2016年10月02日

政治、宗教、そして人生。

 えー、しつこくこの件です。
…が、今回は関連の中でも特に悪質なこっちの話。

 「messy」で日本の性教育のパイオニアの一人に当たるだろう村瀬幸浩氏が「性というのは政治の「政」、宗教の「聖」、そして人生の「生」と、全部の“せい”がつながったひとつの問題だ」という話をしていた。上で「文芸エロ映画」としてまとめられた映画達も、そういう問題を真面目に掘り下げた結果「性」の話も出てくる…ということだと、思うんだけど。

 どうして、ああなった?

 いや、日本で宗教とか党派性が絡んでくる表現を表にしづらいのは分かるよ。海外のものなら別に良いだろ、と思うんだけど。
それを踏まえるにしてもさ、「人生」の話をはしょってみせてどうすんの?
「性」の話は「エロ」以外あり得ない、みたいな態度が取りこぼすもの達を題材にしてる映画を、まさにそういう風にパッケージにする事が悪質でなくて何なのか。
この件で最初に書いた記事の最後の方に書いた内容と被るけど、こういうのって、「真面目な「性」の話」も「エロ」も両方馬鹿にしてる。

 …それに、どうしても普通の「エロ」ではすくい上げられない人達の想いが、こんな広報じゃあしかるべき救済に辿り着けない。
「表現」を蔑ろにするっていうのは、人のあり方そのものを蔑ろにするのに等しいんじゃないの?

nanae_ll at 16:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ジェンダー? | 生活

2016年10月01日

妄想のフェミナチブートキャンプ

 引き続きこの話題です。
映画広報を擁護する人の意見を見てると、「女性観」の問題ってほんとに根深いなーと思って。
あ、この記事はこのブログのいつものノリで書きます。

 前回の記事で「「フェミ」寄り映画を「ゆるふわピンク」で広報すること」と「その広報を擁護すること」を批判したわけだけれど、あたし自身は「作品のテーマ性を殺さない程度ならマイルドにするのはなしじゃない」くらいには思ってる。前の記事でもちらっと書いたけどね。
…現実的には、「もうちょっとなんかあるだろ」感ある広報に溢れているわけだけど。
「フェミ」的メッセージの上にそこまで「ゆるふわピンク」のペンキ厚塗りしなくていいだろ、ってことになってるわけだけど!

 前回の記事で書いたように、「一般的な女性」だって、「フェミ」的な気持ちというか、性差別に腹を立てたり、げんなりしたり、傷ついたりっていうことは大なり小なり経験してるはずなんだよね。
だから、フェミ的なメッセージが全部拒否反応、ってことはないはずなんだ。
でも、「フェミ」対象の広告はもちろん、「一般的な女性」の性差別に対する怒りや傷つきに対する訴えかけの広告も、商業ラインのはほとんどない。あったら、「messy」が苦労してない

 そういう流れの中でふと思ったんだけど…「フェミ」は、消費社会の中にはいないと思われてるんだろうか?
何かこう、昔の「山岳ベース」よろしく社会から隔絶して、妄想上の「原始共産制」よろしく自給自足で色んなものを賄って、「ポルポト」よろしく「笑っても泣いてもいけない」みたいな規律で自らを縛っている存在だと思われてない?

 現実的には、フェミニズムはあちこちの人文・社会科学分野に影響を与えてるし、その分野で曲がりなりにも職を得ている高学歴女性もいるし、そこまでいかなくても「フェミ」になれる人って文化資本厚めの女性が多いよね。
そして、そういう文化の影響は、資本主義の高度化と相まって「一般的な女性」にも影響を与えてる。

 現実の女性は、「非フェミ」と「フェミナチ」に二分出来るほど単純な存在じゃない。
女性向け文化にしたって、「ピンク」か「非ピンクか」じゃ雑過ぎるし、その上後者を切り捨てたらパイなんて小さくなるに決まってる。

 映画業界、もっと言えばその広報担当の皆さん、自分達で自分の首締めてませんかね。

nanae_ll at 17:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ジェンダー? | 社会

2016年09月16日

映画を見る機械?

