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明日香の彼岸花です。

さて、二十四節気の続編、今回は秋分です。
今年は9月23日から10月7日までが秋分となります。

五運では処暑以降、主運は金運が支配しています。
それに加えて、いよいよ六気でも主気がこの秋分から陽明燥金が支配することになります。
金は秋に対応します。

天高く馬肥ゆる秋…ですね。

ここ飛鳥地方では、空気が随分とさわやかになり、過ごしやすくなりました。
ヒガンバナが畔を彩り、芳香にキンモクセイの花を見つけ、はぎの花は重くしなだれる。そんな季節です。

ただ、運気論的には、今年は一年を通じて木運不及であり、大暑から大寒までの下半期は少陰君火の支配となりますので、今年の夏から冬にかけては、乾きと暑さが相対的に勝つ可能性があります。

不及ということは、正気の弱りが出やすく、木運不及なので肝臓の正気の不足、つまり肝血が不足しやすいのではないかと思います。肝血が弱いと、相対的に肝気実となりやすい。そのうえに君火の熱が激しいと心神のわずかな狂いが照らす方向を大きく過つ可能性があり、肝気実は容易に肝気の暴走となりかねません。心に潤いがなく、気持ちばかり焦ってカッカする。そういうベースのもと、様々な病気が治りにくい状態というのが予想できます。

治療としても、正気の弱り、心神の乱れ・気滞に留意しながら、いつ化熱しても対応できるような準備が必要だと思います。

正気の弱りには、滑肉門・大巨・天枢・腎兪・胃兪・三焦兪・合谷・太淵・太白・胆経寄りの足三里などをよく使います。
心神の乱れには、神門・心兪・後渓・太衝などをよく使います。
気滞には、百会・後渓・合谷・列缺・申脈・臨泣などです。

これら3つのパターンを工夫して見分けることが大切だと思います。まず、問題は弱り(虚)なのか、副産物(実)なのか。虚ならば気虚・血虚・陽虚・陰虚のいずれが中心か。実ならば気滞・邪熱・湿痰・瘀血のいずれが中心か。心神はどういう位置づけで虚実と絡むのか。

昔から言われるように、この辺の機微は言葉では表現しにくいものですが、東洋医学の基本を押さえた上であれば、応用工夫は無限にあります。脈診一つとってみても、あれだけ多くの流派があり、それぞれに法則性が成り立っています。望診・舌診・切診・聞診にも多様な法則性があります。

これは驚きでもあり、東洋医学の無限の可能性を示すものでもあります。

ただし、法則性は無限にあっても、その法則性すべてがあらゆる場面であてはまるということではありません。病気が軽症ならあてはまるが、癌などの重症だと当てはまらない法則はたくさんあります。軽症はもちろん、重症になっても当てはまる法則こそが「虚実」であり、我々の目指すところなのです。


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