Namuraya Thinking Space

― 日々、考え続ける ― シンプルで、しなやかに ― 

カテゴリ:覚書(年代順) > 覚書2016/44-

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年度の目標は、自分でもまずまず納得のいく達成度合いだったので、今年もしっかりと計画を立てて実行していきたい。大きなテーマは昨年と変わらず。具体的な目標に少し変化を付けて、新年に臨む。

1.シンプルでしなやかな生活を送る

基本姿勢として、しばらく掲げ続けたい。生き方、身の回り、物欲、仕事に対する姿勢など、「足るを知る」の精神を心がける。

2.学習を継続する

プレーヤーとしての学習から、マネージャーとしての学習へ、軸足を移していきたい。昨年は、実務→語学→教養の順序だったが、今年はこれを逆転させる。単なる「知識」を増やすのではなく、「仕組み」や「考え方」を学んでいく。読書についても、数を追わず質を高めたい。本の冊数はむしろ減らすくらいのつもりで。2015年の後半は、「毎日エントリー」にこだわってみたが、最後の方は自分でも質が低下しているのを感じていた。いたずらにエントリー数を追うのではなく、質の高い文章や自分なりの考えを記していくようにしたい。

・教養を深めるための歴史・宗教・哲学の勉強
・英語・中国語の継続的学習(コツコツと)
・実務に必要な会計・国際税務・原価計算(管理会計)・ファイナンスの復習


語学については、「英語の敬語」を習得したい。今まではアジアン・イングリッシュ、ブロークン・イングリッシュで満足していたが、欧米の方と接する機会が増えてきたので、恥ずかしくない言葉を話せるようになりたい。そのための言い回しと、ワンランク上の語彙力を身に着けたいと考えている。一方、中国語は仕事で使用する機会がほとんどなくなってしまった。とはいえ、せっかくある程度のレベルに達したので、更なる向上は望まず、現状維持を心がけたい。特に忘れやすい語彙力は、何らかの形でキープしていきたい。

3.健康に気を遣う

今年の目標は「適度な運動を行う」の1点に集中する。昨年度掲げた、早寝早起き、粗食、減量については、一通り達成したので、今年は目標を絞り込んで必達を目指す。あまり欲張ってはいけないので、次に掲げるような簡単にできることから始めたい。

・スクワット
・腹筋
・腕立て伏せ
・体幹トレーニング
・ウォーキング(または踏み台昇降)

年末年始は取り溜めた映画を鑑賞。BS放送の録画なのだが、妻が先に見ていて面白いというので見始めたところ、一気に引き込まれてしまった。

項羽と劉邦については、司馬遼太郎の小説を中学生の頃に読んだのと、本宮ひろしの『赤竜王』を読んだのとで、大まかなストーリーは頭に入っている。なので、純粋にストーリーを楽しむのではなく、作品独自のアレンジやアクションを楽しみたいところ。

この作品は、鴻門の会のシーンがアレンジたっぷりで見ごたえがあった。特に張良と范増の囲碁による知的な戦いは見ごたえあり。また、戦闘シーンも迫力満点で楽しめた。砂漠を馬が駆け巡り、槍や剣をもった武将たちがぶつかり合う。中国駐在中に、敦煌を訪れたことがあるのだが、そこに映画村のような場所があった。何となく、その映画村で撮影されたものではないかと思うのだが、詳細は分からない。いずれにせよ、自分の眼で見たことのあるようなシーンが出てくると感動も一入である。

ラストシーンの項羽と虞妃のラブシーンも感動もの。また、最後に韓信や張良が惨殺されるのも、歴史の必然とはいえ、やはり物悲しい気持ちになってしまう。また、韓信と張良が殺されてしまうきっかけが、范増の残した罠だというのも、ひねりが利いていて面白かった。

久しぶりに聞く中国語も懐かしく、楽しい時間を過ごすことができた。さすがに、歴史ものは故事の引用なども多く、字幕を見ないと何を言っているのかわからない。ところどころ聞き取れる台詞を楽しみながら、炬燵でのんびりと鑑賞。たまにはいいもんだ。

初夢、と言えるかどうか分からないが、正月休みで惰眠をむさぼっていると、やはり夢を見てしまう。今回見たのは、何ともSF的というか、小説的な面白い夢。

夢の中でも眠っている私。夢の中でも夢を見ているのだ。夢は数日に渡っており、(夢の中で)何度か目が覚めたりまた眠ったり。(夢の中で)眠るたびごとに夢を見るのだが、その夢が毎回同じ。連続ドラマのように続きを見るのではなく、同じシーンを何度も繰り返して見る。

そのシーンが何とも気持ち悪くて悪夢の一種と言えるようなしろもの。(夢の中で)だんだんと眠るのが怖くなってくる。

と、そこで現実の世界で覚醒。上述の内容にわざわざ(夢の中で)とカッコ書きを入れたのは、自分で後から読んだときに、現実の話なのか夢の中の出来事なのか、混乱しそうだと思ったから。

さてさて、目が覚めてからも気持ちの悪い感触が残っている。なぜなら、あれほど気持ち悪くて眠るのが怖いと(夢の中で)感じていた、「繰り返す夢」の内容を、(現実世界で)さっぱりと覚えていないのである。

正月休みに見た映画をもう一篇。たまたまつけたテレビのBS放送。このミステリーがすごいで原作が紹介されていたのを思い出した。原作は未読だが、印象的なタイトルを覚えていたのだ。

残念ながら、最初の30分程度を見逃してしまい、導入部分がよくわからなかったのだが、基本的には単純なアクション映画プラス若干スパイ映画的要素という構成だったので、ストーリーにはついていくことができた。

テンポの良いストーリー展開、主人公が窮地に陥りながらも、そこから脱出し、リベンジを果たすという構成。映画の王道ともいうべき作り方で、非常に満足。また、長距離からの狙撃を行うシーンも圧巻であり、これは小説を読むよりも映像で楽しんだ方が面白いのではなかろうか。

ちょっと残念だったのはラストシーン。原作もおなじかどうかは知らないが、宿敵ともいえる人物を主人公が撃ち殺してしまうのだ。伏線として、法では裁くことができないというシーンが出てきており、視聴者側からすると殺してしまえ、ということになるのかもしれないが、個人的にはもっと平和的な解決方法はなかったのか、と感じてしまった。地域紛争だのテロだのが多い昨今だからこそ、余計にそう感じたのかもしれないが。。。

今年の正月は、訳あって遠出はせず、自宅でのんびりと。正月休みは映画だけでなく舞台のDVDも楽しんだ。三谷幸喜さんの脚本で、小日向文世さんが主演となれば期待は高まる。どんな素敵なコメディかと思いきや。。。

舞台は1940年代のドイツ。ヒトラー政権の下で、3人の忠臣たちが繰り広げる物語である。3人とは宣伝大臣 ヨゼフ・ゲッベルズ、親衛隊隊長・ハインリヒ・ヒムラー、空軍元帥・ヘルマン・ゲーリング。ゲッベルズを主役として、宣伝用の映画を作るために集められた映画監督や俳優たちが繰り広げる悲喜劇であった。

戦時中の話は、妻がくわしいので、ゲッベルズとゲーリングの関係なども聞きながら視聴。かなりの長丁場のため、途中で少し中だるみを感じてしまったが、ラストシーンの畳みかけるような勢いはさすが。ユダヤ人迫害という難しいテーマを、見事に描き切っている三谷さんの才能に改めて脱帽である。

『国民の映画』というタイトルも秀逸だし、映画の「画」の文字の「田」の部分が、ハーケンクロイツになっているのが象徴的でもあり、まがまがしさを醸し出していた。

前半部分では、映画という媒体を通じて主義主張を通そうとする、戦時中の統制と表現の自由をモチーフにした、「外国版笑いの大学」かと思っていたので、後半の急展開には驚いてしまった。よくよく考えてみれば伏線はたくさんあったのだが。何とも言えないラストシーン。この作品を通じて歴史に興味を持ち、人類が行ってきた事実に目を向ける人が一人でも増えればよいと思う。

昨日読了した、『池上彰のそこが知りたい!ロシア』だが、年表だの歴代指導者だの、資料的な記述があったので、独立して記載。文章と資料をまとめて記入すると、データの中に埋もれてしまい、後から読み返しづらくなるので。

■第二次世界大戦後の日露外交年表

1956年:日ソ共同宣言。鳩山一郎首相がフルシチョフ第一書記と会談。ソ連は平和条約を締結後に歯舞・色丹の引き渡しを約束。
1973年:日ソ共同声明。田中角栄首相がブレジネフ書記長と会談。
1991年:ゴルバチョフ大統領が初来日。日ソ共同声明に署名。
1993年:東京宣言。エリツィン大統領が初来日し、細川護熙首相と会談。北方領土問題の解決と平和条約の締結を目指す。
1997年:クラスノヤルスク合意。橋本龍太郎首相がエリツィン大統領と会談。
1998年:川奈合意。橋本首相がエリツィン大統領と会談。
2000年:プーチン大統領が初来日。森喜朗首相と会談。
2001年:イルクーツク声明。森首相が56年の日ソ共同宣言の内容を確認。
2008年:メドベージェフ大統領が国後島に上陸。
2013年:安倍晋三首相が訪ロ。
2014年:ソチ五輪階段。プーチン大統領が安倍首相に来日を約束。

■ロシアと欧米の外交年表(冷戦終結以降)

