ドッグウォーカー博士のスローライフTOP ≫  マルちゃんオドオド克服計画

マルちゃんオドオド克服計画

自分で対処できる範囲

昼ごろ、外の気温は6度だった。


さすがに寒い。


だがマルちゃん(大型犬MIX♂4歳)は、朝散歩から帰ってからずっと外にいた。


寒さには強いのだ。


ルル(ヨーキー♀8歳)は、外に出たもののすぐにブルブル震えだして、家の中に引っこんでしまった。


今日は研修生が来るので、車でマルちゃんの狂犬病ワクチン接種に連れて行ってもらうことにした。


この車は引っ越しのときに乗せてもらって以来である。


うしろの荷物室に乗せようとしてドアを上に開けると、前回と同じように尻込みする。


そこで抱っこして乗せたのだが、ドアを閉めていると後部座席のほうに移っていった。


たぶんこの上開きが嫌なのだろう。


そう思って、帰りには最初から後部座席のドアを開けたら、自分でさっさと乗り込んでくれた。


なんだ、大丈夫なんじゃないか〜。


こんなふうに、車に乗ること自体が嫌なのではなくて、なにかがピンポイントで嫌だということもある。


そのあたりを見きわめてあげたい。


で、多摩市のお客さんの紹介で、隣駅の病院に行ってみた。


ほんとはチャリで行こうと思っていたのだが、行かなくてよかった。


前の感覚が抜けなくて、1駅だと楽勝で行けると思ってしまうのだが、車で行ってみるととても遠かった。


犬猫を積んでいったら大変なことになるところだった。


マルちゃん、車にも慣れていないし、知らない場所に行くのにも慣れていないので、緊張して挙動不審になるかとおもいきや、まったく落ち着いて余裕の表情だった。


ふつうに下りて、ふつうに病院に入り、平然と待合室にいた。


診察室で院長に「この子は怖がりで」などと説明したのだが、そんなふうには見えませんね〜と言われる。


診察台の上でも、とくに嫌がったり怖がったりもせず、すべて終わって帰るときも、看護師さんからおやつをもらってしっかり食べてから帰った。


以前だったら、おやつを食べる余裕などなかっただろう。


ずいぶん変わったものだ。


今日の夕方散歩でも、研修生にハンドリングされながら、落ち着いてゆっくり歩くことができたし、車が来ても自分でよけたりしていた。


実は、マルちゃんの怖がりはかなりひどかったので、多少の改善はされても、基本的にはほとんどなおらないのではないかと、かなりあきらめていた。


だが、この1年、無理に慣らそうとしたりせずに、必要な時にちょっとだけ手を貸してあげていたら、ちゃんと自分で対処できるようになった。


いちいちパニクったりせずに、落ち着いてやり過ごせるようになったのである。


われわれはどうしても、「苦手なものには、せっせと慣らさないといけない」などと思い込んでいたりしがちだが、これはかえって逆効果である。


何度も書いているが、「犬が自分で対処できる範囲」をしっかり守ることが大切だ。


対処できるとは、吠えたり、走ったり、固まったり、右往左往したりなどすることなく、苦手なものから自分で避難することができるという意味だ。


飼い主が「さあ慣れなさい」とばかりに無理に近づけたり、逃げようとするのを止めたりなどすると、ますます苦手になってしまうのでやめておこう。


人間が大きな声をかけたりして気をそらしたり、おやつに注目させないとやり過ごせないのは、対処できる範囲を超えてしまっているということだ。


それでも中にはなんとか克服できる子もいるが、おやつがないと怖がる状態のままの子も多い。


それでは、恐怖を克服したとか、怖いものに慣れたということにはならない。


なので、「自分で対処できる」というところを目指そう。


マルちゃんの例にもあるように、ひとつうまくいくと自信がついて、他のことも平気になったりするものである。


一時的に逆戻りしたり、後退したかのように思えることがあっても、あきらめずに続けて行こう。


ちなみにルルは、先天性疾患のオンパレードで、長くは生きられないと言われていたが、いまやとんでもなく元気である。


久しぶりに会った人がびっくりするほどだ。


そんなこともあったりするので、あきらめず、かつ過大な期待もせずに、やるべきことを淡々と続けたいと思うのである。


苦手なものが多くて大変という方も、だいぶ克服したよという方も、にほんブログ村のクリックで応援よろしくお願いいたします!
   ↓
にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ
にほんブログ村



お口のチェックをしてますか

いや〜、足が棒である。


朝6時前にマルちゃん(MIX♂3歳)の散歩に出発してから、昼に実家に寄ってとうもろこしを食べている間をのぞき、夕方6時すぎまでずっと歩きっぱなしの立ちっぱなしだった。


