トマトです。
今日で7月もおしまい。早いものですね。

佐沼の夏祭りは1週間前に終わりましたが、迫川にかかる橋の両側には、まだ提灯が飾られ、夜になると美しく輝いています。
この景色を見ると思い出す。4年前の夏のこと。
我家には二匹の猫がいました。
そのうちの一匹が、夏の日の夕方、タンスの上で寝ていたと思ったら、突然「フギャッ!」という叫びとともに、ドサッと転げ落ち、苦しみだしたのです。
びっくりして名前を呼びながら、揺すったりさすったりしましたが、みるみる瞳孔が開いて息が遠のいていくのがわかりました。
もうだめだ・・・
あきらめかけましたが、息子が電話で開いている獣医さんを探し、「とにかく病院へいってみよう!」と言ってくれたので、瀕死の猫を段ボール箱に寝かせ、車に乗せて出かけました。
迫川の橋に差し掛かったところ、道が混んでいて、車を進めることができなくなってしまいました。
一刻を争うときなのに・・・
橋の両側に輝く提灯の光の行列。
ハンドルを握り締める私の心の目は、いつしか空高くから、私と、息子と、死にかけた猫を乗せ、光に包まれて小さくなっていく車を眺めていました。
この橋を渡りきったら、猫とお別れなんだ・・・
ずうっとそのままでいたいような気持ちでしたが、車は動き出し、獣医さんに到着。
「もう手遅れです」と、先生に言われるために。
ダンボール箱は、そのまま猫の棺となり、車は霊柩車となって、再び光の橋を渡って家に戻ることに。
あれから4年。
もう一匹の猫も、今はいません。
佐沼の町も、大震災で大きな被害を受けました。
3本ある橋の1本が、長いこと通行止め。夏祭りはあるんだろうか?
それでも提灯が飾り付けられたとき、地元商店街の人たちの頑張りに感心しましたが、同時に、あの夏の日の悲しみが、同じように蘇ってくるのでした。
今日で7月もおしまい。早いものですね。

佐沼の夏祭りは1週間前に終わりましたが、迫川にかかる橋の両側には、まだ提灯が飾られ、夜になると美しく輝いています。
この景色を見ると思い出す。4年前の夏のこと。
我家には二匹の猫がいました。
そのうちの一匹が、夏の日の夕方、タンスの上で寝ていたと思ったら、突然「フギャッ!」という叫びとともに、ドサッと転げ落ち、苦しみだしたのです。
びっくりして名前を呼びながら、揺すったりさすったりしましたが、みるみる瞳孔が開いて息が遠のいていくのがわかりました。
もうだめだ・・・
あきらめかけましたが、息子が電話で開いている獣医さんを探し、「とにかく病院へいってみよう!」と言ってくれたので、瀕死の猫を段ボール箱に寝かせ、車に乗せて出かけました。
迫川の橋に差し掛かったところ、道が混んでいて、車を進めることができなくなってしまいました。
一刻を争うときなのに・・・
橋の両側に輝く提灯の光の行列。
ハンドルを握り締める私の心の目は、いつしか空高くから、私と、息子と、死にかけた猫を乗せ、光に包まれて小さくなっていく車を眺めていました。
この橋を渡りきったら、猫とお別れなんだ・・・
ずうっとそのままでいたいような気持ちでしたが、車は動き出し、獣医さんに到着。
「もう手遅れです」と、先生に言われるために。
ダンボール箱は、そのまま猫の棺となり、車は霊柩車となって、再び光の橋を渡って家に戻ることに。
あれから4年。
もう一匹の猫も、今はいません。
佐沼の町も、大震災で大きな被害を受けました。
3本ある橋の1本が、長いこと通行止め。夏祭りはあるんだろうか?
それでも提灯が飾り付けられたとき、地元商店街の人たちの頑張りに感心しましたが、同時に、あの夏の日の悲しみが、同じように蘇ってくるのでした。