眞鍼堂|奈良県橿原市の鍼灸専門治療院 大和八木駅から徒歩7分

一本鍼が鍼灸の力を最大に発揮。奈良県橿原市で本格的な東洋医学を実践する鍼灸院。肩こり・腰痛はもちろん、うつ・パニック・めまい・アトピー・喘息・不妊症・PMS・更年期障害・発達障害など、全科に対応。

鍼灸って何だろう

スポーツ障害に鍼灸が有効であることは今や常識です。アスリートは競技だけでなく、ケガとも戦わなければならないのは宿命のようなもの。痛いところに鍼をして鎮痛するスポーツ鍼灸。その一方で、痛みとは一見関係なさそうな離れた場所に、一本の鍼を打つ東洋医学的鍼灸。どちらもスポーツ障害に非常に有効です。どんな違いがあるのでしょうか。

鍼の即効性
スポーツ鍼灸は、患部を中心に鍼灸を行い、痛みを取ります。場合によっては、驚くほどの即効性があり、即座に痛みが消えてしまうことも珍しくありません。一方、東洋医学的鍼灸は、全体の体調を整え免疫を高めると同時に、ケガをした箇所とうまくバランスをとるような形で、体をシーソーのように動かし、痛みを取ります。やはり即効性があります。そもそも、鍼には「循環させる力」があり、それをうまく運用できれば痛みが止まります。

痛みって何だろう
例えば、背中をぶつけて大きなケガをしたとします。骨折したと考えてもいいでしょう。もし、この人が痛みを感じなかったら?。痛みがないから楽ですよね。激しくスポーツすることもできます。でも、これでいいの? 痛みがないから本人は気にもしていない。どんな傷の大きさかも分からない。傷は、気にするから治りもしますが、気にしなければ、ぶつけてもお構いなし、化膿しても平気。痛みは必要なんです。これ以上の悪化を防ぐための抑止力・ブレーキです。

ケガ人? それとも病人?
例えば、疲労骨折と、高いところから落ちた骨折とは、まったく意味が違います。疲労骨折を起こすということは、その人の体がすでに不健康な状態。つまり病人です。一方、健康な人が落ちて骨折したのなら、病人とは言わず、ケガ人と言います。同じ個所を何度も捻挫するのは、ケガ人ではありません。ケガは偶然によるもの。必然ならば病人です。

「痛み止め」の落とし穴
肉離れ(筋断裂)で考えてみましょう。これにも病人とケガ人の区別があります。病人は、立ち上がっただけで肉離れを起こした人。ケガ人は、通常あり得ないほどの体勢を余儀なくされて肉離れを起こした人。「ケガ人」には痛む部分に鍼をして早く治しても、何の問題もなく有用です。一方、「病人」に同じことをやるとどうでしょう。痛みという抑止力がなくなれば、厳しい練習が待っています。病人の抱えた疲労は癒される間がありません。その疲労が元となって、また新たにケガをしたり、場合によっては、内臓の病気やメンタルの病気に移行することも考えられます。プロ野球の一流選手が覚せい剤に手をかけるなど、まさにこの落とし穴に気づかないために起こる悲劇…そういう可能性があります。

鍼だけでなく、マッサージ・痛み止めの薬・注射も、コルセット・テーピング・シップに至るまで、痛み止めという意味で用いられるものは、すべて同様です。単純な痛み止めを行う場合、「ケガ人」か「病人」かの見極めが大切で、これを抜きにしての痛み止めは、危険と言わざるを得ません。

これはスポーツマンに限ったことではなく、一般の痛みを抱える方々すべてに言えることです。その例として「あわや難病、原因はゲーム?」をご覧ください。足の痛みを痛み止めで消すと心臓の痛みが出た症例ですが、端的でハッキリしています。

※夜も寝られないような自発痛(じっとしていても取れない痛み)があれば、疲労が取れない。疲労が取れなければ免疫は働かない。身体を休めるための痛み止めは、適宜もちいるべきである。

知られざるメカニズム
痛みは抑止力であり、信号です。信号は邪魔かもしれませんが、必要ですよね? 体が信号を赤から青に、ゴーサインを出したとき、痛みは自ずと消失します。それを最大限にスピーディーにする鍼…それが東洋医学的鍼灸です。疲労を速やかに取り去り、炎症を治す免疫力を高める。そういう意図をもつ東洋医学的鍼灸は、痛む場所にはあえて鍼をしません。痛いところに鍼を打って治すと、その時は良いがすぐまた痛くなったり、場合によっては別の個所にもっと強い痛みが出ることを、東洋医学の専門家は良く知っています。痛みの原因である疲労を取る手段を考えず、痛みだけを取ろうとする…。近年のスポーツを学ぶ子供たちのケガの多さは、こういうメカニズムがあると考えられます。