いつも、朝の散歩が終わってわんこのレッスンが終わると昼過ぎになるのだが、それから3時にまた散歩に出かけるまでは休める。


が、今日は、マルちゃんの抜歯に行ったのだ。


うちに来た時から左の犬歯が根元から折れていたので、そのままにしておくと腐ってきて鼻のあたりに穴があいたりするので、早く抜いておきたかった。


折れた切り口はすでに黒くなっていたので、腐りかかっていたのだ。


たぶんレスキューされる前に、元飼い主のところで檻などに入れられており、そこから出ようと噛み付いて折れたのだろうと想像している。


それくらい必死の力でないと、太くて丈夫な歯が、根元からポッキリ折れたりはしないと思うのだ。


1時半に予約をいれたので、レッスンが終わって実家に寄り、すぐにマルちゃんを連れて病院に行く。


病院までの道はビクビクでちょっと早足になってしまうが、以前よりは落ちついて歩く。



CIMG1402



待合室に入ってわたしが椅子に座った途端に、こんな感じで足元に伏せる。


顔は緊張しているが、これがポノポノ犬の特徴で、わざわざ「フセ」などと命令しなくても、自分で伏せるようになるのである。


診察室でもおとなしく、わたしが抱えて診察台に乗せ、体重を計ると31キロで変化なし。


大きいので診察台からはみ出る。


鎮静剤を注射すると、ぐたっとするので、これも落ちないように押さえていなければならない。


手術室に運ぶのも、院長とふたりがかりだ。


体重2キロしかないルル(ヨーキー♀7歳)とは大違いである。


ルルはだっこした状態で鎮静剤を打ったらすぐに寝てしまうので、そこから先の工程はなんの苦労もない。


が、マルちゃんは麻酔のマスクをつけようとしたら、起き上がって手術台から落ちそうになったり、体勢を変えるにもいちいち人手がいって大変だ。



CIMG1404CIMG1405













手術前に撮った写真である。


犬歯が折れてなくなっているのがわかる。


歯肉を切開して歯の根っこを取り出すだけの手術なので、まぁ1時間もあればいいだろうと考えていたが甘かった。


歯を歯肉から剥がしながら取り出そうとするが、びくともしないのだ。


「こんなにしっかりした歯は初めてだ」


と言われたが、腐っていたのは表面だけで、あとの部分はしっかり付いている。


すぐに1時間経ってしまったが、微動だにしない。


そこで半分に割って、片割れが抜けたのが4時すぎ、もう片方が抜けたのが5時すぎだった。


ずっと付き添っていたので立ちっぱなしである。


半分に割った歯でも、通常の犬歯の大きさほどあった。


ぽっかり大きな穴が開いているのでそれを縫合し、覚醒する注射をしてから大きな風呂敷に取っ手が付いたような物に乗せて入院室に運ぶ。


力仕事ばかりだ。


そこで麻酔が覚めるのを待つが、ぐっすり寝ているので、ボニちゃんの散歩に行った。


帰ってみると、ケージの中でピーピー言っていた。


歩けるようになるまで入院室で待っていたが、ボニちゃん、マルちゃんのことをペロッと舐めてなぐさめてくれた。


ボニ姉さんはいつもやさしいのである。


座り込んでいるとふたりして甘えてくるので、幸せな時間を過ごした。


大型犬なので、手術代が4万以上もかかったのは痛いが、歯石も取ったので、しばらくは安心である。


帰り道は非常にスムーズに歩き、うちのそばまで帰ってきたら元気になっていた。


帰るなりご飯を食べて、ベッドでくつろいでいる。


他方、ココちゃん(パピチワ♀5歳)は、いつも3時に散歩に出発するのが6時半になってしまい、超ご立腹だった。


待ちくたびれたのが、トイレ散歩だけで帰ると言い、すぐに寝てしまった。


雨が降っているのでルルは「行かない」と言い、マルちゃんと一緒に寝ている。


わたしだけ忙しい一日だった。


犬の歯の治療は、最近になってようやく専門の病院で行われるようになってきた。


歯石取りくらいはどこでもやってもらえるが、人間の歯の治療に近いようなこともできるようになってきたのだ。


マルちゃんは歯根を取り除くくらいだったので、近所ですませたが、もっとやっかいなことだったら専門病院のほうがいい。


牛のひずめなどの硬いものを与えて、歯が折れたり欠けたりしたら、そのままにせずに病院に連れていこう。


細菌感染を起こしたりすると面倒なことになる。


治療は麻酔をかけることになるので、体に負担がかかるし、財布にも大きな負担がかかるので、硬すぎるものを与えないようにしよう。


小型犬は歯が弱い子が非常に多いので、歯周病になりやすい。


なので、定期的に歯石を取ってもらおう。


日頃から口の中を見せてもらえるように、少しずつ慣らしておくといいだろう。


生き物にとって、歯はとても大事な部分だから。


口の中をよくチェックしている方も、硬いものを与えていた方も、にほんブログ村のクリックで応援よろしくお願いします。
   ↓
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村



ランに行かないと運動不足になる?