1989年11月:ベルリンの壁崩壊
1989年12月:米露がマルタ会談で冷戦終結を宣言
1990年10月:東西ドイツが統一
1991年12月:ソ連崩壊。ロシア連邦初代大統領にエリツィンが就任
1997年6月:G7にロシアが加わりG8へ
1998年8月:ロシア金融危機
1999年3月:チェコ、ポーランド、ハンガリーがNATOに加入
2000年5月:プーチン大統領就任
2004年3月:NATO拡大。バルト3国など7カ国が加盟
2004年11月:ウクライナで民主化運動「オレンジ革命」が起こる
2008年5月:メドベージェフ大統領とプーチン首相のタンデム政権に
2008年8月:ロシアがグルジア南オセチア自治州に軍事介入
2012年5月:プーチンが大統領に復帰
2014年3月:クリミア自治共和国をロシアに併合

■ソ連・ロシア歴代指導者
・ウラジミール・レーニン(1922-14)
 ロシア革命の指導者。社会主義国を創設した。遺体は今も赤の広場の「レーニン廟」に安置されている。
・ヨシフ・スターリン(1924-53)
 独裁者ながら異常に疑り深く、多くの党員、軍人、官僚を処刑したほか、農民、少数民族への弾圧を繰り返した。
・ゲオルギー・マレンコフ(1953-53)
 フルシチョフと対立し、即座に退任。88年、歴代指導者としては最長の86歳まで長生きした。
・ニキータ・フルシチョフ(1953-64)
 56年、党大会でスターリンを批判。同年に、「日ソ共同宣言」に署名し日ソ関係の改善に努めた。
・レオニード・ブレジネフ(1964-82)
 68年「プラハの春」でチェコスロバキアに侵攻、79年にはアフガン侵攻。長期政権も経済は長期停滞した。
・ユーリ・アンドロポフ(1982-84)
 KGB議長から書記長に。病弱で15カ月の在任だったが、ゴルバチョフを後継者として引き上げた。
・コンスタンティン・チェルネンコ(1984-85)
 72歳で書記長に。ブレジネフ、アンドロポフに続く老人支配。健康状態が優れず就任から約1年で病死。
・ミハイル・ゴルバチョフ(1985-91)
 弱冠54歳で書記長に就任。ペレストロイカにより大胆な改革を行うもソ連は崩壊。クーデターで失脚した。
・ボリス・エリツィン(1991-99)
 ロシア連邦の初代大統領。民主化を推進したが、急激な自由市場への移行により国内経済は大混乱に。
・ウラジーミル・プーチン(2000-08)
 99年大晦日、エリツィンの任期満了前の退任に伴い大統領代行に指名。翌年5月に第2代大統領に就任した。
・ドミトリー・メドベージェフ(2008-12)
 首相と大統領を交代する「タンデム政権」でプーチンは権力維持。10年、国後島を訪問してロシアの主権を主張した。
・ウラジーミル・プーチン(2012-)
 「強いロシアの指導者」として国民の支持は絶大で、最大2024年まで長期政権を握る可能性が高い。

■旧ソ連の国々
(国名 対ロ関係 人口 特徴の順に記載)

<バルト三国>
・エストニア共和国 緊張 131万人 NATO加盟国。ウクライナ情勢を受け、NATOと連携して防衛体制を強化。
・ラトビア共和国 緊張 216万人 NATO加盟国。ロシア系住民が多く、母国語ラトビア語よりロシア語が話される。
・リトアニア共和国 緊張 294万人 NATO加盟国。ロシア飛び地カリーニングラードと国境を接す。徴兵制復活を検討。

<東欧>
・ベラルーシ共和国 関係強化 947万人 ルカシェンコ大統領により「白ロシア」は東欧の独裁政権に。ユーラシア経済同盟に加入。
・ウクライナ 紛争状態 4474万人 ウクライナ危機により西部と東部親ロ派が内戦状態。南部オデッサもロシア系住民が多数。
・モルドバ共和国 脱ロ 360万人 EU志向も、国内東部のロシア系住民が多い沿ドニエストルは事実上独立状態に。

<カフカス>
・ジョージア 脱ロ 430万人 08年のロシアの軍事介入によりCISを脱退。日本でもロシア語由来のグルジアから改名。
・アルメニア共和国 親ロ 300万人 代表的な輸出品はダイヤモンド。15年1月にユーラシア経済同盟に加入。
・アゼルバイジャン共和国 距離置く 950万人 カスピ海に豊富な油田を持つ資源国。独裁者アリエフ大統領はカジノ好き。

<中央アジア>
・カザフスタン共和国 良好 1660万人 独裁者ナザルバエフが初代大統領法を乱発。ユーラシア経済同盟に加入。
・ウズベキスタン共和国 親ロ 2930万人 一時はウクライナ、ジョージアなど脱ロ志向のGUAMに加盟するも、05年に脱退。
・トルクメニスタン 孤立 530万人 ニヤゾフ前大統領の死後に独裁政権は良化した。天然ガスの埋蔵量は世界4位。
・キルギス共和国 関係強固 560万人 空軍基地使用や債務返済などロシアと軍事・経済において関係を強化。
・タジキスタン共和国 バランス 840万人 12年にロシア空軍基地の使用を20年延長。15年5月にユーラシア経済同盟に加入。

少し時間があったので村上隆の個展に行ってきた。村上さんの個展が日本で開かれるのは非常に珍しいらしく貴重な経験だった。個展の目玉である五百羅漢図は圧巻そのもの。高さ3メートルも圧巻だが、全長100メートルというのは常識破りの作品である。

実際には100メートルもの作品を一度に展示はできず、4分割されての展示。それぞれ朱雀・白虎・青龍・玄武というテーマで描かれている。仏教と日本の古典的芸術と村上隆のインスピレーションが融和した素晴らしい作品。

数十名の美大生とともにチームプレーで作り上げた作品というのも興味深い。作品そのものにも見入ってしまったが、展示されていたメイキングも面白かった。大人数のチームをまとめ上げる工程はプロジェクトマネジメントそのもの。ところどころに展示されている村上さんのゲキや指示を興味深く眺めていた。

展示場ではスマホやデジカメでパシャパシャと撮影している人がいるのだが、係員は見て見ぬふり。マナーがなっていないなぁと思っていたら、個人が使用する範囲であれば撮影可能という張り紙がしてあった。それならば、と私も遠慮なく撮影。本当は、旅行先の景色と同じく、写真で残すよりも眼に焼き付けるほうがよいのだが。。。

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『国民の映画』を見た直後であり、DVDのパッケージがモノトーン基調の物々しい感じだったので、ちょっと重い作品かなと思いながら見始めたのだが。。。

結果としては、文句なしのコメディ。とにかく2時間弱の間、笑いっぱなしであった。小難しいテーマもなく、純粋に笑いを追求した作品。たった4人の登場人物を、とにかく使い倒して笑いの渦を作っていくさまは圧巻とすら言えよう。片岡愛之助はコメディ初挑戦、優香は舞台初挑戦という冒険的なキャスティングも当たっており、とにかく笑わせてもらった。

DVDの付録としてついているインタビューも見たのだが、三谷さんのテーマは「何も残らない笑い」だったそうだ。なるほど、笑いを純化すれば、こうなるのかもしれない。『国民の映画』のような政治色の入った作品もよいが、純粋なシチュエーション・コメディも作り続けてほしいと思う。

そうそう、本作品は先の2人と藤井隆の3人が主役だが、脇役として登場する迫田孝也も好演しており、存在感たっぷりだった。これまで迫田さんのことは知らなかったのだが、ちょっと注目したいなと思っていたところ、なんと大河ドラマ『真田丸』で、主人公の友人として登場するという。こちらも楽しみだ。

正月は三谷幸喜さんの舞台をBS放送やDVDでまとめて鑑賞。過去に生で見た舞台もあり、懐かしかったりもする。この作品も妻と見に行った思い出の舞台。当時は、日本の現代史についてほとんど知識がなかったので、純粋にコメディとしてしか楽しめなかったのだが、今回は多少の知識を踏まえての鑑賞であり、コメディだけでなく歴史物語としての楽しみも味わうことができた。

舞台は明治24年、訪日中のロシア皇太子・ニコライが日本人の警察官に切りつけられた「大津事件」。松方正義(佐渡稔)、陸奥宗光(佐藤B作)伊藤博文(伊東四朗)たちが、何とか事態を打破しようとしつつも、打つ手打つ手が面白いように外れていき、どんどん状況が悪化していくというドタバタ喜劇。

印象的だったのは、終了後の伊東さんのインタビュー。この作品は過去4回も上演されており、古典のような存在になりつつある。2回、3回と見た人もいるだろうが、それでも笑えるのは「外圧に弱いという日本政治の縮図だから」とのひとこと。なるほど、と思わずうなってしまった。

また、人間の記憶というのは不思議なもので、細かい箇所は忘れてしまっているのに、西郷従道(瀬戸陽一郎)がコサックダンスを踊るシーンや、くノ一がでんぐり返りをするところなどは覚えていた。大笑い、クスクス笑い、苦笑い、と笑いを満喫できた作品。

正月は三谷幸喜三昧だったので、まだ書いていない感想が残っていた。WOWOWで放送されていたものだが、これは初見。ホテルのカウンターバーで紫式部と清少納言が二人だけで会話するという設定である。個人的に舞台は、場面転換がなく(暗転せず)登場人物ができるだけ少ないものの方が好き。作成者側からすると、いろいろと制約が大変なのだろうけど、そんな対話劇の方が面白いと感じるのだ。

そういった意味で、私が最高傑作だと思っているのは『笑いの大学』。戦時中の劇作家と検閲官という二人の対話劇。生の舞台を見に行ったし、映像も舞台のものと映画とを見た。もっと言うと、三宅裕司のラジオ放送のカセットテープも聞いたことがある。何度聞いても飽きない傑作である。

