ナオミが映画レビューする!

ナオミが映画レビューするブログです。日本映画、海外映画、アニメ映画などジャンルは色々。個人的な感想が満載の「なんちゃって」レビューです!



小洒落た恋愛映画を期待すると肩すかしを食うかも。それはかく言う自分なのですが、それでも悪い気はしませんでした。



ネタバレあります。

個人的に無意識に選り好んでいるのか、タイムトラベルを用いた作品を多く見かけます。

タイムトラベルでの“ルール”はそれぞれ。この作品では家族の男子に引き継がれる能力で、自分の過去には戻れるが未来へは行けない、等々。(そこはSFを目指した作品ではなく物語の仕掛けとして鷹揚に。)



21歳となった日に父親から秘密を聞かされてからティムの取った行動は恋人探し。能力を駆使してメアリーという女性をなんとかモノにしようと奮闘するあたりがリチャード・カーティスが手掛ける作品っぽさを楽しめる部分。メアリーを演じるレイチェル・マクアダムスがキュートです。



この能力があった時点で過去に戻っての軌道修正を図れるのだから羨ましいかぎり。

穴があったら入りたい失敗談も帳消しにできるという可愛らしいものから、普通の人間であれば家族の、どうにもならない事件に直面した際にも妥協点(?)を導いています。



しかしティムは、その能力をもってしてもいずれかを選ばなければならないという岐路に立たされることになります。

ティムが断ったほうのそれはタイムトラベルの能力があってこその特典のようなもので、狡いよね、と持たざる者は思うところですが、もし自分にその能力が備わっていたとすれば究極の決断です。



映画の世界では恋愛が成就することでハッピーエンドとなり得ますが、人生においてはそうではありません。

この作品も作り用によってはそんなハッピーエンドの恋愛映画の一本になり得たのでしょうが、恋に恋していたティムが恋愛を通過点として家族と向き合っていくという、より幅広い話であり、旅の末にティムなりの答えを見つけるという成長物語と感じられました。



意外だったのは、このスノーデンという人、生まれたときからバリバリ左翼だと思いきや、初期はブッシュ政権を擁護するような保守派だったと描かれていること。

たしかに、よく考えたら左翼だったらCIAなんて死んでも入りたいなんて思わないもんな…(笑)。



劇中でも「白雪姫」と揶揄されている通り、かつてはキャプテン・アメリカみたいに無垢で純粋な愛国者だったからこそ、その国に裏切られたと感じる怒り、不正をおこなうことへの罪悪感、そして正義を貫こうと思う意思は強いということ。普通の人だったら、CIAなんて非合法なことばかりしてる組織なんてのは多かれ少なかれ知った上で入るものだが、彼は違った。おそらくは他のことに関心の無い純粋なコンピュータオタクでもあったから、という言い方もできるかもしれない。



この題材だったら、本来は小難しい陰謀モノになっているところ、スノーデンの暴露までの過程が、彼の人間としての成長物語、すわなち「劇映画」の物語としてもうまくリンクさせていることが素晴らしいと思った。そして彼の考え方の変遷は、オリバー・ストーン自身とも繋がるところがある。(だからこそ、SDカードで機密情報を盗むというリアリティーの無い描写にも目を瞑る!)



昔はベトナム戦争ばっかり描いていたストーンも、時代の流れと共にサイバー戦争も描けるようになったんだな、とちょっと感慨しきり。

ここ最近精彩を欠いていた監督だったが、久々の会心作になっている(と思う)。



作家・東野圭吾の小説を映画化した作品です。

ナミヤ雑貨店の店主が子供から大人まで、悩みがあれば夜にポストに投かんすれば、朝には牛乳箱に回当をすることから物語は始まります。

そしてその手紙のやり取りが過去と未来を繋げて、人情豊かなファンタシックなストーリー転回で感動を与えてくれます。

店主を西田敏行が演じ、自分のしてきたことは、本当に人に役に立ったのか、そのことを問います。

私はナミヤ雑貨店に入った若者が過去の人の悩みに応えることで、自らのありかたを自問自答するシーンが大好きです。

映画の時間がもう少し長ければもっといい映画になったのにと、少し悔やまれます。

内容が割と長いストーリーですから、全部を映画にするとあっちこっちに繰り回されるのでかなり省いています。

人の為に3人が一生懸命頭を捻り、精一杯の回当を書いてお礼を言われる快感は、人生初めてのものです。

人のの為に動く、それが自分の為でもあることがあの短い時間で悟ることが出来たのは感動的でした。

ただ、3人の青年とナミヤ雑貨店との係わり合いが、映画では説礼しきれていません。

原作の小説に書かれている孤児院とナミヤ雑貨店との因果関係を知れば、納得出来ると思います。

映画を見た後で、原作を読み、再び映画を見てほしいと思います。

2時間30分の大作にしてもいい内容だったと思いました。

人生の不思議な繋がりを体験して感動を与えてくれる、心温まるとてもいい映画だと思います。

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