2006年03月25日

「とても幸運なケース」 沈没前に100人超救出

カナダ西部ブリティッシュコロンビア州のクイーンシャーロット諸島沖で22日未明、乗客乗員100人余りが乗ったフェリー「クイーン・オブ・ザ・ノース」が岩礁に激突した。船内は浸水したが、沿岸警備隊の砕氷船や地元の漁船が急行、乗客らは奇跡的に救出された。フェリーはその後、沈没した。乗客らの一部は同州内の病院に運ばれたが、いずれも軽傷とみられる。ロイター通信によるとカナダ軍当局者は「とても幸運なケースだった」と語った。カナダの運輸当局が事故の詳しい原因を調べている。乗客らは冷え込む天候の中、州内の村落に避難したが多くは呆然とした様子だったという。事故に遭ったフェリーは州営企業「BCフェリーズ」所属。同州のプリンスルパートを21日夜出発し、バンクーバー島のポートハーディに向かっていた。事故当時は荒天で波は高かった。乗客の多くは地元の人とみられ、バンクーバーの日本総領事館によると邦人乗客がいたとの情報は入っていないという。(ZAKZAK 23日

ギニア湾で木製船が転覆、100人以上が行方不明

西アフリカ・カメルーンの港湾当局者らによると、ギニア湾の同国沖で22日夜、乗客150人を乗せた木製船が転覆し、救助された27人を除く全員が行方不明となっている。 船はナイジェリアのオロン港から、約650キロ南方のガボン西端、ジェンティル港へ向かっていた。 生存者は23日朝、地元の漁師らに発見され、カメルーン警察に保護された。現地の赤十字関係者が生存者の話として語ったところによると、現場周辺は波が高かった上、船には定員を超える乗客が乗っていたため、船が損壊し、浸水したとみられる。
CNN Japan 23日

BC Ferries パンフレット1999年版より転載22日にカナダとカメルーンで発生した2つの旅客船沈没事故だが、その被害状況は対照的なものとなった。事故の規模としては、ほぼ同程度でありながら、一方は100名以上の行方不明者を出し、一方は乗客全員が無事救出された。カナダの「クイーン・オブ・ザ・ノース」が救命艇の搭載など安全対策をきちんと取っていた(参照)のに対し、カメルーンで沈没した船は乗員オーバーで運航するなど、安全対策を疎かにしていたのがこの差を生んだのかもしれない。とはいえ、上記記事にあるように、カナダで乗客の被害が出なかったことは奇跡的なことで、非常に幸運だったといえる。それにしても、先月の紅海フェリー沈没事故といい、旅客船の沈没事故が相次いでおり、大学時代に高速船の研究をしていた身としては、悲しいことである。

<関連記事>船舶事故:1400人乗せフェリー沈没 サウジ沖・紅海

nao_kabu at 18:00│Comments(0)TrackBack(0)船舶海洋ニュース 

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