さて、話が逸れてしまったが本作品の感想を。歴史上の女性二人が舞台を現在に移して会話を繰り広げていく。二人は文学賞の選考委員に選ばれており、翌日の選考会に向けて前泊しているという設定。最初は清少納言(斉藤由貴)が一人で登場する。待ち合わせの時間に、後輩である紫式部(長澤まさみ)よりも早くついてしまいイライラしている様が手に取るようにわかる。また、紫式部が登場した瞬間に、二人の力関係が何となく理解できてしまう。最初の5分で、だ。これはすごいと感じた。

文壇の重鎮である清少納言と、若手で売り出し中、勢いに乗っている紫式部。紫式部の若い才能とルックスに嫉妬する清少納言と、先輩にも物おじせず、ずけずけとものを言う紫式部。アップテンポの会話が繰り広げられ、久しぶりに時間が経つのを忘れて見入ってしまった。

女性特有の嫉妬、プライド、コンプレックス。そんなドロドロした感情が入り乱れつつも、思いのたけを吐き出して、最後には何となく連帯感が生まれてしまう二人。自信満々に見える紫式部も、後輩である和泉式部に嫉妬しており、また、自分の作品ではなくルックスをちやほやする読者にも不満を抱いている。そんあ紫式部に向けて清少納言が放った台詞がとても印象的だった。「1000年後の読者はあなたのルックスがどうであろうと関係ない。1000年度の読者に向けて作品を書きなさい」

最後に三谷さんがインタビューで答えていた構成方法も印象的だった。いわく、二人芝居なので、時間経過がわかりにくくなってしまうと考え、お酒を小道具に選んだとか。 お酒の飲めない三谷さんは酒好きの友人や、バーテンダーに二人の性格を説明し、どんな順番でどんなお酒を飲めばよいかアドバイスをしてもらったそうだ。最初に、お酒の順番を決め、そこに台詞を埋め込んでいったとのことで、へぇそんな作り方があるんだと、感心した。やはり天才が考えることはすごいなぁ。。。

舞台は高校生の頃の、自宅の部屋。友人が遊びに来ており、二人でCDを聞こうという話になった。当時熱中していたパンクロックのCDをレンタルしてきていたのだ。二人で、「ええなぁ、ええなぁ」と興奮しながら聞いていたのだが、ふと「このCD、いつ借りたかな?」と気になってレシートに目をやる。

なんと、1年近く借りたままになっているではないか。CDが2枚で、1週間のレンタル料が600円。1年も借りたままだと、延滞料金はいくらになるのだろうか。あわててレンタルCD店に電話をかける。(夢の中なので)細かな計算はよくわからないが、100万円近い金額を提示された。「いやいや、借りっぱなしのこっちも悪いけど、連絡もせずに放っておいたそちらも悪いでしょう」などと反論するが、聞き入れてもらえない。

突然、場面が転換しレンタルCD店にいる自分。友人はいなくなってしまった。なぜか数学のノートに「返済計画」という数表を書いて、店員と交渉している私。面白いことに、一部を現金で、残りを手形で支払うという交渉をしている。しかも手形割引だの、割引料だのという単語も並んでいる。

仕事の夢はあまり見ないのだが、締め切りが過ぎているのに、うまく進んでいない案件を1つ抱えている。それが気になって、こんな夢を見たのであろうか。それにしても手形払いとは。。。ちょっと疲れているのかもしれないなぁ。

フィギュアスケート選手・羽生結弦と狂言師・野村萬斎。この二人の異色の対談は、羽生選手が今年度、映画「陰陽師」の楽曲を使用しており、同作で安倍晴明役を演じた萬斎さんにお願いして実現したものだとのこと。主には、羽生選手が質問し、萬斎さんがそれに応えるという形で進んでいった。

とにかく、萬斎さんの「大きさ」や「懐の深さ」を感じた対談だった。年下の羽生選手に対しても、礼を失せず、丁寧に自分の思いや自分が心がけていることを説明。一挙手一投足に気を配り、舞台の空気にまで精神を張り巡らせるきめの細かさ。一方で、表現者としてさらなる高みを目指そうという大胆さ。そんな萬斎さんの気持ちがひしひしつ伝わってくる一方で、少しでもその熱を吸収しようとする羽生選手の姿勢も好ましかった。

2015年の大きな大会で、2回連続世界最高得点をマークした羽生選手。その演技の裏側に、この対談が果たした役割は大きいのではなかろうか。「異次元の演技」などと呼ばれているように、国内外で敵無しの状態になっている羽生選手。今回、萬斎さんのような「自分よりも大きな存在」に触れることで、自分はまだまだだと、良い刺激を受けたのではなかろうか。

テレビを見ながらのメモなので、若干分かりづらい点もあるかもしれないが、備忘のためのメモを記録しておきたい。

・型を自分で解釈する。この型に何の意味があるのか。天地人を意識、360度の全方向に意識を配る。「型」だけではなく、「気持ち」との両輪が大切。

・西洋では音を体現すると振りが多くなる。和は省略の文化。準備動作なしで動きに入る。無や静の世界。リズムがない。音に付いたり離れたり。和の世界では、押すだけではなく、引く演技が大切。リズムに支配されるのではなく、リズムを支配する。

・技術と表現。アスリートとアーティストの二面性を意識する。

・練習は、飛ぶぞと思って飛ぶ。試合は、流れの中で飛ぶ。

・失敗を失敗でなく、どうやって流れの一つにするのか。アクシデントがあった方が重圧から逃れることができると、ポジティブにとらえる。次は自由に。引きずらない。

・ライブ。その場の空気と時間をまとう。四方に対して、気を込めて、気を送る。


私自身はアスリートでもなければ、アーティストでもない。しかしながら、日常の仕事の場面において、一つ一つに目配り、気配りをする、一つ一つの仕事の意味を考える、というように応用できるのではないかと感じた。一流同士の対談。素晴らしい番組だった。

私はどちらかというと多読派。同じ本を2度読んだことはまれであり、3度、4度となると、ほんの数冊であろう。

しかしながら、知識を記憶に定着させるには、繰り返し学習することが大切だ。大学受験の時に、何度も何度も同じ問題を解いたり、同じ参考書を繰り返し読んだりしたように、社会人になっても重要な情報は繰り返し学習されなければならない。USCPAの学習の時も、同じような経験をしたが、資格試験などでもないと、意図的に記憶に定着させようという行為はなされないのが通常であろう。

記憶に関しては、「エビングハウスの忘却曲線」が有名であり、記憶の定着には繰り返しが必要という理論。また、1ヶ月以上、間を空けると大半の内容を忘却してしまい、記憶力は増強されないのである。

毎日問題集を解く、というのはなかなか難しいが、同じ本を1カ月周期で複数回読む、というのは私に向いている学習方法かもしれない。今年は「教養・語学・実務知識」の3本柱で自分を鍛えていこうと考えているのだが、ここで必要になるのが繰り返しの学習であろう。それぞれのテーマで基本書となる良書を1冊ずつ選び、複数回読み切る。

消化すべき積読本がたくさんあって、本棚からは無言の圧力を受けるのだが、2016年は量より質の年にしていきたい。読書日記としては、つまらないものになるかもしれないが、自分の「脳力」をワンランク上げたいと考えているので。

日本経済新聞を購読しているのだが、紙の紙面(頭痛が痛いみたいだけど、紙面だけだと電子紙面ともいうので)が読みやすいと思い、ずっと紙の配達と電子版の併用をしていた。先日、成毛眞さんが、電子版一本に切り替えたという記事を読み、自分も挑戦してみようかとスタイルを変えてみた。

実は、手ぶら通勤に切り替えて以降、これまでも新聞紙を持ち歩くのが面倒に感じていて、iPhoneのアプリで日経新聞を読んでいたのだが、そうすると自宅に新聞紙がどんどん溜まっていく。さすがに資源の無駄だと感じて、今年から思い切って配達を止めてもらったのだ。

今までは、毎朝の朝刊をダウンロードし、1面から順番に、時間がないときは国際面と企業面を中心に読んでいたのだが、配達をやめたのをきっかけに、もう少しよい方法はないかと工夫してみた。

注目したのは「キーワード機能」。自分が興味を持っている単語を登録しておくと、自動的にクリッピングしてくれる機能である。5つまでしか登録できないので、仕事柄、東芝だのシャープだのといった企業名を登録していたのだが、複数の単語をANDやOR、NOTで条件設定できることに気づいた。

この機能を活用して、例えば企業名であれば、(シャープ OR 東芝 OR ソフトバンク OR アップル)などと登録可能であるし、国際情勢を知りたければ(米国 OR 中国 OR ロシア OR 北朝鮮 OR アラブ OR イスラム)などと登録すればよい。このように、企業名を2シリーズ、国名や国際情勢に関する単語を2シリーズ、自動運転、人工知能などの新技術に関する単語を1シリーズ登録している。

また、NOTを条件設定しておくと不要な情報を排除してくれるので、「NOT 株価 NOT 人事」などと登録する。これによって、1日だいたい200記事程度がヒットする。中にはスポーツ情報やマーケット情報のように、普段はあまり見なかった記事もピックアップされてしまうのだが、それはそれで読み飛ばせばよいし、時間があれば今まであまり触れなかった情報に触れてみるのもよし。

以前、大前研一さんがパソコンのクリッピング機能を活用して新聞は読まなくなったと言っていたのを記憶していたのだが、おそらく似たような仕組みを特定の新聞ではなく、WEBニュース全般で構築しているのであろう。こういった機能を活用することによって、紙面の大きさに左右されず、自分なりの価値判断で記事を選別できるようになると語っていたように記憶している。

