スタジアムに行きたい。

サッカーのことが気になったら、スタジアムへ行ってみない? 京都サンガを中心に、日本代表から都道府県リーグまで、スタジアム観戦の「楽しさ」をレポートしちゃいます。グルメ万歳、イケメン歓迎、スーパーゴールもムダ走りも大拍手! システムとか、戦術とか、難しいハナシは…アドバイスもらえるとうれしいデスヨ。

中山紗良

「ボスにキスを捧げて」中山先生新作です!

ちょっとぉ、何あのナビスコ決勝のガン…いやなんでもない。

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えっと。表題の件でございます。
ただいま発売中の別冊ハーレクインVol.52に
中山紗良先生の新作が載っております。

中山先生といえば、アレですよ。
最近、リスペクトしている元日本代表の中山雅史選手が
J3入りを目指しているJFLのアスルクラロ沼津に電撃入団で話題になりましたねぇ。
だからというワケでもないのですが
まりもが応援していたFC岐阜の地主園くんがケガで引退…と思っていたら
FCマルヤス岡崎のスタメンに名前が載ってて狂喜乱舞しちゃった。
JFLというカテゴリー、侮れませんぜ。
まあ…今シーズン限りでSP京都SCが退会しちゃうけど…

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SP京都SCのチケットの半券。京都らしいデザインでしょ。


SP京都の話はまた別にするとして。



中山先生の新作ですよ!
今回のハーレクインは、離婚がどうとか子どもがどうとか
複雑な人間関係とか運命に翻弄されるヒロインとか
ヘヴィで濃い作品が多い中で(最近のトレンド?)
中山先生はやってくれますよ、恋に仕事に真っ向勝負なオフィスラブ。
このヒロインのターリアが、またメゲないヤツなんだよねぇ。
重役への野望に燃えるバリキャリでありながら
外部から来た役員にポストを奪われた上に
そのアシスタントをさせられるハメになるという屈辱…
「こんな会社、辞めたるっ!!!」ってアタシなら思っちゃうところだが
自分に課せられた役割を黙々と頑張るんだよ、このターリアは。

もちろん、そこはハーレクインでございますからね。
ゴージャスな舞台、恋の駆け引き、気持ちのすれ違い、巧みな妨害工作…と
ドキドキハラハラな仕掛けが目白押しで、そう簡単に読者を安心させてはくれません。
今回も読みごたえ十分な中山作品、読書の秋にぜひオススメ!

「ボスにキスを捧げて」
漫画/中山紗良
原作/ダーシー・マグワイア
掲載/別冊ハーレクインVol.52


幻のラブレター

気づけば2月も後半。
ひたひたと、開幕が近づいてまいりましたね。
おっと、ACLはもう始まってたな。
みなさんのクラブは、開幕に向けて仕上がりはいかがでしょう。

姐さん「今年は点を取るよぉ。フォルランが明るいし、パブロもすごいからね」

先日ランチに行ったらば、セレッソのキャンプに見学に行ってた姐さんが
J2反則級外国人トリオの様子を嬉しそうに話してくれましたよ。
セレッソの新外国人のパブロ、イケメンだねぇ〜
…って

まりも「いやいや、敵ですから。今シーズンは敵ですから」

今の時期って、いろいろ期待が高まるよね!
サンガもチーム一新だし、今シーズン楽しみ!
…にしてもいいよね???





そんなワケで、中山紗良先生の新作がリリースされておりますので、お知らせです。

中山紗良
「幻のラブレター」
スーザン・ネーピア原作
ハーレクイン04号掲載

こういうの、何って言うんでしょう、ブラインドペンパル?
まあ、何というか、主人公の「女性にあるまじき失態」から物語は始まるんですが(笑)
顔も知らない人物との文通をめぐって繰り広げられる恋物語は
ハーレクインならではの、山あり谷あり蛇行しながら大団円へと突き進む―――
というワケで。
いや〜。
もう、つかみの分部からズルッとくる展開は、さすが、中山先生。
ハーレ界のラブコメ女王と呼ばせていただきたいですな!
やらかしちゃった主人公のガックリな姿に、思わず吹き出し
トリックスターなブサニャン(失礼)にくぎ付け(←いろんな意味でw)
楽しくってハッピーな「幻のラブレター」
今回も必読です!

それにしてもあのブサニャン…夢に見そう…




サッカーと紗良先生のお知らせ。

みなさん大変お久しぶりです。

まりもです。
何とか生きております。
サッカーもちゃんと見ておりますよ。
サンガがあんな感じだからって、やけになってないですよ。
やけになんか……ううぅ……


ちょっと山形日和がグルメ編でストップしていて
サッカーがなかなか始まらないのが気になっていますが(汗)
今日はちょっとお知らせでございます。

今ね、地決やってるの、地域リーグ決勝大会。
今日、決勝ラウンド進出4チームが決まりました。
FC大阪、奈良クラブ、サウルコス福井、クラブ・ドラゴンズ
決勝ラウンドは22日だから、これも見逃せないね!

まりもは今回の地決は行ってナイんだけど
地決の前に行われた全社には行ったんだ。
全国社会人サッカー選手権大会っていうの。
それで、その時のことを別ページでちょっとお手伝いしたので
それの宣伝!
よければ見てね。

http://www.one.geo.jp/



でね!
その全社にも来られていたという中山紗良先生が
三菱重工長崎SCの16番の選手がカッコイイとのたまっておられた中山紗良先生が
ただいま新作リリース中なので、お知らせなのですよ。


中山紗良
「秘書とボスの秘密」
原作:マギー・コックス
ハーレクインVol.40に掲載中

秘書とボスっていったら、ロマンスものの定番中の定番じゃないですか。
でもこの作品はちょっと違う。
オフィスじゃなくて、スコットランドの領主の屋敷を舞台に
何というか、一生懸命生きて来たヒロインと
天涯孤独で謎めいた領主の…
謎めいた…

ああーっ、これ以上は言えんっ! (ネタバレるっ!)

ゴージャスなお屋敷の雰囲気とか、美しい自然の風景とか
いつにも増して、うっとり見惚れる絵なんだけどさ。
紗良先生の魅力は、やっぱり人物なんだよねぇ。
ヒーローもヒロインも素敵なの。
特に今回、まりも的にはヒロインがすごくキレイ〜って思いました。

これから寒い季節だからね。
紗良先生のあったか〜いラブストーリーで、温まっちゃてね!



「オフィスを飛びだして」中山紗良先生新作情報!

