5月4日は長春から高速鉄道で吉林省敦化市へ日帰りで取材。
敦化市北山公園の撮影後は2015年に建立されたばかりの六鼎山の大仏へ。
延吉市から参拝しに来ていた周さんという美人の女性に声を掛けられ、
なぜか六鼎山から敦化駅までのタクシー代20元、昼食代をおごってもらう。
彼女より年上の筆者がお金を出すべきだと主張したのだが、
結局は押し切られてしまい、ヒモ気分を味わう。(笑)
東北地方の女性は気が強くてストレートな物言いをするようだが、
そういった特徴は悪いことではない。
ただ、昼食目的でたまたま入った韓国料理店の親父から
「お前は日本人なのか?」とすごまれてしまう。
二日連続で反日発言をされるのは筆者の中国旅行中では初めての事でうんざりする。
筆者の話す中国語は上海付近の南方訛りが強く、
内陸部のタクシードライバーからは「南方人かと思った」と誤解されることもあるのだが・・・。
周さんからは「日本人とは名乗らない方がいいですよ」と優しくアドバイスを受け、
敦化駅で礼を述べて別れる。
5月5日、長春から遼寧省瀋陽市へ高速鉄道で移動。
如家酒店という全国チェーンのホテルで宿泊手続きをし、
スタッフから親切に天気予報と観覧車のある場所を教えてもらい、
瀋陽南湖公園へ取材に向かう。
完全に興味本位で瀋陽の日本領事館付近をウロウロして撮影していたら、
警備員からにらまれた。
以前、北朝鮮からの脱北者がらみの事件があったので、
周辺は厳重な警備が敷かれていて日本領事館と
近くのアメリカ領事館前の路地は車両が通行できないようになっている。
タクシーを拾い日本領事館前から瀋陽森林動物園に向かうと、
ドライバーから「領事館関係の日本人ですか?」と質問されたので、
「ただの日本人旅行者です」と名乗る。
すると「中国政府は“為人民服務”(人民の為に奉仕しますという超有名スローガン)
なんて言っているが、結局は人民の為ではなく、国家の為に奉仕を強いられている」と
政権批判を始めたので、筆者もドライバー氏には
「中国人には今の内容は言わない方がいいですよ」と釘を刺しておいた。
大連のタクシードライバーも「日本政府の方が公平」と言い出して政権批判を車内で行う。
「習近平政権のスローガンの“社会主義核心価値観”(富強、民主、文明、和諧(調和)、自由、平等、公正、法治、愛国、敬業、誠信、友善の24文字)って、
やっぱり無理がありますよね?」と質問したところ、
「無理無理無理~」と爽やかな笑顔で回答され、
渋滞に巻き込まれながらも目的地まで運んでもらう。
政権の目標として高い理想を掲げるのはいいのだが、いまだに“法治”されていないのかよ?!とかツッコミどころだらけで多くの中国人が筆者と似たような感想を持っているのだろう。
5月7日、大連の労働公園、森林動物園を取材して飛行機で山東省青島市へ移動。
青島宝龍楽園の廃墟っぷりを撮影してから予約したホテルに向かったところ、
チェーンの別の支店だった。
ほんの数百メートルの距離だが、
スタッフが筆者を車に乗せて目的地のホテルまで送ってもらい、とても感謝している。
5月8日の最終日、そもそも体調が悪い状態で訪中してしまい、
無理な強行軍がたたったのか、39度の発熱でダウン。
朝07:30からホテル近くの薬局が営業していて風邪薬を購入し、
この日は取材を諦めて11:00頃までホテルで静養。
それでも熱が下がる気配がないので、近くの小さな診療所で点滴を打ってもらうことにした。
担当の女医さんは親身に対応してくれて、
1番良く効く薬は1万人に2,3人くらいアレルギー反応が発生すると説明されたので
無難な2番目に効く薬を点滴してもらう。
近くのベッドで診療所の老医師が昼寝をしていたのは中国らしい緩さだが、
2時間の点滴で無事に熱を下げ、薬を処方してもらう。
日曜日でも診療所が営業していた点についても感謝したい。
ネットで中国人のことを馬鹿にするのは簡単だ。
しかし、現地の言葉を覚えて中国人と接触すると、見えてくる光景はかなり違う。
広大な中国を旅行していると、日本とは事情が異なる点で腹が立つこともある。
それでも昔から筆者は親切な中国人に助けてもらうことも多いので、
日本の道端で困っている中国人に遭遇したら何か手助けしなければと思っている。
中国遊園地大図鑑 北部編 (中国珍スポ探検隊)
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