらなる仕掛けが、グランプラスでの「花のカーペット」。2年に1度開かれるこのイベントの、今年のテーマはなぜか『ニッポン』だ。

◇1576 『言ってはいけない−残酷すぎる真実』 >橘玲/新潮社新書

「最初に断っておくが、これは不愉快な本だ。だから、気分よく一日を終わりたいひとは読むのをやめたほうがいい」というまえがきで始まる本書。確かに読んでいて不愉快になる内容。「だったらなぜこんな本を書いたのか。それは、世の中に必要だから」とのこと。

本書では、自分ではどうしようもないことが列挙されている。遺伝、性別、外見などなど。私個人としては、中村天風さんの「運命には二種類ある。どうにもしようのない運命を天命と言い、人間の力でうち拓くことのできるものを宿命と言う」という言葉が好きで、大半のことは自分の努力で何とかできるのではないかと考えていたのだが、本書はそういった運命論を全否定しかねない内容。

つまり、暴力的な性格や犯罪者になりやすい傾向は遺伝するだとか、頭のよさ(知能)は遺伝するだとか。筆者は、最新の文献をあたり、これらの説の科学的根拠をも列挙している。具体的な事例や、進化論に即したロジックを読んでいると、確かにそうかもな、と思えてくる。しかしながら、筆者と読者とでは情報格差があり、あえてネガティブな理論ばかりを取り上げているとしても、それを覆すだけの情報を我々は持ち合わせていない。

ちなみに本書によると心拍数が低い人は、犯罪に走りやすいとのこと。これは、多少の刺激を受けても心拍数が上がらず、興奮することが少ないため、犯罪なども顔色を変えずに実行できるという理論。私はスポーツ心臓で心拍数が低いのだが、この仮説が正しければ犯罪に手を染めやすいということになる。(ただし、心拍数が低くて犯罪に走らなかった人は、経営の世界で成功するなどの可能性があるとのこと。ホントかなぁ。。。)

筆者である橘玲さんについては、小説『マネーロンダリング』の頃からのファンであり、どちらかというと好きなタイプの作家なのだが、本書のネガティブな論調にはあまり賛同できなかった。そうは言っても衝撃的な内容であり、最後までページをめくる手を止めることができなかった。もやもやした気持ちで、読み進めながら、最後の最後、あとがきで少しだけ救いを得たように感じた。

あとがきより抜粋。「意識の本質が自己欺瞞だとしても、人類は幾多の悲惨な経験を通して、それを平和と繁栄になんとか役立ててきたのだ。だとしたら、未来をいたずらに悲観することはない。共産主義者が夢見たようなユートピアは実現じないだろうが、そこそこゆたかでそこそこ暮らしやすい世の中ならじゅうぶん期待できるのだ。そのためにも、私たちの認知=知性が進化のちからによってどのように偏向しているのかをちゃんと知っておく必要がある。現代の進化論が突きつける不愉快な真実は、歪んだ理性を暴走させないための安全装置なのだ」



【目次】

1 努力は遺伝に勝てないのか
 遺伝にまつわる語られざるタブー
 「頭がよくなる」とはどういうことか―知能のタブー
 知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
 進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
 反社会的人間はどのように生まれるか

2 あまりに残酷な「美貌格差」
 「見た目」で人生は決まる―容貌のタブー
 あまりに残酷な「美貌格差」
 男女平等が妨げる「女性の幸福」について
 結婚相手選びとセックスにおける残酷な現実
 女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?

3 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
 わたしはどのように「わたし」になるのか
 親子の語られざる真実
 「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実

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店主である小林さんの考え方に感銘を受けた。「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所」を提供するために、食堂を始めたという。食堂はあくまでも手段であって、第一形態。自分よりも優秀な人が同じコンセプトで第二形態を考えてくれることに期待したいとのこと。

50分間店の手伝いをすると「ただめし」券がもらえる「まかない」というシステム。また、そこで得た「ただめし」券を店頭に張り出し(寄付して)他の人が使えるようにしている。このような仕組みを導入することで、ただめしを提供しながらも、月々80万円程度の利益を計上している。また、メニューは日替わりの1品だけ。これにより多い時で7回の回転率をほこっている。

接客は、あえて愛想よくしない。誰が来ても同じ態度で接するとのこと。(常連であろうと、有名人であろうと) そうすることで、しばらく来ていなくても、気まずくならない。(常連だと、少し間をあけると敷居が高くなってしまう) そういったコンビニの心地よさなども研究しているとのこと。



【番組ホームページより】

人や地域のつながりが希薄化する中で、2つの"食堂"が、小さな奇跡を起こそうとしている。都心のオフィス街に2年前にオープンした風変わりな食堂が注目を集めている。「未来食堂」は、客が店を手伝う「まかない」、それによって手に入れる「ただめし」など、客と店が"つながる"不思議なシステムが盛りだくさん。徹底した"効率経営"と、"客と一体化した店作り"で、食堂の新たな可能性を模索している。一方、「子ども食堂」は経済的困窮や孤食に陥る子どもたちに向けて、低料金で温かい食事を提供する取り組み。地域のボランティアが中心となって、いまや全国で300カ所以上開設されている。子どもたちの新たな"居場所"としてその役割に期待が寄せられている。独自の発想と信念で、失われた社会の"絆"を取り戻そうとする、2つの"感動食堂"を紹介する!