オフィスから飛び出したい…
オフィスを飛び出して、お家に帰ってサッカー見たい…
そんな、ワールドカップもグループリーグがいよいよ終盤な昨今でございます。

いやぁ…
なかなか波乱な今大会。
まりも的チェックポイントは
「メキシコの選手が、GK以外は黒髪スポーツ刈りなのはなぜ?」
でも、スポーツ刈りでもドスサントスかわいい。


と、前置きはこれくらいにしとかないと
ネタがネタなだけに前置きだけで本文終わってまうからな。

そんなワケでタイトルロール、「オフィスを飛びだして」の紹介で〜す。


ただ今絶賛発売中のハーレクイン13号に
中山紗良先生×ニコラ・マーシュの「オフィスを飛びだして」が掲載されています。
早速雑誌を買ってさ、まずはパラパラとページをめくるやん?
その、めくる手が止まったね。
中山先生が描くヒーローのアップのところで(笑)
今回のヒーローの美しさ!
クギヅケになりますよ。
チラ見しただけでもいいオトコです。

ストーリーのほうですけど
今回は、ウェブデザイナーのヒロインと心理学者のヒーローという構図。
ヒロインのトラウマをきっかけに、ストーリーは展開していくんだけど
中山先生お得意のラブコメっぽい要素もいっぱいで、なかなか楽しくていいカンジの作品です。

そして絵なんだよね〜。
やっぱカッコイイです、ヒーローが。
金髪で、アカデミックで、繊細で。
これ、中山先生、絶対ルンルンで描いてるハズですよ。
心理学者でラジオのパーソナリティも持ってるって設定なんだけど
その雰囲気が、すごい出てる感じです。
みなさんも、ぜひ読んでみて。
ホレるよ?


「一夜だけ愛して」中山紗良先生の新作リリース!

巷にチョコレートがあふれる季節になってまいりました。

まりもは酒飲みなので、甘いものにはあまり詳しくないのですが
まわりのお友だちは、スイーツ大好きな人も多くて
それで時々すげーおいしいチョコレートなどをいただきます。
なんというか、あまりにもおいしくてさー。
ついつい、一気食いしてしまうんだよねー。
みるきーなんかは、毎年手作りトリュフをたっぷりくれるんだけど
あんまり美味くてもらったその日にぜんぶ食ったって言ったら
絶句されたというほろ苦い過去も今ではいい思い出です。


…えっと。

そういう話ではなくて。


そう、もうすぐバレンタインな今日この頃。
来るべき日に向けて、女子力あげていきたいところじゃないですか。
そんなワケで、今回もご紹介しちゃいますよ!
女子力アップにぴったりの、とびっきりのラブストーリー。
1月30日発売という、できたてホヤホヤの新作です。


別冊ハーレクイン31号掲載
「一夜だけ愛して」
原作・キム・ローレンス
漫画:中山紗良


「キム・ローレンス×中山紗良」って言えば、「裏切りの舞踏会」がそうだったように
今回もなかなか、ミステリアスでシリアスで「思い詰める系」のお話です。

雨の中をさまようヒロインが助けを求めるように入ったバーで
運命的…というかショッキングな出会いを果たすところから、物語は始まります。
…で、始まったばかりで申し訳ないんだけれど
その後の展開が何というか、ちょっとでも書いたらネタバレしそうな勢いなもんで割愛という…
いや、出し惜しみしてるワケじゃナイですよ。ナイですけどね。
何といってもミステリアスでシリアスですから、ストーリーは微妙に語りにくい。
まあでも見どころはアレです。
2人の心のすれ違い具合・揺れ具合です。

何といってもハーレクインですから
セレブでゴージャスでロマンティックなステージの上で繰り広げられる
紆余曲折だったり因果応報だったり奇想天外だったりの、波乱万丈な物語が醍醐味です。
今回の作品も、ショッキングな出会いの後、ストーリーはなかなかフクザツな経緯をたどるうえに
ヒロインも、ヒーローも、なんというかこう、なかなか複雑な生い立ちで
お互いにプライドが高く、その裏返しで傷つきたくなく、現実に対して素直になれず
そういう、ハーレクインらしい伏線は張り巡らされつつも

「んもおぉーーーっ! あんたたち、何やってんのよっ!」

みたいなもどかしい部分が、何ともリアルで
そういう、一般読者の共感を呼ぶ描き方が、中山先生は実にうまいなーと思うわけなんです。

そんなワケで、中山紗良先生の「一夜だけ愛して」、ぜひご一読あれ。

恋人買います

突然ですが、イメージトレーニングは大切だと思います。
理想的なプレーやフォーム、身体の動きをイメージすることで、実際に動きやすくなるっていう、アレです。
プレーだけじゃなくって、成功しているシーンや試合で勝利する場面をイメージするっていうのもあるよね。
自己暗示って侮るなかれ。それって結構パフォーマンスに効果あるんだから。
そんで、こういうやり方って、スポーツのトレーニングだけじゃなくて、
ビジネスやロマンスにも効くらしい。
シアワセになりたかったら、シアワセなレンアイをイメージしなきゃ、ってこと!

ってワケで、シアワセになりたい女子にうってつけなのが
「最高のハッピーエンドロマンス」ハーレクインでございますよ。
今発売中の別冊ハーレクインVol.27には、まさに、「絶対に幸せ」な6つのロマンスがラインナップ。
中でもまりもイチオシが、中山紗良先生の「恋人買います」。
原作はミランダ・リー先生なんだけど、この「リー×中山」(タダナリ×ゴンちゃいますよ)といえば
情熱的でセクシーな「カサノヴァの素顔」
そして、ラブコメっぽくキュートな恋を描いた「ミスターXを探せ」。
んで、今回の「恋人買います」は、その両方要素が入った感じって言えばいいかな?
仕事一筋で恋愛初心者のウブなヒロインと
元オーストラリアン・フットボーラーのガタイのいいヒーローっていう組み合わせで
しかもヒロインは、モーションかけてきたヒーローを「ジゴロ」て決めつけちゃったりして
そんで、タイトルが「恋人買います」ときたもんだからさ。
この破天荒な設定…絶対面白いにきまってるやん!

ってワケで、コマーシャルでございます。

「恋人買います」
作画:中山紗良
原作:ミランダ・リー
掲載:別冊ハーレクインVol27
ただいま発売中だよ!

そんなワケで、読書の秋、ハッピーエンドのラブストーリーで女子力あげてみませんか?
ま、ロマンス関係、何ひとつ成功していないまりもが言うのもアレだが(汗)

招かれざるシンデレラ

J2リーグで堂々首位をいくガンバ大阪のサポーターで
漫画家さんの中山紗良先生の新刊が発売になりました!