果たしてこんな読み方がよいのかどうか、もう少し試してみようと考えている。しかしながら、以前より新聞を読むのが楽しくなったように感じているのは意外な収穫である。もしかしたら、「記事を選んで読む」というストレスから解放されたので楽になったのかもしれない。

中学や高校時代の同窓会を、テレビのバラエティ番組で紹介するという企画。準備段階から取材を開始して、名簿を作ったり、行方不明になっている人を探したり、日程を調整してきたり、という姿を映してきたのであろう。夢に見たのは、その集大成ともいえる同窓会本番のシーンから。

中学時代の友人が大集合。店には入りきれないからであろうか、学校の校庭で大宴会になっている。懐かしい顔もいるのだが、やはり夢の中なので、ときどき中学時代ではない友人の姿も混じっている。名前も思い出せない顔だけの友人も。

宴もたけなわ、クライマックスでは、一人一人が近況報告を行っていく。夜も更けてきており、校庭の真ん中にはスポットライトと縁台が準備されている。友人たちが次々に懐かし話を繰り広げていく。

さて、自分の番が回ってきた。自分がどのような姿で映っているのかを確認できるように、大きなモニターが準備されている。その時点で気が付いたのだが、この日のためにと着てきた一張羅のスーツの上下があっていない。上は緑色の変なスーツで、下は紺色のパンツ。あれ?と思っていると、なぜか皆から一斉にビールを浴びせかけられる。

というところで、目が覚めました。先日、スーツを新調したから? 年賀状に懐かしい名前を見つけたから? いつも思うのだが、奇妙な夢ばかりが頭に残っている。

会社で、とあるリスク対応のプロジェクトに参画し、その打ち上げの会食場所からの写真。

会社経営をしていれば、リスクはつきものだが、初動対応をどうするか、いかに全方位的に考えて次のアクションへの準備を怠らないかが重要。今回のプロジェクトでは、素晴らしいプロジェクトリーダーに恵まれ、大変勉強になった。

そのリーダーの行動で一番印象的だったのは、過去のこと、起こってしまったことに対しては、「しょうがない」と腹を括りつつ、将来へ向けたアクションを怠ると雷を落とされたこと。「やれることがあるのに、なぜやらないのだ」と。

ダメ元でも、やれることを1つ1つ潰しこんでいく。そういった地道な作業が報われるときがくるのだ。それなりに苦労もしたが、結束力が強くてよいチームだった。そんな思い出深きプロジェクトのワン・ショット。

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しばらく読書日記が滞ってしまった。昨年の7月から毎日連続して(実際は週末に書き溜めたこともあったが)書き続けてきたのだが、無理をしすぎると内容が薄くなると感じて、思い切って中断。中断といっても、ペースを落とすだけで、2〜3日に1エントリーをキープしたいと考えていたのだが、ぱったりと筆が止まってしまった。

休んでもいいや、書かなくてもいいや、と思った瞬間にこれである。よくアスリートが、1日休むと元の状態に戻すのに3日だの1週間だの必要になる、というが、生活習慣も同じかもしれない。また、人間というのは自分に甘いもので、簡単に安易な方向に流れていってしまうんだなと痛感した。

かといって、薄っぺらなエントリーを続けるのは本意ではないので、1週間に3エントリーというペースをキープしていきたい。逆に言うと、毎日書くというのは、私には少々ハードルの高いペースだったわけだ。

一方で、この2週間程度で新たに習慣になりつつあることも。1つ目はテクネー。英語と中国語のテキストを、1ページずつ筆写していく。この1ページずつ、というのがミソで、あまり大量だと定着しない。20分もあれば完了できる分量なのだ。また、こちらも毎日ではなく週3回というペース。無理せず、コツコツと、がコツであろう。

また、筋力トレーニングも初めてみた。スクワットx20回、腕立て伏せx20回、腹筋x30回、体幹トレーニング4種。これも毎日ではなく週3回、また全種類は難しいので、この中から2種類を実行。

読書日記執筆、語学のテクネー、筋トレ、これら3つを合わせるとちょうど1時間程度。自分の時間の使い方としては、まずまずなのではなかろうか。あとは、どういう組み合わせでどうやって続けていくか。お酒を飲んで帰宅すると、どれもできないんだよなぁ。。。

『仕事のまかせ方の研究』 >鎌田勝/日本実業出版社

自分が係長に昇進し、初めて部下を持った時に読んだ本。当時は非常に感銘を受け、さほど有名ではない本書を名著だと思っていろいろな人に進めてきた。現在、私自身は課長という立場であり、私の下の係長が部下の育成に悩んでいるのを見て、何かアドバイスができないかと読み返してみた。

いざ、読み返してみると、ごくごく当たり前のことが書いてある。人材の育成に奇策などなく、ただただ部下と向き合うだけ。部下の状況をよく見て、その状況、状況に応じた、ケースバイケースでの指導しか、部下は育っていかない。いや、部下を「育てる」という発想自体が、すでにおこがましいのかもしれない。

十数年ぶりに読み返した本書だが、「当たり前のことが書いてあるなぁ」という素直な感慨と、「あれ、この程度の本だったかな」という残念な思いが入り混じった不思議な感想を抱いた。この程度の本、と感じられるのは、自分自身が少しは成長したからであろうか。自分の成長をかみしめるのはよいが、驕ってしまっては意味がない。この本を読んで新鮮に感じた当時の感性を忘れず、気持ち新たに更なる研鑽に励みたいものである。

2003年03月30日 0019 『仕事のまかせ方の研究』

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日経ビジネス[2016.01.18]編集長インタビュー:ABB CEO・ウルリッヒ・シュピースホーファー氏

雑誌の記事抜粋は、できるだけ簡素にしたいと考えつつ、ついつい長文を引用してしまいがち。ボリュームが大きくならないように気を付けながら、印象的だった箇所に的を絞って、要約して抜粋。

・重電関係のライバルは3種類。(1)従来型プレーヤー。欧州、日本、米国の企業。ABBと直接対決する企業。(2)新興国の競合。インド、ブラジル、中国などの企業が急成長中。(3)「破壊的な競合」従来とは全く質の異なるプレーヤー。ロボットに注力しているグーグルなど。これに対抗すべく、自分たちも破壊的であろうと、常に意識している。

・広く浅い経営は危険。自分たちの中核的な強みを磨いていく。それは、電力やオートメーションであり、ABBの技術、人材、スキルを集中投資していく。そうすればグローバルなリーダーであり続けられるだろ。

・ABBという巨大組織から複雑性を取り除く努力を続けてきた。CEO就任後、14人いた経営陣を半減、14あったマネジメント階層を8に削減した。目指しているのは、より迅速に、より敏捷に動くことができる組織。

・継続的な発展のためにやるべきことは、何といっても人材の育成。そのためには早い段階で責任を持たせること。その過程で間違いを犯せる自由を与えること、それを成長の糧にすることが大切。

・人材が権限を与えられ、一定の計算の中でリスクを取ることが許されると、徐々に強いリーダーが成長してくる。逆にミクロマネジメント的な人材育成手法に陥ってしまうと、次世代のリーダーが育たない。どういった決定をすれば成功し、失敗するかという経験が必要。

日経ビジネスの広告に目が留まった。エプソンが開発中の装置で、一般のA4やA3コピー用紙から、紙を作ってしまうというもの。オフィス内に小型の再生工場を持つようなイメージ。究極のリサイクルであり、機密文書の情報漏洩防止にもつながる。

水を使わないため、給排水設備が不要でオフィス内に設置可能。CO2の削減にも貢献するという。2016年内に発売のこと。日本の技術が活かせる素晴らしい装置。是非、少しでも早く実現し、リーズナブルな価格で市場にどんどん出していってほしいものである。

最近、成毛眞さんの本にいろいろ影響を受けているように感じる。新聞の読み方も紙をやめてスマホで読むようになり、以前よりも効率的に有用な情報が得られるようになった。

もう一つ試してみたいのが、キーワードだけを記録しておく、という手法。先日の書評でも少し触れたのだが、最近はどこでもネットでの検索が可能になり、分からない言葉が出てきても、すぐに調べることができる。一方で、調べたいと思う言葉がなければ、ネット検索は何の価値も持たない。

このような検索環境が整った状況を考えると、詳細情報をいちいち自分で記録する必要はなく、キーワードだけを記録しておけば、十分だというのだ。もちろん、その前提として、一旦は自分なりにそのキーワードを咀嚼する必要があるだろう。一旦は理解した上で、キーワードだけ記録して忘れてしまう。

私の場合、書評はまだしも、雑誌の引用に時間をかけすぎている感があるので、まずは雑誌の記事について、キーワードでの記録を試してみたい。

このブログは、私なりに工夫して「型」を作り上げてきたつもりだが、世の中の技術の進歩や自分の興味の対象の移り変わりとともに変化していかなければならない。何となく、「今」が、その変節点だと感じたので。。。

日経ビジネス[2015.12.14]知らぬと損するフィンテック

キーワードのみを記録。

・クラウドファンディング
・トランザクションレンディング(店舗サイトの売上や口コミ履歴から融資判断)
・クラウド財務管理
・0円決済ツール(例:SPIKE)
・指紋決済
・ビッグデータ与信
・シフトカード(複数のポイントカードなどを1枚に集約)


キーワードだけて推測できるものはよいのだが、全く聞いたこともない言葉には、ついつい注釈をつけたくなってしまう。今回も、トランザクションレンディングとシフトカードという言葉は初めて聞いたので、括弧書きで解説を付けてしまった。