英会話、特にスピーキングを強化する必要があると自認しており、以前からオンラインの英会話レッスンを断続的に続けてきた。中国から帰国後は、友人から紹介を受けたオーストラリアの先生にスカイプで個人レッスンをしていただいていたのだが、旅行好きの先生でなかなか予定が合わず、2週間に1回程度の頻度になってしまい、いつの間にか自然消滅してしまった。

たまたま米国からの来客が予定されており、少しはトレーニングしておかないと、と一念発起して英会話のオンラインレッスンを開始したのが昨年の11月。スカイプを使用した格安レッスンがいろいろあるので、いくつか無料レッスンを試してみた結果、Native Campというシステムに申し込むことにした。

これは1カ月定額(約5000円)でレッスン受け放題というユニークな仕組み。簡単に特徴を列挙してみよう。

・1カ月約5000円の定額で、レッスン受け放題。
・ただし、お気に入りの先生を予約する際には、予約料が必要となる。
・1回のレッスンは25分間。
・スマートフォンのアプリケーションを利用したシステム。(スカイプなどは使用しない)
・アプリを起動すると、現在応対可能な先生の一覧が表示される。
 通常は、これらの先生の中から、手が空いている先生を選んでレッスンを開始する。
・予約をしなくとも、先生に空きがあればすぐにレッスンが始められる。
・教材は、英文法、TOEIC、日常会話、新聞記事など多彩。

最初は、レッスン受け放題なんて、採算が合うのかなと疑問だったが、実際に始めてみると多い月で20レッスン、忙しい月は10レッスン程度しか受講できない。月20レッスン受講すると、1回当たり250円、月10レッスンだと1回当たり500円程度になる。先生はすべてフィリピン人でセブ島からのオンラインレッスン。フィリピンとの物価差を勘案すると、先生も十分な収入を得られるのであろう。

ちなみに、25分で上記の価格なので、1時間あたりに換算すると500円〜1000円程度。以前私が受けていた個人レッスンは、1時間x4回で100ドル(10,000円程度)なので、1時間当たり2500円程度。従来のマン・ツー・マンの英会話レッスンの相場感覚で言うと、1時間2000円〜3000円程度が妥当なところ。そう考えると、このレッスン価格は格安である。しかも、受講すればするほど費用対効果は増していく。

ただし、社会人だと自由に使える時間も限られており、回数にも制限がかかってくる。他の受け放題ではないオンラインレッスンも1回500円前後であり、金額的には同等と考えてよいであろう。

金額よりもむしろ私がNative Campに惹かれたのは「予約不要」という仕組み。「今すぐレッスン」と名付けられているが、前述のとおりアプリを起動して空いている先生を見つけて、その先生をタップするだけで授業が開始される。忙しいときに予約を取って、予約時間の少し前にスマホを起動して授業開始を待つ、というのは私にとっては結構なストレスだったのだ。当然、先生は毎回変わるのだが、いろいろな発音や話し方に触れるのも勉強になる。

昨年の11月から初めて約半年。ビジネスコースという英語のニュースを題材としてリスニングを行ったりボキャブラリー強化を行うレッスンが80セット準備されているのだが、こちらを終了した。英文法やTOEICコースもあるが、これらは独学でも対応可能なので、やはりネイティブの先生を相手にスピーキング力を高めていきたい。よって、ビジネスコース終了後はフリー・ディスカッションに移行した。

始めてはみたものの、三日坊主という結果では恥ずかしいので、100レッスン終了してからブログの記事にしようと思っていたのだ。本日で100回目が終了。まだまだ自分が言いたいことが出てこなかったり、たった1つのキーワードが出てこないだけで、話に詰まってしまったりと、スムースなコミュニケーションとは言えないが、継続は力なりと考えて続けていきたい。

◇1575 『同志社大学神学部−私はいかに学び、考え、議論したか』 >佐藤優/光文社新書

残念ながらと言おうか、恥ずかしながらと言おうか、本書は通読できなかった。佐藤優氏の大学時代の物語なのだが、専攻が神学であり、語られている内容が難解すぎて付いていけなかったのだ。こんな小難しいことを考えていたんだと驚かされる反面、ひと昔前の大学生というものは、これくらい難解は本を読み、難しいことを考え、きちんと勉強していたんだな、と納得させられる一面も。

私は、といえば大学生の頃はボート一色の毎日。ボート部に所属していたことによって得たものも大きいが、ろくろく勉強もせず、あの在り余るような時間をもう少し有効活用できなかったのか、という反省も。読書は好きだったが、日本の歴史小説を読んでいた程度であり、今思えば頭の柔らかい時期に世界史や哲学に関する本を読んでおけばよかったという後悔も。

さて本書だが、難しいところは飛ばしながら、何とか最後までページをめくってみた。一番面白いと感じたのは外務省へ入るための受験準備をするシーン。知の巨人ともいえる佐藤さんが1度不合格だったのには驚いた。また、なぜ佐藤さんが外交官を目指したのか、その動機が理解できたのも興味深かった。

『先生と私』では生まれてから高校受験まで、本書では大学生時代、また『紳士協定』『プラハの憂鬱』という作品(未読)では外務省入省後のイギリス留学を自伝的に語っている。ロシア任官時の話は『自壊する帝国』『甦るロシア帝国』、鈴木宗男事件については『国家の罠』、その後の勾留機関の話は『獄中記』に描かれている。高校生時代の自伝がないように思ったのだが、検索してみると『私のマルクス』がこれに該当するだろうか。未読のものもあるので、一度目を通しておきたいと思った。