時処位に応じて
痛み止めという意味でも、東洋医学的鍼灸は即効性があります。ただし、これは「ケガ人」に治療したときに言えること。説明したように、「病人」に治療しても、その場で痛みを取ることはできません。疲労が取れるためには、しばらく時間がかかるからです。ですから、どうしても短期の即効性を求めるなら、スポーツ鍼灸の方が優れているといえるでしょう。大切な試合の当日は、とりあえず痛みを止めたいですから。しかし、それはあくまでも体を犠牲にして試合に出るということを理解したうえで、ということが大切です。スポーツをするための体力・筋力・技術を高めるためには、長期に渡ってスポーツを続け、激しい練習に耐えられる体こそが求められます。そういう長期的視野で痛みと向き合うなら、東洋医学的鍼灸の方が優れています。適材適所で用いるべきでしょう。


「野球肩」 をご参考に。

東洋医学的手法(鍼灸・漢方薬)を使うなら、前提として大切なことがあります。
患者さんの体を治療する際、
解剖学というマナイタに乗せてはなりません。
陰陽論というマナイタに乗せるべきです。

なぜなら、東洋医学は、陰陽論から生まれたからです。

イチローにバットとボールを持たせればイチローらしさが出ます。能力を発揮します。
でも、サッカーボールを持たせたらどうなるでしょう?
おなじ観客を魅了する仕事でも、フィールドが違えば力を発揮できません。

おなじ体を治す目的でも、鍼灸という東洋医学の手法を最大限に活用するなら、東洋医学の診方で病気にスコープする必要があります。

解剖学は物質科学。西洋医学。
陰陽論は機能科学。東洋医学です。

病気に向かう時、我々は得てして西洋医学の眼鏡で診てしまいがちです。
なぜなら、私たちは小学生のころから、物質を基礎とした科学のみを学んできたからです。

我々は機能を考えるのは苦手なんです。そんなことはない、と思われるでしょうか?

機能を捉えるのがいかに難しいか、これは著名な解剖学者である養老孟司先生がおっしゃっているとおり、脳と心の関係に目を向ければ分かります。

脳を物質的に捉えたとき。子供でも子供なりの捉え方ができます。
脳って、どんなもの?…理科の好きな子は、絵にかいて示すでしょう。

脳を機能的に捉えたとき。脳の機能といえば、指令・感覚・こころ。イメージはできますね。
では、こころって、どんなもの?…説明となると、ノーベル賞クラスでも難しい。

機能は、物質という実体の持つ実用です。実体そのものではないので、「実体がなく抽象的」と感じてしまいがち。砂糖(実体)と甘さ(実用)の関係です。つながって、つながらない。 

「気」という言葉があります。もちろん東洋医学の言葉です。
これは陰陽論の核になる概念で、「気」を現代語訳すると「機能」です。
「機能」を基礎にして理論を組み立てるのが東洋医学です。
つまり、陰陽や気を理解したうえで、打つ鍼。出す漢方薬。これが本格的な東洋医学の治療といえます。
東洋医学が、西洋医学では治せないものを治すことができるのは、西洋医学とは基礎にしているものが違うからです。


※「気」については、「東洋医学の『気』って何だろう」をご参考に。


では、本題に入りましょう。一般的な鍼灸と比べ、東洋医学の鍼灸は、具体的に何が違うのでしょうか。たとえば「ここが痛い!」というところに、たくさん鍼を打ってもらったが治らなかった。ところが、関係のないところに一本打ってもらったら良くなった…ということが、よくあります。また、肩こり・腰痛・膝痛のような整形外科の治療しかしない鍼灸院が多い中、内臓疾患・アレルギー・風邪など内科疾患まで幅広く治療する鍼灸院もあります。これはなぜでしょう。西洋医学的な鍼なのか、東洋医学的な鍼なのか、その違いです。

当然、病気を診るとき、東洋医学の目で見ると、西洋医学とは切り口が違ってきます。
その具体例が、東洋医学的な問診・舌診・脈診・腹診・切経・望診です。
一般的な鍼灸院では、この診察を行いません。