昨日ネズミを狩ったマルちゃん(MIX♂3歳)。


動転していてネズミだと思ったが、口にくわえたところをよく思い出してみたら、尻尾がなく前足が横に広がっていたので、あれはモグラだった。


ネズミさんにお詫びして訂正します。


今日はマルちゃん、えらく遊びモードだった。



CIMG1373



朝は遊び場に着く前から穴掘りに励む。


いつもこんな顔で歩いているので笑われる。


遊び場では、枯れ枝置き場にヘビが住み着いたらしく、脱皮した皮が落ちていた。


それを見つけて食べたのち、枝のあいだに鼻を突っ込んでは、前足でチョイチョイしている。


皮はそこそこ大きかったので、噛まれないうちに撤退した。


マルちゃん、ワイルドなのだ。


斜面では、ピラピラがついたコングをブンブン振り回しては投げて、さんざんひとり遊びしていた。


遊んでいる時間が長かったので、2時間は外にいた。


夕方は斜面では遊ばなかったので、そのまま帰るのかと思ったら、広場にお友達犬が3頭集まっていた。


お気に入りのお年寄りラブがいたので寄って行き、プレイバウしてちょっと遊びに誘ってみる。


だがマルちゃんの目当ては、その飼い主さんだ。


やさしい方でいつも「マルちゃん」と呼んではかわいがってくれる。


今日も顔をこすりつけてたっぷり甘えた。


それが終わると、今度はわたしにプレイバウして、「ねぇねぇ、遊ぼう」と言う。


この広場でそんなにくつろいでいたのは初めてだった。


ピョンピョン横っ飛びして応えると、コングを出せという。



CIMG1375CIMG1378













引っ張りっこしたり、軽く投げたりして遊んだ。


マルちゃん、飛び跳ねたり、バババッとコングを追いかけたりするが、5メートルリードの範囲で楽しんでいる。


からだが大きく、動きが激しいので派手に遊んでいるようだが、すぐにゴロンとして寝たままコングをかじったりして休憩する。


一緒に遊べるお友達犬がいればいいのだが、一番のお気に入りは高齢犬だし、公園に来る若いラブはハイパーだったりして、なかなか相手がいない。


なのでわたしが遊び相手だ。


最近は遠慮がなくなり、ドーンと体当たりしたり、足をくわえておもちゃにしたり、腕をバクっと甘噛みしたり、これまたワイルドにじゃれてくる。


やっと心を開いてくれた感じで、うれしい限りだ。


もし大型犬で、そういうじゃれつきやイタズラを、「犬にバカにされた」と叱ったり、禁止したりする人がいたら残念なことだ。


犬と仲間になるチャンスを失うことになるのだから。


わたしを仲間にしてくれたマルちゃんは、わたしに寄りかかって寝るようになり、頭をスリスリこすりつけて甘えてくる。


大型犬と暮らす楽しみを満喫している。


マルちゃんは非常に神経質で怖がりなので、嫌なことも多いだろうが、散歩でこれだけ楽しめれば、QOL(生活の質)は十分な気がする。


最近の写真はみんな楽しそうで、見ているこっちも笑ってしまう。


散歩は先日の動画のように自由ににおいを嗅がせながらゆっくり歩き、原っぱなどの広いところに着いたら、そこで興奮させすぎない遊びをしてあげるといい。


普段は短いリードで人間が引っ張るようにして歩き、たまにドッグランに連れていって、興奮した犬たちと一緒に走り回らせるというのは、犬を興奮させイライラさせる。


短いリードではリラックスできず、ゆっくりにおいを嗅げないので興奮をしずめることもできない。


そのイライラがたまった状態で、いきなりリードなしで駆け回ると、やたら興奮して走りまわりたくなる。


そこにほかの犬が乱入してさらに興奮し、飼い主はしきりにボールを投げてまた興奮を煽る。


うれしい興奮も体にとってはストレスである。


そこまで興奮させて上昇させたストレスレベルが通常値に戻るには2〜3日かかるが、そうなる前にまた興奮させる遊びをしていると、常にストレスレベルが高くなる。


すると、過剰反応して吠えやすくなったり、リードをグイグイ引いて速足で歩いたり、落ち着きがなくなったりする。


わたしのブログを読んだ方が、「ドッグランに行ってはいけないと言うけど、犬を走らせないのはかわいそう」と書いているのを見ることがある。


だが、わたしは一切走らせないようにと言っているのではない。


ドッグランに行ったり、ボール投げやディスクを繰り返しやっている犬は、しばらくそれをやめてストレスレベルを下げ、遊びは自然公園や野山で、においの追跡のような落ち着いたものをする。


興奮しなくなってきたら、マルちゃんのように5メートルから8メートルのリードで、自分で好きなように遊ばせたり、ボールだったら1〜2メートル先に軽くポンと落としてあげる。


その程度だと、自分で興奮を調節しながら走ったり休んだりすることができる。


こういう遊び方だと、やたらビュンビュン、グルグル走らないので、リードは大型犬でも5メートルから8メートルもあれば足りる。


他方、興奮した他の犬がいるドッグランでは、みんなの興奮に飲まれてしまい、一緒にビュンビュンになってしまう。


ランで噛まれる事故も多発しているが、それは当然だ。


それよりも、五感への刺激がたくさんある自然の中で、のびのびと遊ぼう。


ボニちゃんは川遊びが好きだし、よく水辺をバシャバシャ走ったりしているが、そのせいかどうか9歳とは思えない若さだ。


見学に来られた方は、ボニちゃんがあまりに楽しそうにしていることに驚かれる。


最近のマルちゃんもだが、ランで走っている犬よりもずっと楽しそうで、かつ落ち着いていて聞き分けがいい。


マルちゃんを実際に見ていただけるといいのだが、筋肉ががっちりついていて、「運動」が十分足りていることがわかる。


ランで走らせなくても、長いリードでの散歩で十分なのだ。


走り回らせている方は、是非とも散歩のしかたを変えてみていただきたい。


ランに行っている方も、すでにやめた方も、にほんブログ村のクリックで応援よろしくお願いします。
   ↓
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村



犬の口からもぎ取ってませんか?