それでは、印象的だったシーンを引用しておきたい。

・「面白くないならば、無理をして読み進める必要はありません。いまのうちは、乱読、多読をすることが重要です。系統立てて本を読むことは、まだこの段階では考えない方がいいと思います。いまから専門分野を絞り込むと視野が狭くなってしまう。とにかく気になる本はすべて目を通しておくことです」(野本教授)

・神学部の教師たちから、読書の作法について教えられたことがある。背伸びをしてもよいが、読んだことのない本について「読んだ」と嘘をついてはいけないという作法だ。神学や哲学の知識が欠如していたり、神学生として、当然読んでいるはずの本を読んでいないと、確かに恥ずかしい。しかし、それを隠さず、正直に「知りません」「まだ読んでいません」と答えるところから、新たに学習する必然性を感じるようになる。

・「知識のための知識には意味がありません。しかし、知識を詰め込むことによって、歴史を解釈する方法を身につけることができる。それは相互連関について知ることです」(藤代先生)

・歴史は、ひじょうに複雑な相互連関をなしている。政治、経済、社会、文化、宗教がそれぞれ複雑にからみあって、歴史はできている。これらの現象の主体は人間だ。政治も経済も文化もすべて人間によって営まれている。したがって、歴史とは、人間の相互連関を言い換えたものだ。この場合、どのように影響力がなく、無力と思われる人間も、歴史を構成する主体であることを忘れてはならない。ひとりの人間を無視するような歴史はもはや、ほんとうの歴史ではないのである。

・「人が、人生の進路とか、結婚とか、離婚とか、重大なことを誰かに相談するときは、既に心の中では、結論を決めている。それを後押しする助言が欲しいので、他人に相談するんだよ」(喫茶店のマスター)

・成績をあげる基本は暗記だ。教科書を丸暗記するだけでは試験の点につながらない。問題集で徹底的に練習問題を解くことでほんものの暗記ができる。数学でも英語でも、練習問題をたくさん解いておけば、試験で必ずそれに似た問題が出てくる。初めて遭遇したような問題でも、少し勘を働かせれば、以前解いたことがある練習問題の変形であることがわかる。教科書や参考書ではなく、練習問題を基本にして勉強をはじめたら、急速に成績が向上した。

・「うち(大阪大学)の中谷巌先生がかいているマクロ経済学の教科書がわかりやすいよ」と言われたので、三条河原町の駸々堂で中谷巌『入門マクロ経済学』(日本評論社、1981年)を購入した。この本を読んで、近代経済学に対する考え方を根本的に改めた。

・「佐藤、焦るな。受験勉強についても、人生についても。着実に勉強すれば力は確実につく。先走るな。わかったな」(浦和高校・飯島先生)




【目次】

まえがき

第1章 時代遅れの酒場
時代遅れの酒場
1969年の公開大衆討論
仲間たちとの出会い
『蒼ざめた馬』の衝撃
先輩活動家がかけた電話
神学部教授たちが見ていた光
神学部教授会の亀裂
高橋和巳が語った「祈願の体系」としての宗教
宗教と文学の欺瞞性

第2章 同志社大学 神学部
野本教授の「愛のリアリティ」
緒方教授の「政治における固有の悪」
田邊元『歴史的現実』
藤代泰三教授の復活宣言
藤代教授の「主観主義キリスト教精神史」
アナロジーで考える
存在の類比
関係の類比

第3章 「フィールドはこの世界だ」

第4章 エクソドス(外に出る)

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いきなりネームプレートが目に飛び込んでくるところから始まった夢。プラスチック製で安全ピンがついているタイプの胸に付けるネームプレートだ。そこに手書きで「軍司」と書かれている。軍司さんなんて知り合いいないのに。。。

だんだんとカメラが引いていくように、軍司さんの全体像が見えてくる。白衣を着ており、どうやら医者らしい。緊急病棟の先生のようだ。なぜか友人のカルテを見ながら、私の体調についての説明をしている。

ふと気が付くと、ビルの外に移動している。さっきまで軍司先生と病室で向かい合っていたのに。このあたりは夢独特の展開。

軍司先生の病院は、なぜかオフィスビルの中にあるようだ。友人のカルテが気になり、もう一度会わなければと思い、エレベーターに乗り込む。そこにはエレベーターガールがいて、紙縒りのくじを持っている。どのフロアに行くのかはくじ引きで決まるのだそうだ。

何度もくじを引くのだが、軍司先生のところにはたどり着けない。あのカルテの中身が気になるのに。。。

WOWWOWの「W座」という特集で紹介されていた映画。一流の音楽学校に入学し、ジャズ・ドラマーを目指す学生と、それを指導する鬼教師との確執の話。一昔前の日本のスパルタ体育会系教師のような先生が出てきて、生徒たちを四文字言葉で罵り倒す。見ていて気持ちのよいシーンではないが、主人公のアンドリューがその鬼教師に対して不屈の根性と意地を見せる。

中盤のクライマックスでは演奏会に遅れそうになったアンドリューが自動車事故に遭いながらも、血だらけのまま演奏をするという狂気じみたシーンが見もの。鬼気迫る渾身の演技。そして物語は後半へ。ネタバレになるので詳述は避けるが、ラストの迫力あるセッションは圧巻であった。

物語の大半が、ドラムを叩き続けるシーン。それでも飽きさせずに2時間弱の物語が息もつかせない緊張感で幕を閉じていく。ドラムという楽器が、叩くという行為を伴うため、攻撃的に感じるのだろうか。とにかく音楽映画でこんなに緊張するのかというほど、緊張し、ドキドキしながらの視聴であった。

