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畑で取れたショウガです。サトイモの葉の蔭で育てました。

二十四節気の続編、今回は立冬です。
今年の立冬は11月7日から21日までです。

気候にたいする物候。
この頃の物候は…。ナンテンの実が赤く色づきました。
紅葉はまだもう少し先でしょうか。

畑の雑草は、ホトケノザ(春の七草ではない方の)が盛んに発芽してきました。でも雑草は今が一番成長の遅い時期だと思います。これは自然界の陽気が最も下火になっている徴候でもあります。

立冬・小雪の期間は六陰無陽といわれるのもうなづけるところです。

無陽。
なにも無い…という話でした。(完)


…って、そんな話では終われないので、畑の作物に目を向けてみましょう。
今、裏の畑で育っている、成長しつつあるのは、ハクサイ・ホウレンソウ・キャベツ・ダイコン・カブ・ブロッコリー・ニンジン・タマネギ・ニンニクです。日陰で育てているシイタケもそろそろ上がるころです。陽気の少ない時期に成長できるのは、それだけ陽気を持った植物ということです。

われわれが冬の寒さに耐えるには、陽気の力が必要です。そういう時期に、陽気の強い作物が食材としていただけるのは、天の配剤ともいうべきでしょう。

漢方薬で陽気の強いものといえば、朝鮮人参・附子(トリカブト)・ショウガなどが浮かびますが、不思議なことにみな日陰を好みます。陽気の強い植物は陽気の少ない場所で育つ。陽気が強いゆえに陰気をを求める。これは法則のようです。

ただし、これらの漢方薬の過度の摂取は気を付けて。特にショウガは手に入りやすいので知識も必要です。ショウガには生姜(しょうきょう)と乾姜(かんきょう)があります。一般に食材として利用するのはナマのショウガ…つまりショウキョウの方です。焼き魚・煮魚・豚肉などに使うととてもおいしいですね。すりおろして即席の生姜湯なんかもいいかもしれません。こういう使い方ならドンドン取り入れましょう。

しかし、粉末で売っている生姜湯などを常用しないように。ショウガを乾燥させたものをカンキョウといい、これは体を熱する力があります。極端に冷えて生命力すら危ういときなどに起死回生の薬として使われます。

現代人はストレスで熱を持っている人がほとんどです。へたにカンキョウを常用するとこの熱を助長することがあります。ストレスが余計に強くなったり、鬱がひどくなったり、肩こり・めまい・痛みが強くなったりする可能性もあります。

ハクサイ・ダイコンやナマのショウガなど、日本人が昔から食卓に並べてきたものは、すべて中庸を得ており、季節に合わせて食べる限りは非常によい食材です。体をよくしたいと人為をへたに加えると、ほとんどが病気を育てていると言っても過言ではありません。

今、自然から与えられている環境に感謝する。ショウガやサプリに一生懸命になる目線とは逆方向の世界。そこで健康は両手を差し出して迎えようとしてくれています。「無為自然」とは老子の言葉です。人為の無いところ…我欲のないところに、自ずと然るべき道(しかあるべき道=そうあるべき道)がある。



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