地域を守る人たち(旧:なんで屋)

人々の意識の中に、「どうしたら社会・地域を守れるの?」という意識が芽生えてきています。そのヒントとなる情報を紹介していきます。

「どう生きるのか」という本当の問いに向き合うとき〜「安全デマ」にまどわされた人たち 〜

「どう生きるのか」という本当の問いに向き合うとき〜キーワードは依存 〜の続きです。

■「安全デマ」にまどわされた人たち
 僕は震災直後から国内外発の原発関連情報をツイッターで大量にリツイートした。ツイッターでも述べたが二つの動機がある。第一は、東電や政府の発表やそれを垂れ流すマスコミ情報を鵜呑みにするのは危ないということ。これらの情報は愚民政策を前提としている。

 本文でも紹介したエリートパニックの概念がある。エリートが民衆のパニックを恐れてパニックになって社会を滅茶苦茶にする。人々の合理的行動計画にはマクシミン(最悪事態最小化)戦略を可能にすべく最悪シナリオの認識が必須だが、官邸がこれを意図して妨害した。
 官邸による妨害を単に愚昧なエリートパニックと詰ることはできない。そこには確かに愚民政策がある。だが我々が愚民でないとは断言できない。政府発であれマスコミ発であれ誰発であれ、この情報さえ信じれば大丈夫という依存癖がある限り、我々は愚民そのものだからだ。

 つまり、内外の原発関連情報を敢えて玉石混淆のままリツイートした第二の動機は、こうした自明性への依存癖がどれほどのものかを確かめたかったということ。案の定、否定的反応と肯定的反応が極端に分かれ、原発問題でおきまりの「陣営帰属&誹謗中傷」が反復された。
 「不安を煽るのか」「デマを飛ばすな」「いつから反原発になったのか」…。2週間続いた。この間、政府・東電・マスコミ・御用学者は「放射能漏れは僅か」「終息しつつある」という情報を流した。だが3月末に最悪シナリオが具現化し、反発ツイートは一挙に消滅した。

 愚民ぶりも露わな反発ツイートの背後に何があるのか。震災数日後には東京を離れた標高1200mの山荘に僕や知人の子どもたちを疎開させた。政府が各地放射線量を計るリアルタイムモニタリングを公表しない以上、政府情報は「安全デマ」だと判断したからだ。
 ちなみに自宅近所の世田谷区や目黒区の幼稚園や小学校では終業式前後の段階で半数ほどが疎開した。疎開させた親はむろん政府・東電・マスコミの情報を信用していなかったことになる。ならば疎開させなかった親は政府・東電・マスコミの情報を信用していたのか。

 必ずしもそうではなかろう。僕や妻もそうだし知り合いの編集者(とその妻)らもそうだが、苦労して疎開先を見繕った。気を遣わせ過ぎたり遣い過ぎたりしない関係性で、なおかつ疎開先がそれなりの居心地を与えてくれること。ああでもない、こうでもないと話し合った。
 話し合いをしながら感じた。僕たちは日本社会ではラッキーな方だろう。相談できるくらいにはソーシャルキャピタル(人間関係資本)がある。でも若い夫婦の多くはそうではなかろう。かつてスワッピングの取材で「二人寂しい夫婦」が如何に多いのかを知って驚愕した。

 人間関係資本を持たない人々は、政府や東電やマスコミの「安全デマ」を信じるしかなかったのではないか。頼れる人間関係がなけれは、「放射能の危険があるとして、子供をどこに疎開させる?当てがない」という苦しい状態に陥る。ならば、宮台ツイートこそがデマなのだ。
 自分にとって回避できないもの、例えば自分自身の属性に合わせて、整合するように他の事物を認知的に歪曲しがちだとするのが、フェスティンガーの認知的不協和理論やハイダーの認知的バランス理論だ。総じて認知的整合性理論congnitive consistency theoryと呼ぶ。

 ソーシャルキャピタルというと日本では上下水道の如きソーシャルインフラを意味するが、この言葉を最初に用いたハニファン(1916年)によると、メンバー相互の善意、友情、共感、社交を指す。金銭に還元できる資本とは異なる、金銭に還元できない資本という比喩である。
 巷間では格差社会というと経済の格差を含意するのが専らだ。だが今回の震災で露わになったことの一つは人間関係資本の格差だ。これは目に見えないぶん気付きにくい。そのせいで、人間関係資本の脆弱さに由来する事柄が、行政官僚制の不備として糾弾されたりしている。






mosimobox

最悪の事態=ウラン拡散 6 ウラン拡散による影響を想定する

------------------
251647 1 福島原発でも既にウランが漏れ出ているのでは? 
251648 2 劣化ウラン弾の危険性
251655 3 劣化ウラン弾による健康被害
251656 4 放射性物質が放射性物質を生む連鎖
251659 5 米軍の劣化ウラン弾使用実績
の続き
------------------