見る人によって好き嫌いが分かれそうな作品だが、ドラムのかっこよさにも魅了され、個人的には嫌いではない。それなりに楽しめた作品であった。最後に、W座の招待状なる小山薫堂さんの言葉を引用しておきたい。

「努力の鞭」
努力とは、
自分の魂に鞭打つこと。
限界の先に成長があり、
さらにその先に成功がある。
だから、限界に負けてはならぬ。
圧倒的なエネルギーで
限界を越えねばならぬ。
怒りと憎しみこそ、
最高のエネルギー。

◇1574 『天才』 >石原慎太郎/幻冬舎

少し前に話題になった本書。石原慎太郎氏のことがあまり好きではないので買わなかったのだが、古本屋で安くなっていたのでミーハー気分で購入。買ってはみたものの文字が大きくスカスカの紙面。これで定価1400円は高すぎると感じた。(私は500円で購入)

「俺は」の一人称で始めるスタイルは秀逸だと感じたが、オリジナルのアイデアではなく、森元孝早稲田大学教授からの示唆があったとのこと。しかしながら、さすがの筆力。田中角栄なる人物がのし上がった昭和高度成長期の勢いを感じさせる雰囲気と、政治の裏側を匂わせる隠微な空気が漂っていて、 短いとはいえ一気に最後まで読ませる迫力があった。

本書ではロッキード事件はアメリカの政策に反対していた田中角栄がアメリカの陰謀にはめられたという論調。アメリカや石油メジャーに頼らない資源外交として、カナダ、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランド、ビルマを歴訪したことがあだになったとのこと。考えてみれば、田中角栄のこともロッキード事件のことも、さほど詳しく知っている訳ではない。そんな私が事の真相について、とやかくいう資格はないので、コメントは差し控えておく。

それでは印象的だった箇所を引用しておきたい。

・何事にも事前のしかけというか根回しのようなものが必要。

・所詮この世は互いの利益の軋轢で、それを解決するのは結局互いの利益の確保、金次第ということだった。

・政治家には先の見通し、先見性こそが何よりも大切なので、未開の土地、あるいは傾きかけている業界、企業に目をつけ、その将来の可能性を見越して政治の力でそれに梃子入れし、それを育て再生もさせるという仕事こそ政治の本文なのだ。

・政治家は物事の先をいち早く読まなければならない。周りがまだ気付かぬことの可能性をいち早く予知して先に手を打ってこそ、後でどう謗られようとそれこそが俺を選んでくれた人たちの負託に応えられるのだと確信したのだ。

・つまり俺は彼らに嫌われたのだ。いみじくもあのキッシンジャーがいったデンジャラス・ジャップからアメリカの利益を守るため、誰かにいわせればアメリカという虎の尾を踏みつけた俺を除くために、事を巧みに広く手を回してロッキード・スキャンダルという劇を展開させたのだろう。

・「ああ、権力というものは所詮水みたいなものなのだ。いくらこの掌で沢山、確かに掬ったと思っても詮のない話で、指と指の間から呆気なく零れて消えていくものなのだな」


参考文献の一部も記録しておこう。

・『私の履歴書』 田中角栄
・『戦後最大の宰相・田中角栄』 田原総一朗
・『ロッキード裁判とその時代』 立花隆
・『熱情−田中角栄をとりこにした芸者』 辻和子
・『私の田中角栄日記』 佐藤昭子

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「努力」というのは私が好きな言葉のひとつ。私自身、頭の回転が早い方ではなく、どちらかというと物事にはじっくりつ取り組むタイプ。他の人が1カ月で習得できることに2カ月くらいかかってしまうが、それを努力で1カ月半に縮めてきたと自覚している。そんな私なので「努力」という言葉が入ったさまざまな格言を手帳に書き留めてきた。

表題の一節はそんな中でも最もお気に入りのもの。フレーズそのものは私のオリジナルだが、多くの人が語っている内容を分かりやすく要約したものである。要するに、今日だけ頑張る、3日だけ頑張るというのは誰にでもできるが、これを1年、10年と続けるには意思の力が必要であり、そういった継続的な努力こそが「真の努力」である、ということ。

また、努力は量と質と方向性が重要だと考えている。努力の量は分かりやすい。ひとつの物事に対して、どれだけの時間をかけたか、ということである。努力の質とは、同じ努力をしていても、何も考えずに漫然と時間を使うのではなく、どうすればもっと良くなるかと、考えながら試行錯誤しながらの努力のことである。

量と質が十分であっても、方向性が間違っていては意味がない。今の自分に必要なものが何かを見極め、それに向かってできる限り最短距離で到達する方向で、努力しなければならない。方向性を違えた努力ほど、空しいものはない。量と質と方向性がそろった努力を「圧倒的な努力」と表現してみた。

さて、表題のフレーズの他にも、努力に関して手帳に書き留めているものが2つある。

・努力することは良いことではない。プロとして当たり前のことである。

・努力したからといって成功するとは限らないが、成功した人は必ず努力している。

凡人は努力すること=すごいことだと思いがちだが、プロにとっては当たり前のことなのだ。一流と呼ばれる人ほど、日々の訓練を怠らない。恐らく、究極的に努力している人は、自分が努力しているとは感じていないであろう。