雨の日は犬たちが少し興奮しやすくなる。


が、朝の散歩はみんなおとなしく歩いていた。


午後になって雨が上がったので、夕方の散歩は歩きやすい。


と思ってのんびりしていると、マルちゃん(MIX♂3歳)の散歩に行く時に、大型の貸切バスがなぜか住宅街で方向転換している。


バックするときのピーッピーッという音が苦手なマルちゃん、安全な場所に避難していたもののかなり怖がっていた。


そのあとは早足になり、興奮したまま山に入って、ウンチをした。


そうとう怖かったのだろう。


ソワソワしているので早く帰ろうと、いつもの遊び場に行かずに引き返していると、もうすぐ公園出口というときに、草地に向かってピョ〜ンと飛んだ。


「あ、ネズミを見つけた!」


と思ったときに、犬連れのおじさんが、「何を見つけたんですか?」


と聞いてきた。


「ネズミかモグラです。この子は狩りをするので…」


などとおじさんの方を向いて答えている間に、マルちゃん、すでに口に小さな茶色い物体をくわえている。


「あーっ、今捕まえました!」


「あーっ、食べました」


「あーっ、出しました」


と実況中継することになってしまった。


おじさんに気を取られたのが敗因だった。


そしてまたしても、「ボキッ」という骨が砕ける音を聞いた。


今回のネズミは小さかったので、マルちゃん、そのまま食べてしまうかと思われたが、2〜3回ボリボリ噛んだのちに、「おいで」と呼び戻すと、ペッと出して来てくれた。


最近、ピラピラがついたコングで遊ぶが、くわえて持ってくるようには教えていない。


持ってきたのを投げる遊びはしないので、教える必要がないのだ。


それで正解だったとつくづく思った。


ネズミのホヤホヤ死体をレトリーブされても…。


山にはタヌキや猫などが住んでいるので、かれらのご飯に提供する。


気の毒なネズミさんの冥福をお祈りする。


犬が食べて欲しくないものをくわえたときに、つい口に手を突っ込んで無理やり取り出そうとする人がけっこういる。


ネズミの場合はビミョーだが、道端に落ちている骨とかパンとか、その他アヤシゲなものには、過剰反応してしまう飼い主が多い。


「かわいいうちの子がお腹をこわしては大変」という親心はよくわかる。


だが、犬の立場からすれば、そんなことはわからない。


犬はひとたび口にくわえたら、それはその犬のもの、というルールの中で生きている。


くわえている物を横取りしようとするのは、とんでもないルール違反である。


犬同士では、相手がくわえている骨ガムなどが欲しかったら、チラッと見てはまわりを回り、ネゴシエーションシグナルを出して交渉する。


たいていは譲ってもらえないが、それがマナーだ。


それをいきなり口に手を突っ込んで取ろうとするというのは、あまりに強引なやり方だ。


なので、犬は最初は唸って警告する。


だが、聞き入れてもらえないことが重なると、そのうちに噛むようになる。


くわえている物を取ろうとして噛まれる飼い主は非常に多い。


たぶん保護犬ココちゃん(パピチワ♀5歳)も、こういう状況で噛み付くようになったのだと推測する。


こういう対処は、信頼関係を壊すのでやめよう。


そんなことをしなくてもいいように、最初から交換することを教えておけばいい。


だが、すでに無理やり取ろうとして警戒するようになった子の場合は、信頼回復が先だ。


人間がなんでもかんでも取り上げようとしない、ということを徹底しよう。


取り上げようとしなければ、犬は食べられないようなものは食べない。


ティッシュや石ころなどがその類だ。


ティッシュはフワフワしているのでちぎったりして楽しみ、石はレロレロ舐めてペッとする。


ひどいストレス状態にある犬は、掃除機のように食べてしまうこともあるが、そうでない場合は見ていればそのうちに吐き出すのだ。


吐き出さなかったら、ストレスへの対処をしよう。


食べ物を拾い食いするのは、犬の習性でもあるので(犬はそうやってつい最近まで生きてきた)、完全になくすことはできない。


ルル(ヨーキー♀7歳)のように落ちているものを食べない子もいるが、食べる子の方が圧倒的に多い。


それを前提にして、飼い主が上手に避けてあげたり、ココちゃんのように舌打ちして呼び戻すことを教えたりして回避しよう。


今日、ボニちゃんの見学に来てくださった方がいたのだが、いつも食べ物が落ちていることが多い川原の入口に、今日は鳥の骨が落ちていた。


わたしは話に夢中になっていて、うっかりその場所に踏み込んでしまったのだが、ボニちゃんが地面のにおいを追跡し出したところで気がついた。


見ると犬が好きそうな調理済の骨がある。


ボニちゃんが先に見つけてしまったが、何食わぬ顔でそっと足で踏んづけて隠した。


ボニちゃん、しばらくまわりをクンクン嗅いでいたが、ちょっと離れた隙に拾ってウンチ袋に入れた。


おやつを持っていたら、骨から遠いところに投げて、そっちに気を取られている間に拾うのもいい。


拾い食いする子と散歩するときは、「おいで」の合図を覚えるまでは、おやつを補助に使ってやりすごそう。


食べ物でなくても、犬がおもちゃにしているものを取り上げるのもやめよう。


犬がくわえて遊んでいたビニールを取り上げようとして噛まれたなどということもよく聞く。


「くわえたものは犬のもの」と覚えておこう。


飼い主は自分のものを無理に取り上げようとしない、ということを犬がよく理解し、信頼関係を回復したら、そこでようやくもっといいものとの「交換」を教えることができる。


いままで口から奪い取っていた飼い主が、ある日突然「交換しよう」と言っても、そんなのは信じられないし聞きたくもない。


信頼回復が先だということを、忘れないようにしよう。


犬が変なものをくわえるとついパニックになってしまうという方も、落ちついて出してもらえる方も、にほんブログ村のクリックで応援よろしくお願いします。
   ↓
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村



