◇1073 『本は10冊同時に読め!』 >成毛眞/三笠書房

・並行して異なる分野の本を読むことで脳が活性化され、新しいアイデアが生まれる。
・本は最後まで読む必要はない。読み飛ばして大量の本に目を通す。一流の人たちはものすごい量の本を読んでいる。
・ノウハウ本に頼らず、他人に自慢できるような本棚を目指す。
・本は捨てずに全てとっておく。本は汚さない。メモは取らない。

毒舌たっぷりの成毛流読書術。読書論については、過去に読んだものと大差ない。相変わらずの読書を続けていらっしゃるようだ。

読書家にも様々なタイプの方がいるが、次のように分類してみると面白そうである。

・多読 VS 精読
・本を保管する VS 本は読み終わったら捨ててしまう [保管 VS 処分]
・読書メモを取る VS 読書メモは取らない [メモ VS 記憶]
・本に書き込む VS 本は汚さない(付箋を貼る)[書込 VS 付箋]

成毛氏は「多読、保管、記憶、付箋」タイプである。ちなみに、私の知る限り、佐藤優氏は「多読、保管、メモ、書込」タイプ、出口治明氏は「多読、処分、記憶、?」タイプである。

成毛氏曰く、メモを取るのは「情報を吸収しようとする姿勢がないのではないだろうか」とのこと。せっせとメモを取っている私には耳に痛い言葉だが、佐藤優氏などは読書メモの効用を上げている。このあたりは、人それぞれに好みがあるということで、無理して成毛氏を真似る必要もなかろう。

また、ノウハウ本などについても一刀両断。欧米のエグゼクティブはノウハウ本が自分の本棚にあることを恥ずかしく思うそうである。彼らにとって自分自身の頭で考えることが大事であり、他人からノウハウを教わるのは自分が馬鹿であることをさらけ出しているのと同じだというのがその理由。

かう言う私は、一時期ノウハウ本を読み漁っていた身。しかしながら(自己弁護になってしまうが)ノウハウ本であっても、読書をしないよりはずっとましだと思うし、そこから得たものもいくつかあるのが事実。また、本書で取り上げられているような教養のある本というのはなかなか読みこなすのが難しい。まずはノウハウ本や入門書で基本的な知識を吸収した上でなければ、読みこなせないような本もある。更には、ノウハウ本で紹介されている書籍を読むことで世界が広がることもある。

言い訳を重ねても虚しいので、今は一段レベルを上げた読書に挑戦中とだけ言っておこう。自分自身、30代に読んでおくべきだった本が読めていないという焦りは大きい。

ちなみに、前述の読書タイプだが、私自身は「多読、処分、メモ、書込」タイプ。多読については、言うまでもなく本はたくさん読むべきだと思う。処分については、できれば保管しておきたいのだが、なかなか場所が取れないというのが処分の理由。メモは読書日記を10年間続けており、習慣化してしまっている。記憶力がさほどよくないと自覚しているので、メモでも残さないとせっかくの読書が血肉とならない。書込については、本は汚してナンボくらいのつもりで読んでいる。

最後に、本書で紹介されている本たちを紹介しておきたい。本書を購入した理由も、成毛氏の推薦本を知りたかったから。

・経済紙『ロンドン・エコノミスト』
・書評サイト「HONZ」
・書評サイト「松岡正剛の千夜千冊』

■推薦図書■

・『鷲は舞い降りた』 >ジャック・ヒギンズ
・『深夜プラス1』 >ギャビン・ライアル
・『失敗の本質』 中公文庫
・『国の競争優位』 >マイケル・E・ポーター
・『利己的な遺伝子』 >リチャード・ドーキンス
・『ボッコちゃん』『人民は弱し、官吏は強し』 >星新一

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【目次】

1章 仕事も生活も劇的に変わる!「速読」かつ「多読」の読書術
2章 一生を楽しみつくす読書術 人生は、読書でもっともっと面白くなる!
3章 「人生を楽しむ力」と「読書量」 忙しい人ほど本を読んでいる!
4章 まずは「同時に3冊」から!実践!「超並列」読書術
5章 「理屈抜きで楽しめる」読書案内 私はこんな本を読んできた!

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