また、2つめのフレーズは現実的である。いくら努力をしても報われないこともある。どれだけ努力をしても埋まらない実力差があれば、時の運もあるだろう。だからといって努力することを放棄してしまっては、成功を勝ち得ることはできない。努力しても報われないかもしれないという、一種の諦観的な潔さを抱えつつ、それでも努力を怠らないところに尊さがあるように感じる。

頭の整理も兼ねて、自分の英語の学習方法を振り返ってみたい。

まず、語学習得に必要なものは、(1)語彙、(2)文法、(3)読む、(4)書く、(5)聴く、(6)話す、の6つである。私の場合は「英語で仕事の話ができるようになりたい」という目的があったので、6つの内の(2)文法、(3)読む、(4)書くは後回しにして、(5)聴く、(6)話すを中心に学習をしてきた。

ちなみに、周知の事実であるが日本の学校教育では(1)から(4)までを重点的に教えており、(5)聴く、(6)話すのウェイトは非常に低い。最近でこそ少しずつ変わってきているのかもしれないが、私の学生時代には皆無といってよいほどであった。だから日本人は英語が話せないと言われる所以であるが、逆に言うと、普通に高校教育くらいまでを学習してきた人にとって、(1)から(4)の基礎は出来ているということ。よって、ほとんど学習したことがなかった聴くと話すを重点的に鍛えなければと考えたのである。

ただし、いきなり英会話学校などに通うことはお薦めしない。なぜなら、例えば「駅はどこですか」と英語で質問することができても、その答えを聴き取れなければ会話が成立しないから。聴き取りの力が弱いうちに、話す訓練をしても遠回りになってしまう。話す訓練の前に聴く訓練が必要なのだ。

さらには、聴く訓練の前に語彙力をアップしておく必要がある。もちろん聴き取りの教材を使いながら、そこに出てくる語彙を覚えていくという方法もあるが、語彙に関しては単語集などを利用して、一時期に集中して覚え込んだ方が効率的だと思う。よく、単語は文脈で覚えるべき、という話を聞くが、英語を学習しはじめたばかりの初期段階においては、単語集などで一気に覚える方が時間対効果が大きいと思う。文脈で覚えるのは、ある程度の語彙力がついた後にすべきというのが私の考えである。

では、どんな単語集を使えばよいか。私の経験則からお薦めの4種類を紹介しておこう。

1)『データベース4500 完成英単語・英熟語』 桐原書店
2)『出る単特急 金のフレーズ』 朝日新聞出版
3)『DUO 3.0』 アイシーピー
4)『キクタンTOEIC TEST』 アルク 
 (レベルに合わせて500、600、800、990の4種類あり)

私が徹底的に覚えたのは1)と2)である。特に1)は大学受験の時からずっと愛用している愛着のある単語集。2)はTOEIC受験のために購入したもの。3)と4)も手元にあるのだが、一通り目を通しただけで、きちんと暗記に使ったとは言えないのだが、単語集としての構成や語彙の選び方などは秀逸なので紹介しておく。ちなみに、単語集はデザインやレイアウトも重要。毎日眺めるものなので、自分の好みにあったものがよいであろう。

これらの単語集の中からどれか1つを選んで徹底的に暗記をしていけばよいであろう。あれもこれもと手を出すよりも、気に入ったものをしっかりと覚える方が効果的である。なお、いくら頑張ってもどうしても覚えられない単語というのが出てくると思う。私の場合は1つの単語集で20〜30は天敵のように苦手な単語がある。そういった場合は、手帳やトイレの壁など、常に目に触れるところに張り出しておくのがよいであろう。

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単語集の9割程度を暗記できたら、次はリスニングである。最初はテキスト付きのものを選ぶこと。まずテキストを読んでみて、意味が8割程度理解できるものがよいだろう。そのテキストを、まずは熟読し、100%意味が理解できるようにする。そのうえで、英語の音源を聞き始める。

音源の長さは10〜15分程度がよいであろう。これ以上長いと集中力が持たないので、短い音源を繰り返し聴くのがよい。私の場合は、NHKのビジネス英会話の音源を活用していた。最初はNHKラジオのCDとテキストを購入していたのだが、1年間の講義をまとめたテキストが発売されたので、そちらを利用した。私が愛用していたのは次の2冊。

1)『NHKラジオ ビジネス英会話 高橋修三 キャリアアップの道』
2)『NHKラジオビジネス英会話―海外勤務・大滝怜治編』

1つのレッスンがちょうど15分程度。これを片道1時間の通勤時間中に4回、往復で8回聞いていた。1カ月の通勤時間中毎日聴くと、160回聴くことができる。これだけ聴くと、さすがに英語を聴いて意味が理解できるようになる。このとき注意すべきは、完全に聴き取れるようになるまで、次のレッスンに移行しないこと。これでもかというくらい何度も聴き込んでから次へ進むのが大事である。

さて、このリスニングのトレーニングを2年ほど続けると、ようやくテキストを1冊完了できる。(後半は聴き取れるまでの時間が短くなってくるので実際には1年半ほどで終えられるだろう) ここまで来ると、例えば英語のニュースなど初めて聞くものであっても、7〜8割程度は理解できるようになる。私の場合はこのトレーニングのみで(文法などは一切勉強せずに)TOEICのスコアが400点から700点へと上昇した。

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ここでいよいよ英会話のレッスンである。会社のグループレッスンなども活用したが、やはりマンツーマンが効果的。(グループレッスンでは自分が話す機会が絶対的に少ない) 最初に活用したのがGABA、その後中国へ赴任となってしまったのだが、香港の同僚とは英語で話す機会があった。帰国後はオーストラリアの先生とスカイプでレッスン。その後、Native Campというオンラインレッスンに切り替えた。

