2017年05月15日

国連人権委員会1







 国連の拷問禁止委員会というところが、2年前の日韓合意の見直しを勧告しました。驚くことに、日本側の合意履行が十分でないため慰安婦問題が解決されていない、というのがその理由です。内容のあまりのバカバカしさに、これは本当に国連の所業か? と疑問が付くほどですが、新聞の一面トップの報道を信じておきます。近年、国連の無能さ、無力さ、職員たちのいい加減さ、などを私たちは何度も経験してきました。今回の偏見に満ちた、片手落ちの勧告書も、誰が、何の目的で、国連の名のもとに作成したのでしょうか。


 慰安婦問題は、少し勉強しさえすれば、はっきりした証拠もなく、韓国が「証人の証言」、しかもあやふやな証言を頼りに主張しているに過ぎないことくらい、すぐに理解できるはずなのです。職員たちは自分たちがしている事の意味を、ちゃんと理解しているのでしょうか。朝鮮人慰安婦に比べ、遥かに多数いた日本人慰安婦たちに対し、日本政府は補償などしていません。彼女たちの不幸な身の上に同情はするものの、当時は合法的な人身売買であったことを、彼女たち自身が理解しています。被害者意識を盾にしてたちの悪い請求をするのは、自分たちの恥だと判っていますから。 


 2年前の日韓合意に関し、多くの日本人は、心から納得していたわけではなく、相応の不満を抱えつつも、「未来志向のために」という安倍首相の覚悟に従ったことを、国連の本件スタッフたちがどれだけ判っているのでしょう。


 この連中は、他人を煽るだけ煽っておいても、その責任を取る覚悟があるとは思えません。おそらくクーラーのきいた、絨毯を敷いた部屋で、高い給料をもらいながら、偉そうに勧告書を書いた無責任な連中をとても許せません。知識がないのなら、また勉強する意欲もないのなら、生半可に口出しをするな、と言いたいですね。事実を調べるために、少なくとも日本政府に対し一度でも、事実関係を照会する努力をしたのでしょうか。


 こんな能無し連中を食わせるために、日本が国連分担金を支払っていると思うと腹立たしい思いです。日本政府は、強く抗議するのはもちろんですが、同時に、日本が国連に送り込んでいる反日思考の日本人スタッフを、即刻召喚すべきです。


 国連が人権擁護で活動するのは是としても、どのような人権侵害告発の基準に基づいているのでしょうか。過去に遡るのか、あるいは現在進行形の問題解決に首を突っ込もうとしているのか。現在進行中の様々な問題、例えば、中国のチベット侵略、アフリカの民族対立に伴う人権侵害、ISによる暴行など枚挙にいとまがありません。国連に解決能力があるわけではありませんから、現在進行中の問題にはとても手を出せないのでしょう。

 
 では、過去の問題を掘り下げるにしても、どこまでの「過去」を取り上げるかの問題に行き着きます。過去に遡るにしても、ヨーロッパ諸国がアジア・アフリカを植民地にした人権侵害、アメリカの黒人奴隷、ナチのユダヤ人虐殺、南アの人種差別、韓国によるベトナム戦争時のベトナム人婦女子への暴行・ライダイハンの問題にも行き着きます。現在の価値判断を、「過去のどこまで」適用して批判するのか、簡単な問題ではありません。日本軍の慰安婦問題はどのような位置づけなのでしょうか。韓国が国策としておこなった、「日本貶め策」に加担しているだけではないのですか。




(07:25)

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この記事へのコメント

1. Posted by ある女性   2017年05月16日 23:57
慰安婦問題になるといつも「日本人女性の慰安婦は恥を知っているから補償など求めなかった。それにひきかえ韓国は・・・」という論法で嫌韓へと話を進められるようですが、もう少し同胞の女性の辛酸に対する同情なりを述べていただけないものかと思っています。この問題は対韓国ではなく、戦争がもたらした女性への不当な扱いだと思います。女性の身になって考える視点が欠けています。
2. Posted by nanyan   2017年05月17日 06:48
 ある女性さん、コメントありがとうございます。

 慰安婦となった(ならされた)女性の苦痛に対する視点を大事になさるお気持ちはよく判ります。誰も好き好んで慰安婦になったわけではありません。ほとんどが生活困窮のせいで、不幸にも身売りさせられたのでしょう。

 戦時中に限らず、飢饉のときには農村で身売りが発生し、遊郭などに合法的に売買された歴史があります。日本だけではなく、古今東西、世界の歴史上、女性が悲しい思いをしてきた面があります。

 現在の価値観で、女性に対するこの不当な扱いを糾弾するのが私の立場ではありません。つらい立場にあった女性への同情を私も持つのは当然ですが、それ以上に、この問題を政治利用し、日本を貶めたい勢力に対峙したい気持ちの方が強いのです。決して女性蔑視ではない事をご理解いただきたいと願います。

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