CIMG0994トマトです。

野ばらの季節ですね。

一重咲きの白い花、そして清楚な芳しい香り・・。

バラの品種は数々あれど、その改良の多くに、この日本の野ばらが親として用いられているとか・・。

花の姿よりも、その香りで咲いたことを知る野ばらが大好きです。梅雨時の決まった期間にしか見られない野ばら。今年も生きてその花を見られてよかったと思う頃・・。

CIMG0993花より団子。
野ばらよりソラマメ。

野ばらの時期に収穫が始まるソラマメ。

こちらも野ばら同様旬は短く、食べる時期を逃してはなりません。

先日限定販売しました、萬古焼タジン鍋で、ソラマメを蒸してみました。
思ったとおり旨い!鍋で茹でるのと違って、旨みが閉じ込められて、ホクホクの美味しさ!タジン鍋でこれがやりたかったんです!あー、ビールが進んで困ります。
ソラマメも、現代では珍しい、旬の決まった野菜。宮城で食べられるのは6月だけです。来年の6月も、生きてソラマメが食べられるでしょうか?

ソラマメで思い出すのは、菜の花村の生産者だったOさん。過去形なのは、数年前に亡くなられたから。
Oさんは、菜の花村のソラマメを一手に引き受けていました。Oさん亡きあと、質・量ともに、Oさんほどの人は現れず・・・。
が、昨年からやっと、期待の持てる生産者が現れました。Kさん、Mさん、今年もお願いします!

ソラマメは、宮城では減反政策の産物。あいた田んぼに植えて、換金するために、ここ20年くらいに栽培されるようになった作物です。

私が子供の頃は、生のソラマメになど、お目にかかったことはありません。想像上の野菜でした。

初めて食べたのは、就職して横浜に行ったとき。職場の野菜売り場でのことでした。想像上のソラマメが、初めて現実になった瞬間、そのおいしさに感動しました。

ソラマメは鮮度が命。宮城に戻ってOさんのソラマメを食べたとき、それがわかりました。採れたてのソラマメの味は、横浜で食べたものよりもっとおいしかったのです。

宮城での歴史は浅いソラマメ。農家の人たちにとっては、食べるためよりも売るための野菜というイメージが強く、食べ方がわからないという人も珍しくありません。