世界の共通語は英語ではなく、ブロークン・イングリッシュだとも言われている。香港の同僚の文法は結構適当だったし、インド人の発音はかなり癖がある。それでも通じるのだ。日本人は完璧主義なところがあるので、文法の間違いなどを恥ずかしいと思いがちだが、そんなことは気にする必要無しである。多少発音や文法がまずくても、語っている内容がしっかりしていれば、相手は耳を傾けてくれる。

また、英会話を進める上で思えておいた方がよいと思うテクニックが1つある。「言い換え」のテクニックだ。英語で何と言ってよいか分からないとき、別の言葉で言い換えるのである。例えば「リンゴ」という単語を度忘れしてしまったとき、「赤い果物で甘酸っぱいやつ」と言うと、相手が「Apple」とか「Strawberry」とか言ってくれるので、「Yes, Apple」と言っておけばよいのだ。

文法も適当でよいと書いたが、どのくらいの適当さが許されるのか。こちらのエントリー「ブロークン・イングリッシュの許されるレベル」を参考にしていただきた。もちろん、欧米のビジネスパーソンと話す際には、もう少し正しく丁寧な英語を話した方がよいのだが、多少文法がおかしくても、内容が正しく誠意が伝わればよいと思う。

以上、長々と書いてしまったが、このようなメソッドで何とかコミュニケーションが図れるレベルに達した。まだまだ言いたいことがうまく言えずにもどかしい思いをしたり、相手が言っていることが理解できずに何度も聞き直すことがあるが、人間相手だとテープの音源と異なり、こちらが分からないと易しい言葉で言い換えてくれたり、身振りで話してくれたりする。Face to Faceであれば、図で説明し合ったりすることも可能である。

最後に、ある人から教わった印象的な教訓を紹介しておきたい。「英語は勉強中なので話せません、という人が多いがこれは理屈が通っていない。話さなければ話せるようになるはずがないのだ。勉強中だからこそ、話すべきなのだ」

◎1573 『HIGH OUTPUT MANAGEMENT−人を育て、成果を最大にするマネジメント』 >アンドリュー・S・グローブ/日経BP社

これは名著。雑誌やインターネットでも評判になっていたので、取り寄せてみたのだが、さすがはインテルを超一流企業に育て上げた経営者の言葉は違う。なるほど、そういう見方、考え方があったかと、多くの気付きをもらった本。特に、メーカーとしての考え方が「朝食工場」という単純化した例で非常に分かりやすく語られているところが素晴らしい。会計の本を読むよりも、本書を読んだ方が原価計算のキモが理解できるのではなかろうか。

また、ハイブリッド組織(マトリックス組織)の有用性と課題や、マネージャーの役割などについても、実践を踏まえた考察がなされている。学者が書いた理論ではなく、経験に根差した実践的な理論である。

今回は、ちょっと長くなるかもしれないが、自分の理解のためにも重要箇所はすべて要約・引用していきたい。

・(1)あなたは本当の価値を付加しているか。それとも単に情報をあちこちへ流しているだけなのか。付加価値をどうやって高めようとしているのか。(2)自分の周囲で何が起こっているかに関して、いつもアンテナを張り、海路を接続して、情報収集を怠らないでいるか。(3)新しいアイデアや、新しい手法や、新しい技術をいつも試みているか。

・マネージャーのアウトプット = 自分の組織のアウトプット + 自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット

・情報収集が経営者として一番多くの時間を割いている仕事。最も役に立つ情報は、ちょっとした会話の中にこそある。よって、ミーティングこそマネージャーとして活動する重要な機会である。それでも報告書の作成を求めるのは、レポートを書くために作成者に規律と思考を課すことができるから。レポートは情報を伝える手段というよりは自己規律訓練の手段である。

・決定をしないということは、ネガティブな決定をすることと同じである。また、マネージャーの余計な干渉もネガティブなテコ作用の一つである。

・フォローをしない権限移譲は、職務放棄である。委譲した仕事のモニタリングは、結果を確実にもたらすための唯一の実際的方法である。部下の仕事をチェックする頻度は、状況によって変えるべきである。

・どのような意思決定をする必要があるのか? それはいつ決めなければならないのか? 誰が決めるのか? 意思決定をする前に相談する必要があるのは誰か? その意思決定を承認あるいは否認するのは誰か? その意思決定を知らせる必要がある人は誰か?

・(1)製品への市場需要を見極める。(2)調整をしない場合なら工場は何を生産するか決める。(3)生産計画を調整することによって、市場需要の予想と工場の予想アウトプットとを一致させる。

・経営管理(マネジメント)の成否は、集権化と分権化の調和にかかっている。インテルは機能別単位と事業単位のハイブリッド組織であり、即応性とテコ作用の最善の組み合わせを求めてバランスをとる行為がカギとなる。共通の事業目的を持つすべての大組織は、最後にはハイブリッド組織形態に落ち着くことになる。

・ハイブリッド組織が抱える最も重要な課題は、会社資源の最適かつ時宜を得た配分と、この割り当てをめぐって生じる争いを能率的に解決するということ。

・マネージャーにできることは、もともと動機づけのある人が活躍できる環境をつくることだけである。

・部下のタスク習熟度と効果的マネジメントスタイルの特徴
(低)明確な構造・仕組みとタスク思考:何を、いつ、どうして、を示す。
(中)個人志向:双方向通行的コミュニケーション、支持、お互いの判断力を重視する。
(高)マネージャーの関与を最小限に:目標を設定し、モニターする。