 発端はこのTogetterまとめだったんだけど、はてなメタブックマーク(はてなブックマークを更にブクマするという行為)で売り言葉買い言葉にしちゃって、ちょっと暴言もやらかしたもんで。
反省も交えつつ、まとまった文章で書いておこうと思った次第です。
売り言葉買い言葉のお相手を想定して書くので、基本的に敬語で書きたいと思います。

 まずはお詫び。
ここのブックマークコメントで「ゆるふわピンクをこそ好む人」が固定的な存在であるかのように書いたことは粗雑過ぎたな、と思います。失礼しました。
現実的には、「常に」「ゆるふわピンクをこそ好む人」で居続けられる人は、「フェミニズムへの関心が高い人」と同等に希少だと思います。特に、現代においては。
(今時、人文社会科学系の学部学科がある大学ならジェンダー論系の講義はあるはずだし、女子の大学進学率も20年以上前から3割を超えています。
そして、「ジェンダーの関係で」女子は自然科学より人文科学・社会科学方面に進学する人が多いです)
 「一般的な女性」は、最頻値がどこかで個人差を持ちつつも、日本社会の性差別にげんなりしたり、ゆるふわピンクな気分に浸ったりの濃淡を行き来して生きている人が多いはずです。女性だって人間だし、多くの人は他者との接点を持っていますから、色々あります。
そしてもちろん、「フェミかゆるふわピンクか」の軸だけで女性を、人間を測れるわけはありません。

 ………ということを想定しないかのようなマーケティングをするからこそ「ダサピンク」って言葉を使った批判を受けるわけです。
最初のTogetterまとめに出てきた映画たちの多くは、「ゆるふわピンク寄りな気分」のときに、積極的に見たい映画でしょうか。
「ゆるふわピンク寄りな気分」のときには、そういう気分用の映画なり何なりを選びたくならないでしょうか。
「ゆるふわピンク寄りな気分」の女性をあえて寄せて社会派をぶつけるのって、「騙された」という感覚を客に与えるものじゃないでしょうか。

 「フェミ的な映画」も使いようで、社会の性差別にげんなりしてる時に見てスッキリするとか、頑張りたいことで壁にぶち当たった時に元気をもらうとか、ぶち当たった壁の前で深く潜ってみるとか、「一般的な女性」にとっても示唆は多いと思います。男性がそうであるように、女性もその多くは恋愛だけで生きてたりしません。恋愛要素以外から得られる「癒し」「励まし」を馬鹿にしてはいけないと思います。
「一般的な女性」にとって、「ゆるふわピンク」と「フェミ」はどちらもそれなりにあるもので、且つ、「気分としては」簡単にごちゃ混ぜに出来るものではないのです。
理由は様々ですが、「フェミ」であることと「戦闘性を持たないこと」は、日本社会ではもちろん、世界規模でもまだまだ共存が難しいので。
…というか、「多少マイルドにしつつもフェミ的メッセージ、テーマを殺さない広報」は、是非やってみてほしいと思っている人も多いんじゃないでしょうか。少なくとも、あたしはそうです。

 …という諸々があるので、「本気で言ってますそれ?」は、暴言としてはお詫びしますが撤回しません。
言葉が酷くてごめんなさい。でも、
「フェミ映画のメッセージを殺していい」
「「ゆるふわピンク」を騙してフェミ映画に連れ込んでいい」
という考え方は、「フェミ」はもちろんですが、「ゆるふわピンク」も馬鹿にしています。
日本の人々が映画から遠ざかってるのは、経済状況や娯楽の多様化もさることながら、こういうズレた広報にも原因があるのではないでしょうか。

 人間は、「映画業界にお金を垂れ流す機械」ではありません。
…というか、どの産業界にも、人間を「自業界にお金を垂れ流す機械」にする特権なんてありません。
男性が人間であるように、女性も人間です。