「招かれざるシンデレラ」
原作:シャンテル・ショー
漫画:中山紗良
ハーレクインコミックス

舞台はイタリア!
コンフェデレーションズカップで日本代表が対戦するイタリア!
そして、ヒーローはイタリア最大の銀行の、若きイケメンオーナー!

まりも「イタリアでイケメンゆーたら、中山先生的にはモントリーヴォなカンジやろか?」

一方、ヒロインは庶民の出。でも、けなげで一生懸命で、カワイイんだよねぇ〜。
で、このヒロインが、とある事情でヒーローのお屋敷を訪ねるところから物語は始まります。
なかなか、ハーレクインらしくゴージャスな設定。
お城に乗馬にバレエ鑑賞と、セレブな雰囲気満載ですが
ストーリーのほうは、なかなかシビアで一筋縄ではいかないカンジで
ああぁ、これ以上書くとネタバレなのでやめときます(笑)

それから、丁寧に描きこまれたウツクシイ絵も、
ハーレクインの世界観にぴったりで、ステキなのです。
お城のなかの重厚感ある雰囲気とか
バレエのシーンや劇場なんかも、とっても優雅な印象。
タキシード姿のヒーロー、めちゃめちゃカッコイイよ!

そうそう、原作者のシャンテル・ショー先生には6人の子どもがいるそうですが
ヒーローのお城のメイドさんは、「6人の子持ち」という設定だったりして
なかなか、そういう原作のツボをきちんとおさえているあたり、さすが中山先生だわ〜
なんて、妙なところに感心してしまいました。


そんなカンジで、見応えも読みごたえもたっぷりのコミックス
「招かれざるシンデレラ」
6月1日に発売になったばかりのホヤホヤの新刊です。
ぜひ読んでみてください!

「ロミオとジュリエット」中山紗良先生インタビュー4

サッカーだけではなかった…。

ガンバ大阪サポーターにしてモントリーヴォが大好きで高橋秀人に胸キュンな(←忙しいな…)漫画家・中山紗良先生が、ただ今ミュージカルにハマり中!
雑誌「ハーレクイン」05号に掲載された鑑賞記も、なかなか興味深くて注目なのです。

中山先生がご覧になったのは、シェイクスピアの名作をジェラール・プレスギュルヴィックが演出した「フランス版」ミュージカル「ロミオとジュリエット」。2001年にパリで公演されて以来世界各国で500万人を動員した伝説のミュージカルで、日本でも宝塚歌劇団の演目になったり、城田優さん主演の「日本版」も制作されました。

というワケで。
久しぶりに中山先生にご登場いただき、ミュージカルの魅力や漫画家ならではの視点などをスルドくインタビューしちゃいました!


――いきなりですが、ミュージカル、お好きなんですか?
「何ていうか、土日はサッカーボール追いかけてる人しか見てないでしょ? たまにはキレイなものを見たいと思ったの。そんな時、この舞台のCMを見てビビっときました。短いCMだったけど、美しくて、迫力があって、“ああ、見たいわ”って。ガンバの試合と重なっていてどうしようって悩んだけど、思いきって行ってしまった…。素晴らしかったわ」
――まぁ、あの時ガンバ調子悪…あいやこれ話題の作品でしたからね。どんな舞台だったんですか?
「古典の名作をモダンな音楽と踊りでミュージカル化した、という感じかしら。制作のジェラール・プレスギュルヴィックさんはフレンチ・ポップス界の音楽家で、このミュージカルの楽曲も大ヒットしたんですよ。中でも“世界の王”という曲はフランスのヒットチャート1位! ミュージカルでよ?」
――ミュージカルで1位はすごい…ぜひ見なくちゃってカンジですねっ!
「それが実は、見に行く前はちょっと疑問だったのよね。フランス語でミュージカルってどうなのかしらって。たとえばブロードウェイなら、英語はすごく迫力があって舞台が盛り上がるじゃない。でもフランス語ってささやくような雰囲気だから…。それが、実際にミュージカルを見てみると、あの独特の息が抜けるような話し方が意外と心地いいのよね。フランスならではの気品を感じました」
――そういえば日本ではフランスのミュージカルはそんなに一般的ではないですもんね。言葉もそうですが、舞台もやっぱり違いますか?
「演出で特徴的だったのは、歌い手と踊り手がはっきりと分かれていることね。日本でミュージカルを見ていると登場人物が歌ったり踊ったりするのが普通だから、そこは違うなと思いました。ロミオもジュリエットも、踊りの見せ場はそうありません。でも歌と演技に集中しているから、観客としては感情移入しやすかったです。一方、場を盛り上げるダンサーズもまた素晴らしいんですよ。鍛え上げられた美しい肉体、躍動感あふれる踊り…クラシックもあればヒップホップもあり、まるでバレエを見ているような感じなの。もう、目が釘付けで…ダンサーズだけ見ていても見飽きないほどだったわ…」
――クオリティ高そう…すごいエンターテイメントですね。
「それに、ヨーロッパの人って感情表現がすごく豊かでしょう。ラブシーンなんかすごく素敵よ。それから、“死”の演出も独特だった。死に対する意識や感覚が日本とは違うんだなと思いました。そういうヨーロッパの文化や空気感に触れるのって、仕事の上でもとても有意義ね。ハーレクインは海外の小説だから、登場人物の心を理解する手掛かりになるんです。何よりも、華やかでキラキラしててロマンティックな雰囲気は、ハーレクインにぴったり!」
――お仕事のモチベーションも上がりそうです。
「そうなのよ! 私の絵ももっとキラキラしなきゃと思って、かなりこだわって細部まで描きこみました。まぁ、私の絵って、もともとが華やかさに欠けるカンジだから…その…ヘボいし…」
――いやいやいやいや(汗)、新作の“ボスの娘”素敵でしたよ。ちょうど舞台を見に行かれた頃に描かれてたんですよね。確か、表紙の登場人物の服装がロミオとジュリエットと同じ色でした。
「実はね、あれ、無意識だったの。描いている途中で気づいたのよ。赤と青って舞台と同じ色だわって…」
――うわ…無意識でしたか…影響力ありましたね。
「もちろん、意識的な部分もあります。舞台は客席からの視線を計算してつくられているから、構図とか見せ方の勉強になるんです。でも、理屈で“こう見せればいい”じゃなくて、感覚でつかむ部分も多い。だからね。美しいものを見ると、描いている作品も美しくなる。…気がするの」
――中山先生の漫画の美しさには、いつもうっとりさせてもらっていますよ! そして今回は鑑賞記ということで、初めてエッセイも書かれました。
「エッセイ…雑誌のあがりを見たんですけど…反省ばっかりなのよね…何というか…もっと描きこめばよかった…」
――そそそそんなことナイですよっ(汗)でもやっぱり漫画とは勝手が違いますか?
「そうですね…。まず最初にロミオとジュリエットを大きく見せて…っていうところまでは良かったんだけど、後どうしよう…。背景も登場人物も描きたいことがいっぱいあるし、画面割というか、どう見せたらいいかも悩みました。それに、見たままの印象を描きたいけれど、さすがに細部まで思い出せなくて。プロモーションフィルムなど資料もいろいろ探したんですが、舞台の美しさと感動をどこまで伝えられたか…。でも、そういうことも含めて、すごく勉強になりました。そして、描かせていただいて本当に光栄でした」
――では、最後にみなさんにメッセージを…
「いやもう本当に私のようなヘボい者の作品を読んでいただいてくださるだけで…」
――先生、それ、前の時のコメントと同じですやん…(汗)