ギャン吠え対策その2

天気がいいと、わんこたちの機嫌もいい。


みんなよく歩き、落ちついて過ごしていた。


保護犬ココちゃん(パピチワ♀5歳)は、わたしにお腹を見せてゴロンゴロンし、お腹を撫でてあげると喜んでいた。



CIMG1261CIMG1263











もはや噛み犬の面影はどこにもなし。


他犬への過剰反応がとても減ってきたので、散歩も楽になった。


マルちゃん(MIX♂3歳)と散歩に行くと、小型犬たちがギャンギャン向かってくる。


マルちゃんはとてもおとなしいのに、最初は見た目で怖がってしまうのだろう。


そんな時マルちゃんを見ていると、プイッとわかりやすく横を向く。


ペコペコおじぎで通じない時は横を向くというふうにしているようだ。


そうすると、チビさんたちは向かってくるのをやめている。


これは、「吠えなくても大丈夫だよ、、怖くないよ」といって相手をなだめるカーミングシグナル=犬のボディランゲージである。


吠えかかったり、噛み付きに行ったりしたときに叱る飼い主さんが多いが、これはまったく逆効果である。


そうではなくて、早めに回避してあげ、間に合わなかった時には相手犬との間に割って入るポジションに立とう。


それでも吠えてしまったら、相手に謝って立ち去ろう。


犬を叱ると、逆に他犬がそばに来たら叱られると学んでますます犬嫌いになりかねない。


いつも散歩で会うプードルミックスくんがいるのだが、会う犬みんなに吠えかかっている。


飼い主さんはおだやかな高齢の女性で、みんなに謝りながらせっせと迂回している。


吠えても叱らずに、穏やかに接しているところがいい。


その子は、最初マルちゃんを見たときに、ギャンギャン吠えてきた。


それからは、いつも遠くからしか会っていない。


今朝、その子がいて、わたしのほうをじ〜っと見つめてきていたので、せっせとまばたきしたり、顔を横向けたり、舌をペロッとしたりといったカーミングシグナルを出した。


いつも出すのだが、今日はこっちに注目しているので、よく伝わったのではないかと思う。


夕方散歩に行くと、またその子に会ったが、こんどは至近距離だったにもかかわらず、マルちゃんに吠えなかったのである。


もちろんマルちゃんもせっせとシグナルを出していたので、ようやく通じたのかもしれない。


ちなみにその子は、直前に他の犬にギャン吠えしたばかりだということだった。


昨日ギャン吠え対策について書いたが、他の犬の吠えにたいして、飼い主とわんこのペアがしっかりシグナルを出すことで、その子の吠えをなだめてあげることができるのである。


PONOPONOのお客さん犬には、ボニちゃん(ラブMIX♀9歳)とのペアでよくやっているが、マルちゃんともちょっとできるようになってきた。


マルちゃん、当初は小型犬とは全くあいさつをしようとしなかったのだが、最近はよく自分から友好的なシグナルを出すようになってきた。


なので、何頭かマルちゃんファンのチビさんもできた。


社会化は成犬でも少しずつ進行していくので、あきらめずによい体験をさせてあげたい。


何度も書いているのだが、社会化のためと思ってドッグランに連れていって、犬たちが走ったりプロレスごっこしたりするのにまかせてしまうと、犬と見れば飛びかかるという、粗暴なマナーを身に付けてしまうので注意しよう。


とくに盲点は同居犬である。


同じ屋根の下に住んでいるのだから仲良くさせたいという気持ちはわかるが、犬の「仲良く」というのは、争いを避けて平和的に共存するということである。


ところが人間は、子犬のようにじゃれ合ったり、追いかけっこしたりするのを「仲良く」していると思ってしまう。


これが間違いのはじまりだ。


子犬の場合は、遊びがヒートアップしたら親犬やおとな犬がそれを止めてくれる。


ヨーロッパの自然公園などで撮影された動画を見ていると、オフフリードの犬たちが散歩していて遊びが激しくなりすぎたときには、よく社会化された犬が割って入っている。


そうやって介入してくれる犬が入ればいいのだが、日本の狭いドッグランでは、みんなでギャンギャンになっていることが多い。


犬マナーを学んでいない犬たちが集まるのだから当然と言えば当然である。


多頭飼育で、興奮度が高い犬たちを彼らまかせにしておくと、追いかけっこやプロレスごっこが始まる。


それを飼い主がニコニコ見ていると、ますますその行動が強化されてしまう。


やがては、外に出たときに、他の犬にいきなり襲いかかるとか、ついでに噛みつくなどということになってしまうケースもある。


なので、それぞれの興奮をしずめるために別々に散歩に行ってリラックスさせ、室内では犬同士を引き離しておいて、お互いに静かにしているときに褒めてあげよう。


追いかけっこやプロレスが始まりそうになったら、なるべく早い段階で別の部屋に分け、落ち着いたら一緒にしてあげるといい。


うちは保護犬猫が入れ替わりやってくるが、狭い家の中で、みんなそれぞれ居場所を確保して、むやみに接触しない。


寝るときになんとなくそばにいるくらいの付き合いで、とても平和である。


多頭飼育でも、落ち着いた犬は、家では寝て過ごす。


その分、散歩に行ったらいろんな刺激に触れさせてあげよう。


落ちついてきたら、プードルミックスくんのように遠くから他の犬を見せ、大丈夫そうな子には無理強いしない程度に近づき、少しずつ慣らしていって交流できるようになると、だんだん社会性も身についてくる。


そうすると、その子の生活の質もまたアップし、さらに落ちついてくるようになる。


いいサイクルが生まれるように、飼い主はお膳立てをしてあげよう。


社会化は一生の課題だよねと思った方は、にほんブログ村のクリックで応援よろしくお願いします。
   ↓
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村



