より引用しました!

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現代人は「心」は「大切なもの」として考えていますが、「からだ」の方は機械や物と同じレベルで考えています。

実際、からだの様々なパーツは機械の部品を変えることが出来るように交換可能になってきました。
時には機械と取り替えることすら可能です。機械の腕が、実際の神経とつなげられ、自分の意志通りに動く動画を見たこともあります。

そのため、究極的には「頭だけ」、「脳だけ」でも生きることが出来るのではないかと考えている人達すらいます。
でも、私はそれは不可能だと思っています。
なぜなら「脳」は「からだの結果」であって、「からだの原因」ではないからです。

 実際、「脳」を持たない生き物はいっぱいいますが、「脳」だけがあって「からだ」を持たない生き物は存在しません。

また、手足が痛んだり、皮膚に不快な感じを感じたり、嫌な音を聞いたりするだけで脳は混乱します。
そのような場合、脳は振り回されるばかりでそれをコントロールすることが出来ないのです。

進化論的に見ると、「脳」は「大きくなったからだ」が、効率よく動き回れるように「からだの必要性」によって生まれたものです。
それは、大きくなった社会が、みんなで話し合って決めるのが困難になったので、リーダーを決めて、その指示に従って動くようになったのと似ています。
民主主義というシステムはその一つの形です。

その際、当然のことながらリーダーの「リーダーとしての権限」は仲間によって与えられたものであって、リーダーが最初から持っているものではありません。
それなのに、「オレが一番偉いんだ」と思い上がって仲間を大切にしないリーダーも世間にはいっぱいいます。
政治家の中にもいっぱいいます。

そして、これは、「脳」と「からだ」の関係でも同じです。
「脳」は「からだ」の代表に過ぎないのに、平気でからだを壊すような活動をからだに命令してしまっている人もいっぱいいます。
でも、そのような行為は脳そのものの機能まで狂わせてしまうのです。

 脳はからだの代表ですから、からだが狂えば必然的に脳も狂うのです。
そしてさらに、からだを壊すような行為を命じます。
そしてやがて暴走が始まり、止められなくなります。
その結果、国レベルでは戦争につながる可能性もあります。

脳とからだの関係では、心とからだを病むことにつながります。
時には、自殺につながることもあります。

このような結果を避けるためには、政治家は「国民の声」にしっかりと耳を傾ける必要があります。
心とからだのレベルでは、「からだの声」にしっかりと耳を傾ける必要があります。

でも、からだを使わない生活に慣れてしまっている現代人は、その「からだの声」を聞く能力が萎えてしまっているのです。
そのため、からだと対話できないのです。

それでからだの方は「病気」や「痛み」という形で、自分の状態を伝えようとするのですが、現代人はそれも薬で抑え込もうとします。

それは、反対の声を上げるデモ隊を、対話によってではなく、一方的に機動隊の力で排除するようなものです。

でも、そのようなことを続けていると、やがて取り返しのつかないことになります。
国のレベルでも、心やからだや生命のレベルでもそれは同じです。
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(北口真穂)