 映画業界に限らず、産業界が人々を「事業界にお金を垂れ流す機械」という方面からしか見なくなったのも、日本社会の消費が冷え込んでる1つの原因じゃないでしょうか。

nanae_ll at 19:06|PermalinkComments(2)TrackBack(0)ジェンダー? | 社会

2016年09月08日

「カワイイは正義」じゃすまない

 いや、本当に女の子のための「カワイイ」なら、それはそれでパワーの源になるんで良いと思うけど。
有権者になって久しく、結婚・出産適齢期たる人間は、その先を見越して考えて、人に伝えていかないとね。
というわけで、前の記事の続きです。
前にこの記事でも似たようなこと書いたけど、前の記事で取り上げた本に書かれていた内容で掘り下げが出来そうだったんで。

 前の記事で取り上げた本では、第6章(147〜171ページ)がまるまる女性のことを取り扱っている。
…というのも、若者(非正規が増える若者はその前の第5章で取り上げられていて、その中で「フリーターや無業者になるのは下層階級出身者が多い」ことにも触れられている)と同じくらい、女性がヤバいからだ。
 この本が参照してるデータは本が古いからちょっと前になっちゃうんだけど、2002年の時点で、雇用者に占める正規雇用の割合は男性が8割超えのところ、女性は半分いってない。
…そして、シングル女性の非正規労働者が、本当にヤバいんだ。
1995年に36%だったシングル非正規女性の貧困率は、2003年には6割を越え、無職女性よりも高くなっている(168ページ)。

 「いや、女性は結婚で階層上昇狙えるだろ(=だから美貌が大事なんだ)」
という人もいると思うし、実際前の記事で取り上げた本でも「女性は、まず個人として直接に、次に夫を通じて間接的に、二つのやり方で階級と関係する」って書かれてはいる。
 …でも、実際のところ、上昇移動のルートって狭い。2002年のデータだと、労働者階級出身の女性が資本家階級・旧中間階級(新中間階級は職種によっては本人がそのまま昇進してる可能性があるけど、この2つは結婚以外のルートで入る可能性が凄く低いからね)に移動してる、っていうのは2割いない(154ページ)。結婚には階級の壁があるのね。
 「職業のある女性が新中間階級・労働者階級の男性と結婚する確率」というので見ると、1946〜1960年に一番強かった同類婚傾向は1961〜1980年の間に和らぎ、1981〜1995年にまた強まっている。
(この傾向を見て「相方」と
「同類婚傾向が一旦和らいだ後強まったのは、地方から都市への人口移動とその終わりを表してるのかもね」
なんて話をした。意思疎通がスムーズなのほんと楽しい)

 ちなみに、一言で労働者階級と言っても、「オフィスでホワイトカラー(新中間階級)と一緒に働く事務職(何で女性事務職が「労働者階級」扱いなのかも、本の中にデータを交えた説明があります)」と「それ以外」では結婚事情が全然違って、前者は結婚相手の半分弱が新中間階級だけど、後者は2割ちょい(この段落157〜158ページ参照)。

 こうして見るとやっぱり、「美貌」が単品であるよりは、「出会いの機会」の方がよっぽど大事に見えるね。
…というのでも十分な気はするんだけど、一応「美貌」の話もしておこうと思います。
でも続きは畳む。
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nanae_ll at 03:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)学問? | ジェンダー?

2016年09月07日

少なくとも4つ。恐怖の5つ目。

 前の記事でほのめかしたように、「階級社会・日本」というのがここしばらくのあたしの脳内ブームです。
貧困問題ともつながってくるしね。

 それで、こんな本を図書館から借りてきて読んだわけなんですけど。
少し古い本だけど今の格差問題・貧困問題をカバー出来るような論じ方がされてるし(まあ、当時に起こっていた問題に改善の兆しが未だ見えない、という話でもある)、個人的には「階級構造内部」の説明が面白かったというか腑に落ちた。