キーワードだけての記録、という趣旨からは外れてしまっている。なかなか思い切れないのだが、少しずつ慣れていこう。それでも、ここまでエントリーするのに10分もかかっていない。以前なら、1つの記事に30分程度かけていたので、劇的な改善である。記録よりも、思考に時間を取るよう、心がけていきたい。

日経ビジネス[2016.01.18]テクノスコープ:肉眼を凌駕するカメラの「目」

未来テックの連載が終わって、テクノスコープという連載が始まった。わざわざタイトルを変えた意図はよく分からないが、技術トレンドを分かりやすく紹介してくれる記事は貴重なので、ありがたい。

それではキーワードを記録。

・3つの点で人間の目を凌駕(1)速度、(2)感度、(3)明暗差

・CCD(電荷結合素子)からCMOS(相補性金属酸化膜半導体)に移行。

・撮影したモノの状態を把握できる「頭脳」への進化

・撮影した対象物までの距離を測定できる「測距技術」

日経ビジネス[2016.01.25]テクノスコープ:採血1回で13種類のがん識別

・マイクロRNAはエクソソーム(細胞外小胞)という糖質でできたカプセル状の物質の中に入った状態で体内を移動する。

・マイクロRNAはがんの増殖や転移に関係するとみられている。また、分泌するがんによって種類が異なることが分かってきた。この特性を利用してがんの種類を識別していく。

・13種類x5000症例のマイクロRNAを解析し、データベース化を行い、人間が持つ約2500種類のマイクロRNAを網羅的に解析しようという試みが進行中。

日経ビジネス[2016.02.01]2016年米大統領選レポート

■有力候補の相違点として挙げられる項目

国内問題
・不法移民
・拳銃購入時の身元調査
・テロ対策上の電話会話傍受
・政治献金

経済問題
・法人税率
・法定最低賃金
・軍事費の増加

外交問題
・イスラム国への宣戦布告
・TPP
・イラン核合意
・シリア難民

環境問題
・気候変動対策
・シェールガスの水圧破砕法

■民主党と共和党の支持層

民主党
・知性派エリート:同性婚、アファーマティブアクション、人工中絶、女性の権利など社会的な正義を追及
・マイノリティー(ヒスパニックやアジア系など):オバマケア、移民政策、アファーマティブアクションなど大きな政府を志向するオバマ政権を支持

共和党
・富裕層:減税や支出削減など小さな政府を志向。政府の関与拡大も辞さないオバマ政権を毛嫌い
・白人労働者階級:保守的で伝統的な価値観に重きを置く。政府の過剰な介入や知性派エリートによる伝統的価値観の破壊に反発

PRESIDENT[2016.02.29]ノート術

この手の本は買わないと決めていたのに、酔っぱらって衝動買い。酔って「ノート術」を買うというのも、何だかなぁ。。。せっかく買ったので、パラパラと流し読み。立ち読みでもよかったかもしれない。まぁ方針を曲げずに、キーワードで記録しておこう。

・柳井正・経営者になるためのノート
 原理原則を言語化する
 横の具体に逃げない
 具体と抽象の往復運動

・ノートを読み返す

・スキルの習得(1)正しい方法論、(2)時間、(3)継続的な努力

・z=a+bi (現代社会=atom + bit internet) 小林喜光

・すでに発生している「課題」と未発生の「懸案事項」に分ける

・スマートニュース
 記事にとどまった時間の長さでニュースをランク付け
 電波がなくても記事の続きが読めるように

・マインドフルネス(今ここで起こっていることを感じてきちんと受け止めること)

・従業員が意見を言えない環境 → 何かを決定するときに判断材料が不十分になるリスク

・人工知能の強み
 学習した内容を横展開で共有できる
 同じミスを2度と起こさない


ノート術だけでなく、他の記事からも抜き書きしたので、雑多な内容になっている。以前は、こういった雑多さがあまり好きではなかったのだが、今は一見関係の無い記事が何らかのインスピレーションを生む可能性があるのではないかと思えてきており、あえて雑多なまま列挙してみた。セレンティピティ。

第二次世界大戦下において、イギリスにてドイツ軍のエニグマという暗号解読を果たした数学の天才の話。彼の名はアラン・チューリング。数学のことにしか興味がなく、変人なのだが、悪意のない変人さ加減の徹底ぶりから、最初彼のことを嫌っていた同僚も信頼を寄せ始める。難解な暗号に挑む天才数学者としての顔と、友人たちに囲まれている不器用な人間としての顔。その2つが織り交ざって、なんとも言えない深みをかもしだしている名作であった。

チューリングは暗号解読を果たした後、同性愛であることを理由に逮捕されたため、つい最近までその名が公になることは少なかったとのこと。逮捕されたのちは、同性愛であることを矯正するためにホルモン剤の投与を受けていたが、その数年後には自殺を図ってしまう。2009年になってようやく名誉回復がなされたという悲運の英雄。

圧巻は、暗号解読のきっかけをつかむシーン。暗号解読のキーワードを調査するために、今のコンピューターの走りともいえる電算機を制作するのだが、スピードが上がらず、毎日零時にキーワードを変更されてしまうドイツ軍の暗号を前に、万策尽きていた。そんな折、バーで酒を飲んでいて得たちょっとしたヒントをきっかけに、解読への道が一気に開ける。

ちょっとしたロジックの変更で性能が飛躍的に向上するというのは、シンギュラリティの世界を予見しているかのよう。

この映画を通して感じたのは、「集中」と「徹底」の大切さ。彼は天才であったかもしれないが、元来の頭の良さだけではなく、ひとつの課題・問題に対して、集中して取り組み続けることができるという、鈍重な才能を持ち合わせていた。大きな成果というのは、こういった積み重ねから生まれるのであろう。

日経新聞[2015.04.01〜04.30]私の履歴書・似鳥昭雄

日経新聞の記事保存機能を利用して、溜めておいたもの。保存すると、保存したという事実に安心してしまい、読まなくなってしまうのは私の悪い癖。何か月も経って、ようやく読了。巷でも評判になっていたが、私の履歴書の中ではかなり異色な内容。破天荒な人生に感心しながら、読み始めると一気に読了してしまった。

似鳥さんのよいところは、失敗をあっけらかんと赤裸々に語っているところであろう。私の履歴書に登場するような大経営者は、なかなか自分の失敗を公にしない。若かりし頃の失敗ならまだしも、経営者になってからは成果が出た話が中心。そんな中、会社の規模が大きくなってからであっても、自分の失敗を失敗と認めることのできる懐の深さが、似鳥さんの真骨頂ではなかろうか。

それでは気になった箇所を引用。

・交渉事は断られてからスタートだと考えている。大半は3回断られたら、やめてしまう。私は4回目からが本番だと考えるようにしている。そのためには愛嬌(あいきょう)と執念が大事。

・渥美俊一先生が主宰するペガサスクラブに入会。先生は「うさぎより亀が勝つ」というのが口癖だった。「賢いやつは慢心するし、できると怠けたりする。素直に柔軟にこつこつとやるのが大事だ。鈍重たれ」と話していた。

・「成功体験など現状を永久に否定して再構築せよ。守ろうと思ったら、衰退が始まる」「上座に座るような宴席には行くな。常に下座で自らついで回り、先人から学べ」「乗り物は他社より先に運転できるようにしろ。歩きから自転車、バイク、自動車、飛行機、ロケット。同じ事をやったら先行者には勝てない」。

・社員の気持ちが分からないわけではないが、あまりに保守的だ。トップは長期的な視点で考える。社長業とは社員という「抵抗勢力」との闘いでもあると痛感している。

・「状況が悪いときに撤退する勇気を持たないから、会社はダメになる。一時的な損失を出しても退く勇気は必要だ」

正月休みに実家に帰省できなかったので、週末を利用して短期間だが規制。両親も年老いてきており、時間があるときには顔を見せておきたいというのと、茨城県に転勤になると一層足が遠のくのではないかと感じたので。

実家は滋賀県なのだが、滋賀というのは、歴史的な名所がいろいろあるにもかかわらず、さほど有名ではないように感じる。観光地という意味で栄えてもいないし。これは、京都や奈良とちがって、歴史的な名所があちこちに点在しているからではなかろうか。彦根城、比叡山、賤ヶ岳、姉川、そして安土城址など、自動車がないと不便である。京都のように一か所にコンパクトにまとまっているほうが、観光客にとっては利便性が高かろう。

さて、こういった名所も、地元にいるとなかなか足を運ばないものである。最近は、帰省するたびに意識してどこか一か所は、いままで行けなかった地に赴くようにしている。今回は安土城址。安土城は焼け落ちてしまっており、城跡のみがのこっているだけ。私は、城好きであり、これまでにもお城だけでなく、城址も訪れてきたのだが、安土の城址はそのスケールが圧巻であった。小高い山に築いた大きな石垣は今でも健在であり、その豊かな城下町をも想像させる。

石の階段が400段程度つづくその城下は、ちょっと息切れするくらいの勾配。ときに足を取られそうになるくらい急な勾配も織り交じっており、昔の人の頑健さを想像する。登りついた先には、柱を支える石しか残っていなかったが、ここにかの信長が足を運んだのかと思うと感慨もひとしお。山から、麓を見下ろしながら、これがかつて信長が見た景色なのかと、しばし悠久に思いをはせた。

その後、安土城の5階・6階の天守閣の部分を原寸大で再現したという信長の館を訪問。改めてHPの案内を見てみると、次のように紹介されている。「信長の館には1992年に開催されたスペイン・セビリア万博へ出展された原寸大の安土城天主(5・6階)が展示されています。内部には当時信長が狩野永徳を中心に描かせた「金碧障壁画」、金箔10万枚を使用した外壁、金の鯱をのせた大屋根など絢燗豪華な安土城がここに復元されています」