というワケで、中山先生のインタビューいかがでしたか?
相変わらず、ご自身の作品のこととなるとめちゃめちゃ弱気になるという…(汗)。
でも、こういう華やかで美しいものを見ることが、作品にも影響を与えているんですね。
改めて漫画家さんという職業が、素晴らしくて大変で奥が深いな…と思いました。

ハーレクインの世界を彷彿とさせるフランス版「ロミオとジュリエット」。
その内容は、発売中の雑誌ハーレクイン05号に掲載されている中山先生の鑑賞記をぜひご覧ください!

「ボスの娘」中山紗良先生の新作、本日発売!

コミックスのお知らせです!

敬愛する漫画家にしてサッカー好きで最近ゴールデンボンバーにハマり気味という
中山紗良先生の新作が
本日発売の別冊ハーレクインVol.19に掲載されています。
タイトルは「ボスの娘」。
原作はレイ・マイケルズ先生でございます。

どんなお話かって言いますとですねー。
舞台は、経営が傾きかけたオークションハウス。
ボスが病気で倒れたため、元気いっぱいのボスの娘が社長代理で奮闘するお話デス。
ヒーローは、ボスの個人秘書をしているストイックなイケメン!
両親の離婚話や仕事先の失敗や恋の罠(?)なんかもあったりする中で
頑張るヒロインと、それを支えるヒーローがまたこの何というか、セイシュンなんですね〜。
オークションハウスが舞台とあって、背景やインテリア、小物もゴージャス。
っていうか、この物語、メインテーマはハーレクインならではのゴージャスなロマンスだけど
裏の主役は、アンティークなんだよね。
ピカソの名作、マイセンのコレクション、家具や宝石の数々…
さまざまな「物」と「人」とのつながりや、「物」に込められた「思い」が丁寧に描かれていて
だから、読んでいてものすごくハートウォーミングな気持ちになれる。
本当に、素敵な作品です。

中山先生は、この作品のためにアンティークショップに取材に行ったり
かなりノリノリで描いておられたようで
何ていうか、中山先生のアンティークへの愛情も、作品を輝かせている理由ですかね!

そんなワケで、ああぁこれ以上書いたらネタバレになるから書けないのが残念ですが
「ボスの娘」ぜひぜひご一読ください。オススメで〜す☆

中山紗良先生「ひとりじゃないから」発売中!

お待たせしました!
中山先生の新刊のお知らせです。

8月の終わりに、雑誌にプレビューが掲載された作品が
いよいよハーレクインコミックスの単行本で登場です!

「ひとりじゃないから」
原作:カーラ・コールター
漫画:中山紗良

10月1日の発売予定だったのですが
発売日が数日早くなったらしくって。
本日、梅田界隈の大きな本屋さんに行ったのですが
のきなみSOLD OUTでお取り寄せ状態でした…
しかしそこは頭のいいまりもさんのこと(笑)
商店街のコミックスが充実した本屋さんでぬかりなくゲット。
でも最後の一冊だったみたい…ギリギリセーフであった(汗)

今回のお話は、リゾートアイランドのホテル&プライベートビーチが舞台。
ミステリアスで、メランコリックで、最高にロマンティックなラブストーリーです。
「ひとりじゃないから」っていうタイトルからしてウルウル感いっぱいだし
トラウマを抱えるヒーローと変わろうとするヒロインの心の揺れが胸キュンなあたりは
何というか、もう、まさに、中山紗良ワールドってカンジ!
夜の砂浜、目隠しのデート、ウェディング・パーティ、木彫りの鳩、砂の城…
背景や小道具の一つひとつにも、物語をぐんと盛り上げる要素がいっぱいでさぁ。
いや〜。
読むほどに女子力が上がる一冊です!
(男子も読んだっていいんですよ)

ちなみに、本の最後に先生のコメントが載ってるんですが
ロン毛のサッカー選手がお好きなんですって!


そんなワケで、みなさま、サッカーとコミックスとロマンスな秋をお過ごしくださいマセ☆


しかし中山先生…ガンバサポだったよな…(汗)

「ひとりじゃないから」プレビュー中!

中山紗良先生の新作のお知らせです!

只今発売中のハーレクイン17号に、中山先生の新作のプレビューが掲載されています。

タイトルは「ひとりじゃないから」

このタイトルからして、もう恋の予感満々なカンジですね〜

2ページのプレビューですが、今度の新作は前作とはまた趣が変わって
なかなかセクシーなカンジ!????

ファンのみなさま、要チェックでございますわよ!!


ちなみにこの作品を描くにあたって
中山先生は数ヶ月を仕事場缶詰め状態だったという…(汗)
魂のこもった作品なだけに
読んで魂もってかれないようにご注意くださいですよ☆

おいしい恋の作りかた

最近、「おいしい恋の作りかた」「中山紗良」の検索で
このブログに来てくださる人が増えてきましたよ。
ありがとうございます。

そうです!
以前インタビューでご紹介した中山紗良先生の新作が
ついにリリースされました!