散歩に遊びを取り入れよう

ついに恐れていたことが起こってしまった…。


朝からよく晴れて、散歩に行く気満々なマルちゃん(MIX♂3歳)。


落ちついて山に登って下り、舗装道のわきの土の小山にさしかかったとき。


突然ババっと土を掻き、そこに鼻を突っ込んだ。


モグラの盛土を掘るのは、最近ブームが去っていた。


それに、マルちゃんが鼻を突っ込んでいる場所には盛土はないので、モグラの穴ではない。


土がやわらかかったので、すぐに鼻が奥まで入ったと思った瞬間、


「ゴキッ」


という、木を折るようなくぐもった音が聞こえた。


顔を上げたマルちゃんの口には、すでに息絶えたネズミが…。


瞬殺だった(冥福をおいのりする)。


わたしがあわあわしていると、ネズミをくわえて木々の奥に行こうとする。


解体して地獄絵図を繰り広げられたくないので、あわてて緊急呼び戻しの舌打ちをしたら、あっさり獲物を捨てて戻ってきた。


マルちゃんとても満足したらしく、家に帰る足取りも軽かった。


実は少し前から、ネズミの穴が増えはじめていた。


それに、ココちゃんがネズミペーストを見つけたり、マルちゃんの目の前をネズミが横切ったりなどして、春になって活発に動きだしていた模様だ。


モグラ掘りブーム、枯れ枝もぐりブームが去ったあとは、ネズミ狩りか。


わたしとしては、これ以上不幸な犠牲者を出したくない。


モグラ堀りの時とは明らかに様子が違うので、今日と同じような行動をしたときに阻止しよう。


夕方は夕方で、トカゲを追いかけていた。


マルちゃん、山のシェルターに長らくいた間に、すっかり狩りを覚えてしまっている。


狩猟犬は、ネズミの「駆除」や狩りのお供のために、さまざまに改良されてきたという歴史がある。


人間は、犬の狩猟能力の特定部分を発展させて、いろんな犬種を作り出してきた。


マルちゃんはなんの雑種かもわからないミックス犬だが、狩猟への欲求はかなり強い。


しかもリスを追いかけたりなどしていたので、狩猟本能が開花してしまっている。


そういう場合、狩猟行動自体をやめさせるのは困難であるだけでなく、フラストレーションがたまる。


なので、リードの範囲で追うだけならOKとか、合図で戻ってくるなど、社会的に受け入れられる範囲のルールを決めて、その中で満足してもらうのが妥協案だろう。


獲物を追うように改良しておいて、いまさら追いかけてはダメだとか、吠えるように作っておいて禁止するとか、人間の勝手さには際限がない。


だったら、追わない、吠えない、防衛しない、走り回らないタイプの犬を作ればいいのにと思う。


人気小型犬の多くも、もとは狩猟犬という犬種が多い。


ルル(ヨーキー♀7歳)はヨーキーなので、もともとはネズミを狩っていた犬だ。


ダックスはアナグマを捕まえる獣猟犬だし、プードルは水猟犬だ。


小型化したとはいえ、こうした猟犬としての本能を秘めた犬を、散歩もさせずに完全室内飼いする人もいるのである。


住宅地を少し散歩させるだけという方はけっこういるが、それでは犬の行動ニーズは満たせないと考えたほうがいいだろう。


といっても、むやみに走り回らせたり、獲物を追わせればいいというものでもない。


猟は頭も使わないとできないので、そういう遊びで犬の欲求を満たしてあげたい。


やたら興奮させるようなものではなくて、セントワーク(においの追跡)や、レトリーバーだったら隠した物を回収する遊びなんかもおすすめだ。


長いリードにして散歩の自由度を上げてあげると、犬たちは自分でそうした遊びを考えてやるようになる。


ボニちゃんは自分でボールを草むらに置き去りにし、数日後に回収するという遊びをよくやっていた。


人間はそれにちょっと変化を加えてあげたり、行き過ぎを止めたりしてあげよう。


散歩の中に遊びの要素を取り入れるというのも、質を高めるために欠かせない要素である。


うちの子にあった遊びをわんこといっしょに探そう。


うちの子が好きな遊びを取り入れてるよという方も、これから探そうという方も、にほんブログ村のクリックで応援よろしくお願いします。
   ↓
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村



通じないのはタイミングのせいかも

桜の花が咲いたので、マルちゃん(MIX♂3歳半)の山は大変な人出だ。


朝はまだよかったのだが、夕方は宴会の準備をする若者がバタバタ走り回ったりしていたので、マルちゃん困惑顔だ。


おまけに苦手な未去勢の秋田犬に会ってしまったので、モグラ掘りも乗らず。


お友達犬もいなかったので、すごすごと帰ってきた。


タイミング悪く、ベッドの横の壁がマルちゃんのヨダレで汚れるので、布をかけた。



CIMG1118



すると新奇なものの出現が怖かったらしく、自分のベッドで小さくなってしまった。


パニクったり下痢したりするほどではないし、夜わたしとルルがベッドの入ると一緒に乗ってくるだろうから大丈夫だと思う。


模様替えを嫌う猫のようだ。


わたしも好きではないのだが、土壁に茶色い汚れが飛び散るので、シミになりそうだったからしかたない。


すでに以前の保護犬コンちゃんにさんざん建具をかじられているので、この上ダメージを与えられたら大変だ。


ここは借家なのだよ〜、犬猫のみなさん。


さて、少し前に何回か呼び戻し関連の記事を書いた。


基本的に合図は出さないが、何かに集中していたり、あえて「こっちに行こう」などと提案するときには、タイミングよくボディランゲージを出す。


これを呼び戻しという。


PONOPONOでは、飼い主の真正面に犬を来させて座らせることではなく(そんなことはしない)、自分と同じ方向に来てもらうことを「呼び戻し」と言っているのでご注意いただきたい。


この「タイミングよく」というのを文字でわかりやすく伝えるのはほとんど不可能だ。


「犬が自分の方を見た瞬間に、顔と目線を行きたい方向に向ける」。


ただそれだけなのだが、飼い主さんはまずこれができない。


タイミングが何テンポも遅れるのである。


ボディランゲージでのやりとりは、会話と同じである。


なので、タイミングが遅れてしまうと、話が噛み合わなくなるのだ。


「ねぇ、これから食事に行こうよ」


と言ったのにガン無視され、数分後、別の話をしているときに、


「そうだね、そうしよう」


と言われるようなものだ。


犬の場合は会話のテンポが速いので、よく見てないといけない。


飼い主さんと犬とのやりとりを見ていると、リードが張って、犬が飼い主さんを見たのに、なんのシグナルも出さず、犬がよそ向いた時に「おいで」と呼んでいたりする。


そこで、「いまこっちを見たその瞬間に、自分の顔を目線を行きたい方向に向けてください」とお願いする。


すると、「いまこっちを見たというのがわからなかった」という飼い主さんが多い。


というか、ほとんどである。


犬の動作は速いスピードでどんどん変わっていくので、それをキャッチする練習が必要だ。


これは、毎日よく観察して、目が慣れてくればできるようになるので、ひたすら注意深く観察しよう。


呼び戻しがうまくいかないとか、どうも会話が通じていないという方は、それが原因かもしれない。


犬猫がまばたきしたのに対してまばたきを返すとか、横向きに対して横を向くなどのカーミングシグナルのやりとりでも、たくさんのシグナルが次々に出てくるので、タイミングよく返さないと置いていかれてしまう。


特に小型犬は速いので気を付けよう。


しっかり犬を観察できるようになり、自分も犬に合わせた対応ができるようになると、散歩がとてもスムーズになる。


そのためにも、犬観察に励もう!