250782「福島原発の放射性物質2 放射性物質は何トン存在するのか?」で求めた、福島原発の放射性物質の量は以下であった。

○福島原発の放射性物質
(単位は全てトン)(3/11時点を想定)
+------+------+--------+-------+--------+--------+-------+------+
|   |燃える|燃えない| 燃える|燃えない|    |    |   |
|   |  ウラン|   ウラン| プルトニウム プルトニウム|セシウム| ヨウ素|   |
|   | U-235|  U-238| Pu-239| Pu-240| Cs-137| I-131|  計|
+------+------+--------+-------+--------+--------+-------+------+
| 1号機| 1.84 | 69.92 | 0.74 |  0.00 | 0.1793 |0.0833 | 73.6|
+------+------+--------+-------+--------+--------+-------+------+
| 2号機| 2.52 | 95.79 | 1.01 |  0.00 | 0.2456 |0.1141 |100.83|
+------+------+--------+-------+--------+--------+-------+------+
| 3号機| 1.76 | 94.88 | 1.61 |  1.81 | 0.2456 |0.1141 |100.83|
+------+------+--------+-------+--------+--------+-------+------+
| 4号機| 2.52 | 95.79 | 1.01 |  0.00 | 0.2456 |0.1141 |100.83|
+------+------+--------+-------+--------+--------+-------+------+
| 5号機| 2.52 | 95.79 | 1.01 |  0.00 | 0.2456 |0.1141 |100.83|
+------+------+--------+-------+--------+--------+-------+------+
| 6号機| 3.51 | 133.55 | 1.41 |  0.00 | 0.3425 |0.1591 |140.58|
+------+------+--------+-------+--------+--------+-------+------+
|使用済|17.95 |1687.39 | 17.95 |  0.00 | 4.3729 |2.0321 |1795.1|
+------+------+--------+-------+--------+--------+-------+------+
| 合計|32.63 |2273.11 | 24.73 |  1.81 |  5.88 | 2.73 |2412.6|
+------+------+--------+-------+--------+--------+-------+------+

使用済み燃料も合わせると、約2300トンものウランが福島原発には存在していることになる。

一方、アメリカ軍がばら撒いた劣化ウラン(ほとんど全てがU-238)の量は以下であった。

○米軍による劣化ウラン使用量
+----------+---------+--------+
|     |年    | 劣化ウラン|
+----------+---------+--------+
| 湾岸戦争|1991   | 272.85t|
+----------+---------+--------+
| ボスニア紛争|1994-1995|  2.55t|
+----------+---------+--------+
|コソボ紛争|1999   |  8.50t|
+----------+---------+--------+
| アフガニスタン|2001-2002| 850.00t|
+----------+---------+--------+
|  イラク戦争|2003-  |1700.00t|
+----------+---------+--------+

つまり、福島原発に存在するウランは、1991年の湾岸戦争で使用された劣化ウランの8.5倍。湾岸戦争とイラク戦争(第二次湾岸戦争)を合わせても、イラクに投下された量よりも多くのウラン-238が、福島原発には存在していることになる。

この福島原発のウラン燃料が、どれくらい漏れ出て、どのような形で拡散するかで影響は大きく変わってくる。が、251655「3 劣化ウラン弾による健康被害」を元に、大胆にシミュレーションすると以下のような結果が得られる。

10tが拡散(=全体の約0.5%≒3号機炉内の核燃料の10%)
      =バルカン半島と同レベル
・5年間で癌の発生率が約6倍に増加。
・10年間で癌の10倍増、小児白血病の10倍増。

270tが拡散(=全体の約12%≒1〜3号機原子炉内の核燃料全て)
       =1991年の湾岸戦争と同レベル
・新生児先天性の奇形や異常が10年で3%→22%に。
・ガン発生率が5年で1.5倍〜7倍に
・小児白血病の発生率が10年で3倍以上に増加。
・乳児死亡率が15年で4.7%→10.8%に。
・5歳未満の幼児死亡率が15年で5.6%→13.1%に。




内藤琢

最悪の事態=ウラン拡散 5 米軍の劣化ウラン弾使用実績

------------------
251647 1 福島原発でも既にウランが漏れ出ているのでは? 
251648 2 劣化ウラン弾の危険性
251655 3 劣化ウラン弾による健康被害
251656 4 放射性物質が放射性物質を生む連鎖
の続き
------------------

■劣化ウラン弾の使用実績

米軍は1991年湾岸戦争から、イラクやユーゴスラビア、アフガニスタンで劣化ウラン弾を実戦で使用している。そして、爆撃を受けた現地の住民だけでなく、参戦した米軍やNATO軍の兵士まで、がん、白血病、免疫不全、極度の慢性疲労などが多発している(これらは「湾岸戦争症候群」「バルカン症候群」と呼ばれるが、国際原子力機関IAEAや米軍は、その関連性を否定している)。