・部下に物事を教える責任は必ず上司が負わなければならない。組織の内外を問わず、顧客に負わせてはならない。

・考課はあなたの部下のためのものであると理解することが重要である。したがって、自分自身の不安感や罪悪感など、心の中にあるものすべてを忘れてかからねばならない。問題になっているのは部下のことであって、管理・監督者自身のことではない。

・マネージャーのアウトプットは自分の率いる組織のアウトプットそのものであり、それ以上のものでも、それ以下のものでもない。したがってマネージャー自身の生産性は、部下のチームのアウトプットをより多く引き出すことにかかっている。そのためには「動機づけ」と「教育訓練」の2つが必要になる。




【目次】

第1部 朝食工場―生産の基本原理
第2部 経営管理はチーム・ゲームである
第3部 チームの中のチーム
第4部 選手たち

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今日の夢はいつもに増して奇妙だった。まず、夢のシーンがすべて漫画のコマ割りなのだ。静止画像で、漫画のシーンが次々とスライドしていく。その漫画は『ドカベン』。私は、バッターとして登場する。相手のピッチャーは葉っぱの岩鬼である。

どうやら試合ではなく、練習の風景。ぜいたく?にも岩鬼がバッティングピッチャーを務めてくれている。しかしながら、予想通り、悪球しか投げてこない。私の頭や足にボールが来る。狙っているわけではないのは分かるのだが、豪速球なので怖い。(漫画なのだが、豪速球であることは分かる。ボールが、ゴゴゴゴッと音を立てて迫ってくるのだ)

結局ボールをバットに当てるなどできず、球をよけるので精いっぱい。そんな不甲斐ない私を見て、岩鬼が怒り出した。「怖がっていたらボールは打てん。これならどうだ」と、なんと唾を私に向かって飛ばしてくる。さすがに漫画の世界なので、その唾が、ボールのように私に向かって飛んでくる。唾液なら汚いけど怪我はしないだろうと、しっかりと見据えてバットを振った。

見事、バットは唾を捉えたが、当然打ち返すことなどできず、バットに岩鬼の唾がべったりと。。。

ゴールデンウイークは大型連休だったのだが、振り返ってみると非常に中途半端に終わってしまった。先日のエントリーにも書いた通り、事情があって旅行など遠出はできなかったのだが、それならば英語の問題集を1冊仕上げるだとか、普段読めない本を読むなど、計画的に何かすればよかったなと、少しの反省と後悔と。

連休が明けて月曜日から出社したのだが、不思議なもので会社からの帰宅後だと、英語の問題集に向かうのがさほど苦にならない。時間というものは、少しくらい切羽詰まっていた方がよいのかもしれない。有り余る時間というのは、その貴重さが分からず浪費してしまうのかもしれない。

とは言うものの、今年に入って1月くらいからずっと忙しかったので、何をしたか思い出せないくらい何もしなかったのも精神衛生上はよかったのかもしれない。後悔していても始まらないので、また新たな計画を立てて進んでいこう。

 ▼

中途半端といえば、今の自分の状況もちょっと中途半端かもしれない。課長というポジションでありながら、初めての工場勤務で原価計算の実務を勉強すべきだし、その一方でマクロ的な工場経営も学びたい。しかしながら今の自分はどっちつかずで中途半端。

しばらくはどちらかに、きちっと軸足を置いて着実に進む方がよいように感じる。まぁこんなことを考えることができたのも、ゆっくりと流れる時間があったから。「中途半端」という字は、「道半ば」というようにも読み取れる。まだまだ進むべき未来があると考えて、前へ進もう。

〇1572 『経営の行動指針』 >土光敏夫/産業能率大学出版部

『土光敏夫・信念の言葉』を少しずつ再読しているのだが、巻末に出所が記載されているのを発見した。多くの言葉が『経営の行動指針』という本から引用されているのを知ったのだが、恐らく絶版になっているんだろうなと、Web検索してみたところ、今でも手に入るではないか。早速、Amazonで取り寄せてみた。

構成としては見開き2ページにつき1つずつ、土光さんの言葉とその詳細が書かれている。もともとが昭和45年という私が生まれる前に書かれた本。当然、時代に合わない表現もあるのだが、大半は今の時代にも通じる普遍的な教訓である。1つ1つの言葉に頷きながら、読み進めた。

『信念の言葉』のタネ本でもあるので、読んだことのある内容のものも散見されたが、文章量としてはこちらの方が多い(『信念の言葉』は1ページ毎、こちらは見開き2ページ毎)ので、読み応えがあった。一気に読むのはもったいないと思い、10日ほどかけてゆっくりと読了。

読んでいて感じたのは私が好きな経営者の一人である稲盛和夫さんと共通する考え方が多いこと。土光さんの方が先輩なので、稲盛さんが参考にされたところもあるのかもしれないが、素晴らしい経営者というのは、似たような考えに至るのかもしれない。例えば土光さんの「火種論」などは稲盛さんの「自燃性の人」と通ずるものがある。

一番印象的だったのは「会社全体がシステムという概念を体得せよ」という章。システム的思考として、次の項目を挙げている。なるほど、と感じ入ってしまった。

・なにができるかでなく、なにをなすべきか
・インプットからアウトプットを導きだすのではなく、アウトプットを先に決め、それに合うインプットを選ぶ
・不確定要素を、攪乱因子と見ず、成長因子と見る
・同一系列のタテの連結よりも、異系列のヨコの連動を重視する
・組織を、職能の分割と見ず、機能のネットワークと見る


