1343023b.jpg昨日、2006年7月18日、月刊アスキーの2006年8月号が発売されました。
この号を持って、「パーソナルコンピュータ総合誌」としての月刊アスキーは終わりを告げるそうです。


思い起こせば、私が初めて月刊アスキーと出会ったのは、高校の図書館でした。

当時、ゲームプログラミング系の雑誌を読むことが多かった私は、あまり一般紙は読んでいなかったんです。

(最近のパソコンユーザーは知らないでしょうが、昔は雑誌に簡単なゲームのプログラムソースが書かれていて、読者はそれを自分のパソコンに打ち込んでゲームを楽しんだり、改造して遊んだりしてたんですよ。)


そんな私がアスキーを必死で読むようになったきっかけが、HP 100LXでした。

実物大で掲載されていた写真は、手のひらサイズのパソコン。
もう、何というか、夢の世界が現実になったような興奮でした。

とはいえ、高校生に拾万円近くする商品が買えるはずもなく、結局購入できたのは大学に入ってバイトしてから、しかも後継の200LXを中古で、という状態でした。


…今にして思えば、この時アスキーを読んでいなければ、100LXや200LXに興味を持つこともなく、某コラム集の原稿を書くこともなく、そのネタを某社の面接で話すこともなく、今の私の立場もなかったかも知れません。

そう思うと、人生という物は不思議な物だなぁ、とか考えてしまいます。


我が家には、最初に買った 1993年7月号を筆頭に、1995年11月号からは毎月購入していたアスキーがあります。
背表紙を見るだけでも、何というか、歴史を感じますね。


今後、月刊アスキーはビジネス誌として生まれ変わるそうです。

一応私もビジネスマンの端くれ、多分講読してみると思います。
でも、それはあくまで「新しい雑誌」であって、私のイメージする月刊アスキーではないのです。


そういう意味では、月刊アスキーとは今月でお別れなんですね。


今まで、本当に長い間、楽しませて頂きました。
関係各位の皆様には心よりお礼申し上げます。