「おいしい恋の作りかた」
原作:ニーナ・ハリントン
漫画:中山紗良

ただ今発売中のハーレクイン07号に掲載されています。

イギリスのレストランを舞台に繰り広げられる
ピュアでスイートなラブストーリーです。
ヒーローもヒロインも、さまざまなものを背負いながらも
ひたむきに頑張る姿がステキなんです。

内容については雑誌でお楽しみいただくとして(笑)
みどころは、デジタル作業でバージョンアップした「絵」と
全編を通じて感じられる、中山先生の思い入れ。
日本のドラマ「王様のレストラン」好きの中山先生。
レストランが舞台というだけでテンションが上がったそうです。
しかも、ヒーローがルックスも性格もまさにタイプだとか。
それに、なんといっても、原作の挿絵を半年間担当してから漫画化したいう
付き合いの長い作品だけに、思い入れも相当だったと思います。

でも、まぁ、いろいろ言うより読んでみてくださいマセ。
爽やかでセイシュンで優しい気分になれることウケアイです。
感想など、コメントでいただけたら嬉しいなぁ…


それでは、おいしい恋のレシピ、どうぞご堪能あれ☆

「おいしい恋の作りかた」中山紗良先生インタビュー3

ハーレクインコミックスで活躍中! サッカー大好き漫画家、中山紗良先生へのインタビューもいよいよラスト。今回は、今まさに制作中の作品についてズバリ伺いました! さらに中山先生が作品に託している想いなど、普段なかなか聞けない話題もたっぷりレポートしちゃいます!

おいしい恋2

●第3回●
「おいしい恋の作りかた」
最初にプレビューを召し上がれ☆

――9月10日発売のハーレクインオリジナルに、新作のプレビューが掲載されます!

中山先生
「おいしい恋の作りかた」です。
原作はニーナ・ハリントン先生。最近ハーレクインで書かれるようになった方です。
舞台はロンドンのイタリア料理店。主人公はその店のオーナーの姪っ子で、店に研修に来ていた料理学校の男の子に恋をするの。その時は女の子の片想いで終わり、その後は二人とも自分の道を歩いていくんだけど、再びそのイタリア料理店で二人が出会って…

――大人の恋の予感ですねっ! イタリア料理店っていうのも、おいしそう〜☆

中山先生
そうでしょ。
この本は、次はどの作品を手がけるか悩んでいた時に、編集さんにすすめていただいた1冊なんです。
読んだ瞬間「ああもうこれしかないわっ!」っていう感じ。
もう、すごく気に入ってしまった。

――先生が食いついたポイントは?

中山先生
まず、イタリア料理店っていう舞台がステキだなと思ったんです。
というのも、私、「王様のレストラン」っていうテレビドラマが好きで…もう、今まで生きてきた中で一番って言えるくらい大好きなドラマなんです!だから、レストランを舞台にした作品が描けるって、すごく嬉しい。
それから、登場人物たちが人間味あふれるキャラクターだというのも、大きな魅力でした。ヒーローは不幸な生い立ちやいろいろな苦労を乗り越えて、夢をかなえようとする。ヒロインも、人生が狂ってしまうような経験をしながらも前向きに生きていくの。そんな二人に、ものすごく気持ちが入ってしまって。
「これはぜひ描かせてくださいっ!」って。それで、描かせていただくことになりました。

――いきなり漫画ではなく、まず、原作の挿絵を描いてから漫画化すると伺っています。

中山先生
私にとって原作の挿絵を描かせていただくのは、ものすごく名誉なこと。
漫画化とはまた違った意味があることなんです。
漫画って、原作とは別物でしょう。原作のひとつの解釈、ではないかしら。
でも、挿絵を描くのは、原作と同化することだと思うの。
だからね、ハーレクインのファンとして、
大好きな原作の挿絵を描かせてもらえるなんて、もうありえないほど嬉しい!

――ああ、そのファン心理、何だかすごーくわかります…

中山先生
でも、漫画化する時とはまた違った神経をつかいます。
どこまで原作を再現できるか…
少しでも作品の世界に近づきたくて、原書を取り寄せて読みました。
挿絵に登場するちょっとした英語表現も、原作と同じにしたいから。
それから、ペンのラインもいろいろと工夫してみたの。
その…ちょっとでも上手く描きたいと思っていて…
でも、おかげで1回分の挿絵に、1カ月もかかってしまいました。

――それはまた、ものすごいこだわりようですね…。もしや主人公がルンルン描ける金髪?(笑)

中山先生
うふふ。
今度のヒーローは、まさに私のタイプですね。
私だけじゃなくて、読者の方もきっと好きになると思うわ。
人間的にすごくいい人で、すごく魅力的なの。
不幸な過去…たくさんの苦労を背負っているんだけど、それでも頑張って明るく生きていこうとする。その姿に、もうウルウル…。「何てすごいんだろう」って、思ってしまった。
私にとっては、はじめからセレブで人生の成功者で、努力しなくても何でも手に入る…ってタイプの人よりも、トラウマを抱えながらも逆境を克服しようとしている人のほうが魅力的なんです。
なぜなら、ひとつ山を乗り越えていくたびに、人って強くなると思うから。
それに、自分自身が心に傷を持っていると、相手の痛みもわかるでしょう。
そういう人って、人間的に厚みがあって、すごく惹かれます。

――恋愛だけに限らない、「人間性」の部分ですね。

中山先生
恋愛って、その背景には登場人物たちの思いや生き様があるでしょう。
そういう人間ドラマの部分って、大切にしたい。
その方が、作品に深みが出るし、主人公にもっと共感できるんじゃないかしら。
私はもともと、小説でも映画でも、そういう人生をテーマにした作品が好きなんですよね。
ちなみに大好きな映画ベスト3は、「アイアン・ジャイアント」「フォレスト・ガンプ/一期一会」「フィールド・オブ・ドリームス」。
日本のドラマの「王様のレストラン」だって、恋愛もあるけれど、メインは人生や生き方についてでした。

――そういえば中山先生の作品には、「自分らしい生き方」を探すヒロインが多い印象です。

中山先生
そうね…。
「ミスターXをさがせ」「女相続人ケイシー」「ヴィーナスの誤算」みんな、自分から何かを変えようと頑張るタイプのヒロイン。「帰ってきた初恋」のジュリエットもそうでした。「人生設計ノート」はその象徴みたいなものね。
原作を漫画化する時、私は、主人公たちの人間的な厚みの部分まで描きたいと思っているんです。
そのほうが、主人公に共感したり二人の人生を応援したり、物語の世界に入っていけると思うから。
今回の「おいしい恋の作りかた」も、主人公の二人の背景には複雑な物語がある。
その時の心境や乗り越えようと頑張る姿も、大切に描いていきたいと思っています。

――楽しみですね! 9月10日発売の雑誌にプレビューが掲載されますが、その後、どんなスケジュールで連載されますか?