○劣化ウラン弾の使用実績
+----------+---------+------+---------+--------+---------+
|     |年    |   |   種類|砲弾の数| トン  |
+----------+---------+------+---------+--------+---------+
| 湾岸戦争|1991   |米空軍|30ミリバルカン|783,514 | 259t  |
|     |     +------+---------+--------+---------+
|     |     |米陸軍| 対戦車砲|    |  50t  |
|     |     +------+---------+--------+---------+
|     |     |米海軍|     |    |  11t  |
|     |     +------+---------+--------+---------+
|     |     | 英軍| 120ミリ砲|    |  1t  |
+----------+---------+------+---------+--------+---------+
| ボスニア紛争|1994-1995|米空軍|30ミリバルカン|  10800|  3t  |
+----------+---------+------+---------+--------+---------+
|コソボ紛争|1999   |米空軍|30ミリバルカン|  30000|  10t  |
+----------+---------+------+---------+--------+---------+
| アフガニスタン|2001-2002| 米軍|     |    |1,000t ?|
+----------+---------+------+---------+--------+---------+
|  イラク戦争|2003-  |米英軍|     |    |2,000t ?|
+----------+---------+------+---------+--------+---------+

○砲弾の劣化ウラン含有量
+----------+----------+
|種類   |グラム/発 |
+----------+----------+
| 25ミリ砲|   147g|
+----------+----------+
| 30ミリバルカン|   280g|
+----------+----------+
| 対戦車砲|   5350g|
+----------+----------+
|バンカーバスター|数百kg/発?|
+----------+----------+


上記の値から、それぞれの戦争でばら撒かれたウランの総量が分かる。砲弾材料に使われる劣化ウランの割合を85%(:30ミリバルカン砲から算出)とすると、

+----------+---------+--------+
|     |年    | 劣化ウラン|
+----------+---------+--------+
| 湾岸戦争|1991   | 272.85t|
+----------+---------+--------+
| ボスニア紛争|1994-1995|  2.55t|
+----------+---------+--------+
|コソボ紛争|1999   |  8.50t|
+----------+---------+--------+
| アフガニスタン|2001-2002| 850.00t|
+----------+---------+--------+
|  イラク戦争|2003-  |1700.00t|
+----------+---------+--------+

となる。

<参考・引用・データ元>
今私たちが知っておかなければならない、核・原子力の真実リンク



内藤琢

最悪の事態=ウラン拡散 4 放射性物質が放射性物質を生む連鎖

------------------
251647 1 福島原発でも既にウランが漏れ出ているのでは? 
251648 2 劣化ウラン弾の危険性
251655 3 劣化ウラン弾による健康被害
の続き
------------------

■取り込んだウランはどうなっていくか

劣化ウランは燃えないウラン(U-239)が99.8%程度占めているが、このウラン-238(半減期45億年)は、ゆっくりと崩壊しながら、崩壊と同時にα線(ヘリウム原子)を出す。

しかし、問題はそれだけに留まらない。

α崩壊を起こしたウラン-238は、トリウム-234(Th-234)になる。こうして生まれたトリウム-234も不安定であり、放射能がある。そして、半減期24日という短さで崩壊し、崩壊と同時にβ線を出す。崩壊したトリウム-234は今度はプロトアクチニウム-234(Pa-234)に変わるが、これも非常に不安定で半減期1.2分でβ線を出して崩壊する。β崩壊を起こしたプロトアクチニウムはウラン-234(U-234)となる。

<ウラン系列>(メインの流れのみ)

        半減期
U-238
 ↓ ・・・・・・α線 44億年
Th-234
 ↓ ・・・・・・β線 24日
Pa-234
 ↓ ・・・・・・β線 1.2分
U-234
 ↓ ・・・・・・α線 24万年
Th-230
 ↓ ・・・・・・α線 7.5万年
Ra-226
 ↓ ・・・・・・α線 1600年
Rn-222
 ↓ ・・・・・・α線 3.8日
Po-218
 ↓ ・・・・・・α線 3.1分
Pb-214
 ↓ ・・・・・・β線 27分
Bi-214
 ↓ ・・・・・・β線 20分
Po-214
 ↓ ・・・・・・α線 1秒以下
Pb-210
 ↓ ・・・・・・β線 22年
Bi-210
 ↓ ・・・・・・β線 5日
Po-210
 ↓ ・・・・・・α線 140日
Pb-206

不安定核種が不安定核種を生む、という連鎖の系列である。

これは、ウラン-238を体内に取り込んで排出されない場合には、体内で放射性物質が次から次へと生まれていくことを意味している。この連鎖によって、ウラン-238単独の場合に比べて数倍〜最大14倍の放射線を出す。




