中国四川省雅安市蘆山県でマグニチュード(M)7.0の地震が起きた。
この記事を書いている時点で発生から72時間が過ぎた状態だが、
救助活動がままならないのに、
中国政府が各国からの支援を断ったりするのが実に中国らしい。
(こんな政治的なこと、当ブログでは書きたくないのだが)
しかしもっと恐ろしいのが、2008年に発生した四川大地震の教訓が
なんの役にも立っていないことだろう。
今だに耐震構造の弱いレンガで建築しちゃあかんでしょっ!
今回は、2012年の夏に行った四川大地震の震源地・映秀鎮のレポートです。
2012年、映秀鎮は復興していましたが、
漩口中学校は地震遺跡として当時の姿で保存されています。
しかし、大地震から4年経っても看板は一周年でいいのか?
この日はどうしても映秀鎮へのツアーを見つけることができず、
四川省の成都からタクシーをチャーターして訪問しました。(さすがに高かった!)
運転手のG氏にガイドしてもらいましたが、この場に立つとあまりのひどさに
涙が出そうになりました・・・
比較的原型を留めている建物もあります。
大半は崩壊。自然に還ろうとしているモノも・・・
鉄骨が足りないもしくは細いから崩壊したのか?
現在の日本では、耐震強度の弱いレンガで建築することはほとんどないそうです。
どうやら、学校の渡り廊下のようです。両サイドの校舎はぺしゃんこ。
あああ、5階建ての校舎が・・・
潰れた校舎が崩壊しないようにコンクリートの柱で補強。
しかし、内部の柱はレンガで造られていたようで、これが原因なのでしょう。
戦場になったかのような悲惨さです。
近くにあった看板。
この中学校の学生1527名のうち、43名が亡くなったとか・・・
ここまでほぼ壊滅的な崩れ方でありながら、死者数が少なすぎると思う。
何しろ、映秀鎮の人口1万人のうち、約8割が亡くなったそうだから。
今回の四川地震でも、学校の耐震強度がしっかりしていれば
被災者の避難も少しはマシになったと思う。(実際、どうなっているんだろ?)
中国も世界第二位の経済大国になっているわけなので、
国内の環境問題や防災にもお金を使ってもらいたい。