中山先生
小説の挿絵を半年間掲載して、その後で漫画化した作品を発表します。

――小説の後に漫画ですね! 原作と漫画と読み比べるのも面白そう。

中山先生
それはぜひオススメですね!
私自身がハーレクインのファンなので、自分の作品を読んでいただけるのはもちろんなんですが、それで「原作も読みたいな」って言っていただけるのがいちばん嬉しいんです。
漫画では表現できなかった部分が、原作ではどうなっていたのかとか。逆に、漫画化する時にはこういう演出をしているのかって、いろいろな発見もあると思います。
それから、私は漫画化する上で主人公たちの人間的な魅力を大切にしたいと思っているので、そのあたりを感じていただければ…。
今度の作品も、主人公たちが抱えている悩みや苦しみ、それを克服しようとする勇気などが伝わればいいなと思います。
悲しいことに、絵も演出も構成もまだまだ未熟者ですが、とても素敵な作品なので、ぜひ読んでいただきたいです!

――では、最後に、読者の方にひとことお願いします。

中山先生
ひとこと…
あの…
いろいろとお話させていただきましたが…
ホンネを言わせていただければ、何かもう、私のようなモノが描く作品を少しでも読んでいただけるだけで、ありがたいです…

――せっ、先生、最後のひとことが、そこっ!?(汗)

中山先生
っていうか、私、ヘボいくせに熱く語りすぎっ!


というワケで、熱く熱く語っていただいた中山紗良先生「まりも独占」インタビュー、いかがでしたか? 金髪男子がルンルンとか、レストランにワクワクとか、人生がメインテーマとか、イメージ通りのことも予想外のこともいっぱいお話いただいて…先生、本当にありがとうございました!
個人的に心残りは…ガンバ優勝の可能性とザックジャパンとなでしこ五輪の話ができなかったことでしょうか。まあ、それはまた別の機会に。というか、先生のオフィシャル・サイトに山のように書かれていますので、興味のある方はそちらもぜひ! まりものブログよりよっぽどサッカーに詳しくて、サッカーファンの方にも読みごたえありますよ!


●中山紗良先生プロフィール●
小学館プチコミック「ブレイクしましょ。」でデビュー。
ラブコメからシリアスまで、さまざまな作品を発表。
登場人物に「元サッカー選手」を登場させたり
サッカーくじに当たったヒロインが財政難にあえぐクラブを支援するなど
さり気なくサッカーをからませた作品も。
2009年、「裏切りの舞踏会」でハーレクイン・デビュー。
同年「口づけの行方」「ミスターXをさがせ」
2010年、「カサノヴァの素顔」「ちょっぴり罪な関係」「女相続人ケイシー」
2011年、「ヴィーナスの誤算」「帰ってきた初恋」

オフィシャル・ブログ
http://salla-rin.cocolog-nifty.com/blog/

次の作品は「おいしい恋の作りかた」。
雑誌による半年間の挿絵掲載の後、漫画作品として発表されます。
2011年9月10日発売のハーレクインオリジナルにはプレビューが掲載されます。

「ハーレクイン」中山紗良先生インタビュー2

前回は「ちょっぴり罪な関係」の制作エピソードについてお話くださった中山紗良先生。2回目は、中山先生はいかにしてハーレクイン小説を漫画化しているのか、その秘密を直撃インタビュー! ハーレクインとの出会いやこれまでの作品制作の裏話など、今回もネタ満載ですよ!

ケイシー

●第2回●
「ハーレクイン」
小説の魅力・漫画の楽しみ。


――中山先生の、ハーレクインとの出会いは?

中山先生
初めてハーレクインを読んだのは、高校生の時。
アン・メイザー先生の「遠い波の音」という作品に、もう夢中になりました。
それからハーレクインの世界にハマってしまって。
ハーレクインの魅力は、ロマンティックな恋愛だったりゴージャスなセレブライフだったり、そういう、自分とは違う世界・非日常を疑似体験できるところだと思います。しかも、どんなにハラハラ・ドキドキの展開でも、必ずハッピーエンド。だから、読むたびに幸せな気分になれるの。

――中山先生ご自身が、ハーレクインの大ファンだったということですね。

中山先生
そうです。
考えてみて。大好きな小説を自分で漫画にできるんですよ。すごいと思いませんか!
だからね、漫画化する時はできるだけ原作に忠実にしたい。
それが、私の漫画化する上での基本スタンスです。
それに、あたりまえだけど、原作には本当にたくさんのファンの方がついている。
その人たちの作品への思いも大切にしたいんです。
私自身がファンの一人だから。

――でも、長い小説を一作の漫画作品にまとめるのは難しそうです。

中山先生
そうですね。
いかに125ページの漫画作品に仕上げるかは、悩むところです。
単純にエピソードを削ったり登場人物を減らすだけでは、物語が破たんしてしまいます。
限られたボリュームの中で、原作の持つ物語性や世界観を読者の方にどう伝えるか…
原作に忠実であるために、あえてアレンジが必要な場合もあります。
小説を漫画化するって、「その作品をどう理解・解釈しているか」が問われるんです。

――うわぁ…。長編の作品だと、まとめるだけでも大変そうなのに…

中山先生
確かに、長編には長編の難しさがありますね。
「女相続人ケイシー」は原作が3部作という大作で、かなり悩みました。
物語の筋を明確にするために、原作とは設定を変えた部分もあります。
一番大きな違いは「弟」ですね。原作ではヒーローの弟が大活躍だったんだけど、ヒーローがカッコ良くないとロマンスにならないから弟クンにはご遠慮いただいたり(笑)。ヒーローのライバル役の顛末も原作ではもっと書きこまれていたけれど、漫画では復讐や憎しみの部分には重点を置かず、さり気なくスルーしました。

――あ。ヒロインのケイシーの髪の色も、原作と違いました(笑)

中山先生
気づいておられましたか(笑)
そう、原作ではケイシーもヒーローのライダーも黒髪だけど、絵にすると画面的に暗くなってしまう。
だからケイシーを金髪にしたんです。
だって、ライダーはどう考えても黒髪のイメージでしょう。
あの作品、私はトラウマを抱えるヒーローのライダーに、もう夢中だったんですよ!
…でも実は、描いていて楽しいのは金髪男子なんですよね。
「ミスターXをさがせ」のリアムも、「カサノヴァの素顔」のタイラーも金髪男子☆
もう、ルンルンで描いてました。

――ルンルンですかっ! どちらもミランダ・リー先生の作品ですね。原作者によって、漫画化する時に意識することとかありますか?

中山先生
そうですねぇ…
ミランダ・リー先生の作品って、すごくセクシーな描写が多いんです。
「カサノヴァの素顔」のラストシーンなんか、本当にすごく情熱的なの。
で、そのノリでネーム(下絵)にしたら、編集さんから「これはちょっとやりすぎなのでは…」というチェックが…(笑)
改めて自分の原稿を見直してみると、確かにそうだなと…(笑)

――うはっ。欧米人と日本人の感覚の違いもありますよね。その、作品によって漫画化がスムーズだったり苦労したりしますか?