赤と金のコントラストが美しい。中国と南蛮の文化を融合した豪華絢爛なデザイン。この城が残っていたら、滋賀県の知名度ももっと高かったかもしれない。また、当時の城の様子を再現したフィルムも鑑賞した。城址を歩いてきた後だけに、具体的なイメージが湧いてなかなか面白かった。どこかの金持ちが1000億円くらい投じて、安土城からその城下まで再現してくれないかなぁ、などと想像しつつ、帰路についた。

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今回の帰省では、久しぶりに父親と話し込んだ。普段はあまり話をしない父なのだが、めずらしく自分の仕事の経験などを語ってくれた。印象的だったのは、次のような言葉。

・真面目にコツコツとがんばれ。派手なことに目を向けるな。
・謙虚に生きろ。偉そうにするな。
・上の人よりも、下の人たちを大事にしろ。

小五月蠅くて嫌いだったこともある父親だが、自分が社会人になり家庭を持つようになって初めて理解できる教育方針だったように感じる。こうして、語られる仕事のポリシーを聞いていると、自分が考えていることにとても近しい。20年近くの時を経て、父の教育が自分の中に根付いたということであろうか。

ドイツへ行ってきた。初めての欧州。印象に残ったのは、次の2点。

まずは、治安の悪さ。難民が増えて、昼日中から老人を襲うひったくりまで発生しているという。難民には、紛争から逃れてきた紛争難民と、経済的な豊かさを求めてやってくる経済難民とがあると思っていたが、最近「犯罪難民」とでもいうべき輩が増えているという。言葉もままならないドイツに移ってきても明らかに食べていけないので、最初から犯罪で生計を立てることを目的として、シリア訛りの言葉を話したりしてごまかりて入ってくるそうだ。ドイツといえば安全な国だという認識があったので、夜の一人歩きもできなくなっているとは驚きである。

次に、働き方。ドイツでは、労働法で残業を6ヶ月でプラスマイナスゼロにしなければならず、また有給休暇も年間24日の取得が義務付けられている。年始の1月には従業員みんなが、誰がいつ休むのかを早々に決めるとのこと。休みを取ることが当然なので、引け目を感じることもないし、みんなでサポートし合うのだとか。日本でも、残業を少なくというような風潮はあるものの、制度だけあっても魂が入らなければダメだということであろう。

【ケルンの大聖堂】
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【大聖堂の中】
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【ケルンの広場にて・移民の人たちの集まり】
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デュッセルドルフから飛行機で3時間。ロシアへ足を伸ばす。旧共産圏の国だが、今はかなり資本主義化が進んでおり、空港から町へ抜ける道は、車でいっぱい。また、大通りの脇には日本車を含む外国車メーカーのディーラーが立ち並んでいる。

もっとひっそりしたイメージを持っていたが、いたって普通の国という印象。それでも、町中にあふれるロシア文字は読めないし、立ち並ぶビルはどことなく薄暗く画一的。中国とも異なる印象だ。

さて、帰りの空港へ行く途中に赤の広場に行ってきた。赤というと共産圏の赤だと思っていたが、ロシア語で赤と美しいというのは同じ言葉だそうで、美しい広場という意味だそうだ。すぐ近くの大聖堂にも、ちょっと立ち寄り。中に入れたので覗いてみると、讃美歌の合唱を聞くことができた。普段は行われていないようで、貴重な体験。

もっと寒いかと思っていたが、気温は2度程度。日本の冬の寒い時とさほど変わらない。しかしながら真冬は氷点下20度近いこともあるとのこと。厳しい寒さだが、北国によくあるように建物の中は暖かいらしい。町の中心部に大規模な温水を沸かす施設があり、各家庭に温水を行きわたらせているとのこと。町ぐるみのセントラルヒーティング。

【赤の広場】
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【ロシア正教の大聖堂】
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【ロシア文字のスターバックスコーヒー】
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ドイツ行きの最終日はマンハイムへ。宿泊したホテルのすぐ近くに、ハイデルベルグ城というお城があるというので、早朝に散歩がてら訪問してみた。

現存するお城の中では最大級だとのこと。城といえば日本の城ばかりを見てきたが、このような西洋の城もなかなか見応えがあるものだ。一大観光地とのことで、石畳の街並みが美しい。シーズンの週末ともなると非常に混雑する道だそうだが、朝は人通りもほとんどなく気持ち良い。

【ハイデルベルグ城(1)】
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【ハイデルベルグ城(2)】
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【城の上からの風景】
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【石畳の街並み】
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東京での勤務もあと数日。今日はお世話になった取引先にご挨拶をしてきた。具体的な訪問先は記載を避けるが、その内の1社が品川のビルにオフィスを構えている。窓からの風景がすばらしく、現在開発中の、品川・田町間の操車場が一望できるのだ。

新駅が計画されているという、この開発地。都心の一角にこのような広大な土地が残されている例はまれであろうし、最後の大開発かもしれない。その変遷をこの目で見ることはできなくなってしまったが、東京に帰ってきたときには風景が様変わりしているであろう。

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茨城の工場への転勤が決まり、とりあえず単身で赴任。家族は2週間後に引っ越しというスケジュール。布団一式と、着替え、身の回り品のみで乗り込んできたので、洗濯もままならない。初めての日曜日は、近くのコインランドリーへ。ついでに、家の周りを探検してみたのだが、こんな感じ。

私自身が、田舎で生まれ育ったこともあり、何となく懐かしさを覚える原風景。私の田舎と比べるとお店なども多く大都会だが、ところどころに見え隠れする畑や空き地が、ほっとさせる。

気が付けば、東京での生活も15年余。元来、都会での生活は向いていないのかもしれない。しばらくは、すこしゆっくりした時間を楽しみたいものである。(仕事は忙しくなりそうだが)

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『一瞬の光』 >白石一文/角川文庫

本書は再読。以前読んで非常に高評価を付けていたのだが、内容をすっかり忘れてしまっている。ドイツ行きの機内で読む本で、ハズレがないようにと保険の意味で持って行った。ちなみにハズレとは持参した本が面白くなかった場合のこと。読む本がなくなると長旅が大変つらくなってしまうので。

2000年当時に買った本書は、600ページで文字も小さい。復路にて読み始めたのだが、11時間のフライトの半分以上を費やしての読書。途中で一度仮眠を取ったが、その他はほとんど休みなく一気に読了。最近、読書に対する集中力が失せてきたのでは、と感じていたので、まだまだ自分に読書体力が残っていることを嬉しく感じた。(おそらく、少し背伸びした本を読んでいるから、読書がつらかったのであろう)

10人程度の登場人物を自在に操り、一気にラストまで読ませる力量は大したもの。これがデビュー作というから驚きである。ただ、残念なことに、本作以降の作品を何作か読んだが、これを超える作品に出会えていない。ここしばらくは小説をほとんど読んでいなかったので、本作を超える作品を生み出してくれているとよいのだが。

仕事中毒の主人公・橋田と、彼を囲む2人の女性。仕事も女性関係も、危うい方へ危うい方へと進んでいく。私は、アンハッピーな終わり方をする物語はあまり好きではないので、ラスト近くでは、ページを繰る手が止まりがちになってしまった。

振り返れば自分自身も、半ば仕事中毒のようになってしまっている。そんな自分にとって、本当に大事なものは何なのか。深く考えさせられ、余韻の残る作品であった。

東京へ着陸する1時間ほど前に読み終えたのだが、東京へ着くまでぼんやりと本作をかみしめていた。普段の読書は、まるで定食をかき込むかのように読み進めているのだが、たまにはこうやって、余韻に浸る時間を持つのも悪くない。機内ならではの醍醐味であった。

2004年10月15日 0340 『一瞬の光』

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日経ビジネス[2016.02.29]グーグルはなぜタダなのか?

・グーグルの強みは、「検索」という無料サービスを通じて、大量のデータを手に入れることができること。

・グーグルは個人情報なども大量に入手できる環境にあり、だからこそ、「邪悪になるな(Don't be Evil)」という社是を掲げていた。現在は、「正しいことをなそう(Do the right thing)」に変わっている。

・日本人は「ロボットや人工知能に仕事を奪われる」と考えがちだが、米国人は「機械にできる仕事は機会に任せればいい」と考える。


この他にも、グーグルは検索を通じて得たビッグデータを個人情報が特定できないように加工して、マーケティングのツールとして保険会社や金融機関に販売している、という記載もあったので、へぇそんなことしてるんだと思ったのだが、翌週に訂正記事が掲載されていた。

この記事の筆者は尾原和啓さんという方だが、こういった需要な情報が間違っていると、他の記事も大丈夫かなと感じてしまう。しかしながら、我が身に置き換えて考えてみると、自分自身、数値を扱う仕事をしているが、一つミスがあると他は大丈夫かと信憑性を損ねてしまうことを意識する必要があると感じた。

さて、ロボットや人工知能に関する考え方については、私も賛成。人間がやらなくてもよい単純作業などはどんどん機械に任せればよい。一方、最近は音楽や小説までも人工知能に作らせようという試みがあるとのこと。人工知能を発展させる過程でのトライアルであればよいが、囲碁のような勝負事と、音楽や小説といった芸術との間には、一線を画して欲しいと思うのは、古い考え方であろうか。

日経ビジネス[2016.03.21]フェイスブックは何を生んだのか?

