2006年05月12日

アフリカの「新種」サル、「属」でも「新属」

アフリカ・タンザニアの山岳地帯に生息し、2005年に「新種」として報告されたサルが、種より上の分類「属」でも既存のサルと異なる「新属」だったことが分かり、タンザニアと米国の共同研究チームが11日、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。アフリカ大陸での霊長類の新属発見は83年ぶりという。しかし、無計画な森林伐採や密猟などのため個体数は非常に少ないとみられ、チームは「絶滅を防ぐために早急な保護が必要だ」と訴えている。このサルは成獣の体長が約90センチ、灰色がかった茶色の体毛と警笛のような鳴き声が特徴。昨年は成獣の写真の分析で、オナガザル科マンガベイ属の一種と判定されていた。今回、地元農民が仕掛けた罠にかかって死んだ若いサルが新たに見つかり、細胞の遺伝子を調べたところヒヒ属に近い新属のサルと分かった。 【日経新聞 12日

タンザニアの新属サル“Kipunji”新たに「新属」とされたアフリカ・タンザニア南部の山岳地帯に生息するサルは、2つの異なる研究チームによって発見された。1つ目のチームは、Tim Davenport率いるWildlife Conservation Society (WCS)のチーム。彼らは2003年1月、地元の人々に“Kipunji”という名前で知られるサルの話を聞いて調査を開始。同年5月と12月に観察に成功して新種と特定。もう1つのチームは、Udzungwa Mountains National ParkのTrevor Jonesを中心とするグループ。彼らは2004年7月、絶滅しかかっているサンジェマンガベイを調査するためのプロジェクトに参加中、探しているサルとはまったく別の種類のサル(=Kipunji)を発見、新種と特定した。このサルは成獣の体長が約90cm、灰色がかった茶色の体毛と黒っぽい顔、警笛のような鳴き声が特徴で、山麓部の樹木の上に生息している。個体数は1000頭を下回るほど少ないとみられ、発見と同時に絶滅が心配されることになったという。尚、生物は基本的に「界>門>綱>目>科>属>種」と分類され、例えば、ヒトの場合は「動物界>脊椎動物門>哺乳綱>サル目>ヒト科>Homo>sapiens」となる。

<参考> National Geographic News : New Monkey Species Discovered in East Africa (2005年5月19日)
        BBC News science reporter : Tanzanian monkey goes up a notch (2006年5月11日) 

nao_2006 at 23:30│Comments(0)TrackBack(2)注目ニュース 

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