2006年04月01日

140人乗り遊覧船が沈没、57人死亡 バーレーン

バーレーン沖のペルシャ湾で30日夜(日本時間31日未明)、乗客乗員約140人が乗った遊覧船が沈没し、同国内務省によると、57人が死亡、13人が行方不明になった。在バーレーン日本大使館によると、日本人は乗っていなかった模様だ。バーレーン内務省報道官によると、沈没したのは「バヌーシュ」と呼ばれるバーレーンの伝統的な木造2階建ての小型遊覧船。地元企業がディナークルーズのために借り上げ、英国、米国、南アフリカ、インドなど16カ国の招待客らが乗り込んでいたという。中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、船は航行中に傾き始め、そのまま転覆、沈没したという。船会社の社長は「船の定員は100人だ。船長は『乗せすぎだ』と出港を拒否したが、チャーターした側に押し切られた」。船長は「乗客が後ろに集まりすぎた」と語っており、船がバランスを崩し、転覆した可能性が高い。【朝日新聞 31日

バーレーンのムハラクで31日、転覆した遊覧船を海岸近くに引航して捜索にあたる人たち=APバーレーン沖約1.5kmの海上で、ディナークルーズ用の遊覧船が転覆、沈没した。事故当時の乗客乗員は137人で、うち57人が死亡、13人が行方不明となっている。事故の原因は定員超過だという。此処のところ、似たような沈没事故が相次いでおり、先月22日にも、カナダとカメルーンで沈没事故が発生している。特にカメルーンで起きた事故は今回の事故と酷似しており、乗客150人を乗せた木造船が定員超過で沈没、約100人の死者を出している。私は元・船舶設計者とはいえ、設計に携わったのはVLCCなど大型商船のみ。数十トンの重さなど誤差程度にしか感じない船しか設計したことがないため、定員超過の危険性が今ひとつ感覚的に分からない。とはいえ、トリム・スタビリティ計算を通じて、積載重量の変化が如何に船舶の性能に影響するかは把握している。もともと船の安全というのは、限られた運航状態でしか考慮されておらず、限りになく不安定なものである。想定された運航状態以外で運航するなど以ての外で、中小型船のように重量変化の影響を受けやすい船で定員超過など自殺行為に等しい。このような安全意識を欠いた状態での沈没事故が相次いでいるだけに、世界規模の早急な対処が必要なのではないだろうか。

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nao_2006 at 18:45│Comments(0)TrackBack(1)・船舶海洋 

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