内藤琢

最悪の事態=ウラン拡散 3 劣化ウラン弾による健康被害

------------------
251647 1 福島原発でも既にウランが漏れ出ているのでは? 
251648 2 劣化ウラン弾の危険性
の続き
------------------

米軍も国際原子力機関IAEAも世界保健機関WHOも、劣化ウラン弾と疾患との関連性は認められない、としている。そのため、劣化ウラン弾の被害については、大規模な調査が行われていない。

劣化ウラン弾の健康被害(ガン、白血病、先天性の欠損を持った新生児、乳幼児死亡率など)については、在野の研究者やメディアが断片的に報じている。

以下は、1991年の湾岸戦争(イラク〜クウェート)について
-------------------------------------------------
(劣化ウラン弾による被害の実態と人体影響についてリンクより抜粋・要約)

・湾岸戦争前後の1989年→1997年にかけて、イラク南部での白血病発生率が1.5倍〜3.8倍に増加している。

・イラク南部における癌発生率が1989年から1994年にかけて7倍に増加した。

・イラク南部での小児白血病(悪性)の発生数は、1994年〜1998年は24〜25人ですが、1999年は30人、2000年は60人、2001年は70人。10年掛けて3倍以上に増加。

・バスラでの15歳以下の子供における悪性腫瘍の発生率は、1994年〜1998年は10万人当たり7人前後で推移していたが、1999年〜2001年には11人〜13人と急激に増加。

・イラク南部では、欠損を持った新生児の数が3倍に増加した。

・バスラ産科小児科病院の医師−1990年には37例(新生児の3%)だった先天性の奇形・異常が、2001年には254例(新生児の22%)にまで跳ね上がっている。

・1000人当たりの乳児死亡率(1歳未満)は、1980年代を通じて低下し、1984年から89年までは47人であったが、1994〜99年には108人へと増加、5歳未満の幼児死亡率も56人から131人へと増加。いずれも2倍以上の増加。
-------------------------------------------------

続いて、断片的ながら他の戦争地域について
-------------------------------------------------
(さてはてメモ帳:自由の名の下の民族浄化リンクより抜粋・要約)

バルカン半島(ボスニア紛争、コソボ紛争)
・1995年から2000年までに、癌の発生率が5.76 倍に増加。
・1999年から2009年で、癌の10倍の増加、小児白血病の10倍の増加。
・2004年に比べ2005年度で、さらに38%多い癌の症例。
・ユーゴスラビア国境近辺の地方での子宮頸がんの増加。

アフガニスタン
・2年間で奇形の数が倍増。

イラク(湾岸戦争、イラク戦争)
・4000名のうち20名の新生児たちが目がなしで生まれた(通常の割合は5000万人に一人)。両眼がなく生まれた9名の新生児のうち、8名が米国の対戦車兵器に曝された父親たちの子供であった。
・新生児奇形率が、1989年の10万人あたり11名から、2001年には10万人あたり116名に増加した。
・癌の罹患率は大幅に増え、大半の癌の症例は今や子供たちのものである。
・同時に3種類の癌に苦しんでいる患者たちが見られる。
・20代の女性たちが今や乳がんに苦しんでいる。
-------------------------------------------




内藤琢

最悪の事態=ウラン拡散 2 劣化ウラン弾の危険性

■劣化ウラン弾とは

天然ウランには「非核分裂性ウラン(U-238)」が大部分を占め、「核分裂性ウラン(U-235)」は0.7%しか存在しない。このため、原子力発電所では、この分裂性ウラン(燃えるウラン、U-235)の割合を3%〜5%に高めた「濃縮ウラン」が使われる。しかし、「燃えるウラン」の濃度が高いウランを作れば、一方には「燃えるウラン」の濃度が0.2%程度に減ったウランがごみとして出てくることになる。

この量は、製品のウランよりもはるかに多くなる。その始末に困ったアメリカは劣化ウランを兵器として使ってしまうことを考え、実行に移す。
劣化ウランに少量のモリブデンとチタニウムを混ぜて、高温を発するマグネシウムで焼き固めると金属状に変化する。これを砲弾の弾芯に用いたものが劣化ウラン弾である。

劣化ウランを兵器として使用するのは、上記のように原発が生み出したやっかいなゴミであり、タダ同然であるということと共に、以下の理由が挙げられる。
・ウランは硬くて重いため、装甲を貫通する能力が高い
・金属ウランは空気中で発火し、兵士を焼き殺す
・ウランは放射性物質であり、周辺の人々に被害を与える。

