前回の記事で、標識番号「東山 11」まで行きました。(まだ11です……)


怪しい雲行きの中、山へと突入。


京都一周トレイル 東山 40
こんな真っ暗だったんです。(´・ω・`)




てくてく登っていると……




ぽつ……ぽつ……




Σ(゚д゚;)





ぽつ…ぽつ……ぽつ…ぽつ…




きた……Σ(゚д゚;)







立ち止まってリュックを下ろし、雨具の準備。

途端に、黒いタイツに蚊が群がります。


いやぁぁぁぁ(´;ω;`)




蚊に片足10か所ずつくらい刺されながら、折り畳み傘とカッパを出し、カメラをビニール袋に入れます。
リュックごとカッパを羽織って、とりあえず蚊から逃れるために、動き始めます。


たちまち、バラバラと音を立てて雨が降り出しました。


そして、大雨、土砂降り。


(´;ω;`)





ここで、私は知るのです。


山で人が歩く道は、雨が降ると川になると…。

土砂降りになると滝になると…。





水の流れから逃れるために、少し高くなっている場所に立ちました。

ただ、突っ立っていました。




幸い、5分ほどで 雨はほぼ上がりました。

その時に撮った写真が、前回最後に載せた写真でした。


京都一周トレイル 東山 41
これ。
携帯電話のカメラで撮りました(スマホじゃないです!カシオのケイタイです!)。

道は水浸し。
左側は斜面です。

雨が上がっても、歩くのはとても危険です。



あー……

朝早くから歩いていれば……

11番のところで止めていれば……

低くても、山は山なんだなぁ……




後悔先に立たず。



戻るか進むか?
地図を見て、進むことにしました。500mほど進めば山道は一旦終わり、国道1号線(五条通)に出られるのです。五条通からは、バス1本で帰れます。



テンション下がった中、恐る恐る歩き始めました。


このあたりは、七条通りの東の端の延長線上にある豊国廟、阿弥陀ヶ峰ピークの南約200~300mです。標高はせいぜい100~120mです。



京都一周トレイル 東山 42
雨が上がっても、水が流れています。





京都一周トレイル 東山 43
どろどろ、ぬるぬる。
まだ水が流れています。





京都一周トレイル 東山 44
5分程歩くと、日が差し始めました。

下がっていたテンションが、上がってきます。
きれいなんですよ、夏の雨上がりの山って。
木のいい匂いもします。






京都一周トレイル 東山 045
12番。
阿弥陀ヶ峰分岐、標高155m。






京都一周トレイル 東山 45
てくてくてくてく。







京都一周トレイル 東山 46
ここは、忘れられない場所です。

杉の木立もきれいでしたが、ヒグラシの鳴き声がすごかったです。
ヒグラシの大合唱でした。
7月下旬、日の当らない山の中の雨上がり。
条件バッチリでした。

ヒグラシの声が聞きたくなったら、ここへ。国道1号線側から入るとすぐです。

一人でヒグラシの大合唱を聞くと、孤独感が増幅されます。

杉の木立、風にそよぐ笹の葉の音、ヒグラシの大合唱、ぽつんと一人。





少し立ち止まって、先へ進みます。




京都一周トレイル 東山 47
山道を抜けました。
アスファルトが足にやさしい…(´Д⊂)
ほんと、アスファルトって歩きやすい。ほんと、ありがたい。アスファルト万歳\(^0^)/







ここは、
京都一周トレイル 東山 48
標識「東山 13番」。
阿弥陀ヶ峰国有林出口(入口)。



無事に山道を抜けられてほっとしました。





京都一周トレイル 東山 49
14番。

こういう案内は、ほんと有難いです。

標識は、ほぼ全て写真に撮りました。一人で歩いているので、迷わないようにできるかぎりのことをしようと思って。
標識には「非常時には、この標識番号を警察・消防に連絡してください」と書いてありますし、万が一の際の準備にもなると思って。





京都一周トレイル 東山 51
「東山 14」は、国道1号との合流地点にあります。


このあと、少し迂回して国道1号の下をくぐります。




さあ、やめるならここです。
この時点で15時前。
ここから蹴上まで4.4km、ほとんどが山道です。
ここから約140mの高さを1kmくらいで登る道になります。
雨上がりの山道を進むのか…?


京阪伏見稲荷駅からここまでが、約5.5km。約2時間半かかっています。
季節が秋なら確実に止めます。





迷った末、無謀にも、進むことにしました。





そして、さらなる絶望感を抱くことになるのです。




<つづく>





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