1.問診
患者さんが治療してほしい症状について、詳しく聞く。これは一般的。東洋医学では、それ以外の症状も詳しく聞きます。たとえば、食事について。のどの渇き方・便通について・小便の出方・目鼻耳の状態・痰の有無・睡眠状況・冷え症かなど、患者さんが普段あまり気に留めていないことまで詳しく伺います。特に初診は時間をかけて、1時間で足りなければ、もっと時間をかけて、じっくり伺います。一見無意味に思えるような質問内容ですが、一つ一つの項目には何種類もの意味があり、こうして問診を行うことで、東洋医学的に、この患者さんがどういう原因で病んでいるかが見えてきます。すべてを「陰陽」というフルイにかけて分別・分析し、統合して体質を把握するためです。

2.舌診
東洋医学では、肩こりであろうが、癌であろうが、必ず舌診を行います。舌を見てわかることは、まず熱か冷えか。虚か実か。虚ならば、気虚か血虚か。湿痰は? 瘀血は? 注目して診ているのは、舌の力の入り具合・舌の赤さの程度・舌の苔の厚さの程度・苔の色・舌の動き方・舌の裏にある静脈の色や太さ…等です。これらから陰陽のバランスの状態を把握し、病気を分析します。舌診は病気の改善度や重症度が一目で分かる診察法です。

3.脈診 
脈診とは、手首の脈に触れて診察することです。東洋医学では、必ず脈診を行います。おそらく、最も熟練を必要とする技術です。脈診が教えてくれる最も大きなものは、治療前と治療後の脈の変化を追うことで、どの程度治療が効いているかを知ることです。脈診の技術は、東洋医学を専門にしている治療家でも、技術の差が大きく出ます。脈で何がどこまで分かるかは、その治療家の技術レベルに左右されます。 たとえば、脳梗塞を起こす前夜にそれを脈診で見破り、治療して回避する…なども可能です。

4.腹診 
腹診は、おなかを触って診断する方法です。虚か実か。つまり、弱りが中心か、病理的副産物が中心か。まず、それが診断できます。特に鍼灸では、虚や実が、体の上下・左右どの方向に偏っているかを診断します。こういう診断が、きめ細やかな治療方法・ダイナミックな効果に反映されます。熟練した治療家ほど、おなかの触り方がソフトです。あまり強く押さえたりせずとも、軽く触れるだけで、エコーのように深い部分まで触知します。ときには手をかざして異変を感じ取ります。


※虚・実に関して…「正気と邪気って何だろう」をご参考に。

5.切診
切診とは、手・足・背中のツボや、ツボとツボを結ぶライン(経絡)を触って診断することです。漢方薬を専門とする治療家は、あまりしません。切診では、ツボを診ることで、どの経絡が病んでいるかが診断でき、問診・舌診・脈診・腹診を参照・統合し、高いレベルの診断にしていきます。これも熟練が必要ですが、軽く触れるだけで、効くツボか効かないツボかが分かります。手をかざして診ることもあります。

6.望診
命にかかわる重症疾患や、急に体調を崩すときなど、顔色が全体的に悪くなりますね。専門家はもう少し細かいところまで診ます。顔面のなかでも、顔の中心部、つまり鼻を中心とした周囲が最も重要です。他の部分と比較して色が薄くなったり濃くなったりしているのが体調の悪さを示します。また、顔面だけでなく、全身の皮膚の色、つや、きめ、吹き出物の出ている部位、爪の色も診ます。



以上、代表的な診察法を6つあげました。東洋医学的な治療は、細かい部分に鋭い視線を注ぎます。こうして得られた情報を分析し、診断した「陰陽のひずみ」を、元に戻す目的をもって行いますので、安易な鍼は打ちません。一つ一つの診察法の精度を高める努力を惜しまない、それが本格的な東洋医学の治療法の最低条件といえます。これら診察法はどれもみな、体得するためには、長年の学識と経験が必要です。各診察を本当にやっているか、やっていないかは、治療を実際に受けてみれば、雰囲気で伝わってくると思います。
 

「耳のツボで痩せる!」 そんなキャッチコピーを目にすることがありまね。耳ツボって効くの? 耳ツボは1956年にフランス人の神経科医ポール・ノジェが提唱したもので、3000年の歴史を持つ東洋医学では、かなり新しい部門であり、ヨーロッパという異国で起こった考え方です。食欲を抑える効果が認められることは確かにあり、それだけに注目を浴びるのは当然のことと言えます。

病名診断はダメ
本題に入る前に…。東洋医学とは何かについて再確認しましょう。東洋医学では、「証」と呼ばれる体質を診断、確定して、その証に効くツボに鍼を打つ…というのが本当です。本来行うべきこの診断を「証診断」と呼びます。

