前回の続き

アメリカのサブプライムローン(低所得者層に対する高利の住宅ローン)焦げ付きが、どうして世界経済に影響を与えるのか?

このサブプライムローンは証券化されていて、それを多くのファンドなどが買っていたのですが、このサブプライムローン債権が暴落すると当座の利益をあげる為に、持ち株を大量に売りに出す必要があります。あちこちから株が売られまくり、しかも(暴落するだろうという予測が働いて)株を買おうとする人間が少ないので、株安がどんどん進む事になります。

このサブプライムローン債権を買っていたのはヨーロッパや日本のファンドも買っていた上に、それらのファンドに金を貸していたヨーロッパや日本の金融機関も損失を補填するために持ち株を売るので、世界的に株安が進んだと考えられます。

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このサブプライムローンは、証券化されていました。ローンを何千、何万と束ねて、そこからREITのような小口債券化した商品を作り、売りさばいていました。

※例えば、ローンの借り手が12%の利息で支払う場合、貸し倒れや回収・事務処理費に利益を上乗せして4%の余裕を見て8%の利回りの商品としてこれを売りに出していました。

また、このサブプライムローン債権(RMBS)を集め、さらに証券化(CDO)して売り出すことまで進んでいました。

サブプライム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

前回見たように、サブプライムローンの返済が滞る人が増加すると、サブプライムローン債権を持っていても「儲からなく」なります。持っていても儲からない、もしくは損をすることが見え始めます。実際、今年の春から精算→廃業するファンドが増えていきます。サブプライムローン債権を運用しているヘッジファンドに融資している銀行などの金融機関は、貸した金を回収しようとします。

ヘッジファンド側は、銀行などに借りていた資金を返すために、短期的な利益をあげる必要があります。売って儲かる物は、株くらいしかありません。続々と株が売られるので、株安が進みます。それでも、銀行からの借入を返済できないファンドは、次々と精算→廃業していきます。
これがニュースで流れると、サブプライムローンを含んでいるファンドに対する警戒心が強くなり、銀行はますますファンドから資金を回収しようとします。(以下、悪循環)

しかも、このサブプライムローン債権で運用していたのは、アメリカのファンドだけではありません。全世界の同じようなファンドが影響を受けます。このファンドも一斉に持ち株を売りに出すので、全世界で株安が進みます。
加えて、これらファンドに金を貸していた銀行などの金融機関も多額の損失を出すことになります。

金融機関が一斉に資金を回収し始めている事が分かると、金の動きが鈍くなる事を予想して、リスクの高い(買い手が付かないかもしれない)株から手を引き、(日本の)国債で安全に運用する動きが加速します。

大量の住宅が売りに出されて、住宅価格が下落
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サブプライムローン債権では損をする可能性が高まる
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銀行や投資家があわててファンドから資金回収し始める
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サブプライムローンを含んでいるファンドが持ち株を売って何とか利益を作ろうとする(→株安)
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穴埋めできないヘッジファンドは崩壊、清算、廃業
(→金融機関にとっては大量の損失)
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サブプライムローン債権を含んでいるかもしれないファンド運用に対して信頼性が急速に悪化
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金の流動性が低下し、世界的な株安に
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各金融機関は国債への運用に切り替える(→長期金利の低下)
そのため、大量に(ドルを売り)円を買う
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円高にはなるが、株安が続く

ヨーロッパ、アメリカでも金の動きが悪くなることを恐れて、中央銀行が大量の資金を市場に投入しました。また、アメリカFRBは緊急の公定歩合引き下げました。どちらも、大量の金を借りさせて、株を買う側に回る金を増やすためです。
(しかしそれでも、国債の金利は低下し続けているので、供給した資金の大半が国債に流れている可能性が高そうです)
(特にドルが自国通貨ではないヨーロッパ系金融機関は資金繰りが難しくなります。EU中央銀行の大量の資金供給は、それが理由のようです)

今回の教訓::銀行などの金融機関が中央銀行から金を借りて、株を買い支えないと、ままたくまに株価が暴落する。それが現在の市場の実態。

今日も読んで頂いてありがとうございますm(__)m
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