ナショナルトレジャー



 





 


 12月21日から「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」が公開されたので、テレビでもその前作が放映された。これは以前もDVDで見たが、その殆どを忘れていたように思う。けれど、見直してみて気が付いたが、忘れてしまっていたと思っていた部分は、寝てしまっていて見ていない部分だったかも知れない。

「インディ・ジョーンズ」と言う作品以降、どれだけそれに匹敵する「謎解き冒険活劇」の傑作に出会いたいと渇望した事か。(こんな言い方をしていても、前の戦争は知りませんからね。)

次から次に解けて行く謎解きは面白かったが、あまりに簡単に解いていってしまうので、一族の成し得なかった夢と言う重みを感じることが出来ない。

たぶん最大の謎であり最大の困難だったのは、二年かかったと言うシェリー・・?、名前は忘れてしまったが、船の発見だと思う。が、物語はそこから始まるのでテンポよく進むのだ。
派手なアクションはなく、なぜか敵にも嫌悪感がない。
この映画の面白味は、その頭脳による謎解き。だからといって敵であり、なかなか聡明なイアンとの頭脳戦というわけでもない。


謎の部分はフリーメイスンや独立宣言書、自由の鐘など申し分はない。これは好みの問題なのかも知れないが、そのシャープさが物足りない。謎にはいわくがあったり、伝説があったり一人歩きしているような重みが欲しい。

でも、そのラストは良かったと思う。
変わらぬ相棒がいると言う映画は、安心してみることが出来る。