サブブログの記事は、「ハーネスの着け方」です。なつかしのコンちゃん動画も!


数分後に返事してたかもという方も、うまく会話しているよという方も、にほんブログ村のクリックで応援をよろしくお願いします。
   ↓
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村



犬に枝を振り上げる子供

昨日の記事では飼育放棄について取り上げた。


読者のみなさんも心を痛めていると思う。


とても犬をかわいがっていても、自分や家族が失業、倒産、離婚、病気、事故などの困難に直面したり、あるいは犬育てがうまくいかなくて噛み付くようになったり、吠えなどで近所から苦情が来たり、あるいは仕事がとても忙しくなって世話する時間がなくなったりしたときに、ひとり思い悩んだあげくに、「安楽死」や「保健所」などの選択をしたくなるかもしれない。


そんなときには、こちらから「いのちのメール相談」(無料)をご利用ください。


保護した犬、一時預かり犬のケアのしかた、リハビリや里親募集については、あらたにブログ「ドッグウォーカー博士の里親探し」を立ち上げたのでご覧頂きたい。


このブログが膨大になってしまったので、保護犬に特化した記事を整理してまとめ、参照しやすい構成にするつもりだ。


もうすぐうちに来る預かり犬日記もこちらで書いていくのでおたのしみに!


さて、うちのマルちゃん(MIX♂3歳半)、さらに恐怖症克服がすすんできた。


歩道のない道を歩いているときに、前方から宅配のトラックが来たので、止まってやり過ごそうとしたら、そのまま平然と歩いてすれ違うことができた。


さらに夕方、散歩の帰りに資材を沢山積んだトラックが、ガタガタとけたたましい音を立てながら曲がり角から飛び出してきた、一瞬パニクったものの立ち止まってやり過ごし、そのあと全く尾を引かずに普通に歩いて帰ることができた。


どんどん慣れていっている。


小動物追いかけ行動のほうも、少しずつ改善してきている。


いまや鳥が目の前を歩いたり飛び去ったりしたぐらいでは無反応だ。


今日は、少し離れたところで動くものが見えたので、思わず「あっ」と声を上げたら、「なに?」と戻ってきてくれた。


コミュニケーションがよりスムーズに取れるようになってきた感じだ。


マルちゃんのリラックス度も上がり、一緒に歩いているときに後ろから鼻で「ツン」したり、ジャンプして遊びに誘ったり、泥だらけの鼻をわたしの顔にこすりつけたり、とても楽しそうだ。



CIMG1117



そんなさなかに写真を撮ってみた。


まさに、「にっこり」!


こんな顔をしているので、大きくても怖がられないのだろう。


いまはかなり高齢のおじいさん犬しかお友達がいないので、大阪に里子に行ったコンちゃん(和犬MIX1歳♂)と会わせてあげたいと思う。


きっと一緒におとなしく遊ぶだろう。


激しく追いかけっこしたり、プロレスごっこしたりではなくて、一緒に地面の匂いを嗅いだり、並んで歩いたりなど、穏やかに平和的に交流する(これを「一緒に遊ぶ」といいたい)ような犬仲間ができるといいと思う。


PONOPONO大阪では、オフィス近所の散歩場所をこういう状態にしてしまった。


そこに行けば社会性の高い穏やかな犬たちに会えるのである。


そんなスポットがあちこちにできてくればいいと思う。


ところが、そんな希望に反して、公園でまたしてもひどい行為を目撃してしまった。


遠くから怒鳴り声がするので、ビクビクしながら歩いていると、大きめの柴犬を連れた、小学校3〜4年生くらいの子供たちが5〜6人いる。


女の子が困った顔で犬のリードを持ちながら、ほとんど引きずられている。


そのそばで男の子が、


「このクソやろう!おとなしくしろっ」


と怒鳴りながら、太い木の枝を振り回しているではないか。


大人の姿はなく、子供たちだけで散歩させているのである。


大きめな柴犬は興奮して飛び跳ねており、男の子は今にも犬を叩きそうだった。


浦島太郎の亀をいじめる子供が絵本から飛び出してきた感じだ。


びっくりして近づいていったら、他の犬連れ通行人も何人か寄ってきた。


すると「クソやろう」の子は、振り上げた枝を下ろし、「おとなしくしないとだめじゃないか」と言い直しながら去っていった。


話をしたかったが、マルちゃんと近づいてその気の毒な柴を刺激したら収集がつかなくなるので、あえて追いかけていくことはしなかった。


その子はたしかにひどいが、身近な人間からそういうふうに言われているのかもしれない。


犬を叱らないのと同じく、子供も叱らずに、気持ちに寄り添いつつ、好ましい行動を教えてあげることが大切だ。


「わんちゃんにおとなしく歩いてもらいたいの?だったら大声を出したり、枝を振り回したりしないで、静かに歩くといいよ」


という風に。


怒りに対して怒りで応じたり、暴力に対して暴力で応じると、負の連鎖が起こって自体は悪化する。


相手を負かしてやろうとか、言うことをきかせようとすると、そこに不平不満が生じ、争いが起こってくる。


平和的な解決が難しくなってくるのだ。


犬に対しても同様である。


共感して、提案するを常に心がけていると、相手もそうしてくれるようになってくる。


「犬(子供)に馬鹿にされるな」という発想とは、正反対である。


上下関係ではなく、横の関係、対立関係ではなく、対話的関係を目指そう。


そのほうが、犬も自分もずっと気がラクで、しかも楽しい。


ニコニコ飼い主とニコニコ犬が増えますように。にほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。
   ↓
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村