■劣化ウランの危険性

しかし、濃縮ウランと劣化ウランを、U-235とU-238の比率からベクレル数を比較しても、劣化ウランとはいいながらその放射能は濃縮ウランと比較しても87%程度である。

ウランは、核崩壊を起こす際にはα線を出すが、α線は紙一枚で止まるほど物質と強く反応する。つまり、身体に届く前に空気や衣服で止まってしまうため、外部被ばくの影響をそれほど心配する必要はない。
しかし、体内に取り込んだ場合、ウランそのものに重大な化学的毒性があるばかりでなく、放射線エネルギーのほとんど全てを身体が吸収してしまうために、深刻な影響を及ぼすことになる。

1991年の湾岸戦争から実戦使用された劣化ウラン弾は、爆発と共に粉砕され、半径0.1μm〜10μmのエアロゾル(微粒子)となって、周囲に拡散していった。2003年のイラク戦争時には、イギリス国内の複数のフィルターから劣化ウランの微細粒子がより大きな砂埃の粒子とともに捕捉されたことが報告されている。これらの粒子はイラクの戦場から7〜9日間で渡ってきたと考えられている。

<参考・引用>
今私たちが知っておかなければならない、核・原子力の真実リンク
劣化ウラン弾リンク





内藤琢

最悪の事態=ウラン拡散 1 福島原発でも既にウランが漏れ出ているのでは?

福島原発に関する報道では、ヨウ素131やセシウム137などの放射性物質の飛散がよく扱われるが、”最悪の事態”はウラン燃料そのものが飛散し人体に取り込まれた場合だ。

2011年5月、政府や東電、マスコミは「圧力容器(内釜)に穴が開いている」「ウラン燃料が溶融している」「水が漏れて冷却できない」と断片的に伝えていたが、「外釜にも穴が開いており、ウラン燃料が漏れ出ている」可能性は非常に高い。

汚染された冷却水と共に地下に漏れ出ると共に、水蒸気爆発(or水素爆発)に伴って空気中に飛散したウランがあることは確実だ。

→米国でプルトニウム・ウランが検出される:過去20年間で最大値!プルトニウム239やウラン238が大幅上昇 (リンク

「冷却できない」こと事態よりも、「穴が塞げない」ことの方が根本問題でより深刻な事態を引き起こす。爆発はしないにしても、今後何年にも亙って、ウランを含む放射性物質が漏れだしていくからだ。
穴を塞ぐためには、どうしても人力での作業が必要となるが、既に2011年末には人材が足りなくなるという意見も出ていた。

そこで、ウランが拡散した場合に、どんな影響が出るのかを考えてみたい。この場合、比較対象となるのは、米軍が劣化ウラン弾を実戦使用し、ウランがばら撒かれた地域だ。




内藤琢

自然も人も壊す拡大型社会〜拡大型社会を造った原因

外部不経済という言葉はときどき聞くことがありますが、現在の市場原理は人間疎外、分断という内部不経済も起こしていると実感します。

戦争は論外として、試験制度、権力暴走、無能化、人間疎外、分断などは直接的に不経済です。

考えてみれば外部不経済は内部不経済を必然的に生み出すに違いありません。

(非常に長い論文なので、要約抜粋しますが、いくつかに別れるかもしれません。論文には段落ごとに連番が付いています。連続していないときは割愛させていただいた段落ですのでご了承ください。)

リンク
より

-----------------------------------------------------------------

縮小社会の技術
石田靖彦(氏)

1. 持続可能な社会(1)〜(22)は『持続可能な社会』の定義

2. 拡大型社会と縮小社会

(25)縮小社会は拡大型社会の反対。現在の肥大した社会から減量して物質とエネルギーの総消費を環境的持続可能な水準以下に抑え、かつ生産と消費の絶え間ない拡大を必要としない社会。

(26)物質とエネルギー消費の縮小は、日常的人間活動のあらゆる方面の縮小に繋がる。
・ それは文明・文化・幸福の後退ではない。逆に、拡大型社会がもたらす種々な不都合から解放された、より人間的・文化的で充実した生活が送れる、より進歩した社会になろう。

どこまで縮小か

(27)地球の環境再生能力の範囲内で営む社会になるまで。環境の再生能力を超えるほど環境に負担をかける社会が持続不可能なことは当然の理屈。H. Daly (1991) は、これを環境的に持続可能であるための三原則で表している:
原則 1:再生可能資源の年間使用量が年間再生量を超えない;
原則 2:非再生可能資源の年間使用量は、持続可能な方法で使用される再生可能資源によって代替できる量を超えない;
原則 3:汚染物の排出は環境中でリサイクル、同化、または分解できる量を超えない。

(28)環境との調和(共生)とは、Daly の三原則を満たすことでもある。但し、よく耳にする「環境と経済の調和」は、しばしば「経済利益を損なわない程度の環境保護」の意味で使われることが多い。これは環境的持続可能性より一時的な経済利益を優先することと同じ。