先日「グーグルはなぜタダなのか?」という記事をエントリーしたが、これは「ネット時代の生き方革命」という連載からの抜粋。このシリーズでは、更にアマゾンとアップルが紹介されていたのだが、こちらの記事は既知の内容が多かったのでエントリーは割愛。以前であれば、こういった連載ものはすべて引用しないと気が済まなかったのだが、知っている内容をわざわざエントリーするのは時間の無駄でしかないと悟ったのだ。今さらながら。。。

・グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブックのビッグ4を押さえておけば、ネット世界を構築しているプラットフォームのあらましが理解できる。

・フェイスブックによって、薄くて大量の人間関係(=シン・リレーション・マネジメント)が発達した。普段会わない人と交流を持つことにより、刺激を与えあい、イノベーションが生まれる。

・ネットに書き込んだ記事や、その人を取り囲む人間関係の中から生まれる信頼を「ソーシャルキャピタル」と呼ぶ。これまで我々が判断基準にしてきたのは、その人の出身校や勤務先、会社での役職など「ラベリングキャピタル(レッテルに基づく信用)」だった。ネット時代の信用は、ラベリングキャピタルからソーシャルキャピタルへ徐々に移行していくだろう。

・フェイスブックのIDを持っていれば、自由に出入りできるサイトが増えている。これは、フェイスブックの利用者であればサイトに入ってよいという信用を与えているということ。フェイスブックのIDがソーシャルキャピタルとなり、仮想空間のパスポートになりつつあるのだ。

・ザッカーバーグCEO曰く、「世界をもっと開けた、つながった場所に」


「ソーシャルキャピタル」という概念は、何となく頭にはあったものの、こうした明確な定義を目にするのは初めて。日本ではあまり浸透していないが、ビジネスにおいてよりディープな人間関係を構築できるリンクトインは、実際にヘッドハンティングなどにも活用されている。誰とつながっているかによって、自分の価値が図られているというのは、ちょっと気持ちが悪い感じもしないでもないが。私は私なのだから。

日経ビジネス[2016.02.08]テクノスコープ・スマホ技術でリアルを演出

技術というのは、時に必ずしも人類に有用なところから発展するとは限らない。代表的なものは軍事技術であろう。インターネットや衛星などは軍事技術の最たるものである。また、インターネットの普及にポルノサイトが一役買ったことも周知の事実である。

VRというと、バーチャル・リアリティのことだが、この分野はゲーム機が牽引役になっているようだ。ソニーのプレイステーションでは、2016年上期にも、VRを搭載したゲーム機を発売するとのこと。

その技術の一端を箇条書きで引用しておこう。

・立体的な画像を実現するために、右目の画像と左目の画像を個別に作り、位置をずらして配置することで、立体感と奥行きを生み出している。

・プレーヤーの動きと、ヘッドマウントディスプレー(HMD)の動きを一致させるため、傾きを感知するジャイロセンサーや、加速度センサーなど、スマホで使用されている既存技術を活用している。

・プレーヤーが動いてから画面が切り替わるまでにかかる時間を20ミリ秒以内に抑えないと、人間は違和感を感じる。(1ミリ秒は0.001秒) タイムラグを短縮するために、有機ELディスプレーを採用。液晶ディスプレーの20ミリ秒に対して、有機ELでは1ミリ秒で画像が切り替わる。


今はまだ、ゲーム機用だが、こういったソフトを用いれば、運転技術などの習得に使えたり、体の不自由な人があたかも旅行に行ったような体験ができるようになるかもしれない。ぜひとも実用化してもらいたいものである。

日経ビジネス[2016.02.15]テクノスコープ・「洗濯」が家事から消える!

全自動洗濯機というと、昔は洗濯と脱水の2層式だったのが、1層で洗濯から脱水までできるようになったもの。今は、乾燥まで全自動で行うことができるものもある。今回の記事で取り上げられているのは、何と折り畳みまで自動でやってしまおうという技術。要点を列挙しておこう。

・自動折り畳みを構成するステップは5つ。(1)つかむ、(2)広げる、(3)衣類の種類を認識、(4)折り畳む、(5)種類別に仕分けして収納。

・これらをセンサーや測定ソフトを使った画像認識と、アームのようなロボット技術の組み合わせによって遂行する。

・技術的な壁は認識とつかむ動作。認識はくしゃくしゃの洗濯物をどうやって認識させるかがキーだった。また、アームは工業部品のような固いものをつかむ技術は確立されていたが、洗濯物のような柔らかいものをつかむ技術はハードルが高かった。

・現時点の技術で、折り畳みには3〜10分を要する。一度に40枚を投入可能だが、これだと数時間を要する。夜間に稼働させておけばよいだろう。また大きさは2mx70cmx70cmで、日本の住宅事情を考えると、もう少し小型化が必要。値段はコストダウンを重ねた今後の普及型で
20〜30万円程度。

・まずは介護施設などから導入を進め、共働きの家庭などへの普及を狙う。

日経ビジネス[2016.02.29]テクノスコープ・細胞レベルの「冷凍革新」

最近の技術的な話題というとAI関係か素材関係が多かったように感じる。そういった意味で、「冷凍技術」というのは、今まであまり意識したことがなく、興味深い分野。ということで、今日は少し長めに引用を。

・通常の冷凍の場合、冷凍する対象の内部にある水分が固まることによってできる氷の結晶が時間とともに成長し、細胞組織の破壊や品質の劣化が発生。

・「不凍たんぱく質」や「不凍多糖」などの不凍物質を加えることにより、氷結晶の成長を抑えることで品質を維持できる。

・冷凍食品の需要増を後押し:単身世帯の増加などによる個食化で冷凍食品の市場は安定して拡大。不凍物質を活用することで品質の向上や海外への輸出促進につながる。

・航空安全技術の向上に寄与:不凍物質を航空機の翼にコーティングすることで、凍結による事故防止に役立つ。多雪地域の信号機や道路の凍結防止にも活用できる。

・再生医療・臓器移植をサポート:細胞の破壊を防ぐ不凍物質の特性を応用して、臓器移植などで長期保存が可能な保存液や保存装置の開発につながる可能性も。

・2014年にはカネカがエノキタケ由来の不凍多糖の量産化に世界で初めて成功。

・ハード面では、ベンチャー企業のアビーが冷凍装置で注目を集めている。過冷却と呼ぶ状態を生み出すことで、冷凍中の細胞組織が破壊されるのを防ぐ。過冷却とは、水などが液体から固体に変わる温度になっても、液体のままでいる現象をいう。

日経ビジネス[2016.03.07]自動化専門家が断言「移民よりまずはロボット」

労働力不足の解消には移民政策しかない、というのが従来の通説であったが、最近のロボット技術の急発展により、移民ではなく労働をロボットに依拠すればよいのではないか、という論が出てきているという。従来、ロボットといえば工場に配置され、第二次産業のオートメーションを担っていた。しかしながら、ここへきてロボット、農業などの第一次産業や、介護サービスなどの広い意味での第三次産業にも、適用分野を拡大している。

具体的には、下記のような分野で、ロボットの活用が有望だとのこと。この記事の冒頭には、先日訪れたドイツのケルンでの難民による暴動の話が取り上げられていた。私個人として、ずっと移民政策には賛成だったのだが、このような治安の悪化が身近な問題になってくると、待ったをかけたくもなってしまう。

それではロボットの活躍が期待される分野を引用しておこう。

・農業(自動農機)
・協働ロボ(人間が近くにいても危険ではないロボット)
・建物点検(トンネルなど危険な場所の点検作業)
・介護ロボ(介護業界から重労働をなくす)
・孤独解消ロボ(各人のデジタル記録をもとに思い出話など)

最終的には移民かロボットか、というイチゼロの世界ではなく、移民とロボットの比率の問題になるであろう。シンガポールのように高技能の人のみを呼び寄せて、きちんと稼いでもらい、単純労働はロボットに任せる、というのが理想なのかもしれないが、移民の問題と難民の問題とは、区別して考えなくてはならず、解が見出しづらい難問である。

このところ、以前にもましてテレビを見る機会が少なくなってきている。ドラマも継続して視聴しているのは大河の『真田丸』くらい。連続録画予約をしているカンブリア宮殿と未来世紀ジパングも未視聴のものがたまっていく一方。ゴールデンウイークは一気に消化するチャンスなのだが、積読の消化を優先したい。100本近く、未視聴のものがたまると、一気には難しい。毎日一本ずつ、という計画のほうがよいのかもしれない。

さて、前置きが長くなってしまったが、そんな中、時間を見つけてみたのがカンブリア宮殿。新しいものから見るか古いものから見るかを迷ったのだが、古いものからと思い、関西ペイントを選んだ。この社長が辣腕で行動派。テンポよく、論旨明快な話口調も好感が持てる。気になった部分を記録しておきたい。

・脱・自前主義。海外展開は、現場に任せるほうが早い。ただし、脱・自前主義は手段であって目的ではない。当社は海外の競合に比べると周回遅れだという認識。これを挽回すべく、どうすればスピードアップできるかを考えたら、こうなっただけ。

・必要なのは信頼。信頼して任せれば、応えてくれる。

・サウジアラビアにあるイスラム教の聖地、メッカの大聖堂の塗料を一手に引き受けている。これは現地企業と合弁を組んだ成果。目的志向とスピードで、海外との提携などもどんどん進めていく。


特に印象的だったのは、脱・自前主義を手段だと言い切ったところ。目的と手段をはき違える人が多いが、石野社長の頭の中は非常にクリアなのだと感じたシーンだった。



【番組ホームページより】

私たちの家や壁といった身近なものから、東京タワー、石油タンク、橋、自動車、船など、あらゆるモノに使われている“塗料”。それは、ただの「美観」を保つだけでない。サビ止め効果がある「防食塗料」、熱を遮断する「遮熱塗料」など、様々な“塗料の力”が私達の生活を支えている。その塗料業界で、国内トップシェアを誇るのが、1918年創業の「関西ペイント」だ。創業当時、海外産に押されていた塗料市場の中で、数々の国産塗料を独自に開発してきた。中でも自動車塗料の分野では今でもシェア50%を誇る。しかし、現在の日本の塗料市場は、縮小傾向にあり頭打ち状態。そんな中で関西ペイントが狙うのは“世界市場”。ここ10年で、海外拠点を一気に増やし、今では世界36カ所以上の拠点を持つ、年商3200億円のグローバル企業となった。その仕掛人が、社長の石野博(63歳)。石野は、元三菱商事の商社マン。塗料メーカー特有の“下請け体質”脱却のため2003年に入社、そして2013年に社長に就任した異色の経営者だ。石野の夢は、「世界No1塗料メーカー」。その石野流の世界戦略には驚きの経営術があった! 

