2014年10月
『山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。・・・・・智(ち)に働けば角(かど)が立つ、情に棹(さお)させば流される。・・・・・・とかくに人の世は住みにくい』で始まる草枕。夏目漱石は五髙教授時代に天水町小天の前田別邸を訪れ正月を過ごしています。この前田別邸が小説草枕の舞台となっていますが、先週末、連れ合いと訪ねました。前田別邸は「草枕温泉てんすい」の近くにあります。その田別邸の漱石宿泊の「離れ」で、来月から何か書こうと秘かに?誓いました。 ところで、この別邸を建てた前田案山子(かがし)の三女ツチが宮崎滔天と結婚し、「白蓮事件」の柳原白蓮の夫、宮崎龍之介を生んだ。この地、小天は中江兆民や孫文が訪れるなど国際政治の舞台でのあったようです。
田尻恒憲
田尻恒憲
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