俺「よかったね、おめでとう」
「はあ」
俺「嬉しくないの?」
「嬉しいですけど・・・・・・」
俺「じゃあ喜べよ」
「うーん」
俺「アメリカが怖いの?」
「そうじゃないです」
俺「英語が喋れないか?」
「そういうことでもないです」
俺「じゃあ何よ?」
「貴方と一緒がいいです」
俺「無茶を言っちゃ駄目だよ」
「でも・・・」
俺「俺がオリオールズの捕手をやろうか?」
「あはは」
俺「マット・ウィータース捕手」
「はい」
俺「マット・ウィンタースとは違うの?」
「???」
俺「昔、日ハムにいたんだ」
「へえ~」
俺「目標は?」
「頑張ります、それしか言えないです」
俺「それだけ言えりゃ充分よ、最初は日本語を話せなかったのに」
「頑張ります」
俺「日本語上手いね」
「嬉しいです」
俺「オリオールズのウィキペディア見たらもうチェンの名前がある」
「嬉しいです」
俺「背番号16?」
「はい」
俺「じゃあ16勝?」
「いいえ、20勝です」
俺「良いと思います」
チェニキの一途さは見習うべき
チェニキも頑張れよ
グッバイチェニキ
純愛やなあ
「アメリカに応援に来てくれないんですか?」
俺「行かないよ、俺中日ファンだもん」
「オリオールズも応援してください」
俺「ショーウォルター監督ばんざーい」
「そういうことです」
俺「チェンのウィキも、もうオリオールズ所属になってる」
「はあ」
俺「メジャーリーグ時代って欄もある」
「はあ」
俺「マイナーリーグ時代に変えていい?」
「もう」
俺「とりあえず野球のことは忘れてコーヒーを飲もう」
「はい」
俺「ホットコーヒーを飲めば幸せになれる」
「なれます」
俺「アメリカに行っても覚えといて」
「はい」
俺「死んだ金正日のためにも頑張れよ」
「だから台湾人です」
俺「冗談だよ」
「分かってます」
俺「良かった」
「良かったです」
俺「嫌なことがあったら散歩をすればいい」
「散歩ですか」
俺「散歩が終わってホットコーヒーを飲めばさらにいい」
「わかりました」
俺「じゃあ今から散歩に行こう」
「はいっ」
相変わらず一途でイイネ・
「抱きたいです」
俺「誰を?」
「貴方を」
俺「俺が抱いてあげる」
「えっ」
俺「嘘だよ」
俺「俺チェンのこと応援するから」
「嬉しいです」
俺「死ね」
「わー」
1つ言えることはチェンはメジャーで活躍できる
俺には分かる
俺「お前のことは応援しない」
「えっ」
俺「和田選手のことは応援しよう」
「えっ」
って焦らせたい
もうさ、チェニキもオリオールズ行けばいいじゃないかな
チェニキ・・・
きっと大正義NHKがたくさん放送してくれるさ
メジャーはメジャーでまた大変だけど
1球1球丁寧に投げれば大丈夫ですよ
俺はチェンを応援する
それだけなんです
俺「メジャーの土を踏めば早い球が投げられると思ってたのかなあ」
「???」
俺「薬物で事故」
「???」
俺「死んじゃった」
「???」
俺「俺よりメジャーを獲ったか」
「そうじゃないです」
俺「いやそうなんだよ。そしてそれで良いんだよ」
「はあ」
俺「野球取らない野球選手なんか誰も応援しないですよ」
「頑張ります」
後ろからチェンのケツをオラァって蹴りたいわ
無意味に驚かせたい
ワガママを言うと1度でいいから中日で
2桁勝利一桁敗戦の成績が見たかったです
チェニキ哀愁漂ってるで
中日のユニフォームは似合ってたよ
オリオールズのユニフォームも絶対に似合うはず
もういいよなんでも