(29)Daly の原則1 と3 は当然かつ実現可能だが、原則2 の実現は難しい。
・ どんな非再生可能資源も再生可能資源で完全に代替することは不可能。
・ 再生可能エネルギーの生産設備を造っても、老朽化した後は生産不可能になるが、消費した化石燃料は戻らない。(化石燃料の消費量は減少はするが、0にはならない)
・ 真の再生可能エネルギーはバイオマスのみ。これは化石燃料を投じて造る設備からは生まれない。

非再生可能資源の消費

(30)非再生可能資源の消費の許容限界は重要な課題。
・ 理論的には少しでも消費を続ければ、いつか必ず枯渇するから、持続不可能。
・ しかし、化石燃料も金属も全く使わない生活は(少なくとも当面は)非現実的。

(31)僅かな消費でも直ちに社会の持続可能性が失われるわけではない。理論的に完璧な持続可能ではないが、実質的にそれに近いものとして、「準持続可能」を考える:
・ 資源の欠乏が予見され、欠乏すれば社会が崩壊するような消費の仕方をしない。
・ 基本的には再生可能資源に依存し、非再生可能資源は補助的に利用する。
・ 金属資源は非再生可能だが、適切なリサイクルによって消費せずに利用できる。ただしリサイクルにはエネルギーを要し、100%のリサイクルは不可能なので、利用できる量には限度がある。

(32)いずれにせよ、社会縮小には現在より大幅な消費削減が必要。
・ 例:一次エネルギー消費は石油換算で世界平均1.6t/人・年、日本4.0t/人・年 (エネルギー消費はBP統計2007 年、人口は国連推定2010 年)だから、日本のエネルギー消費削減の必要性は世界平均並にするには⇒現在より 60%削減;更に世界の総消費を、現在の半分以下にするならば⇒日本は現在より 80%削減;
・ ここまで落としても、準持続可能と言えるかどうかはわからない。

(33)少なくとも、現代世代による化石燃料の浪費によって、将来の世代が炊事、照明、寒冷地での暖房、医療施設などの燃料さえ事欠くようなことがあってはならない。

3. 拡大型社会を造った原因

市場原理主義
(34)経済成長は社会の進歩であり、全員が幸福になる唯一の道とされている。
・ パイの増大が皆を豊かにして分配の不公平をなくすという考えが正しくないことは多くの人が認めているが、物欲への執着と、公平より消費拡大の方が政策としてとりやすいことが、いまだに経済成長が政策の主要な目標になっている理由と思われる。

(35)市場経済(=自由経済)とは、全ての人間が物欲を最大に満足させるために自由に経済活動を行うことを基本とする。

(36)市場経済は資源分配・富の生産に最も効率的、したがって経済成長に最も有効な制度とされる(東欧圏も中国も皆それを認めた)。
・ 効率とは富の生産性(一定の時間・労働力・コストでの生産量)。したがって、安い資源とエネルギーを使い、環境を顧みず、不要不急のものでも大量生産すれば効率が良い。
・ 大量生産には大量消費が必要。市場拡大、消費拡大が企業経営の最重要な戦略になる。

(38)大型製品よって拡大した企業はなかなか製品の縮小ができない。

(39)現在の市場経済は常に経済成長を続けないと成り立たない。しかし、成長率重視の幾何級数的な成長は急速に限界に達する。
・ 物理的に成長するものはすべてある時点で成長が停まるのが自然の摂理。無限の成長は癌細胞と同じく本体そのものを破壊する。成長しかない拡大型社会がいずれ崩壊せざるを得ないのは火を見るより明らか。
・ 極貧の社会では経済成長も必要だが、成長には必ず目標到達点が必要で、それ以上は成長しないようにしなければならない。現在、成長の到達目標を設定した国はどこにもない。

(40)現在の経済ではGDP の絶対値が如何に大きくても(従って如何に生活水準が高くても)成長率が減少すると直ちに倒産や失業率増加という不景気現象が起る)。
・ 不景気対策は財政支出による消費の増加(ケインズ流)、又は規制緩和や民営化で競争を刺激して供給能力を増す(マネタリスト流)など、いずれも生産・消費の拡大を唯一の道とする。これらは不景気の根本解決にはならず、次の不景気の下地をつくるのみ。
・ これらの不景気対策が有効で経済成長率が回復しても、それは天然資源が豊富な場合のみ。資源の制約が強まれば、生産も消費も延びることができなくなる。

(41)不景気の原因は拡大型社会そのものにある。需要拡大策とは、不要なものを必要と思わせる、(悪く言えば)消費者騙しの策に過ぎない。このような不景気対策は、将来を犠牲にして病根を一層大きくするだけ。