ブラブラ散歩とさらっと挨拶の動画

散歩についての記事をよく書いているが、文字ではなかなかうまく伝わらない。


なので、みなさんからたくさんのご質問をいただくことになる。


ようやく動画を撮ったので、今日はそれをご覧いただきたい。


最初はマルちゃん(MIX♂3歳半)の山散歩の様子だ。


いつもの山に行き、ブ〜ラブ〜ラ歩いているところである。


下りの道も撮影しながら降りても大丈夫なほど、ゆっくり歩けるようになった。


最後に、公園を出てから家までの道の一部を撮った。


リードの長さはどのくらいにしているかというご質問をいただいたのだが、よく見てみたら70センチほどだった。


動画を見るとわかるが、ハーネスとの連結部分のナスカンが、ダランと下に下がっている。


これはリードが張っていない証拠だ。


車が通る道も、落ち着いて歩けるようになった。


ではどうぞ。







使っているリードは5メートルで、地面を引きずらないように、なおかつ張らないように、常に手元で調節する。


道路を歩くときは短く持って歩こう。


だが、いきなり最初から短く持ってもうまくいかない。


最初は広いところで練習して、ハンドラーを気にしながら落ちついて歩けるようになってから、道路を歩くときの長さを短くしていく。


マルちゃんは、最初の頃は道路ではゴキブリのようにはいつくばって、早足でシャカシャカ歩いていた。


そういう状態でリードを短く持つと、人間はただズルズル引きずられてしまう。


その時は最大伸ばして2〜3メートル位で固定していた。


ガンガン引いている時には、リードがいっぱいまで伸びきったから固定、たぐり寄ってまた伸びきったら固定というふうにしていると、犬はイライラする。


なので、リードを緩めては止めるというのをこまめに繰りかえす。


止めるときには、何度も言うが、ガツンと衝撃をかけないようにしよう。


次に、昨日の記事に書いたさらっと挨拶の様子を見ていただこう。







今日はお気に入りのラブじいさんがいなかった。


いまいち好きでないハイパーなウィペットくんはスルーして、ボーダーくんと少しあいさつ。


飼い主さんたちに「こんにちは」したら、もう終了だ。


いつもこんな感じである。


マルちゃん、最初はもう少しラフだった。


リードを固定したり、回避したりなどしていたら、だんだんこうなったのである。


こんなさらっと挨拶ができるように、練習してみよう。


マルちゃんのブラブラ散歩を一緒に楽しんでいただけた方は、にほんブログ村のクリックで応援よろしくお願いします。
   ↓
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村



犬もアサーティブな自己表現を

最近、マルちゃん(MIX♂3歳半)は散歩がとても上手になり、一緒に歩くのが楽になった。


公園までの道は、車が通るのでリードを短く持っているが、早足にならずに落ちついて歩く。


公園に入ったら5メートルリード範囲内で、たくさん匂いを嗅いだり、穴を掘ったりしながらのんびり歩く。


ほとんどリードが張ることはないし、リードがいっぱいまで伸びたらすぐに戻って来てくれる。


他の犬には、最初の頃は大型犬にはせっせと挨拶しようとしていたが、今はほとんどスルーする。


ラブが好きなのだが、今日、元気が良すぎて飛びかかってくる若い黒ラブくんには、露骨に迷惑そうな顔をして去っていった。


以前はきっと乱暴な遊びをしていたのだろうと思うが、今は誘われてもやらなくなったようだ。


なので、終始まったり散歩するようになった。


わたしはマルちゃんが掘った穴を埋めながら歩くだけだ。


穴掘りも、深く掘りすぎたり、人の迷惑になりそうな場所で掘ろうとしたときに、うまく誘導に乗ってくれるようになった。


小動物の追いかけは、最近はしていないが、忘れた頃にするかもしれないので気を付けておこう。


さて今日は、平木典子『アサーション入門』を読んでいた。


アサーションとは、自分も相手も大事にする自己表現を意味する。


自分を殺さず、かといって攻撃的にならず、自分らしくありつつも他者と共存するようなコミュニケーションのあり方である。


その背景には、人間は気持ちや感情を表現する権利があるという考え方がある。


乳幼児は喜怒哀楽を区別したり、言葉で表現できない間は、泣くことで気持ちを訴える。


それに対しておとなは、すべての苦痛を取り除くことはできないし、すべての訴えを理解することはできないが、「大丈夫?」などと声かけして共感を示す。


それによって子供は落ち着くのだ。


このくだりを読んで、犬にも言えることだと思った。


犬も気持ちや感情を吠えやボディランゲージで表現する。


飼い主はもちろんその全てを理解することはできないが、気持ちを受け止めてあげることで、犬は落ち着くのだと思う。


怖くて吠えた時に、「イケナイッ」と叱られても、怖い気持ちはどうにもならない。


罰をくわえて無理やり吠え止ませても、怖いことに変わりはないので、次には別の問題行動となって出てくるだろう。


怖いね〜、でも大丈夫だよ、という態度を示してあげると、実際犬は安心する。


警戒吠えについても同じことが言える。


迫り来る危険を周りに知らせるために吠えているのだから、その部分を受け止めてあげて、でも大丈夫だよと伝えてあげると安心する。


なんでも「ダメ」と禁止してしまうと、人間の子供は自己表現しなくなったり、萎縮したりするが、犬の場合も同じだと思う。


飼い主の顔色ばかり伺う子になってしまう。


PONOPONOでは、犬が自己主張できるようになるということを、とても重要視している。


噛み付いたりリードをガン引きしたりなどの攻撃的なやり方ではなくて、ボディランゲージなどの人間にも受け入れられるようなやり方で意思を伝えるという行動を伸ばしていくのである。


この本を読みながら、犬もこのようにアサーティブな自己表現ができるようになってもらいたいと思った。


もちろん飼い主も。


うちの子は上手に自己主張するよという方も、現在学習中という方も、ポチッと応援よろしくお願いします。
   ↓
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村



Copyright (C) ドッグウォーカー博士のスローライフ. All Rights Reserved.