でも、例えば頭痛なら、頭痛に効くツボは〇〇だから、そこに鍼を打つ…と考えますよね。これは「病名診断」と呼ばれます。病名診断は、西洋医学では非常に重要です。西洋医学では、病名を確定して初めてそれに対する治療を行います。しかし、東洋医学はそういうシステムではありません。西洋医学の診断で出した病名を、東洋医学に当てはめるのは無理な話ですし、東洋医学の証診断を西洋医学に当てはめるのも無理です。

東洋医学の鍼や漢方薬を使って治療するなら病名診断は絶対にやってはならない事です。病名診断による治療をもし続ければ、体を悪くしていきます。証を考えていないからです。

分かりやすく言うと、頭痛を止めることが目的になっており、頭痛の原因を治すことが目的になっていないからです。そういう治療をいつまでも続けていると、当然、治療が体質(証)に対してデタラメになります。症状はそれなりに取れる…でも、体質は悪い方向に…そんなことになる可能性が非常に高くなります。もちろん、病名診断で行った治療が、たまたま体質(証)に合うこともあります。でも、それはあくまでも、たまたまです。


症状のみを取ろうとする治療は危険です。詳しくは「スポーツ鍼灸と東洋医学的鍼灸…長所と短所ここが違う」をご参考に。


小柴胡湯事件
〇〇病に✖✖が効く…。この病名診断は、病院の漢方処方でも横行しており、批判的ニュアンスを込めて、「病名漢方」と呼ばれます。当然、問題視されるべきです。たとえば、「カゼに葛根湯」など。最たる例は小柴胡湯事件です。かつて、「肝炎に小柴胡湯」という病名診断が、全国の病院で行われていた時代がありました。その結果、間質性肺炎で患者さんが次々に亡くなるという事態が起きます。「小柴胡湯の副作用」として大きく報じられ、現在では、小柴胡湯を重症肝炎の患者さんに用いてはならないというマニュアルが出ています。

まったくバカらしい分析です。小柴胡湯という東洋医学の手法を、病名診断という西洋医学の診断法で処方したために、体質(証)に合わない人が亡くなってしまった…。漢方薬の使い方を知らなかっただけのことです。これは副作用とは言いません。素人による薬の乱用です。これを体の悪い人にやったら、悪化して当り前です。西洋医学しか知らない人が、東洋医学の漢方薬をどうやって運用し、分析できるというのでしょうか。しかも、そこから学んだ戒めは、「肝炎に小柴胡湯はダメ」というマニュアル。これも病名診断であり、東洋医学を学ぼうとしない風潮が今も存続する証拠です。

残念なことに、鍼灸院でも、多くがこの病名診断をもとに、治療が行われているのが現状です。例えば坐骨神闕痛で第4・第5腰椎の神経根が圧迫されていると西洋医学で診断されたとき、第4・第5腰椎の局所に鍼を打つなどです。また、肩が凝ると言えば肩に、足がだるいと言えば足に鍼を打つなども、病名診断と同じ意味合いを持ちます。
 
耳ツボは病名診断?
さて、耳のツボですが、世間で盛んに喧伝されている、耳のツボを用いる治療が、やってはならない病名診断に基づいたものなのか、本道である証診断に基づいたものなのか。重要なのはその部分です。ちなみに、私が20才代に勤務した鍼灸院では、かなり安易に病名診断で耳ツボを使っていました。私自身もそれに基づいて治療を行い、どの程度食欲がなくなったり痩せたりしたかについて経験しています。

証診断で治療しているか、病名診断で治療しているかを見分けるのは簡単です。証の診断をしたうえで耳ツボをつかうならば、東洋医学の綿密な診断を時間をかけて行ってから治療に入るはずです。病名診断なら、深い考えなしにツボを取りますから、詳しい診断はしていないはずです。証診断をするには、相当な学識と診断技術をもつ事が必要です。



東洋医学の診断は綿密です。くわしくは「東洋医学的な鍼灸と一般的鍼灸…違いが分かる4つの診断法」をご参考に。



もし、〇〇に効くツボ…つまり、食欲を減らすツボ…痩せるツボ…という病名診断で、耳ツボに治療するとしたら、この病名診断に基づき、耳という特定の部位に、少数の鍼を刺したままにすることになります。これは、先ほど述べた危険な治療に該当します。

耳ツボ療法も、証を確定してもちいるならば、体質を改善するという東洋医学の本道に沿った治療ができるはずです。特定の部位のみに少数の鍼を打つ…という点で、耳ツボ療法は、非常によく効く治療法としての条件を備えているからです。

しかし単に、痩せる=耳ツボ…という考えで、鍼を打つということは、やってはならないことです。実際、耳に鍼をしてもらってから、吐き気がする・食欲がない…そういう反応が出る患者さんがおられます。これを喜んでいいのか。これが本当に人の体を治すことなのか。それが原因で病気を引き起こす可能性が否定できません。小柴胡湯事件と同じです。

