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どーも、バカみたいにカメラとレンズにお金をつぎ込んでいるオッサンです。
お陰様で最近カメラ購入の相談を受ける事が多くなりました。
予算と使用用途を聞けばある程度選択肢は狭まるのですが
カメラって多機能すぎてイマイチ分からないですよね。
勉強すればいいんですが、興味を持ってやらないと疲れるだけ。
なので今回は「模型撮影」に的を絞って
私が必要だと思う要素をピックアップします。

条件としては自宅での撮影模型展示会を想定しています。
自宅は照明で明るさを調整できますし三脚も使えますが
展示会は会場の明るさにバラツキがありますし、基本手持ち撮影です。
そんな状況に初心者でも両方対応できるカメラの要素は・・・

〇手振れ補正

〇マニュアルモード

〇高感度性能が高い


まぁ、ざっくりこんな感じじゃないですかね。
細かい話をすればもっとありますけど。

では、一つずつ簡単に解説していきましょう。


★手振れ補正の必要性★
 「手振れしやすい撮影環境でもカメラが助けてくれる!」

k-70test (3)
PENTAX K-01 手振れ補正が弱く、初心者だった私は展示会で手振れ写真を大量生産しました...

手振れ補正機能とはシャッタースピード(SS)の遅さに対応しきれず
カメラがブレてしまった場合に対してある程度ブレを軽減してくれる機能です。
明るい環境であればSSを早くする事でこの機能が無くても
ブレずに撮影する事ができますが、
暗い環境ではSSを下げないといけないので初心者には厳しいです。
(後で説明する高感度性能にも関連します)
現在主流のデジタル一眼カメラでは最大8段分の手振れ補正なんてのもあります。
そこまではいらないと思いますが、手振れ補正そのものは初心者には必須だと思います。

ちなみに手振れ補正はカメラのボディ内に組み込まれているものと
レンズに内蔵しているものがあります。
どちらかというとカメラ内に組み込まれている物の方が
レンズを変えても有効になるのでオススメです。

★マニュアルモードの必要性★
 「オートモードでは基本的にカメラ任せの写真しか取れない!」

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PENTAX K-70 このカメラを使いだしてからマニュアル撮影がメインになりました。

最近は写真と言えばスマホですよね。
スマホは非常に賢いAIのお陰でオートモードが充実しています。
どんな時でもスマホが自動で調整してくれて
丁度いい明るさの写真を撮らせてくれます。

もちろんデジタル一眼にもオートモードが存在します。
初心者は知識がないのでとりあえずオートで撮り始めてしまいますが
オートで撮影すると写真の重要な要素である「露出」を
カメラが決めてくれる為、写真の明るさを自分で決めることが出来ません。
いや、露出補正機能があるじゃないか、と思われるかもしれませんが
露出補正をオートで+に振ると、絞り(F値)、SS、感度(ISO)を勝手にカメラが変えてしまうので
意図した写真にならない事が多いです。

明るくする為にF値を下げれば必要以上にボケてしまったり・・・
SSを勝手に下げられて手振れを起こしたり・・・
ISOを勝手に上げてしまった結果ノイズまみれの写真になったりします。

意図した写真を撮影する為には、
F値を調整してボケ具合を決め、手振れ補正しない程度ギリギリのSSを設定し、
足りない明るさをISOで補う、といった使い方や
逆にISOを可能な限り下げるためにSSを下げて明るさを確保する、といった
マニュアル操作が必須になってきます。

これを完全に理解するには露出の三大要素である
・F値(レンズの絞り、開けるほど明るくなり同時にピント部分以外のボケが大きくなる)
・SS(シャッタースピード、遅くするほど明るくなるが手振れしやすくなる)
・ISO(感度、上げるほど明るくなるがノイズが出やすくなる)

をちゃんと把握する必要がありますが、撮影の基礎でもあるので
きっちり勉強して出来るだけマニュアルモードで撮影する癖をつけましょう。

オートモードでは基本的にカメラ任せの写真しか撮れません。
それもカメラの性能ではありますが、自分の思い通りの写真を撮る為には
やはりマニュアルモードでの撮影が適していると思います。

★高感度性能が高い方が便利★
 「ISOの上限でノイズの出方に大きな差!」

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SONY α7III スーパー汎用機、私のカメラに対する意識を大きく変えてくれました。