ゴールデンウイークの中日である昨日、会社は特別休日。世の中は平日なので、普段は混んでいるところへ足を伸ばしてみようと、ひたち海浜公園へ行ってみた。友人から、めちゃくちゃ混んでるよ、と聞かされていたので、開園時間の7:30を狙って到着。さすがに平日の早朝ということで、渋滞もなくスムースに到着。駐車場の車のナンバーを見ると、結構な遠方から来ている方も多い。

この時期は、ネモフィラという青い花が咲き乱れるシーズンで、これを目当てにしている観光客も多いとのこと。ただし、残念ながら今年は気候の影響であろうか、4月の中旬に見頃のピークを迎えており、一面の青ではなく、緑がちらほらと見えるような状態。来年は、ピークシーズンを狙って訪れたい。

それにしても広大な公園である。自転車をレンタルする手もあったのだが、愛犬を一緒に連れて行ったので、てくてくと徒歩で園内を巡る。3時間も歩き続けると、くたびれてしまった。少し人も増えてきたのでと、結局10時過ぎには帰路につく。午後からは引っ越し後の家の片づけをしたり、買い物にでかけたり。

早起きは三文の得というが、1日で2つのイベントをこなしたような気になり、すごく有意義だった。ゴールデンウイークも折り返し。後半は少しのんびりするかなぁ。

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今回のゴールデンウイークは、比較的規則正しい生活をキープできている。いつもの休みであれば、夜更かしをして翌日は昼近くまで惰眠をむさぼるという生活だったのだが。そのせいだろうか、夢を見る機会も少ない。唯一記憶に残っているのは、引っ越しの夢。

国道のような車の往来が激しい大通りの歩道を、歩いている私。引っ越し先のマンションで妻が待っているのだが、なかなかたどり着けない。途中で、妻から携帯に電話が入り、あれこれ買って来いと指示を受ける。

国道沿いによくある作業着などを売っている店で買い物。他にはラーメン屋くらいしか見当たらないのだ。妻に言われた通りのものが買えず、代替品で済ませてしまい、これで大丈夫だろうかと思案していると、急に足取りが重くなってきた。

足取りが重く、というのは比喩的表現ではなく、本当に足が重くなったのだ。歩こうにも前に進めない。困っていると、前からご年配の紳士がやってきて、「ああ、歩き方が変になっていますね」とご指摘をいただいた。その後「こうやって、膝から前に出すんです。膝から前に、膝から前に、イチニ、イチニッ」と声をかけてくださる。

紳士の歩き方指南を受けて、何とか引っ越し先にたどり着く。築2〜3年のマンションだと聞いていたのだが、老朽化の進んだボロ家だ。こんなところに住むのか、まぁ仕方がないな、と思っているところで目が覚めた。

ちなみに、現実の引っ越し先は非常にきれいな家であり、老朽化の進んだボロ家ではないので、念の為。

茨城県の工場へ転勤となり、それに伴って引っ越しを実施。週末はしばらく荷物の整理に追われていたのだが、ゴールデンウイークを利用して、ようやく何とか人間が住む形が整ってきた。東京の家にあった大きな本棚は処分しようかと思っていたのだが、今回賃借することになった新居でも本棚を置くスペースを確保することができたので、そのまま設置。その代わりと言っては何だが、不要な蔵書は処分することにした。段ボール箱に3箱。時間のあるときにブックオフにでも持っていこう。

さて、いざ整理してみると未読の積読本が200冊以上あるではないか。いつも引っ越し前にやらかしてしまうのだが、引っ越し先で十分な本が確保できないことを懸念して、古本屋で本を大量に買い込んでしまうのだ。中国への駐在前にも、100円の文庫本を約100冊買ってしまった。今回は、塩野七生さんの『ローマ人の物語』全43冊や、過去に処分してしまい再読したいと思っていた司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』『竜馬がゆく』『翔ぶが如く』を、100円で購入。(一部の巻は200円とか300円だったけど)これだけで70冊になってしまった。

どんな本が未読なのかと整理してみると、経営・経済関係40冊、小説20冊、歴史書・歴史小説150冊、哲学関係10冊、語学関係10冊といった感じ。合計で230冊もある。原価計算をはじめとする工場経理の実務も覚えなければならないし、英語学習も継続したい。時間配分を考え直さなければならないかもしれない。

年初に立てた計画では、今年は「教養」「語学」「実務」の順で強化しようと思っていたのだが、予想外の転勤で計画を変更せざるを得なくなった。優先順序は「実務」「語学」「教養」にしなければならない。当面は、経営・経済関係の40冊を読破、週末や就寝前の気分転換に小説を少々、といった感じになろうか。今年は本格的に歴史関係の本を読み込もうと思って準備を整えていたのだが、歴史関係の150冊はしばらく封印である。

ゴールデンウイークも終盤。今日は世の中は平日。道もすいているいるだろうと、茨城県北の袋田の滝へ行ってきた。実は、さほど期待していなかったのだが、行ってみて大満足。水量はさほど多くはないのだが、大きな岩盤をすべるように落ちる水を眺め、水音に耳を澄ませていると、雑事を忘れられる。

この後、温泉に入って一服。温泉に行った時間帯が15時くらいだったせいか、なんと広い温泉が貸し切り状態。のんびりと小一時間入浴していたのだが、結局誰も入ってこなかった。疲れを癒して帰路につく。

帰りは、新しくできた道の駅で、野菜などを購入。家の周りのスーパーはなぜか野菜が高いので、直売店の新鮮でリーズナブルな野菜はとても助かる。

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袋田の滝の一角に、レトロな看板などで飾り立てた骨董屋があった。そこで見つけたのが、この看板。「シホはりすく」って何のことやらと思っていたのだが、昔の看板だから右から読む。「薬は星」、そう、星新一の父が経営していた星製薬の看板である。『人民は弱し、官吏は強し』を思い出した。

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WOWOWの放映を録画しておいたもの。引っ越し直前に観たのだが、感想を書くのを失念していた。掘り出し物特集的な企画で、あまりメジャーではないが面白い映画を発掘しようというもの。企画の筋どおり、なかなか面白かった。

舞台は近未来だろうか、コンピューターが発達しバーチャルリアリティが確立されている世界。現実とVRの世界を行き来しながら、ある人物が殺された背景を追っていくSFサスペンス。

ネタバレになるが、実は、主人公が存在している世界そのものがVRの世界だったという結末。ラスト近くでは、何が現実で何が仮想なのかが、こんがらがってくる。この混乱も意図的なのであろうが。

ある程度予想された結末ではあったが、純粋に楽しめた。うまい表現が見つからないが、「ピリッと引き締まった良作」といった感じであろうか。また、現実とVRの世界で、同一人物がまったく性格が異なるキャラクターに設定されており、役者さんは演じ分けるのが大変だったであろう。そんな俳優陣の好演も見逃せない。

今年のゴールデンウイークは10連休。とはいうものの、引っ越したばかりでもあり、引っ越し後の荷物整理にかなりの時間を取られてしまった。残った時間は、せっかくなのでと、茨城県の観光スポットへ足を伸ばしたり、積読になっていた本に手を伸ばしたり。

先日もエントリーしたが、積読本が200冊以上。これはちょっと異常値だなと思い、カテゴリー別に整理してみた。(1)じっくり時間をかけて読むべき本、(2)鮮度が大事なので、飛ばし読みでもよいからすぐに読むべき本、(3)いつか読もう読もうと思いつつ、後回しになってきたもので、計画を立てて読むべき本、(4)今の自分には不要な本。

整理してみると(1)は十数冊しかない。こちらはじっくりゆっくり咀嚼しながら読み込んでいこう。

(3)については、内容的に少し固かったり、重かったりするものばかり。あまり欲張っても進まないと思い、月8冊(普段は月10冊が目標)にペースを落としてみることに。5月はドラッカー、6月は世界史、7月は日本史、8月はイスラーム関係、など読み込む分野を決めて挑戦してみる。(私は計画を立てるのは好きなのだが、実行面に難あり。計画倒れにならなければよいのだが。。。)

(4)は、買ったときはおもしろそうだと思っても時間の経過とともに興味を失ってしまったり、レベルが合わなく感じたりしている本。これらの本に時間を費やすのはもったいないので、著者の方には申し訳ないが、古本屋にでも売ることにする。

残りの(2)については、ゴールデンウイークを利用して一気に読み込み。ゴールデンウイーク中は、書評を書かず、ひたすら読書に集中。結果として、16冊読破した。感想については、少しずつ書いていくことにする。

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