痩せる鍼って?
どうしても痩せられない…。これには想像以上の複雑なメカニズムがあります。耳ツボの病名診断ではなく、東洋医学の証診断ではどのように考え、治療するのでしょうか。大切な事は「痩せる鍼」をすることではなく、「痩せない原因を除く鍼」をすることです。

まず大きいのがストレス。ストレスがあると、食べることでそれを和らげようとします。これは人間の本質的なものです。ストレスは心の緊張。これは体の緊張となって持続してしまいます。鍼はそれをやわらげる力を持っています。気滞をとる治療です。



気滞とは? 詳しくは「東洋医学の気滞って何だろう」をご参考に。




ただし、ストレスとひとくちに言っても、浅いものと、非常に深く取れにくいものとがあります。最近、急に太った…それが急なストレスによる過食が原因なら、比較的すみやかに治療で痩せられますが、ずっと肥満体質で…という場合は、深く潜在的なストレスが関与するものです。治療はそれに応じた時間がかかります。

また、大小便のさばきに問題があって痩せせられない人もいます。大小便のさばきが悪いと、身体に余計な水分や脂肪が蓄積されます。また、体が重く感じられ、運動をしたがりません。負の循環があるわけです。



大小便のさばきのメカニズムとは? 詳しくは「浮腫(むくみ)…東洋医学から見た5つの原因と治療法」をご参考に。



多くは、ストレスと大小便のさばきの悪さの両方が肥満の原因になっています。健康的に痩せるためには、まずは健康になることを目的にするべきなんですね。健康でありさえすれば、体を動かすことも面倒ではなくなり、ストレスによる過度の飲食は落ち着きます。その結果は自ずとついてくるはずです。


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女性にとって美容を保つことは大きな要素です。そこで、美容鍼と東洋医学の鍼との違いにスポットを当てながら、美容について考えます。

美容鍼やエステは「お化粧」
シワが気になる・吹き出物が治らない・たるみが出てきた…など、年齢とともに、誰でもこのようなトラブルを経験します。美容鍼やエステは、気になる部分を中心に、血行を促進し、筋肉や皮膚の細胞を元気にします。その結果、シワやたるみが解消します。ただし、これは一時的なもの。鍼やマッサージで一時的に血行が促進したための現象で、時間がたてば効き目が消えていくという意味では、お化粧と同じです。血行が悪くなっている原因まで、治療できていないからです。皮膚コンディションをよくするには、全身のコンディションが良くならないと長続きしません

東洋医学的な鍼は美容に効く
東洋医学的な鍼は、根本的な体の機能のアンバランスを整えます。その結果、体が動かしやすくなり、ご飯がおいしくなり、睡眠が良くとれるようになります。太っている人は痩せやすくなるしょうし、痩せている人は太ってくるでしょう。その結果、ますますコンディションが良くなるので、体質改善ができるのです。当然、全身の血行はよくなり、むくみや吹き出物が消え、つやが良くなります。健康な人は、肌つやがいいと言われるのは本当です。肌のツヤや筋肉のハリが出てくると、当然、化粧の乗りが違ってきますし、それは身についたものになります。ただし、その効果はジワジワ現れるので、即効性を期待される方には向かないかもしれません。

東洋医学的な鍼と美容鍼、同時にしたら?
美容鍼は、たくさんの本数の鍼を顔面に打ちますね。一方、東洋医学的な鍼は、体質改善を目的にしていますので、できるだけ打つ本数を少なくしようとします。鍼をたくさん打つと、効果が相殺・分散してしまうからです。2つの治療法を同時にすると、結果的にと、たくさんの鍼を用いることになります。時間をかけて東洋医学的な診断を下し、やっと取捨選択したツボに丁寧な鍼をしても、東洋医学的なの鍼の影響力は失われてしまいます。

東洋医学的な鍼と美容鍼、どちらが効く?
これまでの説明で、双方の長所と短所はイメージできると思います。対症療法として、短期勝負のみを考えるなら、美容鍼やエステでしょう。根治を目標として、積み重ねを希望するなら、一時的なものに惑わされない治療法だと思います。お肌に直接影響するのは、湿痰や瘀血などの病毒です。これを取り除くには、自然治癒力を最大に引き出さなければなりません。長期に渡ってもよいから、根本からの健康の結果としての美肌を望まれるなら、東洋医学的鍼灸でしょう。ローマは一日にしてならず、ですね。体調が整っていれば、結果は自ずとついてきます。



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