それでは感銘を受けた章のタイトルを列挙しておきたい。

・組織は上下のヒナ壇ではなく丸い円と考えよ

・組織活動にとって「自分は聞いていない」「そんなこといったかな」「誰かがやってくれるだろう」、この三つの言葉ほど危険なものはない

・権限をフルに行使せよ。責任とは権限を全部使いきることだ

・「見(けん)の目」には問題は見えない。問題は「観(かん)の目」で見つけだせ

・意思決定は最後には勇気の問題に帰着する。幹部は勇気をもて

・仕事の報酬は仕事である。そんな働きがいのある仕事をみんながもてるようにせよ

・人はその長所のみとらば可なり。短所を知るを要せず

・有能な部下をかかえて放せぬ者は、無能といわれてもしかたがない

・真のリーダーは火種のような人でなければならぬ

・教育はチャンスにしかすぎない。これを生かすも殺すも本人しだいだ。

・穴を深く掘るには幅がいる

・いままでは「能率」を高めることでやってこられた。これからは「効率」をよくすることを考えよ

・書類に依存する事務体制から離脱せよ。書類はいくら積みあげても業績とはなんの関係もない

・本部は前線を振り向かせるな。前線は前に進むためにある

・さびつくより、すりきれるほうがまし

・自分を他者と比較するな。比較は自分自身とだけやればよい

 (勝海舟:行蔵は我に存す。毀誉は他人の主張。我に与からず。我に関せず)

・日に新たに、日々に新たなり


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取り溜めた未来世紀ジパング1年半分を視ているのだが、古いものから順にではなく、アジア地域、中国関係などテーマごとに視聴している。その方が、トレンドの変遷が理解できるし、記憶にも定着する。中国関係は、さすがに最多登場で合計10本もあった。アトランダムに、気になったキーワードを記録しておこう。

・ウイグルは民族問題とエネルギー問題の両者が焦点となっている重要な地域。

・剰女=主に都心部で結婚できない女性のこと。

・拝金主義が食の安全などを脅かしている。

・一人っ子政策緩和前には、ロスで出産する女性が増えていた。メリットは3つ。(1)政策違反の罰金を回避できる。(2)米国籍を取得できる。子どもが米国籍だと親もグリーンカードを取得しやすい。(3)食事や空気が安全。

・シャドーバンキング。バブル崩壊。鬼城(ゴーストタウン)。ゾンビ企業。

・山下智博:日本文化を紹介した1分間動画を毎日放送し中国でブレーク。

・雑誌『知日』

・SNH48:AKB48の上海版。総選挙(=人気投票)を実施したが、民主主義的な選挙方式は共産党にとって目の上のたんこぶ。

・中国人が心配する安全問題:(1)食品、(2)医療、(3)環境、(4)交通、(5)社会治安、(6)プライバシー、(7)情報、(8)財産、(9)公衆衛生、(10)学校施設

・インターネットでの隠語:パナマ文書=姉夫、天安門事件=64、89、最近はこれらの数字隠語も規制対象になっているので、「5月35日」や「8の2乗」が新たな隠語に。

・IoTや通信分野で世界の覇権を握る。KUKA買収。5G開発。

・新シンセンモデル。従来の安い賃金による大量生産モデルを脱却し、研究開発拠点へ。


それにしても、未来世紀ジパングは、全体的に中国に対してはネガティブなトーンが多い。唯一肯定的に感じたのは新シンセンモデルの紹介の時。中国の躍進に対する危機意識が強いということであろう。

こんなNPOがあったんだと、感激した。社員食堂などで、低カロリーのヘルシー定食を提供し、その際に「20円」の募金をつのる。この20円で、途上国の給食を支援するという仕組み。TABLE FOR TWOとは、「2人のための食卓」という意味で、肥満と飢餓の両者を救うというコンセプト。ヘルシー定食で肥満を防止する一方で、その人の寄付によって飢餓に苦しむ子供たちに給食を提供する。

代表の小暮さんは私と同い年。早稲田大学理工学部卒業、オーストラリアの大学院で人工心臓の研究、1999年マッキンゼー東京支社入社、2005年松竹入社、2007年TABLE FOR TWO International創設、という変わった経歴の持ち主。一時期は会社が嫌で嫌で仕方がなかったという。そんな小暮さんがやりがいのある仕事を見つけて、NPOを創設してしまう。その行動力が素晴らしい。

こういった熱い人を見ると、自分は何をやっているんだと思ってしまう。今の自分の仕事の意味は何だろうか、と。



【番組ホームページより】

世界人口の約70億人のうち、開発途上国では約10億人が食糧不足で飢餓に苦しむ一方、先進国を中心に約20億人が過食による肥満や生活習慣病を抱えている。この"飢餓"と"肥満"の不均衡を解決するために立ち上がったのが、NPO団体のTABLE FOR TWO(TFT)だ。TFTの仕組みはシンプル。社員食堂や学食などで、低カロリーのヘルシー料理を作ってもらい、その代金のうち20円を開発途上国の学校給食(1食20円)の支援に充てるとういもの。2007年に始まったTFTの仕組みを導入する団体は年々増え続け、現在では650団体に。その寄付金をもとに、この9年間で海外8カ国に4300万食の給食を提供した。日本発の社会事業TFTの動きは今、色々な形で世界に広がり始めている。

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