-----------------------------------------------------------------



佐藤英幸

試験勉強が、関係能力も観念力も未発達な子どもを創りだす

中学受験を経験された方に、当時の話を聞いた。予想通り毎日勉強漬けの生活で、予習・復習に大量の時間を費やしていたそうだ。ハードな勉強を課すことで、ようやく志望校に合格できたらしい。ただし最も驚いたのは、受験に合格した後の話。

「受験に合格することを目標にしていたから、受かった後に何をしていいのか分からなかった。」

それを聞いて、ある投稿を思い出した。

>団塊世代以降の特権階級は、単に試験制度発の「合格」という無機的な目的意識を植え付けられてひたすら試験勉強に励み、「特権」を手に入れた連中である。しかも彼らの大半は、試験制度という与えられた枠組みの中でひたすら「合格」を目指してきたので、その前提を成す枠組みそのものを疑うという発想が極めて貧弱である。
従って、彼らは社会に出てからも、ひたすら既存の枠組みの中で走り続けることになるが、もはやそこでは、既存制度によって与えられた特権の維持と行使という目的以外の目的意識など生まれようがない。213827

試験勉強の弊害とも言えるのだろうか、勉強漬けの子どもたちは遊び方を知らないのである。

>子どもたちの「遊び」は、本能に根ざしたものであり、同時に集団で生きる術を学ぶものではないかと思う。動物にとっても人類にとっても、遊びは子どもたちの最大の学習課題なのではないか。219377

遊びとは、外圧に適応する生体へと身体や脳を発達させるための実践的訓練である。親から与えられた試験勉強ばかりしてきた子どもたちは、遊びを知らないため、関係能力も観念力も未発達のまま社会に出ることになる。これでは、社会に出てから通用しないのも無理はない。

私たちは、試験制度の恐ろしさをもっと真剣に考えるべきではないだろうか。試験制度収束が、特権階級を暴走させてきたからだ。ペーパーテストの比重を半分以下に低減させるetc213827の応急措置が急がれると共に、遊びの重要性を共認していく必要がある。




奮迅

大転換の予感「潮流6」:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束

%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%82%92%E6%B8%A9%E6%9A%96%E5%8C%96%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AE%88%E3%82%8B%E7%B6%BA%E9%BA%97%E3%81%AA%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B.jpg
画像はこちらからお借りしました
子供たちに「原子力はクリーンで安全なエネルギー」と発信させる「原子力推進ポスターコンクール」は、文科省・電力会社・経済団体など様々な組織が主催しています。こどもたちはおとなたちの期待に応えようと、どの作品も力作揃いです。

地球の将来を大切にしたいという子どもたちの純粋な気持ちを、どうか、大人たちのウソで踏みにじらないでください。

原発推進派の根拠は、

「オイルショック→オイルピーク説(石油枯渇)⇒原発」

「CO2増大→地球温暖化⇒(CO2を排出しない)原発」

という2重の嘘に加えて

「原発はCO2を排出しない」

という嘘、つまり3重の嘘で塗り固められているという。

原子力発電の推進の根拠は全て嘘であるより



なぜ、嘘に嘘を重ねてまで、原子力発電を推進しているのでしょうか?



本当は、’70年、豊かさが実現された時、「市場は拡大を停止するしかなくなった」のだという現実を直視し、素直に『ゼロ成長』戦略を打ち出していれば、現在見るような経済危機に陥ることもなく、また国際競争力を失うこともなかったのである。

『潮流5:失われた40年』より


高度成長期の電力需要を賄うために、東海発電所が日本初の商業用原子炉として’66年に営業を開始しました。

それ以降、実質的な経済成長が止まったにもかかわらず原発計画が推し進められ、現在に至るまで54基もの原発がこの地震列島に作られました。



%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%99%BA%EF%BC%95%EF%BC%94%E5%9F%BA.gif
画像はこちらからお借りしました



これは、市場縮小=利権の縮小という危機から、勝ち組だった特権階級が利権維持のために原発を促進させているのです。

原発推進のための交付金を定めた「電源三法」が’74年に施行され、現在でも1年間で約4556億円にも及ぶ政府の原子力関連予算が組まれ、巨額の「反原発」対策費が政・官・財・学・メディア・地元に投下されています。また、1基あたりの建設費用が5000億円以上とされる原発の建設は、政治家にとっては巨大な公共事業であり、利権となります。



この流れは、バブル崩壊以降も衰えるどころか、地球温暖化説をでっち上げ、炭素税制度を作るなど、むしろよりイデオロギー色を強めていきました。



潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束より引用します。

バブルは必ず崩壊する。案の定、’90年、日本のバブルは崩壊した(その後、’08年、米欧をはじめ世界バブルも崩壊する)。

そして、’95年、バブル崩壊の5年後、相次ぐ金融機関の破綻を目の当たりにして、私権の崩壊が意識(予感)され始める。

半顕在意識に生起したこの私権崩壊の認識(予感)は、私権追求の欠乏を一気に衰弱させ、急速に私権圧力を衰弱させていった。



(中略)