中山先生
自分の気持ちがすっと入っていける物語は描きやすいです。
「ちょっぴり罪な関係」は、それがスムーズにいった作品。
逆に「口づけの行方」は、結構悩みました。
ヒロインのお姉さんのインパクトがあまりにも強すぎて、主役の二人があんまりラブラブな雰囲気になれなかったんです…。あと、ヒーローよりも友人のテキサスの保安官のほうが私的にカッコ良かったっていうのもありますが(笑)。
余談ですが、「テキサスの保安官」ってイメージがわかなくて、資料もなかなか見つからず唯一の手掛かりがスプラッタ映画だった、なんてこともありました。

――スプラッタは大変ですね…(汗)。ところで、中山先生はそういう長い原作をどんな手法で漫画化されているんですか? 企業秘密?

中山先生
大丈夫ですよ(笑)
作家さんによってやり方はいろいろだと思いますので、あくまでも私の場合ですが。
まず、長い小説を125ページの漫画にするためのプロット(構成)を考えます。
ワープロで物語風に書いていって。原作が長編の場合でも、A4の用紙で4〜5枚程度にまとめます。
プロットができたら、シナリオ作業に入ります。
原作のセリフも使いますが、漫画として「読ませる」作品にするためには、前後のセリフを入れ替えたり、言葉のニュアンスを変えたり、原作にはないセリフも使います。

――確かに、原作のセリフだけでは漫画にはなりませんね…

中山先生
セリフを考える時は、作品の世界を自分なりにふくらませて、登場人物の心情に迫っていきます。
「こんなセリフを言うなんて、本当はどんな気持ちなの」って主人公に問いかけたり、
時には「自分ならどうするだろう」って考えてみたり。
あれこれ想像しながらシナリオにしていく。
ちょっとした言い回しはもちろん、「て」「に」「を」「は」にも徹底してこだわります。
私は、このシナリオ作業が漫画化していく中でいちばん好き。
逆にその後ネーム(漫画の下描き)に入ると、絵が…ヘボくて…
絵が上手だったら楽しいんだろうけど、うまく描けなくて…ちょっと凹む…

――いえいえ、そんなことないですって!

中山先生
ありがとう。
でもね、絵も、それから物語づくりも、本当にまだまだ未熟なの…
もっともっとうまくなりたいと思っています。


「もっともっとうまくなりたい」。ステキですね。それに、これから先の作品にもますます期待が高まります!次回は、その待望の新作について根ほり葉ほり聞いちゃうとともに、中山先生の作品に込められた思いや作品で表現したいことについてもじっくりレポートしますよ!


●中山紗良先生プロフィール●
小学館プチコミック「ブレイクしましょ。」でデビュー。
ラブコメからシリアスまで、さまざまな作品を発表。
登場人物に「元サッカー選手」を登場させたり
サッカーくじに当たったヒロインが財政難にあえぐクラブを支援するなど
さり気なくサッカーをからませた作品も。
2009年、「裏切りの舞踏会」でハーレクイン・デビュー。
同年「口づけの行方」「ミスターXをさがせ」
2010年、「カサノヴァの素顔」「ちょっぴり罪な関係」「女相続人ケイシー」
2011年、「ヴィーナスの誤算」「帰ってきた初恋」

オフィシャル・ブログ
http://salla-rin.cocolog-nifty.com/blog/

次の作品は「おいしい恋の作りかた」。
雑誌による半年間の挿絵掲載の後、漫画作品として発表されます。
2011年9月10日発売のハーレクインオリジナルにはプレビューが掲載されます。

「ちょっぴり罪な関係」中山紗良先生インタビュー

突然ですが、サッカー大好き漫画家の中山紗良先生にインタビューをお願いしました!
中山先生は、現在ハーレクイン系の雑誌や単行本、電子書籍などで活躍中。
このブログにも、時々遊びに来てくださいますよ☆(←自慢)
人気作品「ちょっぴり罪な関係」のバックストーリーをはじめ
中山先生の漫画への思いやハーレクインの魅力、今取り組んでいる作品などを伺いました。

bibo

●第一回●
「ちょっぴり罪な関係」の
ちょっぴり秘密の裏話☆

「ちょっぴり罪な関係」(原作:キャサリン・ジョージ)は、両親の再婚以来反目しあっていた義理の兄妹が、ある日突然トスカーナの別荘で一緒に過ごすことになって…というラブストーリーです。婚約者に裏切られた「妹」が生まれ変わろうとする勇気と、それを見守り支える「兄」。二人の微妙な心の動きや関係の変化が、何ともステキな作品です。

――中山先生、この作品を手掛けることになるきっかけは?

中山先生
最初に原作を読んだ時、すごく「かわいいお話」だと思ったんです。
イケメンで人生に成功している兄に対して、コンプレックスの塊で反発してしまう妹。
それがいきなり別荘で一緒に過ごすことになる…というシチュエーションが面白くって。
妹が少しずつ素直で可愛くなっていく様子や、義理の兄妹がちょっとずつくっついていく「じわじわ感」も、たまらない。
それに、好き合っているのにひと悶着ある展開も、目が離せないって感じでした。

――恋に障害はつきもの、ですね。

中山先生
そう。
実はそのひと悶着の場面、原作ではもっと衝撃的で…。
ただ、125ページの漫画でそのあたりのいきさつを表現するのは限界があるので、だから、そこは少しアレンジしました。
でも、ラストシーンは原作のセリフをそのまま使ったんです。物語の余韻を楽しめるような終わり方が素敵だったから。
私の漫画を読んでくださった方が、原作を読んだ時のようにハッピーな気持ちになっていただけたら嬉しい…そんなふうに思っています。

――原作も人気が高いようですし、そういう作品を漫画化するのは苦労されるのではないですか?