 「階級構造内部は複雑」ってのはマルクス存命時から言われてたらしいんだけど、「中間階級は新・旧の2種類ある」ってのが、凄く腑に落ちて。
「旧中間階級」は「自分で生産手段を持つけど労働もする人」なので、自営業者とか第一次産業従事者のこと(自営業者と中小企業経営者は「従業員規模5人以上」を境目にして分けると違いが綺麗に出るらしい)で、「新中間階級」は「生産手段の運用や一般労働者の管理・監督をすることで高い賃金を受け取ることの出来る被雇用者」のことなんだって。
で、これに古典的な「資本家階級」「労働者階級」を加えて4分類かな。
「非正規労働者・無業者層」を「アンダークラス」として別にすると5分類だけど、この「アンダークラス」は家族をあんまり作らないし、子供も作らないから連続性が低くて、さっき取り上げた本の分析ではまとまって取り上げられてる章以外ではそこまでがっちりやってない…と思う。
労働者階級とか女性の分析だけでも結構ショッキングだったから、あたしが読めてないだけかもしれないけど。

 で、何でこれがあたしの中で面白かったかというと、成人式の時のトラウマとか、
「同じ農家でも大きいとこと小さいとこで思考様式が大分違うな…?」
とか、
「ぶっちゃけ日本って江戸時代の身分制度を「家柄」としてそのまま引きずってるようなところないか?」
とか、大学生になって以降身の回りで起こってきた人のアレコレに対して抱いていた疑問に対してストーンと答えが出たような気分になったから。
(ちなみに、江戸時代の身分制度を引きずるような形で今の「東京」の都市空間が作られたみたいな話もこの本に出てきます)
同じ「中間階級」でも、「田舎の名士」と「都会のエリート」の思考様式、生活様式が同じなわけはないし。政治的スタンスは真逆に決まってるし。
でも、田舎出身の「新中間階級」所属者は、よっぽどのことがない限り「田舎の名士」か、それに準ずる家の出に決まってるし。

 …ただ、今一番やばいのは「アンダークラス」だよね。この本の中には
「人は生活に余裕がなくなればなくなるほど協力行動がとれなくなる」
みたいな話もあったり、終章には
「格差拡大が社会全体に悪影響を及ぼす(この記事なんかでも触れられてるね)」
という話なんかも、主にアメリカのだけど細かい数字と一緒に出てきてるし。

 …と、実はこの記事は前段。後で他の本の記述をちょっとだけ混ぜつつ女性のこと、そして「女性は美貌を磨くべきか、それとも勉強すべきか」の話をしたいと思います。

nanae_ll at 16:01|PermalinkComments(0)TrackBack(1)学問? | 読書

2016年08月24日

何とは言いませんが。

 つい先日(と言っても結構長いスパンの「先日」だけど)、何かが大台に乗りました。
何がとは言わないけど。どことも言わないけど。

 ブログも昔ほど更新はしないけど、昔と比べると随分丸くなったけど、相変わらず色々考えてます。
考え方の芯はあんまり変わってなくて、変わったのは「自分がどこにいるか」っていう認識の方かな、と自分では思ってる。

 最近は「階級と女性、その「美」について」みたいなのが自分の中でずっと引っかかってて、図書館から日本の「階級」にまつわる本を借りて読んだりしてます。
そのうち記事に昇華出来たらいいなぁ、とは思っているけど、いつになるやら。

とりあえず、節目の生存報告でした。
………生き延びたんだなぁ、あたし。

nanae_ll at 02:08|PermalinkComments(2)TrackBack(0)生活 | ジェンダー?

2016年07月13日

存在感なき「コウモリ」

 早速選挙の結果を受けて各政党・政治団体の総括が進んでいるようです。
…それはいいんだけど、どうも「野党共闘」に対する評価がきな臭い
まあ、幅広く働きかけをしてるだろう駒崎氏が見る景色は分かんないけど、右派とはいえ民進党内部からこういうこと言い出す輩がいるというのはマジで意味不明。
…いや、あたしはあくまで「無党派左派」であって民進党のステークホルダーとかではないんだけど、でも、だからこそ「外部から見えた景色」を発信しておく必要はあるのかなと思って、記事にしようと思いました。