95年以降、衰弱し続けてきた私権欠乏は、その後’03年、株式が二番底に向かうのを見て追求する活力も消え失せ、遂に私権欠乏そのものが空中分解してゆく。かくして、人々はもはや私権の追求に収束することができなくなり、永い間社会を統合してきた私権収束→私権統合という統合軸が崩壊してゆく。これは、1800年に亙って私権時代を貫いてきた私権原理の崩壊であった。

こうして、人々はどこにも収束できずに収束不全に陥ってゆく。

おりしも阪神大震災が起きた’95年に、兵庫銀行や太平洋銀行など金融機関の破綻が相次ぎ、’97年には北海道拓殖銀行が都銀初の破綻、また証券業界トップの不沈空母と思われていた山一證券が倒産しました。翌年’98年には、日債銀と長銀が破綻するなど、”一流”企業が次々と倒産し、いままで誰もが求めていた私権(地位やお金)が人生の目的=第一価値にはならなくなってきました。

他方、バブル崩壊に伴う経済危機は、人々の間に危機感発の安定欠乏を生起させ、目先の安定志向を強めさせる(注:この危機発の安定志向は、’70年以来の充足発の安定志向とは別物である)。そして、この危機発の安定志向は、「自由」が空中分解したことも相まって、目先の秩序収束の潮流を生み出してゆく。タバコ、セクハラ、食品叩きと続く魔女狩り=マナーファシズムは、この秩序収束の潮流に乗った法曹官僚とマスコミの仕掛けである。

しかも、この目先収束は、秩序収束の段階に留まらず、更に目先の制度収束へと突き進んでゆく。

「嫌煙権」、「セクハラ」、過度な「人権尊重」などの、マナーファシズムの潮流に乗っかって、「地球温暖化」防止のための「CO2削減」「オール電化」が声高に叫ばれ、原発が推進されていきました。



ことの本質を欠いた目先の秩序収束は、東大→官僚を頂点とする受験エリートに特に顕著に見られる傾向であり、彼らの狂った判断が、今回の大事故を引き起こしたのです。

東日本大震災で大津波が直撃した東京電力福島第1原発(福島県)をめぐり,2009年の審議会で,平安時代の869年に起きた貞観津波(マグニチュード 8.3〜8.6)の痕跡を調査した研究者が,同原発を大津波が襲う危険性を指摘していたことが分かった。



東電側は「十分な情報がない」として地震想定の引き上げに難色を示し,設計上は耐震性に余裕があると主張。津波想定は先送りされ,地震想定も変更されなかったという。この時点で非常用電源など設備を改修していれば原発事故は防げた可能性があり,東電の主張を是認した国の姿勢も厳しく問われるところである。

原発事故における「想定外」は詭弁であるより引用。



巨大地震・津波の再来が指摘されていたにもかかわらず、自治体の防災担当者からの回答は、

「そんな長い間隔の地震は、対策を練っても仕方がない」

という、法律に則ってやっているのに何が悪いと言わんばかりの無責任な反応だったといいます。



有数のエリートたちが集まっている官僚・学者・マスコミや大企業の幹部たちが、なぜこのような幼稚な判断しかできないのでしょうか?



それは、常に答えがあることが前提となっている試験勉強での”エリート”は、与えられた枠組みの中で期待どおりの答えを見つけることに関しては優秀でも、前提を成す枠組みそのものを疑うという発想が極めて貧弱なのです。



だから、「原発どうする?」といった、前例がない=答えがない問題に関しては、全く判断を下すことができないのです。

子供や若者の試験制度への収束は、小学生の時から勉強漬けで「勉強しか出来ない」無能エリートを大量生産しただけではなく、学歴が生涯の身分をほぼ規定する学歴身分社会を作り出し、社会を少数の特権階級と多数の下層階級に分解してゆく。






BLOG:金貸しは、国家を相手に金を貸すhttp://www.kanekashi.com/blog/2011/05/001589.html

ランキング
にほんブログ村 ニュースブログへ

人気ブログランキング - 路上で世直し なんで屋
コメント
トラックバック
人気ブログシステムトレーダー監修 30万円から始められる日経225先物システムトレード 1日5万円儲けるための投資術 (人気ブログシステムトレーダー監修 30万円から始められる日経225先物システムトレード 1日5万円儲けるための投資術)
日刊NewStream(2011年9月21日付)〜iPhone5の全世界発売停止訴訟!〜
記事検索
月別
人気ページ
アクセス解析
  • ライブドアブログ