南園の匠協同組合

熊本の熊本農業高等学校の卒業生など関係者が立ち上げた南園の匠 熊本の農作物中心に匠の技が光る果実など沢山ご用意してお待ちしております。

2011年09月

ドイツの農村は美しい

 今日の熊日新聞(9月30日)に、全国初「草原特区』申請へ の記事が載っていました。総合特区制度を受けて阿蘇の草原、約2万2千㌶を守ろうというものです。
 先日、このブログで『番所の彼岸花』と農村景観のことを書きましたが、自然や景観を守るため、農家と市民と国が、それぞれの役割を果たしているところがあります。
  そう!ドイツです。
 確か? 平成8年(1994年)、ドイツの中山間地対策を調査するため、熊日の記者I氏とバイエルン州の農家を訪ね歩きました。
ドイツ農村

 ミュンヘンから南西へ約百km、森と草原が続くなだらかな丘陵地の村で酪農と民宿を営むGさん宅に泊まりました。美しい風景と家族の温かいもてなしが旅の疲れを癒してくれました。
 農家民宿の大半は、Gさん宅のあるような中山間地にあり、多くの市民が滞在し休暇を過ごしています。それはドイツ人の心のふるさとであるこの牧歌的な風景が人々を癒すからに違いありません。
 農村景観(自然)はいわば資源だと思います。この貴重な資源の維持には、農村で休暇を過ごし自然を愛する市民の協力も見逃せません。
 農村の景観や環境は社会の利益と認め、そのコストは国民で負担することを当然としています。
 それにしても、ドイツの農村は美しかった・・・・・・!! 
                                              組合本部:田尻恒憲
 

概算要求

 農林水産省が来年度(24年度)予算の概算要求案を明らかにしたと報道していました。
 概算要求とは、国の予算編成の第一段階で、各省庁がそれぞれの予算の概略を財務大臣へ提出することをいいます。  提出された概算要求は財務省でこれを審査し、閣議を通じて政府案を作成します。作成された政府案は国会で論議(テレビで放映される場面がこの予算委員会)されますが、予算以外の問題がしばしば論議されることもあります。通常、来年の3月末までには国会で成立し、4月以降新予算でスタートです。

国会

 来年度の予算で、細かいところまでは公表されていませんが、私の関心は農山漁村の6次産業化に関連する予算です。
 農水省は6次産業化の市場規模を来年から5年間で現行(1兆円)の3倍に当たる3兆円に拡大するとしています。このため、その核となる農業法人の体質強化のための出資として200億円規模のファンドを創設するとしています。
 また、農林漁業成長産業化の実現として、108億円計上してあります。内容は定かではありませんが、今年度の予算で新商品の開発・販路拡大や施設整備等の総額が約33億円(少ない!)でしたので、これをはるかに上回るものと期待しているところです。    
                                                組合本部:田尻恒憲

 

友人の死!

 同年代(昭和23年生れ)の友人Wさんが亡くなりました。
 Wさんとは事務所も隣同士ですし、若い頃夢を追って海外雄飛(イタリアで柔道指導)を試みた事など共通する点も多かっただけに残念です。心からお悔やみを申し上げます。
 60歳を超え人生の最終章を迎えると、己の人生をどう締めくくるかを考えるようになります。
 このため、一日一日が大切に思えてきますし、むしろこの最終章をどう生きるかこそ人生のなかで最も重要ではないかと思うようになりました。
 友人や親しい人の死に直面する機会が多くなり、最近とくに人生の締めくくり方を想い、併せて健康(病)にも留意するようになりました。
 人生の最終章をそれなりに締めくくるために、二つのことを心掛けています。
 その一つは、『社会貢献』です。小さくても、わずかでもいいから人様や世の中への恩返しかなぁー。
 その二つは、『今より望まない』です。今を100とすれば101や102を望まないことです。しかし、99や98にならないように努力することです。
 友人Wさんはきっといい人生を締めくくったに違いない!
     花束         組合本部:田尻恒憲
                                       

彼岸花

 先週の日曜日、9月25日、菊鹿町番所の彼岸花を見に行きました。
 午前中は空模様がやや怪しかったんですが、午後からは秋晴れで、熊本県一の彼岸花の名所には写真の愛好家や県外からも多くの観光客が訪れていました。
 もう二十年ぐらい前でしょうか、大分県の日田市から帰る際に、偶然番所を通った時、棚田とその畦に真っ赤に咲いた彼岸花の景観の素晴らしさに車を止めて風景を楽しみました。
 その後、熊本県の農村景観コンクールで大賞を受賞(天水町の赤仁田地区、球磨村の一勝地地区、芦北の石飛地区なども受賞しています)」しました。
 豊かな自然と穏やかな空気がうるおいとやすらぎを与える農村景観が改めて見直されてきたのもその頃からでしょうか。

彼岸花    彼岸花2

 二十数年前に比べ多くの人出でした。棚田の中ほどに名産の栗の無料サービスを行っていましたので駆けつけましたが、口にすることはできませんでした。残念です。
 平成13年に日本学術会議が農業や農村の多面的機能を見直しその評価額が公表されています。
 多面的機能と言えば、農業の持つ『洪水防止』機能がその代表ですが、『保養休養・やすらぎ』機能も貨幣評価をすれば、約2兆4千億円/年間としています。
                                          組合本部:田尻恒憲

イ草

 熊本日日新聞に『岐路に立つイ草』と題し、衰退するイ草の足跡を連載特集で報道しています。
 今から9年前、平成14年(2002年)1月に中国の浙江省寧波市(せっこうしょう-ニンポー市)をJA八代の代表とともに訪れ、畳表の輸入数量を協議する会議に参加したことを思い出しました。
 当日の協議の冒頭、「それは日本の通関の誤りだ!」と寧波イ草経済連合会長の陳志福氏が声を荒げていたことを覚えています。
 これは、中国側の「本年度の畳表の輸出見込みは1,200万枚程度』との説明に対し、こちらが「12月末で、すでに2,000万枚輸入されている」と指摘したためです。

イ草

 寧波市に4日間滞在し連日協議しました。その交渉のなかで、強く印象に残ったことに「共栄共存」という考え方があることです。
 私たちの言う、お互い助け合って生存する『共存共栄』とは全く逆で、栄えている者のみ生存する、という思想です。
 畳表の原材料となるイ草は、熊本では5,000人以上の農家が7,000㌶の栽培(平成1年)をしていましたが、今や、生産者は1,000人を割っています。
                                         組合本部:田尻恒憲
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