 旧民主党が何で没落したかといえば、「自民党風に政治をやろうとし始めたから」に尽きると思うんだ。
だって、それならキャリアのある自民党の方が上手くやるに決まってるもの。あえて旧民主党を支持する理由なんか、なくなっちゃうよね。
 現政権が「アベノミクス」を提唱した後は「財政再建」を軸に「オルタナティブ」になろうとしたっぽいけどさ、ぶっちゃけ「財政再建」という名の締め付けに、庶民にとって短期的なメリットないからね
「庶民に降りてこないかもしれない経済政策」と、「庶民にデメリットしかないオルタナティブ」なら、そりゃー前者の方がましだと思うわ。あたしは自民党大嫌いだけど、これは旧民主の路線が悪いよ。共産にかなり票が流れたのも当然だ。
(余談だけど、旧民主(方向転換前)が
「財政再建」+「多様な個人のあり方を認める社会」
っていう相性の良くない組み合わせで迷走してるとしたら、現政権は
「リフレ政策()」+「封建主義的道徳」
っていう、これまた相性良くない組み合わせで迷走してるように見えるの、面白いと思う。笑えないけど)

 そんな中、山尾氏が「日本死ね」のアレを国会で取り上げて保育を国会の場に乗せたこと、岡田氏が財政についての対案を党首討論で提示したことは1つの転換点だったと思う。
社会保障についての考え方で自民との差を強調し、一方で消費税延期の提案を先にすることで、「財政再建一辺倒」の負のイメージからの転換を図った。これで、民進(旧民主)は、「庶民にそこまでデメリットじゃないかもしれないオルタナティブ」くらいにはなった。

 そして、今回の参院選の野党共闘で、民進党は「オルタナティブ」としての存在意義をきっちり打ち出した。
はっきり言って、今回の野党共闘で一番利益を得たのは民進党だ。だって
「与党とは違う」という存在意義をアピールすることに成功した
んだから。「第二自民党」とか「自民党劣化版」と思われたまんまだったら、選挙の結果こんなもんじゃなかったと思うよ。無党派層に
「与党に近いのか野党なのかはっきりしない「コウモリ」」
と思われて、見向きもされなかったんじゃないかな。
維新がほぼローカル勢力になってるのも合わせて考えると、ね。

 まあ、あくまで「無党派左派」っていう「外部」からの目線なので、内部にはある程度別の論理が働いているとは思うけど、民進党は今回の野党共闘の結果をひとまず大事にすべきだと思うなぁ。
「オルタナティブ」を欲してる、割と気軽に与党から乗り換える人達は、ちゃんといるからさ。

nanae_ll at 20:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)政治 | ニュース

2016年07月11日

大変なのはこれから。

※あたしの勘違いがあったので全面的にニュアンスを修正しました。
議席1つって、重い。

 参院選が終わりましたね。内閣支持率の割に護憲勢力は健闘したと思う。改憲勢力にほぼ議席3分の2おさえられた格好にはなっちゃったけど。
(ギリギリ踏みとどまったっぽいね!ごめんね!)

 …で、これから書くことはどっちかっつーと
「憲法より経済。野党の経済政策はクソだから自民に入れるしかない」
って言ってた人達向けの発信です。届くかどうかはあんまり期待してないけど。
ギリギリ踏みとどまった感じではあるけど、念押しね。

 上みたいなこと言ってた人達にはピンとこないかもしれないけど、改憲勢力で3分の2をとったら経済政策以上に改憲論議を活発化させていくだろうことは目に見えてたんだよね。
経済論議で主導権を握るのは過半数持ってたら余裕だけど、改憲論議は3分の2持ってなきゃいけないわけだから。

 一応、経済「だけ」支持するなら今回は野党に入れて議席抑制しとけって話はあちこちであったんだよね。
今回の無党派層の投票行動を見ると、ネットの風潮よりは「改憲勢力を勝たせ過ぎない」という空気は世間にはあったっぽい。

