2011年12月28日

鎖骨骨折以後の慢性肩こり

市ヶ谷・飯田橋のカイロプラクティック・整体 ナナ・カイロ・クリニック

20代男性の症例です。

<お悩み>
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8年前、高校の体育の授業で右鎖骨を強打し骨折。1ヶ月バンドで固定し、治癒後、右肩に強いこりを感じるようになった。

肩こりを誘発してしまう要因は特に思いあたらず、気づくとこっている。いろいろ試してはみたが改善がなく、大学時代は右肩のこりが原因でうつっぽくなってしまったとのこと。

社会人になり本気で治したいと思い治療院に通ってみたが思うような効果がなく、当院が2件目とのこと。

<所見・コメント>
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以前も鎖骨骨折以後の肩こりに悩まれる方のケースがありましたが、今回はやや複雑と言うか、いくつかの原因を一つ一つ消していくような作業でした。このようなケースの場合、ただ患部だけを診ていてはまず改善しません。

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まず、触診を行うと、右上中部僧帽筋(図参照)の緊張は著しく、組織が筋張っているようなそんな印象を受けました。また、鎖骨下の鎖骨下筋も筋の状態が正常でないことがわかります。

おそらくは、上記のような筋肉が強いこりとして自覚されている部位ですが、今までもここに焦点を当てたマッサージは受けてきた模様です。けれども良くならないとのこと。

次に、筋機能の検査を行ってみると、今回の症例の一番の問題が浮き彫りになりました。右肩甲骨を正常な位置に保つ筋肉群の働きに明らかなバラつきがあるのです。

筋の働きとは、柔軟性や筋力のことです(筋力に関しては、パワーではなく、持続的に安定した力を発揮できるかどうかです)

一般的に、上部僧帽筋は筋緊張が亢進しやすい筋肉ですが、今回もそうでしたね。短縮して、ひどくこった状態です。
上中部僧帽筋
上部僧帽筋は、主に肩甲骨を挙上する筋肉ですが、通常時は、拮抗する下部僧帽筋(図参照)が肩甲骨を下制(下にひっぱる)することで上に引きあがるのを防いでいます。しかし、右下部僧帽筋の筋力は左と比べても明らかに弱くなり、上方に対する力を相殺することができません。そのため、気づくと右肩甲骨を引き上げるような状態を呈していましたね。

どの部位でもそうですが、筋肉のテンションというのは、土台となる骨格の位置関係である程度決定してしまいます。その代表的なものに骨盤や背骨がありますが、肩甲骨の位置関係もまた、肩こりや首こりの大きな原因となります。そして、その位置関係に大きな影響を及ぼしているのが上下左右の筋力バランスです。

今回の方のように、大きな外傷で固定や安静が長期に及んだ場合、往々にして周辺の筋肉バランスは崩れてしまうものです。そして、それはX線やMRIで判定できるものではないので見過ごされがちです。

<治療・経過>
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1度目、全体の循環を促した後、こりが著しい右肩甲骨周辺に焦点を当て、圧迫や強擦、そしてストレッチを行う。右下部僧帽筋、菱形筋群のエクササイズ、そして上部僧帽筋のストレッチを覚えてもらい、自宅で行ってもらう。

2度目、気になる頻度が少し減ったとのこと。初診時とほぼ同様の施術を行った後、代償性呼吸の傾向があったため腹式呼吸を指導。そして、脊柱の伸展方向に対する可動域を増やすためマッケンジー体操を覚えてもらう。
IMG_0436
3度目、こり感はかなりなくなったが、まだ少し違和感があるとのこと。運動療法を一つ追加して覚えてもらい、この回から吸玉療法を併用。写真はその時のものだが、
溢血斑の出方で、当初いかに右肩の深部にうっ滞があったかがわかる。

4度目、かなりコンディションが良いとのこと。8年にも及ぶものなので、不思議な感じがするとは本人談。この回、上半身が安定してきたため、肩甲骨や骨盤の関連性をお話し、股関節周辺のストレッチも覚えてもらう。

5度目、良い状態を維持。コンディションが良いためフルマラソンに初参加したとのこと。

6~7度目、ジョギングをして少し足が筋肉痛だが、他は問題ないとの事。これからもマラソンにチャレンジしていきたいとのこと。現在も2週間間隔で治療を継続中。

今回もまた、こちらがご提案したエクササイズやストレッチをしっかりと行って頂いたことが改善には不可欠だったと思います。

体が良くなることで前向きな気分になり、新しい事にチャレンジする姿を見るのは治療家日和につきますね^^


nanakairo at 18:01コメント(0)トラックバック(0)首、肩  この記事をクリップ!

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