高感度性能とは暗い場所で撮影する際にISOの操作でどれ位明るい画像を撮影できるか、
という性能です。
フィルム時代はフィルムそのものにISOが決まっており、
カメラ側で変更する事はできませんでした。
しかしフィルムに変わって光学センサーを使うデジタルカメラでは
カメラ側の設定でISOを変更する事が出来ます。

という訳でISOを変更する事で簡単に写真を明るくしたり暗くしたりできる訳ですが
機種ごとにこのISOには上限下限があります。
下限は模型撮影ではあまり問題にならないのでスルーするとして
上限の数値というのはかなり重要です。

ISO上限が高い=暗い場所での撮影に有利

最初の内は基本的にこの感覚でOKです。
実際のカメラカタログなどには
「標準感度」「拡張感度」と記載されていますが
どちらかというと「標準感度」の方に注目してもらえればいいと思います。

私の使っているSONYのミラーレスを例に見てみましょう。

α6400(APS-Cセンサー2420万画素)
 標準ISO 100~32000 拡張ISO 102400
α7III(フルサイズセンサー2420万画素)
 標準ISO 100=51200 拡張ISO 50~204800
α7RIV(フルサイズセンサー6100万画素)
 標準ISO 100~32000 拡張ISO 50~102400

この中で一番標準ISOを高く設定できるのはα7IIIですね。
三つの中ではα7IIIが最も暗所に強い、と判断することが出来ます。

しかし、実際に撮影で使用するISOというと上限6400以下になる事が多いです。
これは可能な限りISOを低く設定してノイズを減らしたいからですね。
ISO6400という数値は今の一眼カメラであれば全機種クリアできる数値です。
「それならどれを選んでも同じでは?」と思われるかもしれませんが
高感度に強い機種とそうでない機種を比較すると
同じ感度でも高感度に強い機種の方がノイズが少ないという結果になります。

例えばα6400で撮影してα7IIIISO6400のノイズ量と同等にしたい場合は
一段下げたISO3200を選択する必要があります。
これでノイズは同レベルに抑える事が出来ますが、ISOを一段下げた分
写真の明るさも一段暗くなってしまいます。
明るさを揃える為にはレンズの絞り(F値)を一段開けるか
SSを一段分遅くする必要が出てきます。
もしレンズの絞りが既に開放(そのレンズの最も低いF値)だった場合は
SSを遅くする以外の選択肢が無くなる訳ですね。
SSを遅くするという事は・・・当然手振れを起こす確率が上がる事につながります。

以上の内容から、初心者は高感度に強い機種を選ぶ方が失敗を減らす事が出来ます。




・・・



さて、非常に長い話になってしまいましたが
実際にはこれでもものすごく端折った説明です(;^ω^)

ガンプラ撮影からカメラを始めた私ですが、周りに詳しい知り合いは少なく
人柱的に失敗を繰り返しながら知識を深めてきました。
生来のオタク気質なので失敗も勉強も楽しいのですが、
失敗した分余計にお金が減っていくのでその辺はちょっと辛かったです(;´Д`)

それこそ常に三脚を立てて使うのであれば手振れなんて気にしなくていいので
気に入ったメーカーのカメラを予算内で買えばいいと思います。
しかし、暗い展示会場となると話は別。
私もK-01で手振れ写真を量産し、K-70に乗り換えて一気にラクになりました。
(ペンタックスは手振れ補正とAFがすごく弱いのです)
K-70は素晴らしいカメラでしたが、模型以外も撮影するようになって
もう少し大きいボケと広い諧調、そして高感度耐性や高速なAFが必要になり
フルサイズミラーレスのα7IIIを購入。
ここで私の撮影環境が一気に変わりました。
暗くても平気。三脚無くても平気。走ってる子供でもAFが追い付く...などなど。
ま、模型撮影にはAF性能はいらないので今回の記事には関係ありませんが
「最初から何が必要か知っていれば...」とは常々思います。

願わくば今回の記事が初心者さんのカメラ選びの一助になれば幸いです。

ちなみに書きたい内容の1/10くらいしか書けなかったので
その内もっと突っ込んだものを書くつもりです(笑
それではーノシ

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