 「政治活動に本腰なんて割けない、日々の生活が大事」
であればこそ、「憲法より経済」な政権運営を現与党にやらせるためには
「改憲勢力を勝たせ過ぎない」
方が楽なんだよね。
「勝たせてから修正してもらう」
よりも、ずっと。
だって「外圧」なしに、政治家になるほど何かが「強い」人達が意見を曲げるわけないじゃない。
「野党の議席」って、一番ストレートに効く「外圧」だし。

 もし経済を重視してもらいたいなら、少し前のアメリカの『ウォール街を占拠せよ』くらいの行動があっても、面白いと思う。
日本の「ウォール街」って、どこだろうね。八重洲?

nanae_ll at 12:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)政治 | 社会

2016年07月06日

「日本」死すべし

 カギ括弧で括ったことの意味については、本文を読めば分かると思う。

 この記事のラストで予告した現代の「怨嗟」の話がまだ出来てなくて(いや、一回書こうと思ったんだけど、どうもスムーズな流れが出来なくて一回全消ししたの)、そんなこんなしてるうちに自民党が少子化問題について全く反省がないことが明らかになっちゃって、で参院選投票日まで一週間切っちゃったでしょ。流石に何か書かなきゃって思うじゃない。
そんなわけで、適当に書きなぐってみるわけです。

 あたし自身は
「国に住まう人間から社会権を削ってまでする「財政健全化」とやらに意味はない」
派だし、実際、
「高齢者福祉を削って少子化予算に」
ってのは、あんまり現実的じゃないだろうな、って考えてます。
「今ある命よりまだ生まれてない命を大事にしろ」
ってのは人間という生き物の実感として難しいことだと思うし、自分が「いつか切り捨てられる命だ」と思っちゃったら、新しい命を育むことは難しいだろう。自分が生き延びることの方が優先度高くなっちゃうよね、普通に考えたら。
(その点、現与党はもちろんだけど「高齢者福祉を削って少子化予算に」って発想の人の「リアル」があたしにはよく分からない。是非コメ欄その他諸々でご教授願いたい)

 まあ、もちろんそこまで考えずに子ども作る現役子育て世代(元子育て世代の価値観は、こういう事情
もあるので今はおく。こういう価値観どっぷりで現代子育て政策考えられるときついんだけど、その辺の話は後の方の文章を読んでもらえれば察しがつくはず)、無視出来ない程度にはいますよ。
 でもさ、資本主義が高度化した現代、教育に手間・ヒマ・カネを突っ込んでもらえなかった人が労働力としてどこまで頑張れるかっていうと、きついじゃない、色々。

 さっき取り上げた自前記事で「幼稚園なんて行かなくても死にはしない」って親戚の声(その人達は50代〜60代だと思う。詳しい歳は分かんないけど)を紹介したけど、高度資本主義社会の現実として貧困対策としての就学前教育の重要性
ってのは研究されてるし、「教育に手間・ヒマ・カネを突っ込んでもらえなかった人々」の極北として
こういう話があるわけでさ。

 そもそもですよ。
「ケア(育児・介護等)を自前で何とかしろ」ってのは「社会化出来る営みを内製しろ」ってことでさ。(保育士だって介護福祉士だって、立派な職業であり、労働だ)
GDPにプラスにならないから、資本主義的にマイナスじゃないの?
ってところに、この国の既得権益層、無自覚過ぎやしない?
 いや、「内製するのが当たり前」だったものを社会化するってある種の「革命」だとは思うんだけどさ、「経済を重視する」っていうならもう少し考えて欲しいよ。旧来の価値観から一旦きちんと距離を置いてさ。
(育児に対するケアや保育サービスを充実させてる先進国は、この辺割り切って計算しながら制度設計してるイメージがある。0歳児保育はコスパ悪いから内製に誘導させるような補助を出したりとかもしてるし)
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nanae_ll at 16:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)政治 | 生活

2016年05月17日

「ねえ、覚えてる?」

 ちょっと時間経っちゃったけど、この記事のラストで予告してた、
『「昔」の育児は「理想」なんかじゃないよ』
の話です。
個人的な人間関係が絡むので、続きは格納。

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nanae_ll at 03:02|PermalinkComments(5)TrackBack(0)生活 | 学問?