中山先生
確かに、中にはすごく悩む作品もありますが、「ちょっぴり罪な関係」はスムーズに描けました。とてもかわいいお話だし、ラストもすごく素敵だし。登場人物の気持ちもすごくリアルに理解できて、作品の世界にすんなり入れたのが大きいですね。
それに、トスカーナという舞台設定も魅力でした。
トスカーナはイタリアの「長靴」の中央あたり…ローマの北側にある州で、舞台になった別荘は州都フィレンツェから車で1時間ほどの距離。

――そういえば、作品の中で二人がパーティのドレスを買いに行ったのはフィレンツェでした。

中山先生
そうなの!
フィレンツェには「フィオレンティーナ」というサッカーのクラブチームがあって、元日本代表の中田英寿選手が所属していたって言えば、ご存知の方もいらっしゃるかしら。
実は、私がサッカーに興味を持ったきっかけが、このフィオレンティーナの選手だったんです。
ジャンカルロ・アントニョーニ選手…子どもの頃に見た海外サッカーの中継で、思わず目を奪われました。
素晴らしいプレーで、カッコ良くて、たちまち夢中!
引退されてもうずいぶん長くなりますが、本当に本当に大好きな選手でした。
他にもいろいろステキな選手がいて…最近なら、ワールドカップ南アフリカ大会で活躍したイタリア代表のモントリーボ選手もフィオレンティーナ所属。
彼は、もう、言葉を失うほどのイケメンなのよ!
だから私は、イタリアではフィレンツェがいちばん好き。
…行ったことないけど(笑)

――サッカーネタが出ましたね! でもそういうのってテンションあがりますよね。

中山先生
気持ちはノリノリなんだけど、街並みや風景などを描くのは苦労しました。
これっていう資料がなかなか見つからなくて。
それに、行ったことがないから、その場所の雰囲気とか空気感を掴みにくいんです。
本当は行ったほうがいいんだけど、私、飛行機恐怖症…。
だから、雑誌やDVDなどをいっぱい見て、自分なりにイメージを膨らませました。

――登場人物のルックスはどうですか? サッカー選手…ではなさそうですが…

中山先生
実は、あの作品のヒーローのモデルは、ジョニー・デップなんです。
「スリーピング・ホロウ」の。
えっと、似ているかどうかは別として(笑)
髪の色って、その人の性格をイメージさせるひとつだから、漫画でもその部分は原作に忠実にしています。ただ、ヒーローとヒロインが両方とも同じ髪の色という設定だと、漫画化した時に画面が単調になりがちなんですね。だから、その場合は作品中の二人のイメージを考慮して、どちらかの髪の色を変える場合もあるんです。
「ちょっぴり罪な関係」も、主人公の義兄妹が二人とも黄色い髪という設定。
それで、どうしようかと悩んでいたところに
「参考までにヒーローは、スリーピング・ホロウのジョニー・デップのイメージはどうでしょうか」と編集さんから画像を送っていただいて。
このイメージだわ、って、ピンときた! のはいいんですが。
「わ…私にジョニー・デップが描けるのか…」
…青ざめた記憶があります。

――魅力的なヒーローでしたよ。でも結構時間がかかったのでは? 企業秘密?

中山先生
「ちょっぴり罪な関係」は、4カ月の期間をいただいていました。
普通の方なら余裕のある日程だと思いますが
私の場合…絵が…本当に…下手で…
何度も何度も描き直すから、すごく時間がかかってしまうんです。
この時も、4ヶ月間きゅうきゅうで描きました。
今はデジタルで作品を仕上げていますが、この時はペン入れまではアナログで、トーン貼りや彩色などはデジタル作業だったんです。
デジタルは…独学ですね(笑)自分で試行錯誤しながらやりました。
「恐ろしいほど無茶」って言われましたけど(笑)
誰かに教えてもらえって。

――う〜ん。走りながら考えるタイプですね(笑)。そういえば、ここ数年は忙しすぎて大好きなサッカー観戦もほとんど行けないそうですが…(涙)


私生活を犠牲にして(?)作品に取り組む中山先生。その舞台裏にはほかにもいろいろなことが潜んでいそう。次回は、ハーレクインの小説を漫画化する上での中山先生のポリシーや、他の作品の制作エピソードなどを暴露しちゃいます!
※なお、インタビュアーはまりもにつき、ファンの方、失礼がございましたらお許しを…


●中山紗良先生プロフィール●
小学館プチコミック「ブレイクしましょ。」でデビュー。
ラブコメからシリアスまで、さまざまな作品を発表。
登場人物に「元サッカー選手」を登場させたり
サッカーくじに当たったヒロインが財政難にあえぐクラブを支援するなど
さり気なくサッカーをからませた作品も。
2009年、「裏切りの舞踏会」でハーレクイン・デビュー。
同年「口づけの行方」「ミスターXをさがせ」
2010年、「カサノヴァの素顔」「ちょっぴり罪な関係」「女相続人ケイシー」
2011年、「ヴィーナスの誤算」「帰ってきた初恋」

オフィシャル・ブログ
http://salla-rin.cocolog-nifty.com/blog/

次の作品は「おいしい恋の作りかた」。
雑誌による半年間の挿絵掲載の後、漫画作品として発表されます。
2011年9月10日発売のハーレクインオリジナルにはプレビューが掲載されます。

帰ってきた初恋

コミックのお知らせですよ!

中山紗良先生の新作
「帰ってきた初恋」が
今日、6月21日発売の
月刊ハーレクイン8月号に
掲載されてます!
私も早速読みました☆

今回も、ヒロイン・ヒーローとも、とってもステキでした!
ストーリーのほうも…125ページの作品ですが
伏線の張り方なんか絶妙なカンジ。
それに、登場人物の心理描写もすごく丁寧に書かれていて
クライマックスはなかなかじ〜んときちゃいました。
絵もステキなんですよね〜。
特に、登場人物の「せつない」表情が、実にイイ!
何か、「きゅ〜ん」ってカンジ。


ああぁ、いろいろ書きたいのだけどネタバレで書けないのが悔しい(笑)


最近、このどこからどう見てもドアホなサッカーブログに
中山先生がらみで訪問される方もちらほらと来ていただいてるみたいなので…

読まれた方、感想まってま〜す!
登場人物
●まりも/サンガとサッカー観戦とビールが好き●ゴンさん/サッカーとイケメンに詳しいガンバサポ●リカさん/好きな選手をおいかけて山形へ福岡へと忙しいセレッソサポ●姐さん/まりもの行きつけのランチのお店のセレッソサポ●ダイさん/マドリディスタでサッカーが大好き●WS/さすらいの(今どこに住んでるか知らん)サンガサポでコンサドーレに浮気中●トラちゃん/府外サンガサポでWSの友人●ユキチさん/名古屋の飲み連れで最近サカ連れに勧誘中●アリタ隊長/北関東の飲み連れでユキチさんのお友だち●ジロちゃん/ユミチさんの友だちで仙台住みで山形好き●テルミン・まおちゃん・サワキさん/まりもの武術仲間でサカ連れに洗脳中

この物語はフィクションです。登場人物は実在しません。もしも「これ、アタシのことやんかっ!?」と思った人は…ゴメンね☆
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