一歩先行く市役所職員となるための仕事術

元SEから市役所職員に転職して15年。 仕事のレベルを上げ、一歩先行く市役所職員となろうと思って奮闘中です。 同じ自治体職員、特に若い方々の参考になるかと思うことを書いています。

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・『公務員1年目の教科書』(学陽書房)を刊行しました!新入職員の方、その指導に当たる方に読んでいただきたいです。
・「手紙を綴るアドバイス」はカテゴリ別アーカイブから入ると、第1話からご覧いただけます。途中からご覧になるときは、目次をご利用ください。

【本日の読書】森下寿さん『どんな場面の切り抜ける!公務員の議会答弁術』

公務員の議会答弁術森下寿『どんな場面も切り抜ける!公務員の議会答弁術』(学陽書房 2017年)

帯「間違った答弁をしてしまったらどうしよう? そんな不安を取り除く1冊!」「慌てず焦らず、そつなく答弁をこなすポイントとは?キホンから奥の手まで、ノウハウを伝授」

 初答弁の前に、こんな本が欲しかった!
 そう強く思った本です。
 藤川潤さん『これだけは知っておきたい公務員の議会対応』(学陽書房 2016年)と合わせて読むと、議会対応がぐっとわかると思います。

 たとえば、「3 議員と話し合える関係を築く」の「POINT」にはこう書かれています。
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議員には敬意を持ちつつ、過度に恐れない。相手に合わせて真摯に対応し、自分の考えを伝えよう。
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 「まさに、そのとおり!」と思いました。
 議員は、市民から選挙で選ばれた存在です。議員は、いつもそれを意識して活動していますから、そこに敬意を欠かさないことは大事です。こうした点には、議員の方々は敏感です。
 一方、過度に恐れないこと。議員が自ら勉強し、市民からの要望を踏まえて詳しい点もありますが、日々の実務には職員の方が精通しているものです。そこに自信をもって、質問に真摯向き合うこと、また、答弁では相手に合わせることがとても大事だと思います。

 このほか、
・議員の名前、顔、期数、会派、役職、地盤は必ずインプットする
・質問の代表的パターンは4つ。主義主張、提案、興味・関心、時事ネタ
・聞いた情報は、すぐに関係管理職に伝える(自分の部署とは関係なくても)
・議員への説明はメモにまとめ、説明が終わったら日付・意見等をメモしてファイルする
・議員対応表を作成する
・議員の目を見て答弁する
等、実践的で「なるほど」「そのとおり」と思うところばかりです。

 本書では、
  第1章 議会答弁の基礎知識
  第2章 答弁対策としての議員対応
  第3章 議会答弁の事前準備
  第4章 議会答弁のコツと心得
  第5章 議会答弁OKフレーズ・NGフレーズ
  第6章 よくある質問・困ったときの答弁のコツ
  第7章 やってはいけないダメ答弁
  第8章 本当に困ったときの答弁裏ワザ集
と、キホンから実際上のポイントまでが詳しく述べられています。
 私も管理職4年目ですが、まだまだ答弁は課題だらけ。本書を読み、改めて考えさせられ、よい勉強になりました。

 私が最初に議会で答弁したのは、企画政策課主査のときでした。
 長期総合計画等についての調査特別委員会では、主任時代から当該委員会では課長の隣に座り、メモを取ったりしていたのに、自分が答弁するとなると、頭が真っ白になったのを今でも覚えています。
 
 本書は、答弁に立つ新任管理監督書(課長・係長)はもちろん、管理職を直に支え、答弁書を作成する中堅職員にとっても、読んでおくべき一冊であると思います。

【本日の読書】高嶋直人さん『読めば差がつく!若手公務員の作法』

若手公務員の作法高嶋直人『読めば差がつく!若手公務員の作法』(ぎょうせい 2017年)

帯「悩めるすべての若手公務員に捧げる55の処世術」

 人事院公務員研修所主任教授である高嶋直人さんの本です。
 高嶋さんは『月刊ガバナンス』(ぎょうせい)に「事例で学ぶ人財マネジメント講座」という連載をされていて、愛読させていただいています。

 高嶋さんの、公務員・研修講師としてのご経験を踏まえた、アドバイスに満ちた本です。きっと、悩む若手職員に響くと思います。

 たとえば、「まえがき」には、こんな言葉があります。
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 公務員は、人の幸せの実現を自分の夢にできる素晴らしい職業です。公共の福祉に貢献している自負こそが厳しい時の心の支えになります。
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 高嶋さんの温かいお人柄が伝わってきます。

 「少数者の意見を聞く」、「腐ったら終わり」、「他人の役に立つ」、「論破ではなく理解を求める」、「能力以上に信用が大事」、「上司は公平に仕事を配分しない」、「悪口は信頼を失う」、「公共哲学を学ぶ」等、「なるほど」と思いながら読みました。

 本書では「将来活躍する公務員の条件」として3つの条件が挙げられています。
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 ①自己認識ができていること
 ②謙虚に学ぶ姿勢を持っていること
 ③人との関係を大事にすること
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 私も、多くの痛い経験を経て、それらの大切さはわかるようになりました。
 でも、日々、それを大事にできているか。本当にまだまだです。
 改めて、自分の仕事への向き合い方を考える機会となりました。

【本日の読書】岡本全勝さん著『明るい公務員講座』

明るい公務員講座岡本全勝『明るい公務員講座』(時事通信社 2017年)

帯「一人で悩むな、抱えるな ドタバタするより工程表」「公務員38年、事務次官がすべて公開。」

 自治大学校長、復興庁事務次官を務めた岡本全勝さんの本です。
 事務次官まで務めた方が、ここまで新人・若手のところまで降りてきて、わかりやすいガイドを書けるのか!と、私は感動しました。
 私にとっては、秋田将人さん『残業ゼロで結果を出す 公務員の仕事のルール』(学陽書房 2013年)に並んで、新人・若手におススメの本です。

 この本のタイトルは『明るい公務員講座』です。
 タイトルからして、公務員はまず明るいことが大事というメッセージが明確で、目上に対して失礼ですが、正直「やられた!」と思いました(笑)
 第1講「明るくやろう」は、次のように始まります。
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  明るさは最大の武器
  職場で楽しく仕事をするこつ、そして出世するこつ。それは「明るさ」です。健康の次に必要なことは、一にも二にも明るさです。
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 何て明快なメッセージ! 続く例示もすっと腹落ちします。職場では、本当に笑顔が大事です。

 各講は、大事なことが具体的・実践的に書かれています。
 たとえば第3項「実は人間関係に悩んでいる」では、問題には内容(サブスタンス)と進め方(ロジスティック)の二面があること、私たちの仕事は関係者の多くが納得することで評価されること、「あの事例を参考に、ここを改良しました」と説明すると上司の判断が得やすいこと等が説明されてますが、まさにその通りです。
 第4項「ドタバタするより工程表」、第7項「相手に伝わる説明の仕方」、第11項「書類の山に埋もれるな」、第17項「お願い、お礼、お詫び」、第21項「公務員は天職だ」なども、とても深いです。

 公務員の仕事への向き合い方を教えてくれる本です。
 新人さんが読むのもいいですが、特に、若手の皆さんにおススメです!
 私も、もう若手ではないですけれど、改めて大変勉強になりました!!
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